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TOP > My page > Review List of hikari
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Showing 76 - 90 of 210 items
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1 people agree with this review 2021/07/03
2018年に出た本当のThe KLF伝とは違ってこの本はあくまでビル・ドラモンドの自伝なので、The KLF以前のキャリアのことや、The KLF以後の人生についてもかなりページを割いています そこに不満を感じる人もいるとは思いますが、バニーメンのマネージャー時代の話は当時の空気感を感じられてとても興味深かったです てかビル・ドラモンドと言う人は基本的に根っからの変人奇人ではなくて、そういう鬼才になりたくて一生懸命努力したまじめな人だったんだなと思いました 冒頭の、ハンソンに夢中な娘とブリットポップにどっぷりでオアシスはビートルズよりすごいと主張する息子とのやりとりの幸福な凡庸さはまるでホームコメディのようです そしてバニーメンに対する率直な賞賛は胸が痛くなりました そんな風に天才肌の相手に弱く、それでいて裏方にも徹しきれないというところにスコットランドの血を感じました KLF以外の記述が多いのにザ・KLF伝という副題を付けたことにお怒りの方もいるようですが、KLFがこういうバックボーンの中で生まれたんだなという俯瞰的な視点で読むのがいいのではないでしょうか
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1 people agree with this review 2021/07/02
いろんな偉人の失敗エピソードを載せています ただ、文章の後半が「その偉人を枕にした作者の訴え」なので、作者じゃなくて偉人本人の言葉が聞きたいよ!と正直私は思いました しかし子供にとってはためになる説教なのではないでしょうか この本を読んで「失敗してもへーき!」と子供が思うことができたら素晴らしいと思います
0 people agree with this review 2021/07/01
キャッチーに「やばい世界史」とタイトルをまとめてますが、やばい世界史というよりは「歴史を動かした人たちのすごい面とやばい面をそれぞれ紹介」という内容です 特にやばい部分に関しては子供がとっつきやすいように、コントのネタみたいにその人のキャラを紹介しています それぞれの人物伝の前にはその時代の流れをざっくり漫画で紹介してくれるので、それもわかりやすくていいですね 偉人といってもおかしな部分があるというのは、誰かを妄信しないためにも知っておいた方がいいと思いました 正直「やばい」部分があんまり偉業と関係ない人格の部分だったりするパターンも多いので、そこばっかり印象に残ってしまうとせっかく読んでもためにならないかもしれません しかし子供が歴史に興味を持つきっかけとしてはいいと思います あと漫画部分は漫画家としても実績のある人が描いてるのでそれだけ読んでも面白いよ
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そんな愛のカタチもあるのかもしれないとなぜか納得させられてしまう寓話的な映画です 女房に全てを捧げて無償の愛を貫く宗介と尻軽でどこまでも無垢な女房のレイ子 そんな二人を原田芳雄と藤谷美和子が演じるのですが、どこか役者自身のイメージとも重なり、ものすごいハマり役です 原田芳雄演じる主人公が、一生懸命でどこか滑稽でありながら、包容力に満ち溢れ、それでいてふとした表情がすばらしくカッコよく、惚れずにおれないです 藤谷美和子はかわいすぎて悔しい 2人の怪演が、そんなことあるわけないだろ!からのいや、あるのかもしれない、あってほしいと思わせてしまう愛の物型を力技で成立させていると思いました 邦画じゃないと成立しない味わい深い映画です
カドカワ映画がイケイケの時代にどさくさに紛れて作られた佳作 私はすごく好きです 一体日本でハードボイルドを成立されるにはどうすればいいのかという問題に、沖縄を舞台に暗い画面で撮るという方法論で挑んだ問題作? とにかく役者が濃くていいです 藤竜也はむせるほど男臭いし、倍賞千恵子はむせかえるほどに女 悪はどこまでも悪で無垢な子供は親を乗り越えて男になる 今では成立しない物語が昭和の名優たちによって綴られます 印象的なラストシーンはいつまでも胸に残ります そんな生き方しか選べなかった男たち、女たちのドラマ この映画を作ってくれた春樹にありがとうと言いたい
日本の、滅多に人が訪れないような場所を訪ねたルポ本です 過酷な環境で、人の手が殆ど入ってないような場所の紹介もあり、軍艦島のようにかつては栄えていたが、今は無人となっている場所の紹介もあります(後者の方が多いかな?) 廃村や鉱山跡のルポは、やっぱり興味深いです 何かが終わった後を追うことって普段はそんなにない 廃村になり、私達が忘れてしまってもそれは記憶の中から消えるだけで、依然としてそれは存在して、無くなるわけじゃないんだよなと そして自然の恐ろしさ 単なる山であっても整備されていなければ、通る事さえままならない危険な場所なんだなというのを感じましたね 「秘境(簡単には行けない場所)」というのはこんな近くにあるんだなというのが興味深かったです
0 people agree with this review 2021/06/30
エリッククラプトンの自叙伝です 日常の事や音楽の事、女性や酒の話などが同じようなテンションで淡々と綴られています 正直もっと音楽中心の内容のほうが私的にはよかったのですが、彼にとっては音楽も酒も女性も人生で同じくらいの重要度なのかもしれないと思いました 基本的にこれ!と思ったらすぐのめりこんでしまい他の事が考えられなくなる人なんだなと思いました 音楽にものめりこむし、ドラッグにも酒にものめりこむし、女性にものめりこんでいます 結構なページが酒やドラッグとの闘いの描写に割かれていて、ちょっとげんなりしました しかし、そういう極端な人だからこそ人の心を動かす作品を作れたのかなと思います 読んでるだけでちょっと疲れるぐらいの波乱万丈な人生が散文的に淡々と書かれています すごい人生です 自伝を書いてくれたおかげでそのすごい人生を傍観できて興味深かったです
0 people agree with this review 2021/06/29
医学の歴史は研究の末に新しい発見をした医学者の歴史でもあり この本は医学のひみつというよりは「スーパー医学者スター列伝」と言った感じです 新しい発見をしたキャラの濃い医学の偉人たちが古代ギリシャ時代から現代まで紹介されています(山中教授も出てくるヨ!) 呪術・おまじないだったり、動物の解剖結果を無理やり人間に当てはめた間違った記述がいつまでも正されなかったのを実験・検証によって正す。 など、真実に近づくために悪戦苦闘した人達のエピソードは現代の話に置き換えても通用するなと思いました 医学についてだけでなく、検証する姿勢など様々なことが学べる良い本だと思います 大人が読んでも面白いよ
0 people agree with this review 2021/06/28
英米の文化というは基本的にキリスト教がベースになっていて、聖書の言葉というのは皆が知ってるのが前提の共通認識として便利に使われてるんだなと思いました この本はその「実例」が沢山載っている本です 実例集なので気楽に読めます 後半は映画とか歌詞での使われ方の例を挙げています 映画は有名な作品が多いので、あれはそういう意味だったのか!とわかって楽しかったです 歌詞は聖書度(?)を優先したせいか、アルバムの中の1曲みたいな選曲が多く、正直ファンじゃなければ知らない歌が多いかもしれません(有名な曲も何曲かちゃんと選ばれていますが) U2の曲の解説が沢山載っているのでU2が好きな人は読んでみると楽しいのではないでしょうか
キングダムであの時代に興味を持った人にもおすすめ 三国志で有名な横山光輝による史記の漫画です 横山さんの特徴である、あまり個人に入れこまない俯瞰的な視点が史記にとてもハマっていて面白いです あのかわいい絵で残酷なエピソードがガンガン語られます 人もガンガン死にますが、絵のおかげであまり生々しくなくて助かります 今とは全く死生観が違う時代のエピソードの数々 歴史の奥深さに感嘆すると思います あと色々な故事成語の成り立ちも判ってためになります
解散問題だけでなく、ジャニーズ事務所の歴史などが判って面白かった まあしかしメリーさんは言うことがエキセントリックなので、一瞬うわーと思うけど、意外にやることは中庸 マネージャー氏は極端な事は言わないけど、やることが割と極端 スマップと仕事がしたい業界人がマネージャー氏詣でをしてたとか誕生日にはブランド品が山積みになっていたとか、そっち側の問題点もちゃんと書くんだなと思いましたね たまたま医者で置いてあったので読んだのですが、いい暇つぶしになりました
0 people agree with this review 2021/06/26
クソみたいな都市で起きる夢みたいな物語 しかし現実(おそらく元ネタとなったバンドのサクセスストーリー)はもっと夢みたいな話なのでした 大不況のダブリン、親の都合で荒れた高校に転校させられた主人公が好きな女の子を振り向かせようとバンドを組むという80年代の少年漫画のようなストーリー しかし、少年漫画にしては公立高校の荒れっぷりとか、妙にリアルで随分と容赦ない描写が続くのです バンドを始めるにあたっては、音楽の事はまかせて!な都合のいいメンバーがいきなり現れてしまうのですが、でもバンド結成時の逸話見てると現実でもそういうパターンって多いのです(おそらく元ネタであるU2もそんな感じでした) そんな夢のような話あるわけないだろ!と言いたくなるような夢物語 しかしご都合主義に見える設定は実は元ネタに忠実で、イヤーな描写の方がおそらくちょっと脚色しているという不思議な不思議な映画です ぜひ見てみて
面白うて、やがて悲しき戦国風雲児たち 「風雲児たち」の本編に使わなかったネタをせっかくの機会だからここで語っておくかみたいな短編集ですね メインとなるのは大谷吉継伝、その他佐賀、安芸、土佐三部作など こうしてまとめると、みなもと先生は「結局は何も成し遂げられなかった人」が好きなのかなと思いましたね 漫画みたいにキャラが立って情念もあって人を引き付ける魅力はあるんだけど、漫画みたいにはうまくいかず、結局何も成し遂げられなかったところにドラマがある敗者の物語が興味深かったです 名城物語は主役は城であり、関わる人達は関係者枠で俯瞰的に描かれるのがいいなと思いました 本編とは少しだけ毛色が違って楽しかったです
0 people agree with this review 2021/06/25
最初に言ってしまうと、ビートルズメンバーの魅力的なキャラクター・エピソードを期待して読むとそういう内容は意外に少ないです レコーディングについての技術的な話も多く、音楽を聴くのが好きな音楽ファンというよりは音楽を志す人向けと言った感じです ビートルズがいた頃の音楽業界の様子についても解説してくれます 当時のEMIはこういう感じだったのだなと言うのが興味深かったです ビートルズ自身というよりはビートルズが生まれた土壌が判る本と言えるかもしれません ジョージマーティンのクラシックの素養とパロディのキャリアがビートルズにとってベストだったのかなと思いました
0 people agree with this review 2021/06/24
リボルバーからアビイ・ロードまで、ビートルズのレコーディングに立ち会った唯一のエンジニア、ジェフ・エメリックが当時の状況を語った本です 今まで色々な人のインタビューを読んできた中で、エンジニアの人が一番フラットな立場で語ってくれるというイメージを持っているのですが、ジェフエメリックもそんな感じです ビートルズの凄い部分も、ちょっとどうかしていた部分も、必要以上に私情を交えず淡々と語ってくれます 読んでるだけで、天才たちが起こした奇跡を追体験できるような素敵な本です ジェフは基本的にはポールびいき寄りの視点なのですが、それはミュージシャン的にはポールの方がやりやすかったというのが大きいのかなと思います ジョンレノンはとにかく思ってる事を抽象的にしか伝えられない不思議ちゃんで、確かに一緒に仕事をするのは大変そうです(それ以上にやりがいも大きかったと思いますが) 感傷的な文章ではないのですが、むしろだからこそなのか、読んでいて当時のどんどん成功していくワクワク感、しかしどんな成功もいつかは終わりが来て、噛み合っていた歯車がバラバラになっていく様子も痛いほど伝わるのでした ビートルズが起こしたレコーディングの革命に感嘆するもよし、天才たちが出会って別れていく物語を味わうもよし この本を書いてくれてありがとうとジェフに言いたくなる奇跡の1冊です
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