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0 people agree with this review 2009/11/28
ブラームスの第1交響曲は、普通、重厚さを際立たせ、旋律美を強調し、劇的な最期を演出するような演奏が一般的だ。しかし、ヴァントの指揮はものの見事に冷徹であり、即物的といえばまさにこの上なく即物的である。だが、高みから人工甘味料を垂れ流し、麻薬のように我々を酔わせ思考を停止させてしまうようなカラヤンなどより、遥かに現実的であり、切実である。余計な装飾品を極限まで削ぎ落とすことで、裸のままのブラームスの魂が顕にされる。言語論的に言えば、あらゆる修飾語句を使わずして雄弁に語ってしまうようなものだ。どこまでも理詰めで厳しく作品と対峙するものだけに許された“必然性”が、ミュンヘンPOという最高の名器を得た事で最高級に引き出される。いささか手垢に塗れた“朴訥”とか“雄渾”などという言葉が、これ程しっくりいく例を僕は知らない。音質も極めて良好であり、弦を中心に精妙に積み上げられたミュンヘンPOのサウンドを、見事なまでに再現している。
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6 people agree with this review 2009/11/20
オーソドックスでありながら味わい深い逸品。ショパンのピアノ協奏曲は、とかくオーケストレーションが幼稚だといわれる。そのために、往年のピアニストは大幅なカットを施してきたし、近年でも、スクロヴァチェフスキやツィマーマンなどが楽譜を改編したり極端にデフォルメしたりしている程である。あるいは、古楽器派の面々は旧式のフォルテピアノを用いたり伴奏をピリオド奏法にしたりする。要するに、裏を返せば、奇を衒わず普通に演奏して感動させることが、極めて難しい曲なのだ。そんな中、アンネローゼ・シュミットは、ハッタリや虚仮威しなど一切なしの正攻法で、ショパンと真摯に対峙する。一見速めのテンポでさらりと弾き通しているように見えて、陰影のある表現が実によく決まっている。女々しかったり病的だったりする演奏が多い中で、感情に溺れずしかも味わい深くまとめあげる手腕はさすがである。バックのマズア&ゲヴァントハウスの渋い響きもぴったりだ。なお、筆者はBerlin盤とKING盤の両方を聴いているが、個人的にはBerlin盤に軍配を挙げる。KING盤は音が籠もって聞こえるが、Berlin盤は抜けがよく肌理が細かく、しかも重低音がよく響く。値段もBerlin盤の方が安くお薦めだ。
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10 people agree with this review 2009/11/19
これぞ、シューマンのピアノ協奏曲の決定盤!ピアノ協奏曲は1848年にゲヴァントハウス管弦楽団によって初演(独奏はクララ!)されており、極めて縁の深い作品である。初演団体だからといって全て名演になるとは限らないが、このレーゼル&マズア盤は凄い。緩急、強弱はもとより音色や響きに至るまで、そのいちいちが「これでなくては!」と思わせる。艶やかな弦、温もりのある管、そしてまろやかなピアノの、何と絶妙に溶け合っていることか!トゥッティもうるさくならず上品だし、何より弱音部の限りなく美しく澄み切った響きは息を呑むほど!加えて、音質の良さは屈指で、スピーカーから演奏者が飛び出してくるのではないかと思うくらい明瞭だ。程よい残響も捉えられており、この時代のLGOならではの魅力溢れる音作りをたっぷりと味わえる。これ程のCDが、有り難いことに廉価で買える。生誕200周年を間近に控えた今、是非お聴き頂ければと思う。
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4 people agree with this review 2009/11/17
シューベルト全集の決定盤はこれだ!世界屈指の老舗オケ、SKDの豊かなサウンドが、ブロムシュテットの誠実な指揮によって120%引き出されている。艶やかな弦、温かな管、そして要所要所でオケを締め上げるティンパニ。これらが絶妙にブレンドされ、しかも聖ルカ教会の音響が加味されるのだから、創出される音空間は極上そのもの!特に第3、第5と「グレート」が白眉。ブロムシュテットの明朗快活な性格がフルに活かされている。「グレート」なと、単純なモティーフが頻出する曲なので聴かせようによっては甚だ退屈なのだが、さすがはブロムシュテット、沸き立つようなリズムと歌で、文字通り“偉大な”演奏に仕立て上げている。殊に、メロディアスなところを自然体かつ美しく歌う辺り、シューベルトが紛うことなき“歌曲王”であったことを窺わせる。音質も極めて良好で、SKDの魅力が十全に捉えられた優秀な録音である。値段も手頃であり、初心者から玄人まで、幅広く奨められる一組だ。
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1 people agree with this review 2009/11/12
美声同士の夢の共演!ボニーとキルヒシュラーガー、まるで双子の姉妹のように、ぴたりと一致した声質と感性。珍しい作品達が、可憐な花々となって我々を楽しませてくれる。それともう一つ、このアルバムにはもっと重要なテーマが内包されている。シューマン→ブラームス→ドヴォルザークという並びは、一見寄せ集めのように見えて、実は、師匠→弟子→孫弟子という関係になっているのだ。ブラームスは、音楽評論家としても知られるシューマンに認められたことで出世したし、また、シューマン亡き後未亡人となったクララの世話を生涯貫いたことでも知られている。ドヴォルザークも、ブラームスに認められ世に出たし、《ハンガリー舞曲》の一部をオーケストレーションしたことでも有名だ。メンデルスゾーンとシューマンの関係も面白い。シューマンの交響曲のうち、第3番以外の全てを、メンデルスゾーンがゲヴァントハウスで初演しているのだ。更にファニーの歌曲も併録されているが、その歌詞は何とシューマンの《詩人の恋》と全く一緒!こうしてみると、プログラム自体が凝りに凝ったものになっていることがお分り頂けるだろう。メジャー・レーベルのアルバムとなると、とかく妥協が見え隠れするが、このアルバムのこだわりようは近年稀に見るものではないだろうか。それを、ボニーとキルヒシュラーガーの絶品の歌唱で聴き通せるのだ。まさに「最高!」の賛辞以外考えられない。
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1 people agree with this review 2009/11/07
シゲティを語る時、常に「技術」と「精神性」は両立出来ないのか、という問いに突き当たる。シゲティを評価する人は「曲の内面と対峙した深い“精神性”のある演奏」と賛美し、「“技術”を超越した素晴らしさ」を絶賛する。しかしそれでは、精神性を深める代償として技術がおざなりになるか、あるいは逆に、技術の完璧さを追求する余りに精神的な深みを欠くことになるか、この二つしかないのだろうか。私は、シゲティの対極として、昨今のコンクール上がりの若手ヴァイオリニストが挙げられると思っているが、精神論者の大概の評価は、「技術的には完璧だが深みがない」というものではなかろうか。恐らく、昨今のヴァイオリニストに対する不満から、シゲティの演奏に行き着くのだろうが、私としては中間的なカラーを持ったヴァイオリニスト、つまり技術と精神性の両立を果たしたヴァイオリニストの演奏に魅力を感じる。この意味で、個人的にはズスケかシェリングが良いと思っている。もっとも、シェリングはやや音の線が細いきらいがあるので、厚みのある音が好きならばオイストラフもよいだろう。いずれにせよ、重要な論点は、精神性を極める余り技術を犠牲にする必要があるのか、ということだ。
4 people agree with this review 2009/11/01
言わずと知れた大名盤。ウィンナ・ホルンとベーゼンドルファー、最高の組み合わせである。温かく渋く、しかし柔らかな光の差し込むような音色で、ブラームス壮年期の伸びやかな心情を綴ってくれる。ただし、録音から40年以上経ち、そろそろ綻びが出始めてきているのも事実だ。もっとも、優秀な録音なら現在でも通用すると思う。しかし、1967年のDECCA黄金期の録音、しかも最新のリマスタリングとカッティングが施されているという割に、音割れや歪みが見られるのはファンとしてはやはり不満だ。特に、最後の最後でスピーカーを切り裂くように音が割れるのは、今まで曲に浸ってきた気分を一瞬にして台無しにする。世紀の名演だけに、惜しいとしか言いようがない。何種類も復刻があり、既に国内盤輸入盤計4種聴き比べているが、いずれも上記の症状が散見される。丁寧な復刻を望む。
14 people agree with this review 2009/10/29
何と美しく、温かく、上品なヴァイオリンなのだろう!一音たりとも疎かにしない丁寧な語り口で、ベートーヴェンの束の間の春を愛しむように奏でている。ハッタリとか虚仮威しなどという言葉から最も遠い、自然体で、慎ましやかで、人間的な優しさに溢れた表現。数多の録音に接してきたが、これ程心へ素直に入ってきた演奏はなかった。ハイフェッツは辛すぎ、シゲティは厳しすぎ、オイストラフは甘すぎという具合に、中庸を得た演奏というのは実のところ余り多くなく、まして昨今は古楽器が幅を利かせているため、ドイツ正統派コンビでベートーヴェンを聴くのは貴重なことなのである。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスというドイツ屈指の老舗オケと、蜜月関係にあったマズアとズスケ、彼らが三位一体となって初めて成し得た名演と言えよう。残響をたっぷりいれた艶々の録音も特筆される。
14 people agree with this review
3 people agree with this review 2009/10/29
これぞ、隠れ名盤!コアなファンを除いて殆ど話題にならないCDだが、いやはや、これ程凄いとは。晩年の遅すぎる程に遅い指揮の印象からチェリビダッケを敬遠する人もいるだろうが、70年代のチェリはむしろ快活で、怒濤の求心力に満ちている。あたかも、あのオールバックの髪を激しく揺らし、檄を飛ばしながら指揮する姿が目に映るようだ。両端楽章の追い込むかのような凄まじさと、中間楽章での耽美的なまでの美しさとの対比はさすが。特に第4番は、第1楽章終盤の畳み掛けが壮絶だし、第2楽章では一転、朝露に濡れたお花畑のような幻想的な風景を映し出す。録音の所為か、弦を中心とする中音域がとても豊かに聞こえ、こだまする倍音も相まって、他では聴けない玄妙な響きを聴くことができる。勿論70年代のライヴ録音だから音質上の制約は付き物だが、入念なマスタリングによって現代人が聴くに堪え得るクォリティにはなっていると思う。もっとも、録音嫌いのチェリの与り知らぬことではあるが、しかし、今日のように録音の方法や媒体が進化した世の中にもし彼が生きていたとすれば、恐らくチェリも昔ほど録音に対してヒステリックにならずに済んでいたのかも知れない。ともかく、我々現代人がチェリに触れる手段は録音を通じてでしかないのであって、その“遺産”をよりベストな状態で味わいたいとするのが、ファン心理ではないだろうか。だからこそ、リマスタリングがよいのは有り難いことである。
3 people agree with this review
2 people agree with this review 2009/10/28
オケは「最高!」、アッカルドは「OK」というのが正直な感想。マズアお得意のブルッフだけあって、聴かせどころを弁えており、ゲヴァントハウスならではの腰の座った燻し銀サウンドも相まって聴き応え充分。但し問題はアッカルドのヴァイオリン。線が細く擦れ気味な音色は、ブルッフ特有の甘美なメロディを生かしているとは言い難い。技巧派のアッカルドと中庸派のマズアとの、芸風のギャップも大きい。これは、第1番の再録にヴェンゲーロフを起用してしまった時にも感じたことだった。もし、アッカルドの代わりにズスケが、PHILIPSの代わりにSchallplattenが担当していたとすれば、きっと稀代の名演となっていただろう。だが、ヴァイオリン独奏とオケの為の作品を一気に聴ける機会は意外と少なく、埋もれた秘曲にスポットを当て世に知らしめた功績は大きい。特に第2および第3番は演奏・録音ともに少ないので、希少価値大だ。
2 people agree with this review
2 people agree with this review 2009/10/23
壮大なる“音の一大絵巻”!ムソルグスキーが描いたモノクロのスケッチに、多彩な絵の具を使えるようラヴェルが用意してくれた《展覧会の絵》。その絵の具をどう使って如何に表現するかは、音の画家=指揮者の腕にかかっている。スヴェトラーノフは、ホールという巨大なキャンバスに、原色のペンキを投げ打ち、油絵の具をベットリ付け、自分の身の丈程もある大きな筆で全身で描き切っている。凄まじい程の重低音、炸裂する金管群(弱音器付きのコルネットのソロが巧いこと!)、鉄槌を下すが如きティンパニ……!全編に死の香りが漂う《展覧会の絵》で、かくもグロテスクさと壮麗さを極めた演奏が、かつてあったろうか。トドメは《キエフの大門》の最後、天を差すが如き長大な“スヴェトラーノフ・クレッシェンド”(16秒!!)!鳥肌立つこと間違いなし!同時収録の《死の島》と《音の絵》も、本編への重要な伏線(“絵画”と“死”という二大テーマ)として作用しているから凄い。しかもロシア・ソ連のオケのようなガリガリいう質感ではなく、ある種の品格をも備えている点、スヴェトラーノフ指揮のディスクの中でも特異な位置にあると言えよう。録音も良好であり、自信を持ってお薦めしたい。
14 people agree with this review 2009/10/15
凄い、凄過ぎる!これぞドレスデン・サウンドの醍醐味!モーツァルトは特に40&41番がいい。前者はよく“疾走する哀しみ”などと評される曲だが、そのことをここまで意識させる演奏が、他にあるだろうか?第1楽章からして、小刻みな弦が爛れるような想いと焦燥感を醸している。あたかも、天使の微笑みの仮面が剥がれ落ち、悲嘆にくれるモーツァルトの表情が目に映るようである。後者は、気宇壮大な音づくりがすこぶる立派で、ジュピターのジュピターたる所以を感じさせる。愉悦に満ちたビゼーやスッペなども絶品中の絶品だが、それを措いても特筆したいのがマーラーだ。バーンスタインやゲルギエフのような激情系でも、はたまたインバルやジンマンのような分析系でもない。ワルターの路線を踏襲しつつ、SKDという最高のパートナーを持ったお陰で、得も言えぬ美しさとドラマと歌に溢れた名演を繰り広げている。殊にティンパニの打ち込みは名人芸の域に達しているし、管楽器のくすんだ響きも曲想と合致している。加えて、SKDの独特のオケ配置+聖ルカ教会の音響+優秀録音が三位一体となって、はからずもマーラーのオーケストレーションの妙さえ引き出している。個人的にはワルター&コロンビア響と双璧かそれ以上と評価。その他の演奏も、どれもが傑作であり、優秀な録音も相まって文句無しの一組だ。何より、過度なグローバル化や古楽器の隆盛によって淘汰されて久しくなった、濃厚なロマンと燻し銀のサウンドが聴けるのは、ファンとして嬉しい限りだ。余談だが、名門オケもイタリア人が振るとボロボロになるようだ。ゲヴァントハウスやコンセルトヘボウはシャイーが、ベルリンPOはアバドが、そしてSKDはルイージが振るようになってから、何かおかしくなったと思いませんか?
6 people agree with this review 2009/10/11
これぞ《我が祖国》の真の決定打!《我が祖国》の録音となると、巷では断然クーベリックに注目が集まる。ボストン響盤がいいとかチェコPOの来日盤がいいとか、はたまたバイエルン放送響盤が名演だとか言われている。その割に、ノイマン/LGOが取り上げられないのは余りにも惜しい。これほどまでに、祖国への大いなる慈愛と熱き想いが全編に溢れている演奏が、他にあるだろうか。《高い城》冒頭のハープのソロからして、懐かしさがある。小学校の教科書にも載っていて通俗的になりがちな《モルダヴ》で、かくもドラマティックに演出した例を僕は知らない。《シャールカ》から《タボール》までは、生半可な演奏だと退屈の極みだが、ここでのノイマンの何と聴かせること!特に《タボール》は続く《ブラニーク》への重要な伏線となる曲だが、このことをこれ以上に実感させる演奏も珍しい。その《ブラニーク》がこれまた凄い!ライヴ以上にライヴ的。特に後半の壮大なる盛り上がりは絶品!少なくとも個人的にはクーベリックのどの盤よりも抜きんでていると思っている。何より、当時のゲヴァントハウス管の温もりと柔らかさと渋さを併せ持つ絶妙のサウンドに惚れ惚れしてしまう。録音も、最強奏で若干音割れが認められるものの、年代離れした重量感たっぷりの優秀なものだ。しかも廉価!自信を持ってお薦めしたい。
5 people agree with this review 2009/10/10
この安さでこの内容の良さ!旧東独時代のゲヴァントハウス管の巧さたるや、現在の同オケとは全く格が違う!まず響きそのものが美しい。ピラミッドのように低音域が土台となって支え、そこに豊かな中・高音域が乗る。全ての音が絶妙に溶け合いつつ、なおも各々のパートの動きが明確に見通せる透明感は、ちょっと他では味わえないもの。これは、聖ルカ教会にて優秀なエンジニアが丁寧に録音したことにも因るだろう。とりわけ、《第九》が見事だ。オケの美質に加え、合唱の美しさが水際立っている。少年合唱の起用も、天上の響きそのものを表現するようだし、ソリストも雄弁だ。特にシュライアーの独唱が絶品中の絶品!その他、どの曲も正攻法のアプローチが光り、重厚さと瑞々しさを見事なまでに昇華させている。カラヤン、バーンスタイン、フルトヴェングラーやベームなどに気を取られすぎた挙げ句、マズアの名演を忘れてしまうのは余りにも惜しい。まずはご自身の耳でお確かめを!
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6 people agree with this review 2009/10/10
歴史的モニュメントとして以外は、全く取り柄のない演奏。フルトヴェングラーに比肩するなんて、とてもではないが言えたものではない。アンサンブルはメチャクチャだし、バーンスタインの悪癖たる感情過多な誇張表現が散見される。もっとも、ベルリンの壁崩壊という一大事件に興奮しないほうがおかしいのかも知れない。だが、実際にライヴ会場に居合わせた人ならまだしも、それをCDで何度も聴くとなると、さすがに胃もたれがする。ライヴ録音だが、演奏前後の拍手がいかにもわざとらしく、編集したのがバレバレで興醒め。因みにライヴでも上には上がいて、例えばクレンペラー/POの57年盤(何とStereo!)とか、マズア/LGOの新ゲヴァントハウスこけら落とし公演盤とか、色々あるのだ。前者は堅固なフォルムとキビキビしたテンポが“男のなかの男”という感じだし、後者は合唱の透明感が抜きんでている。両者ともメジャーではないが、「メジャー=良盤」などという方程式はないはずだ。バーンスタインとカラヤンとフルトヴェングラーだけ聴いて第九を語ることなかれ!
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