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Review List of レインボー 

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     2013/04/30

    イタリア軍の行進曲や賛歌を集めたCDです。
    この手のCDはたいへん珍しいかと思います。
    演奏は、T1〜T6が、イタリア・ミラノ市交通局吹奏楽団、T8〜T13が、イタリア陸軍山岳師団軍楽隊(指揮:P.ラリィ)です。
    1965〜68年頃の古い録音で、時期相応の音質。
    演奏はあらゆる意味で、今では聴く機会がなくなった一昔前の演奏と言えるでしょう。
    山岳師団軍楽隊は、アンサンブルが不揃いな所がありますが、良い意味で、ローカル色の強い 演奏と言えます。
    この時代の軍楽隊を象徴するかのように縦ノリ、体育系のサウンドですが何とも言えない味わいがあります。
    一方、ミラノ市交通局吹奏楽団は、山岳師団軍楽隊よりアンサンブルは上手。
    ほとんどが短い曲で、中にはファンファーレのような式典曲もありますが、オーソドックスなスタイルの行進曲でも好演を聴かせてくれます。

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     2013/04/30

    W.シリットー大尉指揮する、イギリス海兵隊コマンド部隊軍楽隊演奏によるマーチを集めたCDです。
    収録曲のほとんどは軍楽行進曲であり、正統派マーチを集めた物となっています。
    またイギリス好みの強い選曲です。
    演奏団体は録音当時38名編成だそうで、音の厚みが欲しい所もありますが、コルネットがリードする柔らかい響き、落ち着いた上品なサウンドはいかにもイギリスらしい演奏と言えます。
    録音年は1972〜1977年にかけてであり、年代のわりに良いです。

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     2013/04/30

    オペラの間奏曲や序曲を、ルネ・レイボヴィッツが、パリ・コンサート・ソサエティ管弦楽団をふって録音したアルバムの復刻盤です。
    オケは何でもパリ音楽院管弦楽団等の既存の団体、フリーランス奏者からの臨時奏者による録音用団体らしいが、腕利きが揃えられただけあって、実力は非常に高い。
    そしてレイボヴィッツの優れたタクトが加わるのだから、良くなって当然、どれも名演である。
    また、録音はウィルキンソンが担当しており、非常に鮮明でちょっとキラキラしたあの独特な録音が楽しめる。
    年代のわりには音質も良く、おすすめの1枚。

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     2013/04/30

    ロシア音楽を非常に多く出していたイギリスのオリンピア、その中でもこのCDは非常に貴重で面白い企画でしょう。
    ロシアの葬送音楽というタイトル通りの内容で、葬送行進曲を中心に珍しい曲ばかりを集めた物となっています。
    曲調は比較的暗めの曲から荘厳な曲まで様々ですが、だいたいアダージョぐらいのゆっくりとしたテンポの曲ばかりで、ロシア音楽の特徴である美しいメロディを持っているのが特徴的です。
    演奏は、モスクワ陸軍軍楽隊という団体が担当しています。
    指揮者は、アンドレイ・コロトゥシュキンと、アレクサンダー・ジェラシモフ と記載されていますが、個別の担当曲は不明。
    演奏団体も詳細は不明ですが、指揮者陣を見る限り、モスクワ軍管区司令部軍楽隊の事ではないかと思います。
    演奏は、丁寧に演奏されていて、吹奏楽では難しい弱音が綺麗です。
    ロシア録音はかねがね音が悪いイメージがありますが、このCDの録音は1994年の録音であり、問題なく聴ける水準の音質です。

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     2013/04/30

    メインのリムスキー=コルサコフ『シェエラザード』は、エルネスト・アンセルメがパリ音楽院管弦楽団をふって1948年に録音した物。
    アンセルメは幾つかシェエラザードの録音を残しているが、これが最初の録音らしい。
    オケの音色が大変美しく、アンセルメの中庸な演奏とも上手い事マッチしている。
    余白には、だったん人の踊りとおとぎ話が収録されている。
    だったん人の踊りは、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とゲオルク・フリードベルク、おとぎ話は、フィルハーモニア管弦楽団とコンスタンティン・ランバートがそれぞれ演奏しており、可もなく不可もなくと言った所だろうか。
    録音年代はいずれも1940年代後半と古いが、聴きやすい音質です。

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     2013/04/30

    アメリカの作曲家、ジョージ・マッケイの管弦楽曲を収録したCDです。
    マッケイは20世紀前半から中盤にかけて活躍した作曲家で、ハワード・ハンセン等と同世代の作曲家です。
    ナクソスの看板オケの1つ、ウクライナ国立交響楽団による演奏。
    アメリカン・クラシックシリーズではクチャルと良い仕事をしてる同オケですが、本盤でタクトをとっているJ.M.ウィリアムズも良い演奏を残してくれました。
    特にシアトル市から委嘱された『シアトル交響曲』は充実した演奏。
    1999年の録音で、音質は良好です。

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     2013/04/30

    アバドや湯浅卓夫等、著名な指揮者が師事した事で知られるスワロフスキーが、ウィーン国立歌劇場管弦楽団をふって録音したというチャイコフスキーの第1交響曲と、ホルライザーとバンベルク交響楽団によるエフゲニー・オイゲンからの舞曲を収録したCDです。
    スワロフスキーのCDは現在手に入れるのはなかなか難しいのですが、本盤はその中でも名演と言って良いのではないでしょうか。
    正攻法の演奏で、地味な所もありますが、これはこれで良い!
    第1楽章等で聴かれるホルンの音色が美しい。
    ホルライザーのほうはオペラを得意としただけあり、このCDでもツボを得た佳演を聴かせてくれます。
    復刻は良くもなく悪くもなくといったこのレーベルらしい物で、時期相応の音質です。

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     2013/04/30

    ティモシー・レーアとテキサスA&M交響吹奏楽団によるレガシー・マーチシリーズの1枚目です。
    演奏のほうはまぁ無難な仕上がりと言いますか、問題なくアマチュアバンドの演奏として考えれば悪くありません。
    しかし、このCDの価値は収録曲の珍しさ、この1点にあります。
    アメリカ・マーチの知られざる曲がこれでもかと収録されており、アメリカ・マーチ好きな人におすすめ出来る1枚です。
    マーク・カスタムのCDでは録音・音質も悪くありません。

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     2013/04/30

    オペラのアリアと言えば、イタリア、ドイツ、フランスあたりが相場ですが、各国に優れた作品があり、ロシアにももちろんあります。
    しかし、あまり聴く機会もなければCDも多くありませんので本盤は貴重な1枚と言えます。
    グリシュコと言う歌手が歌っており、なかなか良いです。
    伴奏はシレンコ指揮のウクライナ国立放送交響楽団。
    またオペラの中の管弦楽曲も収録されており、アレンスキーの『ヴォルガ川上の夢』という珍しい作品も収録されています。
    こちらはクチャル指揮の、ウクライナ国立交響楽団によって演奏されており、このコンビらしい丁寧な演奏が聴けます。
    録音、音質も良いです。

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     2013/04/30

    アメリカを代表する吹奏楽団の1つ、アメリカ海兵隊軍楽隊のライヴ・コンサート盤。
    指揮は当時の隊長、ティモシー・フォーリー中佐である。
    1999年、全米大学吹奏楽指導者協会でのコンサートを収録した物であり、新曲を中心にしたプログラムとなっているが、難曲をほとんどミスなく吹ききっているのはさすがと言った所です。
    アンコールだと思う、スーザの在郷軍人会はこれぞマーチといった演奏です。
    しかし、マーク・カスタムのCDらしく、貧弱な録音、音質で、残念ながら演奏の良さを潰してしまっています。
    基本的には曲目目当てか、演奏家のファン以外はおすすめしません。

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     2013/04/29

    チャイ5でパイタに目覚めたが、ネット上で非常に評判のよかった本盤も聴いてみた。
    モスクワ新ロシア管弦楽団といういかにも怪しい名称の団体を指揮した第4交響曲は、パイタ節炸裂の爆演!
    第1楽章からロシア・オケらしい炸裂した金管が聴き物だが、第4楽章に入ると急にそれまでの倍以上の奏者がいるかのように音量がでかくなる。
    2つの管弦楽曲もテンポは普通だが、音量はでかい。
    マニア向きの1枚だが、おすすめ。
    録音はまずまずだろうか。

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     2013/04/29

    ハリウッド映画音楽を中心に集めたCDです。
    演奏は、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、指揮者はカール・ディヴィス。
    ディヴィスは『フランス軍中尉の女』(本盤に収録)で知られる、映画音楽の作曲家。
    収録された曲はサントラと同じではない曲もありますが、オリジナルを重視したアレンジで、さほど違和感はありません。
    演奏はまさに豪華絢爛、シンフォニックなクラシックの世界。
    特に元よりオーケストラをフルに使ったスコアでは、そう感じます。
    スーパーマンのテーマは、数多い同曲の録音の中でも、最上級の出来と言ってよく、やや重い演奏の作曲者とボストン・ポップスの演奏に比べ、ほどよく軽やかで、迫力のあるバランスの取れた演奏です。
    録音・音質も綺麗で迫力があるのも、このCDのすばらしい点の1つ。
    おすすめの1枚です。

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     2013/04/28

    ブリティッシュ・バンズマンという新聞の創刊100年を記念して行われたコンサートのライヴ盤。
    ベセス・オ・ス・バーン・バンド、IMIヨークシャー・インペリアル、ブラック・ダイク・ミルズ・バンドの3バンドの合同演奏で(一部各団体単独での出演あり)、演奏の出来はなかなか。
    最後の威風堂々はさすが本番物と言うべき好演。
    選曲面はイギリス好みの渋めな選曲で、著名な作曲家の新曲の世界初演も数曲あり。
    ただ、ちょっと録音が遠く感じる。
    音質は悪くない。

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     2013/04/26

    教育者として著名なスワロフスキーの録音と言う事で購入してみたが、結論からいうとおすすめしない。
    何故ならこのCD、演奏者の名前がないのだ。
    一応HMVのサイトでは交響曲第1番がスワロフスキー、イタリア奇想曲がユルゲン=ワルターと収録曲情報には書かれているが届いたCDには何処にも書いていない。
    ただ、手元の音源で確認した所、交響曲第1番はタキシードから出てる音源と同じようなので、スワロフスキーの指揮で間違いないようである。
    一方ユルゲン=ワルターのイタリア奇想曲、私の手元には、このCDとは別にハンブルク・プロ・ムジカ交響楽団との録音があるが、このCDとハンブルクの音源と数10秒程だが、演奏時間が違う(このCDが遅い)ので、別録音なのだろう。
    いくら安いからとはいえ、作者と演奏家位の記載はあっても良いのではないだろうか。
    尚、演奏だけなら意外と悪くない。
    ただ録音はそれなりに古いので、良いとは言えない。
    またプレス盤ではなく、CD-R盤。
    基本的におすすめ出来ないCDだ。

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     2013/04/25

    日本のプロ吹奏楽団の中でも、有名な団体の1つである、東京佼成ウインド・オーケストラ。
    CDも多いのですがほとんどはセッション録音で、本盤のようなライヴCDは珍しいです。
    2012年10月に行われた第112回定期演奏会を収録した物で、ほぼオールフランス物の選曲となっています。
    主題のないパッサカリアは委嘱作品で、今回唯一の日本の曲ですが、映画音楽のような作品が多い邦人作曲家の曲では珍しい、現代音楽ですが、前後の曲と比べ明らかに浮いており、それなら、『リシルド序曲』『古典序曲』等々知られてないが、良いフランスの吹奏楽曲を収録して欲しかった。
    指揮者はポール・メイエ。
    演奏は最初の曲こそ、まだエンジンが回っていませんが、2曲の後半からスイッチが入ります。
    魔法使いの弟子やタイトルでもあるボレロあたりになると、全開になります。
    吹奏楽の醍醐味とも言える強奏も聴けますが全体的には優しい音楽で時に室内楽を思わせる響き、このあたりはさすがプロ。
    録音はどちらかと言えば、木管が目立ちバランスが悪いのが残念ですが聴けないという事はないでしょう。

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