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Review List of DJもちお 

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     2021/04/10

    マスコミの役割は権力の監視をすることというのはその通りであるが、権力の監視が政権与党に対するすべての批判と同じではないということはあたりまでのことである。また、物事の単純化による賛成反対の二元論ではこぼれてしまう大事なことも多く、これらを丹念に拾って、視聴者、聴取者に届けるのもマスコミの大事な役割である。本書はニッポン放送の局アナとして、安保法制に対する解釈、金融緩和と経済政策に対する主力メディアの論調のおかしさ、メディアの権力に対する態度の在り方を論じるとともに、現場での取材を踏まえた、沖縄基地問題の複雑な関係、福島の現状と風評被害に対する報道の不平等さを丁寧に伝えてくれる。既存マスコミに対する批判的な立場をラジオとはいえマスコミ側から出てくるということは、ニッポン放送も日本のマスコミもまだまだ捨てたものではないといことも分かる。

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     2021/04/09

    ルノーによる日産の救済から日産とカルロス・ゴーンの動向を追っていた著者によるカルロス・ゴーンの変質を描いた一冊。あの事件の本質は、西川社長=経済産業省の反ゴーン派に検察が乗っかる構図なだけだと思うが、たかだか1つの企業のお家騒動にここまでの国家権力が加担することとなった原因の一つはカルロス・ゴーンに権限が集中したことにあるのは確か。その観点では、検察や経済産業省の論理も透けてきて面白い。

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     2021/04/08

    原著の刊行は2012年とブルーボトルコーヒーがアメリカで注目を浴び始めたことの本であるので、ビジネスの拡大に関する記載や今後の展望のような記載は少なく、なぜ著者がブルーボトルコーヒーを興すことになったかに始まり、コーヒー豆の違い、コーヒー淹れ方の違い、カップリングのようなコーヒーの楽しみ方と続いて、最後に著者のパートナーによるフードメニューの紹介となっている。なんといっても、本の外装の質感と各ページの色合いがとにかくいいし、本棚を飾るのにとてもいい1冊。値段は少し高いが、余裕がある人にはお勧めの一冊。

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     2021/03/21

    沢村ワールドの入門編の一冊。沢村氏の自動車批評の特徴は、技術オリエンテッドな視点からの独特の言い回しと歴史的あるいは社会的な背景からの自動車批評という点である。本書の第1章である7代目ゴルフを評価する際に、一般的な自動車批評だと静寂性が高いやトランスミッションの切れ味がいいということを書くが、沢村流の評価では4代目ゴルフを最新の技術で最良のクルマに仕上げた力技のクルマと評価する。その他にもスポーツカーを乗るのであれば、まずはロードスター、つぎにポルシェ911を選ぶべきやカムシャフトの形に関する歴史的な論考等沢村ワールドの入門編として楽しめる一冊。

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     2021/03/21

    本のタイトルが文字通りの内容となっている珍しい一冊。映画監督デビュー先からアウトレイジ最終章までの一作一作の詳細な解説、監督本人へのインタビューに製作者たちの解説に加え、映画作家、評論家たちがいかに当時の北野作品を衝撃として捉えていたかまでが一冊に収められている。オフィス北野の森プロデューサーの話もそれぞれの作品の事情がよく分かり、事務所離脱のいまとなっては貴重な証言になっている。

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     2021/03/21

    新型コロナウイルスに関して2020年11月時点で判明していることを丁寧に説明してくれる一冊。ウイルスが出てきてから現在までの世界の状況、現在出回っているワクチンの研究製造方法やそのリスク等を対話形式で説明してくれる。ウイルスの研究者として、発刊時点でもまだ分からないことが多いと認め、将来のことを予測するのは科学ではないと言い切る点も素晴らしい。まずはこの一冊といえる素晴らしい本。

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     2021/03/21

    おそらく日本で最も有名な政治家の一人である小池百合子の生い立ちから都知事就任、現在進行形で醜態をさらしているコロナ禍での対応までの動きを追った1冊。小池勇二郎という小池百合子そっくりのメンタリティと行動力をもつ父親の存在、あの世界最古の大学をわずか4年で卒業したという話に関する当時のルームメイトの証言。日本新党で政界に進出した後、次々とついていく先を変えながら、ついに大臣まで上り詰める手練手管。その大臣時代に暴走した結果、第1次政権崩壊の一因ともなったことから、安倍晋三との微妙な関係に政敵だったり共闘したりと二階との絶妙な関係もこの本を読んでよく分かった。さらに彼女の周辺にいるよく分からない人物の存在にも触れており、小池百合子という人物を知るのに必読の一冊。

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     2021/03/20

    コーヒーに関する知識をイラスト付きで分かりやすく身に付けることができる一冊。ハンドドリップのおいしい淹れ方はこの本のとおりにやると本当においしくなったと感じる。

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     2021/03/20

    MLBはいつの時代もデータを有効活用している。映画にもなったマネーボールでは野手の評価に重視されてこなかった出塁率の高い選手を安い価格で獲得し、投手は四球、被本塁打、奪三振を投手の評価指標として採用し、アスレチックスは大躍進を果たした。今だと打球の角度や投球の変化量、どこで変化したかの点をグラフで分析を瞬時に行い、それはどのひとも見ることができる。この本はこれらの間の時代を舞台に弱小パイレーツがどのデータを使い、プレーオフ進出できるようになったかを描く一冊だ。パイレーツが重視したのは、打球方向の可視化による極端な守備シフトであり、現在のMLBではスタンダードとなっている。次に投手の消耗と先発投手の値段の高さから先発4人制の採用とツーシームによるゴロアウトの増加である。これもMLBだと動くボールの1つとして標準投球になった一方、先発4人制はいまだに実現できていない。そして、守備シフトとツーシームによるゴロを回避するために、打球に角度をつけるフライングボール革命へとつながっていく。これらの話がパイレーツの監督やコーチ、選手たちの葛藤の中で描かれていき、マネーボールに続く、野球本として必読の一冊となっている。

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     2021/03/20

    テクノロジー、日本国と社会、災害の観点から20年後の未来を描いた一冊。まず読むべきは災害。2040年までには起こる可能性が極めて高い南海トラフ地震に対する備え、首都圏だと直下型地震に水害、これらは自治体が発行してい災害マップを読み、過去の史跡を知ることで回避できるということは知っておくべき。一方のテクノロジーは6Gから生まれるサービスの可能性をあげているが、話半分で読むところ。例えば、2040年には空飛ぶ車が普通かもしれないと書いているが、1トンを超える重量物を空に飛ばすのにどれくらいのエネルギーを浪費するのか。日本国と社会は参考文献を理解しているのか疑問のレベル。日本は高齢化が進み、財政ももたない。年金は今受け取っている人ほどもらえない。これは当たり前でむしろ、健康寿命がどれくらい伸びるのか、2040年ごろには80歳まで不通に働いていることもあり得るが、人間の寿命は現在のものを所与としている。いずれにせよ、20年後を考えながら読むと面白い一冊。

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     2021/03/14

    アパレル大手の2社の違いを広い視点から比較している一冊。ユニクロはすべての世代にベーシックアイテムを届けたいのに対して、ZARAは都市部で働く女性にトレンドアイテムを百貨店の半分以下の価格で届けたいという点でコアとなる客層が異なる。ここから生じる製品のライフサイクルの違い、店舗の陳列の違い、広告宣伝に対する考え方、他国への進出戦略、財務内容の違い等複合的に違いを明確にしてくれる。この内容でこのサイズ、この値段はお得。

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     2021/03/14

    MMTという新たな貨幣理論が一部層の支持を受けている。MMTはインフレーションが起きない限り、政府支出は無限に可能、インフレーションが起きる段階で課税や借入で支出を抑制するという夢のような理論であり、フリーランチ=ただ飯理論ともいわれる。本書はこの理論に対して、極めてまっとうな観点から批判を加えている。持続可能な政府支出の水準が具体的にどこまで可能かが不明であるし、基軸通貨以外の国家、つまりごく一部の国家を除く大半の国家でこの政策を実現できるわけがないという実現可能性からMMTは単なる理論的な可能性の段階にあるとすぎないとしている。この界隈の本はこれを読めば十分にも感じる一冊。本のお値段がちと高いのが玉に瑕で内容的には新書レベルだから、もう少し安くていろいろな層に読んでほしい。

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     2021/03/06

    新たな通信規格の5Gがビジネスや社会にどのような影響を与えるかを簡潔にまとめた一冊。技術的な解説は最小限にとどめ、ビジネス観点に限定しているため、誰でもさらっと読める。国内外の5Gに対する動向、具体的にどのビジネス領域に特に影響が大きいかに触れている。5Gというと、夢の技術だみたいな宣伝や安っぽいSF小説風な話も少なく、現実的な本として読むのに最適。

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     2021/03/06

    岡山にあるミニシアターがコロナ禍で経営が厳しくなり、クラウドファンディングで1000万円を調達した話、シネマ・クレールを作ってから今までの話、ここが凄いのだが設立時から最新までの上映ラインナップの一覧である。地方のミニシアターという業態は経営が苦しいというのは分かるのだが、具体的にどれくらい資金が足りないのか、配給会社との交渉はどうなのか、どうやって地元に支えてもらうかが知りたかったのだけども、これらの点がないのが残念。

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     2021/02/27

    統計学の入門書は世にたくさん出回っているが、本書は一見全く違う事象を並べたうえで共通する統計学の考え方を解説してくれる。それぞれの事象を描写する表現がとにかく読ませてくれて楽しいし、意図して数式を一切見せずに言葉だけで説明できる力量がすごい。このタイトルは今みると恥ずかしいけどね。

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