年末に開催される「第九」はなんと200公演以上!
「そもそもどうやって公演を選べばいいの?」
『今年は行ってみようかな…』と思ってネットで調べてみたけれど、何しろ公演数が多くて何が何だか ・・・
そんなあなたにポイントを押さえたおススメ公演をご紹介、少しだけ背中を押しますね。
ちょっとその前に
Q. いまさら聞けないけど…そもそも「第九」って?
ベートーヴェンが作曲した「交響曲第9番 ニ短調 作品125」のことです。
ベートーヴェンは全部で9曲の交響曲を作曲していて、この曲は最後の作品にして後世に多大な影響を与えた歴史的大作。
「歓喜の歌」と言われよく耳にするあのメロディは、最終楽章(第4楽章)の結構後半(全体の演奏時間がおよそ65分前後なので始まってから55分後くらい!)に出てきます。
Q. チケットの相場ってどのくらい?
首都圏のプロの演奏団体だと、席種によって4,000円〜15,000円くらいです。
これはいつもの演奏会よりも高い設定で、合唱団含め演奏者の人数が多いのと、売れ筋公演だからという理由が大きいです。
Q. S席とかA席とか・・・やっぱり値段が高い席の方がいいの?
これは本当に好みの問題です。
クラシック公演のたいていの席割りは、そのホールの響きの良さで分けられています。(オペラ公演など一部例外もあり)
つまり一番高い席というのは、そのホールで一番良い音響で聴けるというということです。
とはいえ、初めて「第九」を聴く場合は席種に関わらず、合唱付きという大編成をしっかりと見渡すことができる、1階席後方の中央寄り、もしくは2‐3階席の中央ブロックがおススメです。
Q. いつ頃までに買うべき?
だいたいの公演が初秋から発売開始となり、12月に入る前には売切れとなる事が多いです。
合唱団員として出演している人の知人や、自分が以前合唱団として歌ったことがある人など、他の公演に比べて購入層が幅広いため、遅くとも11月中には買っておきたいです。
今年のおススメはこれ!
指揮者がおススメ!
今年の指揮者はドイツの巨匠クリストフ・エッシェンバッハ。
今秋N響と初共演したエッシェンバッハ、圧巻の演奏っぷりは歴史的名演と話題をさらっています。
世界的巨匠が織りなす「第九」はぜひとも聴いておきたいです。
炎のマエストロ“コバケン”こと小林研一郎が桂冠名誉指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団の「第九」公演。
日本人指揮者の中でも追っかけファンが多いことでも有名なマエストロ、今年で御年77歳!
この機会にぜひ“コバケン”ワールドにどっぷり浸ってみてはいかがでしょうか。
合唱団がおススメ!
都響との第九共演が多い二期会合唱団が今年のパートナー。
創立65周年を迎え、世界最大級のオペラ歌手を擁する「東京二期会」メンバーから選抜された安定の実力。
二期会合唱団の完璧なまでに統制のとれた合唱は、聴くもの見るものを圧倒します。
東京フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェン「第九」特別演奏会
毎年タッグを組んでいる東フィル×東京オペラシンガーズ。
小澤征爾の要望により設立されたオペラシンガーズは、世界的にも高い評価を受けています。
その圧巻の声量で今年も迫力ある「第九」を聴かせてくれるでしょう。
コスパ最強西日本!
大阪フィルハーモニー交響楽団による「第九」公演。
指揮はミュージック・アドバイザーの尾高忠明、ソプラノ森麻季、テノール福井敬といった名手が揃っています。
C席:3,000円、B席:4,500円、一番高いA席でも6,000円と大変お買い得です。
今年の指揮者は、音楽監督&第9代常任指揮者として京響を率いたことがある井上道義。
その安定した信頼関係は今も健在、どんな音楽で楽しませてくれるのか期待できます。
B席:3,500円、A席:4,500円、S席5,500円とこちらも大満足のお値段。