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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2012/02/24

    本盤廃盤でもあるのですが参考としてデータ的なものを追加して書き込みさせていただきます。私の若い頃ヴェンツィンガーと言えば何か学究的な演奏家という印象でアルヒーブレーベル中心にヘンデルの合奏協奏曲や本盤テレマンシリーズに先に述べた学究資料として聴いたものでした(アルヒーブLPには詳細な作品及び録音データカルテが添付されていたことが懐かしく思い出しました)。多分彼の姿勢と当時まだ主流とは感じていなかつたオリジナル楽器での演奏に因ったのでしょう。本盤ターフェル・ムジークも沢山あった収録曲からのほんの一部抜粋ですが懐かしく寧ろ現代では何の違和感なく・・そう感覚で言えばオリジナルとモダンの中間的な感じで素晴らしいです。本盤は1964、1965年ヴェンツィンガーが60歳頃の収録(カタログ番号UCCA3179再発売分)で演奏タイムはターフェル・ムジーク序曲ホ短調7曲トータル24’39、同終曲5’15、ブロックフレーテと二本のフルート及び通奏低音の為の四重奏曲ニ短調@3’20A4’14B3’37C4’51、オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調@2’25A5’13B1’14C3’15、三つのヴァイオリンの為の協奏曲ヘ長調@5’32A4’45B3’15と夫々なっており特に他の演奏との聴き比べもしておりませんので何とも言えませんが穏やかな運びで何度聴いても疲れない演奏(文字通り「食卓の音楽」としてBGM位置づけなのか印象にしっかり残る曲も少ない様な気がします・・・)かと思いますしターフェル・ムジーク全曲版を聴くには正直尻込みする私にはこの抜粋盤は適温な感じなのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/24

    昔アルヒーフLPでのリリース盤「水上の音楽」は他のバロック指揮者その他指揮者による同曲が組曲全曲を収録しているケースが稀れであった時に組曲全曲を入れていることに学術的な意味合いを読み取っていたりしておりました。本盤「水上の音楽」は1965年当時ヴェンツィンガー60歳の時の録音で演奏タイムは20曲トータルで50’57となっております。1962年収録の「王宮の花火の音楽」(6曲トータルタイム18’17)は未聴でありますが、両曲共当時は珍しかったオリジナル楽器による演奏で正直・・・華やかさ、優雅さといったエンタテイメント性にはやヽ欠ける傾向がありしかも(現在耳の肥えたクラシック愛好家からすれば・・・私の様な余り拘らない者にさえ)音の切れ味・・・ややこもった録音・・・も今一な感じがしますが、学術的イメージを超える温かみのある演奏仕上がりは今となっては当り前の姿勢での「先見性?」に妙に感心してしまいました。従ってたヾ「いっとき」の時代を担った記録だけにとどめるには惜しい盤であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/23

    以前書き込んだ者で、本盤廃盤でもあるのですが参考としてデータ的なものを追加して繰り返しさせていただきます。私の若い頃ヴェンツィンガーと言えば何か学究的な演奏家という印象でアルヒーブレーベル中心にヘンデルの合奏協奏曲や本盤テレマンシリーズに先に述べた学究資料として聴いたものでした(アルヒーブLPには詳細な作品及び録音データカルテが添付されていたことが懐かしく思い出しました)。多分彼の姿勢と当時まだ主流とは感じていなかつたオリジナル楽器での演奏に因ったのでしょう。本盤ターフェル・ムジークも沢山あった収録曲からのほんの一部抜粋ですが懐かしく寧ろ現代では何の違和感なく・・そう感覚で言えばオリジナルとモダンの中間的な感じで素晴らしいです。本盤は1964、1965年ヴェンツィンガーが60歳頃の収録(カタログ番号UCCA3179再発売分)で演奏タイムはターフェル・ムジーク序曲ホ短調7曲トータル24’39、同終曲5’15、ブロックフレーテと二本のフルート及び通奏低音の為の四重奏曲ニ短調@3’20A4’14B3’37C4’51、オーボエと通奏低音の為のソナタ ト短調@2’25A5’13B1’14C3’15、三つのヴァイオリンの為の協奏曲ヘ長調@5’32A4’45B3’15と夫々なっており特に他の演奏との聴き比べもしておりませんので何とも言えませんが穏やかな運びで何度聴いても疲れない演奏(文字通り「食卓の音楽」としてBGM位置づけなのか印象にしっかり残る曲も少ない様な気がします・・・)かと思いますしターフェル・ムジーク全曲版を聴くには正直尻込みする私にはこの抜粋盤は適温な感じなのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/22

    カラヤン、バーンスタイン亡き後いささかスター指揮者?に祭り上げられた「観」のあるヴァントにはベートーヴェン交響曲の録音はその経歴・活動に比しそんなに多くなくこの第3番「英雄」交響曲についてメモしますと1956年にケルン・ギュルツェニヒOを振った盤(モノラル)から空白期間が長いのか本盤1985年NDRSO(タイム@18’07A14’45B5’46C11’30)、1989年同じくNDRSO(ライブ@17’44A15’34B5’45C11’42)、そして1994年BDSO(ライブ@17’13A16’25B5’53C12’45)と言った具合で一気に1980年代以降までの録音盤しかHMVカタログには見当たらないのが冒頭の「観」に結びついたわけであります。さて、この第3番は前記した1985年頃ヴァントが73歳頃の演奏で幾分速めで先ず彼らしい理詰めな迎合感のない演奏・・・そう曖昧な処が見出せぬ演奏がベートーヴェンに何となくフィットし更に録音の良さがこの演奏のランクを上位にあげざるをえなくしていますね。第1楽章、スタートの短い二発からその毅然とした簡潔な演奏が予測されます。展開部に入り巧みなクレ・デクレを経ながらNDRSOの渋めの音色(直接的ではない篭り気味のティンパニーの音色も印象的)が時としてこの曲に付きまとう押し付けがましさを軽減しております。反復演奏で速めのテンポながら決して勢いまかせにはしていない演奏です。第2楽章も若干速く運ばれ重さがなく所謂葬送の悲しみを表してはいない様です。ここでも先述のティンパニー音が暗躍しています。これ又テンポ速い第3楽章ではトリオの懐かしくも豊かなホルンにホッとさせられます。最終楽章も歩調は軽く進みます。第1楽章でも感じた事ですが時折パッセージで管楽器パート音がセクションの明確さが際立ったのか殊更目立つ場合がありその辺りはヴァント自身の意図なのでしょう。この最終楽章〆では大テーマを堂々と踏みしめて終わります。全体この曲にしては聴きようによってスケール感が欲しいなぁとも思う演奏ですが一方で力み・くどさがないのも救いとなっております。晩年猫背の容姿から派手なパーフォーマンスとは無縁だったヴァントの本質の語り口の一端が窺える演奏かと思いました。なお、レオノーレ序曲第3番は1990年収録でタイムは14’43であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/21

    すでに投稿されている各レビューに私も大変懐かしいこの指揮者/ザールCO演奏のバロックLP盤を聴いた時代を思い出しました。アルビノーニ、バッハ、モーツァルト等々様々な曲でありましたが本盤関係では1960年収録のバッハ管弦楽組曲全曲が該当しました。リステンパルト60歳の時の演奏で演奏タイムは管弦楽組曲第1番BWV1066(タイム@6’20A1’56B2’55C1’28D3’25)、第2番BWV1067(同@7’22A1’43B3’30C2’08D3’10E1’15F1’18)、第3番BWV1068(同@7’40A5’25B4’30C1’15D2’05)、第4番BWV1069(同@8’30A3’10B2’05C3’45D2’55)と夫々LPでは表記されており聴いていてもテンポ的には私には適度な感じがします。演奏自体、基本はドイツ的ではありますが決して堅固、重厚な印象は受けず・・・そう言う観点では先のアルビノーニの様なイタリアバロック物にもフィットした感触で全体よく歌わせた仕上がりとなっております。第2番でのフルート担当のロジェ・ブルダン(録音当時37歳)、第3番トランペット受持ちのモーリス・アンドレ(同27歳)等各独奏者もまだ若い頃の出演ですがしっかり分責を果たしております。リステンパルト自身は後続のレーデル、ミュンヒンガー、パイヤール、リヒター等に若干押され気味でマーケット上では地味な存在に余儀なくなってしまった観もありますが演奏上では本盤他の各収録バッハ作品(フーガの技法、ブランデンブルグ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、ハープシコード協奏曲)にも一つのメルクマールも示したのではないでしょうか。ほんの一部しか本盤では聴いていないのですが聴き飽きしない演奏スタイルは各曲に共通しているものと推察いたします。素晴らしいアルバムと期待します。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/20

    2009/1にコメントした者ですがデータ的なものを追加させていただき重複しますが書き込みさせていただきます。本盤はV二重協奏曲をダヴィツド〜イーゴル・オイストラフ親子の演奏盤と思われコメントする次第です。1962年収録のV協奏曲第1番BWV1041(タイム@4’00A7’30B3’55)と第2番,BWV1042(同@8’20A7’05B2’55)の方はダヴィッド(録音当時54歳)がWSOを指揮兼ねたもので私は特に第2番の中間楽章・・幾分長めに情緒纏綿に流れていく楽章・・にぞっこんでこの中間楽章だけは本盤が最高と思っております(この中間楽章は本当に恍惚感がありここで各演奏盤を聴き比べしたりしています)。次に1961年録音のV二重協奏曲(同@4’11A7’27B5’17)はダヴィツド〜イーゴル・オイストラフ親子(息子のイーゴルは当時30歳)の演奏(親子で初めて公式コンサートを行なったのが同1961年であるらしいです)でグーセンス(当時67歳)のRPO指揮、マルコム(同44歳)のハープシコードに支えられある意味息の合った感じで火花を散らし合うといったタイプの演奏ではなく勿論ロシア臭さも皆無で今日の古楽器演奏では味わえない安心感があります(息子のイーゴルはその後あまり登場はしなかったのでは?)。三曲とも例えば昔のハイフェッツや最近のハーン等の演奏などと比べれば全体にテンポはゆったりとっているように聴こえますがもっとスローな演奏も他にあり演奏タイムからすればマァマァといった処でしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/20

    以前書き込みした者ですがデータ的なものに触れつつをあらためてメモします。ブラームス室内楽は何れも晦渋だが一度懐に入るとその魅力というか特に晩秋とか晩年とかに聴くと心に浸みます。私はLP盤で一時聴いていたのですが1947年結成のアマデウスSQによるブラームスの弦楽四重奏曲(1959〜1960年録音)で第1番(タイム@8’05A6’40B9’03C5’34)で申しますと何と寂寥感、静寂感を表出していることでしょう。本SQのメンバーは独墺系が多いのもこうした曲にも対応出来る要素があるのでしょう。第1番はやヽ神経質な遣り取りが印象的、前曲よりは分り易い第2番(同@9’13A9’19B5’17C6’25)は第1楽章のコーダ等の後の遣り場のない味わいは愁眉と言えるでしょう。第3番(同@7’42A7’25B7’40C9’35)は聴いておりませんが本ブラームス弦楽四重奏曲集は間違いないと期待されます。1959年収録のドヴォルザークの「アメリカ」(同@7’03A7’27B3’50C5’28・・・?)については第1楽章冒頭から歌うメロディ線をボヘミア民謡風一辺倒にはならずに展開しておりやや線が細い感じが・・・そして再挑戦する如くアマデウスSQは1977年にもこの曲を再録しておりますが私は未聴であります。これらの演奏は流石録音自体は気のせいか古さを感じさせ鈍重な響きは否定出来ないけれども結成後十年余のまだ若々しさというか徒に弄くらない処が分かりやすい演奏結果となっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/20

    本盤は現在販売されておりませんが参考の為にメモを入れさせていただきます。ルービンシュタインは1963年本盤演奏録音(ルービンシュタイン既に76歳、演奏タイム@19’17A7’08B6’50)前に本人言によれば三度この曲を録音しており1932年バルビローリ/LSOの伴奏(同@17’29A6’46B6’04)、1946年ミトロプーロス/MPSOの伴奏(同@19’06A7’26B6’23)は復刻盤などで確認出来るのですがもうひとつの演奏・・・1958年クリップス/RCASOバックのものはどうも本人曰く「出来が悪い」そうでリリースされなかったそうです??(なお、1961年ジュリーニ/PHO伴奏分・タイム@19’15A7’10B7’00や1946年ロジンスキー/NYPバックのライブ録音トータルタイム29’38もある様です)。さて、本盤はラインスドルフ(録音当時51歳)/BSOの堅実な伴奏で私などはLP時代この曲の本命盤とも位置付けていました。決してバリバリ弾きまくる感じではなくお年のせいか余裕というか過去の先述各録音演奏より勿論淡々と基本路線を歩んでいる様な感じであります。従ってエキサイティングさをこの曲に求める方には少し物足りないかもしれません・・・第1楽章、多分に比較的優雅路線での序奏は厳しいラインスドルフの伴奏と共に展開する主部に焦点を置き対比させるルービンシュタインの意図(ルービンシュタイン自身「私はこの作品の本来あるべき姿に再確立したい」という意味のコメントを残しており、この作品に対するルービンシュタインの真摯な姿勢の表れ)であるとも言われています。それが第1楽章スタートやや強めのホルンの割には落ち着いたピアノの所以でファースト・インプレッションは得られるでしょう。比較的淡々とした第2楽章を経て最終楽章は堂々たる運びでその充実ぶりも素晴らしく、この演奏が古びて感じられるところはありません。解説書で伴奏指揮を担当したラインスドルフは「ルービンシュタインの様に疲れることを知らない演奏家とは一つの楽章全体を何度も演奏し直す事が可能になるだけ作品全体の一貫した流れの形が保てる風にもって行ける」と述べているのですがこの曲の優雅さもポイントゲットしつつ過不足ない音楽を展開しています。聴き飽きしない演奏で最高ランクにしたいですね。1958年クリップス/RCASOバックでの演奏のシューマン協奏曲の方は聴いていませんので本盤全体で無難にワンランク下げておきます・・・スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/20

    本盤は現在販売されておりませんが参考の為にメモを入れさせていただきます。ルービンシュタインは1963年本盤演奏録音(ルービンシュタイン既に76歳、演奏タイム@19’17A7’08B6’50)前に本人言によれば三度この曲を録音しており1932年バルビローリ/LSOの伴奏(同@17’29A6’46B6’04)、1946年ミトロプーロス/MPSOの伴奏(同@19’06A7’26B6’23)は復刻盤などで確認出来るのですがもうひとつの演奏・・・1958年クリップス/RCASOバックのものはどうも本人曰く「出来が悪い」そうでリリースされなかったそうです??(なお、1961年ジュリーニ/PHO伴奏分・タイム@19’15A7’10B7’00や1946年ロジンスキー/NYPバックのライブ録音トータルタイム29’38もある様です)。さて、本盤はラインスドルフ(録音当時51歳)/BSOの堅実な伴奏で私などはLP時代この曲の本命盤とも位置付けていました。決してバリバリ弾きまくる感じではなくお年のせいか余裕というか過去の先述各録音演奏より勿論淡々と基本路線を歩んでいる様な感じであります。従ってエキサイティングさをこの曲に求める方には少し物足りないかもしれません・・・第1楽章、多分に比較的優雅路線での序奏は厳しいラインスドルフの伴奏と共に展開する主部に焦点を置き対比させるルービンシュタインの意図(ルービンシュタイン自身「私はこの作品の本来あるべき姿に再確立したい」という意味のコメントを残しており、この作品に対するルービンシュタインの真摯な姿勢の表れ)であるとも言われています。それが第1楽章スタートやや強めのホルンの割には落ち着いたピアノの所以でファースト・インプレッションは得られるでしょう。比較的淡々とした第2楽章を経て最終楽章は堂々たる運びでその充実ぶりも素晴らしく、この演奏が古びて感じられるところはありません。解説書で伴奏指揮を担当したラインスドルフは「ルービンシュタインの様に疲れることを知らない演奏家とは一つの楽章全体を何度も演奏し直す事が可能になるだけ作品全体の一貫した流れの形が保てる風にもって行ける」と述べているのですがこの曲の優雅さもポイントゲットしつつ過不足ない音楽を展開しています。聴き飽きしない演奏で最高ランクにしたいですね。1961年ウォーレンステイン/RCASOバックでの演奏のグリーグ協奏曲の方は聴いていませんので本盤全体で無難にワンランク下げておきます・・・スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/19

    最近、美女演奏家がもう当たり前という時代でルックスと技術が相乗効果を上げて人気を左右する事が多い様ですが彼女達も「使い捨て」の憂き目に遭う事がない様プロダクションの手回し・根回しも必死であるようです。このバッハ協奏曲集のCDジャケット写真のキャピキャピ時代を経た中国出身美人ギターリスト、スーフェイ・ヤン(日本の村治佳織とほぼ同世代)と曲目に惹かれて本盤演奏(2011年?彼女が34歳頃)を聴きました。バックは1998年設立されたメンデルスゾーンの「エリア」からネーミングされたエリアスSQで独奏者と共に若い溌溂とし幾分刺激的な演奏である事とCDタイトルの協奏曲は私などはチェンバロ、ピアノ、ヴァイオリン等で聴きなれている曲ですがギター版では珍しい事に思わず聞き耳をたてました。やはりトップバッターのBWV1052(トータル・タイム23’24)が何と言ってもショツキングで本当はギターがここまでクローズアップされ冴えた音では聞こえない筈とは分かっていてもマァHMVレビューにもあるバッハの人気作品のギター用アレンジ曲と割り切って聴けばそれなりに楽しめ、また特にこのBWV1052の曲自体の第1楽章のアパッショナートな素晴らしさを再認識した次第であります。他の主な収録曲BWV1041(同14’37)やBWV1042(同17’39)もBWV1052程ではありませんが簡潔・刺激的な演奏である事は同様であります。直近リリースであるこの演奏盤が将来長く残っているかは評価の定まり同様予測し難いですがチャレンジング意欲も買っておきましょう(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/18

    オーマンディだから云々と、どうしてもそういう先入観で聴いてしまいます。確かにノーテンキな演奏面が強調される向きもあり音色の明るさは否定出来ませんが決して盤の名誉を落すものではなく音楽そのものを再現する作業に徹しているあまりやヽ事務処理的な「臭い」を残してしまっているのも否定出来ません。このLSOとの「新世界」(1966年オーマンディ67歳頃の収録、演奏タイム@9’10A13’21B7’39C11’40)もよく鳴る演奏であります。ただ、私が聴いたLPだけかも知れませんが第1楽章のクライマックスに入る箇所からの録り直し?と思わせる微妙な音色差異等が例として気にはなりました・・・あくまでプロデュースプロセス技術の問題に過ぎないと割り切れば「新世界」ボリューム感は楽しめるでしょう。少し長めの第2楽章が美しいですね。兎に角対応力ある英国オーケストラLSOをぐいぐい引っ張って力強い演奏となっております。なお。オーマンディと言えばフィラデルフィアOなのですがそのオーケストラを振っての「新世界」交響曲は1956年演奏盤(モノラル、タイム@8’48A12’22B7’48C11’11)と1976年演奏盤(タイム@9’17A13’18B8’36C12’31)があります。本盤、他の収録曲は聴いておりません。そして本盤でのHMVメモの曲名リスト内容(本レビュー書き込み時点)が少し間違っているのでは・・・?(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/17

    作曲者ロドリーゴにその1954年作曲を依頼した本人セゴビアによる1958年65歳の時の「ある貴神のための幻想曲」DG収録盤(タイム@4’49A9’16B2’12C5’13)、ほぼ同時期に当時約30才のイエペスも同曲を録音しています。私は後者セブンシーズ国内盤をLPと共に持っていますが前者もすて難い魅力があります。後者はどちらかと言えば第3楽章のシチリアーノ舞曲など情緒が勝り前者はもう少し素朴なイメージでバック・オーケストラであるE.ホルダ(当時47歳)指揮SAも淡白?・・・タイム的にもトータル21分半と後者より一分弱短いのではと思います。まぁデータ的なものはともかく本盤「ある貴神の為の幻想曲」もセゴビアの手元がリアルであるだけに素晴らしい盤と申せましょう。セゴビアというとスペイン物というより私にはバッハ作品編曲の新旧演奏の方が印象深く、先のイエペスがセゴビアの前でバッハを弾いた時「バッハを勉強しなおして来い」と言ったらしいです・・・ただ多声部の弾き分けにおいてはイエペスの方が・・・とも思ったりするのですがそうした技術や録音具合といった次元を超越した?ロマン的なものがセゴビア「バッハ」にはある様です。とにかくSP時代からバッハ作品の編曲分が収録されギター演奏のレパートリーに定着させていった功績は大きいですね。本盤のバッハは比較的新しい録音で1968年録音のBWV996アルマンド(2’26)、BWV997(3’59+2’51)そして1967年録音のBWV1002(3’06+3’35+3’20)であり一部SP時代等に既録音されているものもある様です。他の収録曲は聴いているもの、聴いていないものと私の中で「まとまり」がもう一つ不確かなのでコメントを保留させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/16

    クリュイタンスと言えばどうしてもフランス系音楽を連想し独墺系でモーツァルト、シューマン、ブラームス、ブルックナー、マーラーなどの作品には殆ど縁が無かったものの唯一ベートーヴェン作品には高い評価を得ております。中でもオイストラフのヴァイオリンによるヴァイオリン協奏曲(1958年録音)はオイストラフの演奏がメインではありますがバックを務めるクリュイタンス/FNROのサポートがこの曲の性格とマッチして最高ランクの名演奏として今日でも高い評価を得ております。そしてこの1958年頃(クリュイタンス53歳頃)BPOを振って収録した交響曲全集(EMI)も全体としてBPOの重厚さと堂々たる推進力にある種の満腹感があり若干感触的には分厚過ぎる面を私は感じてはいたものの素晴らしい演奏となっております。ただ本交響曲収録集の直後といっても良い時期の1961〜1962年に同じBPOでカラヤンにより録音されたDG全集盤もあったせいか少し影薄く、更にクリュイタンスの指揮性向から深刻・峻烈・厳格で攻め上げる曲より先のヴァイオリン協奏曲の様なおだやかな曲に向いているとされベートーヴェン交響曲でも私のLP時代ではどちらかと言えば「田園」交響曲に代表される偶数番曲にだけ注目されていた状況でありました。ところが本盤演奏、奇数番曲である第5番(1958年録音、タイム@8’24A9’51B5’29C9’08)は実に説得力のある演奏に仕上がっており特に第1楽章のどっしり感と腹もたれ感の無い第2楽章が素晴らしいですし第7番(1957年録音、同@13’34A9’27B8’24C7’04)での最初の楽章でのスタート響きの豊かさから重戦車の如く展開して行き最終楽章への高揚感に結集して行く運びは曲そのものからとは別の演奏芸術のなせる業であります。ドイツ系指揮者では味わえぬ大人の雰囲気も醸し出す(洒落っ気では片付けられない雰囲気)クリュイタンスなのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/02/15

    先ず本盤レビュー欄をお借りして先日2/6に書き込んだ同じムラヴィンスキー/LGPSOのこの曲の1973年日本でのライブ盤(カタログ番号ALT002及びALTSA002)レビューで本盤をレニングラードでの「ライブ盤」としていましたが「セッション盤」と訂正いたします・・・済みませんでした。さて、本盤は1973年ムラヴィンスキー70歳の時の十八番・・・ショスタコーヴィチ交響曲第5番(演奏タイム@14’45A4’55B12’53C10’24)で他の彼による同曲録音同様のアプローチ・・・何しろ彼は1937年での初演指揮者でありショスタコーヴィチと共に社会主義体制下で生き抜いたムラヴィンスキーの絶壁に立たされたような緊張感を程度の差こそあれ感じさせ、冒頭出だしからの緊迫感を彼独特の客観冷徹に維持しつつ叩きつけるような響きに真底を垣間見る思いがします。第1楽章から重心を低く構えて展開されて行きシンバル一撃からスピード・アップしますがその迫力はムラヴィンスキーの造型力の確かさと相まって見事であります。第2楽章のVソロも決して感傷的ではありません。続く第3楽章・・・この素晴らしい楽章も感傷に走らず淡々と透徹した運びが返って緊張感を増幅します。さて、いよいよ最終楽章・・・私たちの世代では昔のTVドラマ「部長刑事」の冒頭テーマ音楽で馴染んだ曲です・・・はスタートは荒れ狂う如く速く後段クライマックスフィナーレでは遅いスタイル版(メトロノーム記号の違い解釈によるそうで例えばバーンスタインは始めも終わりも速いテンポ運びです)での演奏は特に底力を発揮した管楽器がリアルに聴け勝利感を徹底します・・・とにかく曖昧さ・虚飾を一切排した凄い演奏の一言!。この演奏の直後来日しこの曲を当然演奏しておりその時のライブ盤(同@14’50A5’04B13’04C10’50)が同じALTUSから出ている様ですが「どっこい、どっこい」甲乙つけ難い処・・・他の方が書き込まれていますように「最高」ランクに躊躇いたしません(私は来日分だけにライブ盤を採りたい気持ちはあります・・・)。それにしても30才を少し超えた年齢でよくもこのような曲を書けたショスタコービッチにも脱帽です。これらの盤以外にも同指揮者による本曲演奏(オーケストラは勿論LGPSO)が多く初演の翌1938年にはスタジオ録音もしているらしいですが大半はライブ収録で私の資料での演奏タイム(盤によっては最終楽章後の拍手が入っているかもしれません)をメモしましょう。1954年モノラル(珍しいスタジオ録音)→@15’12A5’22B13’44C10’47、1982年→@14’19A5’00B12’12C10’12、1984年→@15’00A5’10B13’09C10’59等々であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/02/14

    イ・ムジチ合奏団は確か1951年結成されたというから丁度60年経っており私たちは超有名なヴィバルディV協奏曲「四季」演奏盤でヴァイオリン奏者が初代コンサート・マスターであるアーヨそして続くミケルッチ、アッカルド、カルミレッリ・・・と交代する度にリリースされるのに迷わされながら聴き比べも楽しんだものでした。周知の通りあのイタリアの大指揮者トスカニーニからこの合奏団演奏後に公の場で賛辞をおくられて有名にもなったわけでその演奏は明快でよく言われる様にイタリアの青空、燦燦とした陽光を思わせたものです。本盤は1973年頃にバッハの協奏曲BWV1052(タイム@8’24A6’26B8’43)、BWV1044(同@9’09A6’48B7’21)そしてヴィバルディのV協奏曲作品7-11(同@4’49A2’09B3’46)、同7-12(同@2’26A2’28B2’11)(なお、作品7-1〜7-10は別盤で出ているようです)の四曲を収録したもので独奏者は先述のアッカルド(V、当時32歳頃)、ガッツエローニ(FL、54歳頃)、ガラッテイ(CEM、40歳頃)と当時楽団二十年を超えバロック音楽演奏楽団にピリオド楽器、ノン・ビブラート奏法が持ち込まれつつあった頃のメンバーの演奏が今では懐かしくもあります。彼らのヴィバルディはもうお手の物・・・有無を言わせません、バッハもイン・テンポで分かり易く私は特にBWV1052協奏曲をLPでも聴いて実に堂々、朗々とした演奏に随分聞き入ったものであります。イ・ムジチの結成来?のメンバーであるチェンバロ担当M.T.ガラッティ女史が骨太な演奏を繰り広げております。本盤は以前フィリップスから出ていた演奏をリマスターしての再登場で音質は期待されましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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