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Review List of レインボー 

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     2013/02/16

    2年に一度、奏楽堂で3人の会の吹奏楽作品を中心にした奏楽堂の響きというコンサート、ライヴ盤もこのCDで4枚目、中身もパワーアップして聴きごたえのある内容です。
    今回は、ニュースやテレビの放送開始のための放送音楽が前半に取り上げられており、この手の作品はCD化自体珍しいので貴重です。
    3人の会から、芥川のみつばちマーチがこの作曲家らしい軽快な作品で面白い。
    演奏は素晴らしく、リベラの今までの演奏の中でも最も良い演奏の一つだと思います。
    またこのCDは録音が優秀で、とても鮮明でクリアな録音、音質も良好です。

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     2013/02/15

    戦前の日本の作曲家の管弦楽曲を次々と蘇演している事で知られる、オーケストラ・ニッポニカ。
    このCDはその創立記念演奏会のライヴCDです。
    このCDの注目曲は、宮原禎次の交響曲第4番。
    大変わかりやすい曲で、この曲が今まで埋もれていたのが不思議です。
    橋本、大澤の曲は、他にもナクソスから出ています。
    演奏は、所々にキズはありますし、金管はもう少し鳴って欲しいですが、曲を知るには問題ないレベルです。
    音質良好。

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     2013/02/13

    フランスの伝統的軍楽行進曲を集めたCDです。
    演奏はフランスが誇る吹奏楽団、ギャルド・レピュブリケーヌ軍楽隊。
    指揮者は、オーギュスト・ペオ、ラファエル・デメ、ドミニク・ギャブルとあります(ただし、個別の担当曲不明)
    第3代ヴェトジェ元楽長の『ギャルド・レピュブリケーヌの分列行進曲』で始まる当盤は、ほとんど日本では知られていない珍しい曲ばかりで、そういう意味では大変貴重な1枚です。
    演奏についても客観的に見れば大変に優秀で、フランスならではの楽器のブレンド感覚からくる明るく繊細なサウンド、そして軍楽隊らしいパワフルな演奏が楽しめますが、かつてのブランが楽長をしていた頃のキレのある演奏、フランス式大編成による壮麗なサウンドによる演奏(注:このCDは、1995年頃の録音で録音時は既にアメリカ式編成に変更されています)を知っていると今ひとつ物足りない所もあります。
    録音は優秀なレベルと言って良いでしょう。

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     2013/02/12

    ウェーバーやニコライといったドイツ・ロマンティックオペラの序曲集。
    指揮はアルフレート・ヴァルター、オーケストラは、チェコスロヴァキア放送交響楽団。
    1988年3月録音。
    オペレッタ序曲集ではなかなかの好演を聴かせてくれたヴァルターですが、このCDでは正直イマイチ。
    オケも結構雑な所があるし、譜面通りの無難な演奏と言った所か。
    ジャケットも初期ナクソスの簡素なもの。
    音はナクソスだけに悪くはない。
    ただこういう企画は珍しいと思うし、値段も安いので、曲目が気に入れば買っても損はないと思う。
    尚、CDの表・裏ジャケット、解説書では指揮はヴァルターだが、CD本体に記載された指揮者は、オンドレイ・レナルト。
    誤記だと思うが真相はいかに?

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     2013/02/11

    ハイドンの交響曲を集めた1枚。
    48、92、95番が収録されており、なかなかマニアックな選曲。
    オーケストラは、全曲、オーストリア放送交響楽団が担当している。
    このCDの中で面白いのは、92番。
    これはマーラーの2番の名演で有名な、クロアチアの指揮者、ミラン・ホルヴァートによる物。
    全体的にテンポが速く、疾走感があり、一見素っ気なく聴こえる所もあるが良く聴くと味がある、隠れた佳演だと思う。
    48、95番は、マルティン・ヘーガーという指揮者が降っている。
    ただ、ヘーガーという指揮者、調べてみても、詳細が分からなかったので、もしかしたら幽霊指揮者なのかもしれない。(CDの発売元のZxy は、この手の覆面指揮者、オーケストラの音源をいくつか出している)
    ただし、演奏自体は手堅く、安心して耳を傾けられる演奏ではあると思う。
    音質は問題のないレベルで、廉価盤である事を考えれば、十分合格点。

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     2013/02/10

    スロヴェニアの巨匠、アントン・ナヌートと、手兵、リュブリャナ放送交響楽団と録音したマーラーの『大地の歌』。
    録音年代は不明ですが、ユーゴスラビア時代の1980年代頃の物ではないかと思います。
    音質は問題ありません。
    このコンビは俗にいう駅売り盤というような怪しいレーベルから紹介され、徐々にその実力が評価された演奏家です。
    このCDの発売元、ZYWというメーカーも正直詳細不明なレーベルではありますが、貴重な音源を入手しやすくしてくれたのは嬉しいです。
    リュブリャナ放送交響楽団の演奏は物凄く上手いというわけではありません。
    しかし、素朴で味わいのあるサウンドは、このオケならではのものです。
    また二人の独唱者についても立派なと言えるのではないでしょうか。
    価格も安いのも嬉しいですが、このCDは何枚か大地の歌を聴いた人向きのディスクだと思います。
    初めて聴く人には曲の魅力が上手く伝わらないと思うので…

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     2013/02/09

    リチャード・ボニング指揮のこのCDは、知られざるオペラやバレエのナンバーを集めた物。
    1枚目1〜8曲目が、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、その他はロンドン交響楽団。
    ボニングはこの手の曲を多数録音しており、それらの集大成とも言えるこの2枚組は、ほどよくマニアックな選曲をしており、また演奏もキレがあって良い。
    特にナショナル・フィルの演奏は、さすが名人揃いのオケだけあり見事。
    録音は古く40年以上前の物だか、そこはロンドン・レコードの録音だけに年代のわりには良い。

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     2013/02/07

    一昨年の大震災以降に芽生えたふるさとを思う心をテーマにした吹奏楽作品集。
    決して今流行りの作曲家の作品ばかりではなく、昔の曲を入れているのがすばらしい。
    このへん、純粋なレコードメーカーならではで、楽譜出版社系メーカーが発売している自社の曲ばかりのCDとは違う所。
    さて演奏であるが、これもすばらしい!
    昨年発売のフォンティックのマーチ集と同じく、伸びやかなサウンドで、迫力があり吹奏楽の醍醐味が味わえる1枚。
    特に自衛隊関連の曲は、見事だ。
    間違いなく今年発売される吹奏楽関連のCDの中でも、上位の出来に入ると思う。
    また選曲面では上記の通りだがいくつか、書いておくとまずタイトルにもなっている『この国は』が収録されたのが快挙!
    これは自衛隊創隊10周年を記念して、古関裕而が書いた隊歌。
    爽やかで覚えやすいメロディが印象的な、行進歌でこのCDを通じて広まって欲しい1曲である。
    またその他、『陸軍分列行進曲』『凱旋』『君が代行進曲』いずれも過去に録音がある名作だが、それらが改めて新録音されると言うのも良い事だ。
    反面残念な点も。
    日露戦争関連では、さだまさしの防人の歌や久石譲のドラマの曲が収められており、アルバムやセールスの関係上仕方ないのかも知れないが、個人的には、『軍艦行進曲』『敷島艦行進曲』(瀬戸口藤吉)『東京湾凱旋観艦式記念行進曲』描写曲『浦塩沖氷海海戦』(吉本光蔵)描写曲『攻撃』(山本銃三郎)のような当時作曲された吹奏楽曲を収録して欲しかった。
    またバーンズも中途半端に第4楽章だけ入れるなら、その他まだあまり録音のないような自衛隊委嘱曲、例えばこれも古関裕而の隊歌『栄光の旗の下に』や、定番だが、行進曲『大空』(須摩洋朔)『オリンピック・マーチ』(古関裕而)といった戦後復興期の曲がよかったかもしれない。
    とはいえ、大変に濃い内容で十分に5つ星、買って損のない内容だと思う。
    また、解説書には指揮者の隊長へのインタビューが載っていてなかなか面白い。
    録音・音質は良。

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     2013/02/03

    ここ近年のナクソスは過去に録音のある曲の再録音が進んでいるが、これもそんな1枚だろうか。
    ボロディンの交響曲全曲を1枚に収めた物で、数々のアメリカ・クラシック音楽を積極的に録音してきた、G.シュウォーツと、シアトル交響楽団による演奏で収録されている。
    演奏は良くも悪くも、アメリカらしい演奏であり、確かに金管は鳴ってはいるし、オケの技術も問題ないが、スマートで機能的、あっさりとしすぎているので、例えば第2番のような民族色の強い作品で、本家ロシア勢の演奏を聴き慣れていると、物足りなく感じるのも事実。
    ただし、部分部分では良い所もあるので、まとめるとおすすめはしないが、買っても損はないのではないだろうかといった所。
    録音は最新だけあり良い。

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     2013/02/02

    ワーナーミュージックとオーケストラ・アンサンブル金沢が組んで発売しているライヴ・シリーズの1枚。
    このCDはマエストロ井上道義指揮で、ハイドンは2007年の演奏会から、その他は2008年1月の演奏会から収録された物。
    曲目を見れば分かるように、なかなか意欲的な選曲で、新曲もある。
    ただ、その新曲だが、個人的にはそんなに良くはないかなぁと言った所。
    演奏はまずまずだろうか。
    尚、ライヴ録音とわりには拍手はカット。
    まるでスタジオ盤のよう。
    最近こういうのが増えたがやはり拍手がないのは雰囲気も出ないし、寂しい。

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     2013/01/31

    1960年代にデッカが残したイギリス軍楽隊の録音の一つ。
    イギリス陸軍王立スコットランド連隊竜騎兵軍楽隊(指揮:D.ターナー准尉)、イギリス陸軍アーガイル&サザーランド高地連隊軍楽隊(指揮:M.ポープ准尉)の合同編成による演奏で録音された物。
    スコットランドの兵士と言うタイトルの通り、軍楽やバグパイプ伴奏の民謡、これらが軍楽隊と合同で演奏された民謡メドレー等が収録されている。
    注目すべきは『シン・レッド・ライン』が収録されている事。
    別にこの曲は珍しいわけではないが、初演団体、アーガイル&サザーランド高地連隊軍楽隊による録音と言う事で貴重だ。
    演奏も合同編成ならではド迫力なサウンド、キレの良い優れた演奏と近年では聴く事が難しい演奏のオンパレードで素晴らしい。
    やや古さは感じるが、録音も悪くはない。

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     2013/01/31

    イギリスの指揮者、チャールズ・グローヴズによる管弦楽小品集。
    1988年、フィルハーモニア管弦楽団との録音。
    1枚目はイギリス物中心にピックアップした物で、意外と少ない『道化師』の全曲が聴ける盤。
    また威風堂々はさすがと言うべき演奏で、メリハリをつけながらかつ品のある仕上がり。
    2枚目は今では聴く機会が少なくなった小品も多く、マリー『金婚式』やポルティーニ『踊る人形』のオケ版は珍しい。
    こちらも品が良く、それでいて曲の魅力を存分に引き出した演奏を聴かせてくれます。
    とても楽しい2枚組。
    グローヴズは知名度では劣るかもしれませんが、実力者であった事が十分に分かる名盤です。
    音質良好。

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     2013/01/31

    トルコのクラシック音楽(!)それだけでも大変に珍しいが、ブリリアントからの発売なのでなんと700円程で聴ける、なんとも有難いCD。
    さて収録された曲はいずれも19世紀の曲で、いかにもトルコといった短調と長調の組み合わせによるオリエンタルな曲もあるが意外と同時代のヨーロッパの影響を受けた曲も多く例えば、冒頭のトルコ讃歌は、序奏こそトルコだが後はイタリアオペラ、ヴェルディの世界。
    他にも後期ロマン派顔負けのオーケストレーションのアデルブルグの曲等々、結構楽しめる。
    指揮者はアラチと言う人物で、オーケストラは、プラハ交響楽団&合唱団、フィルハーモニー合唱団とチェコの演奏家が起用されている。
    なぜトルコではないのか不思議だが、演奏に不足はないし、讃歌とつく曲の合唱団の高揚感は見事。
    録音年不明だが、音質も問題ない。

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     2013/01/31

    ウィーン・フィルやベルリン・フィルのようなメジャーオケなら分かる物の、知名度はさっぱりと言って良いようなデンマーク王立歌劇場管弦楽団のボックス物を発売したメーカーの勇気は凄い!
    しかもマイナーな曲中心で(笑)
    でもそんなマニア向きの内容が気にいって買いました。
    北欧の作曲家を中心に、モーツァルト、メンデルスゾーンと言った定番の選曲。
    曲目もマイナーなら指揮者もマイナーかと思えば、クレンペラーやマルコ、さらにフィッシャーの弾き降りと巨匠の音源があったりとなかなか面白い。
    演奏もどれもが個性的で面白いのですが、個人的には、ガンバの魔法使いの弟子が面白かった。
    尚、マイヤベーアの『預言者』とメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』の序曲が収録されているとCDの曲目リストに載っていますが実際には、戴冠式行進曲(マイヤベーア)と、結婚行進曲(メンデルスゾーン)が収録されています。
    1枚目の1曲目のロンビーはアコースティック録音(ちなみに録音年は1907年)ですが、その他は電気録音。
    もちろん今の録音に慣れてると貧弱に聴こえますが、昔の録音なんてどれもこんな感じだし、年代のわりには良い音質だと思います。
    マニア向きですが興味があれば買って損はないでしょう。

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     2013/01/31

    マルコポーロのフィルム・シリーズの1枚。
    ハリウッドで活躍したコルンゴルトの作品から、『砂漠の朝』全曲と、『嘆きのプレリュード』よりバレエとファンタジーを収録。
    砂漠の朝はかの名作、ヴァイオリン協奏曲の第1楽章にこの映画のテーマが転用された事で知られているが、ヴァイオリン協奏曲の録音は数あれど、こちらの映画音楽の録音は非常に少ないので貴重だ。
    あの美しいテーマの他にも緊迫したスコアもあったりして、なかなか良かった。
    演奏は、ストロンバーグ指揮、モスクワ交響楽団、採譜はモーガンとお馴染みのメンバーによる物で、演奏はいつも通り手堅いし、良い仕事をしている。
    もちろんナクソス品質の録音なので、音質もばっちり。

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