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Review List of レインボー 

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     2014/02/05

    ヴィルヘルム・シュテファン大佐と、西ドイツ連邦軍司令部軍楽隊の演奏で、CD5枚分に及ぶ17〜20世紀までのドイツ行進曲を体系的に集めたシリーズの一枚。
    本盤はその2枚目で、17世紀後半から18世紀中頃に作曲された行進曲を収録。
    今の軍楽隊では聴けない戦前派と言われる演奏家ならではの、カチッとした正確なテンポと力強い演奏と、意外と洗練されたサウンドは名盤と言われるに相応しい、演奏でしょう。
    1959年録音なので現在の耳で聴けば、録音で難点もありますが、時代を考えればまずまずの音質でしょうし、何より日本語で曲の解説が読めると言うのも良い所であり、ドイツ行進曲の入門用CDの一つとしてもお勧めです。

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     2014/02/04

    アーサー・フィードラーとボストン・ポップス管弦楽団のコンビによる演奏で、クラシックの管弦楽曲を集めた物。
    収録曲はいずれも良く知られた作品。
    フィードラーの演奏は速めのテンポをしている曲が多くメリハリがついていて実に楽しい演奏。
    特に『ウィンザーの陽気な女房』や『ルーマニア狂詩曲』等はなかなかの名演奏だ。
    一番最後に収録された『詩人と農夫』のみライブ録音で、その他はスタジオ録音。
    録音年はかなり古いはずだが、特に問題なく聴けると思う。

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     2014/02/03

    よく知られたポピュラーなクラシックの管弦楽曲の小品を集めたCDなのだが、これがなかなか素晴らしい。
    オケは全て、東京都交響楽団で、指揮者はアツモン、石丸寛、小林研一郎、フルネと同オケにゆかり深い指揮者が振っている。
    この中、例えばフルネのスペイン狂詩曲では完全に日本のオケから、フランスの響きを出しているし、その他もそれぞれのカラーがはっきりと出た個性的な演奏だ。
    一見するとクラシック入門用のCDのように見えるが、ヘビーなファンが聴いても十分鑑賞に耐えうる一枚である。
    録音は若干の古さを感じる以外は問題ないと思う。

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     2014/02/02

    1950年録音のこの音源は、こうもりの名盤の一つに数えられており、本家デッカを始め、いくつかのレーベルが復刻している。
    このレジス盤は、復刻の状態も良く、他に所有しているデッカの国内盤CDとさほど変わらない音質。
    勿論、演奏のほうも素晴らしい。
    余白のオペレッタのアリア集は戦前のスター歌手が歌った物で、これもいくつかは復刻されているが、どれも楽しい仕上がりだ。
    歌手ばかりではなく指揮者にも意外な人物がふっていて例えば、日本で活躍したマンフレート・グルリットや、リリー・マルレーン等多数の歌曲を書いたドイツの作曲家、ノルベルト・シュルツェ、他、ワルター・ルッツェやアントン・パウリクと言ったSP、LP時代に活躍した指揮者が登場していて、面白い。
    こちらの音源は戦前録音が中心なので、こうもりよりかは音質が落ちるが、時代を考えればまずまずの音質である。

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     2014/02/01

    ウーベ・タイマー指揮、ウィーン・オペラボール管弦楽団の演奏で収録された、ヨハン・シュトラウス1世&2世の管弦楽作品集。
    収録曲、特に1世の作品に珍しい曲が多く収録されています。
    演奏のウィーン・オペラボール管弦楽団と言う団体、恐らくカメラータ・トウキョウから色々とウィンナ・オペレッタのアルバムを出している、ウィーン舞踏会管弦楽団と同じではないかと思いますが、演奏は手堅く仕上がっていて、安心して聴ける水準。
    録音は良。
    絶対何が何でも買うべき盤ではないと思いますが、シュトラウス・ファンなら持っていても損はないのではないでしょうか。

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     2014/01/31

    アメリカの愛国的吹奏楽曲を集めたCD。
    演奏はアメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊、指揮は隊長、ラリー・ラング大佐。
    但し、タイトルにもなっているアメリカン・サリュート(M.グールド)はジャック・スタンプの指揮。
    全体的に軽量級のサウンドで、余計な物がないその音は、いかにもアメリカらしい。
    収録曲の6割程が行進曲と言う事もあって、さすがマーチは手慣れているし、その他の演奏会用作品でも、バンドの実力を十分に知る事ができる。
    アメリカ・マーチ好きな方等におすすめ。
    録音、音質は良いのだが、クラヴィアの他の米空軍の録音と同じく、マイクを沢山立てて録ったように各楽器が鮮明な録音で、それぞれの楽器のパートは聴こえるが、全体ではどんな音だったのか、分かりづらい。

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     2014/01/30

    ヨハン・シュトラウス2世やヨーゼフ・シュトラウスの作品をピアノで演奏したCDです。
    複数の作曲家のアレンジで、オリジナルに近い編曲から、シュトラウスをメロディをモチーフに再作曲した作品まで収録されています。
    ピアノにアレンジしても、シュトラウスの美しいメロディは十分に堪能できます。
    ピアニストはルドルフ・ブッフビンダーと言う方で、この方のピアノは初めて聴いたのですが、なかなか上手く良いと思います。
    収録曲のほとんどは他の演奏もあるようですが、このCDは価格も安く、また録音も良いので、曲を知るには丁度良い一枚だと思います。

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     2014/01/25

    シュトラウスファミリーの最後の音楽家、エドゥアルト・シュトラウス2世が来日して、東京交響楽団をふったライブ。
    かつていくつか録音が出回ったこの指揮者も現在CDでは、復刻がほとんどないので、このCDは貴重な物だと思う。
    オーロラ舞踏会を別にすればスタンダードな選曲だが、日本のオケから地のウィーンのサウンドを引き出していて、良いと思います。
    イヴァノヴィッチの『ドナウ河のさざ波』オッフェンバックの『パリの喜び』はボストン・ポップスの名指揮者、アーサー・フィードラーのタクトによります。
    どちらの曲もRCAにボストン・ポップスと録音しており、解釈もほぼ同じです。
    録音は、パリの喜びが曇った所があるのですが、その他は録音年代を考えればまずまずと言った所でしょう。

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     2014/01/24

    2009年に続いて2回目の登場となった、バレンボイムのニューイヤー・コンサート。
    今回テレビは見逃したので、CDで初めてどんな内容だったか知る事となったが、どうも今年はイマイチでだった。
    近年のニューイヤーだとプレートルとか、ヤンソンスが良かったが、この演奏は2人の指揮者のような楽しさがあまり感じられず、シンフォニックで真面目な感じの演奏だ。
    もちろん天下のウィーン・フィルだからある程度の水準には達してはいるが、音のみで続けて聴くのはしんどいかもしれない。
    ただ、普段は演奏されない珍しい曲も多いので、それ狙いなら良いかもしれない。

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     2014/01/23

    ボールトと言えばイギリス音楽の指揮者というイメージがあるが、このCDにはロシア物やスメタナ、ガーシュインと言った意外なレパートリーが収録されていて面白い。
    CD6やCD10に収録された、ボギー大佐やイギリス空軍分列行進曲、旧友、ワシントン・ポストと言った普段吹奏楽で演奏されるこれらのマーチは、オーケストラの演奏でとてもご機嫌で楽しい演奏だし、チャイコフスキーでは繊細さが良く出ている、ただスラブ行進曲などの一部の曲は私にはちょっと合わなかったが…
    勿論、得意の英国物の演奏も素晴らしく、惑星、王冠、ポーツマスポイントはそれぞれ2つ3つの音源が収録されているので、聴き比べ出来るのも面白い。
    ボールトのファンは勿論だが、選曲に一曲でも惹かれる物があれば、是非入手をおすすめする。
    古くは1939年、新しくとも1970年代の録音だが音は特に(録音年代を考慮すれば)大きな不満はないと思う。

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     2014/01/22

    オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団による、クラシック・マーチ集。
    ゴージャスなサウンド、ブラス・セクションの鳴りの良さと、豪華絢爛な演奏で、このコンビの魅力が存分に楽しめる一枚となっている。
    前半はクラシック・マーチ集としてはわりとオーソドックスであるが、後半には管弦楽編曲によるスーザや、ヘンデルの見よ勇者は帰りぬと言った、この手のCDには珍しめの作品が選曲されていて、特に今回初CD化となった、サン・ペイは曲自体そう聴けなさそうで珍しい。
    1970年代の録音ではあるが、特に不満なく聴けると思う。

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     2014/01/21

    ヨハン・シュトラウスファミリーの音楽を収録したCD。
    ヴォルフガング・グレース指揮、ヨーロッパ・シンフォニーの演奏。
    オーケストラはルーマニアの演奏家が中心のオケだそうで、アルテ・ノヴァレーベルにいくつか録音を残している。
    全体的にテンポは遅めだが、丁寧に演奏されているのは分かる。
    しかし、競合盤がひしめく中、あえてこの盤をおすすめする程の魅力に欠けるのが難点だろうか。
    ただし、選曲面では珍しい曲も入っているので、その点は評価出来る。
    尚、1枚目のヨーゼフの『うわごと』と『天体の音楽』は解説書および、裏ジャケットに書いてある順とCDの実際の収録順とは逆であるので注意。
    録音は問題なし。

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     2014/01/20

    ヤナーチェクの管弦楽曲でよく知られた作品を収録したCD。
    いずれも民族色豊かな親しみやすい曲。
    演奏は、オンドレ・レナルトの指揮で、チェコスロヴァキア放送交響楽団の演奏。
    このオーケストラ、ナクソスに大量に録音を残していて、中にはかなり酷い演奏もあるが、このCDの演奏はなかなかよく、シンフォニエッタの冒頭では、金管がよく鳴っているし、ラシュ舞曲もすっきり爽やかな演奏で、初めて聴く人にも安心しておすすめ出来る優良盤。
    録音は安かろう悪かろうと言った所はあるが、大きな不満なく聴けると思う。

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     2014/01/19

    ブレーンのCDではあるが、実際にはCDの制作はデ・ハスケの同名の『1812年』というCDで、曲目を日本語に訳した紙(帯)が一枚ついているだけの輸入盤。
    中身は1990年代後半にリリースされていた、グレート・クラシックと銘打ったシリーズの一枚で、クラシックの作品を新たにアレンジした楽譜を使って演奏した物。
    編曲者には、チェザリーニや高橋徹、木村吉宏の名前が並ぶ。
    デ・ハスケのCDらしく、録音に使われた楽譜は出版されているらしい。
    演奏は、オランダ王国陸軍軍楽隊による物で、指揮はヴァルター・ラツェク。
    ラツェクはドイツの指揮者で、後にドイツ連邦軍中央軍楽隊を率いてデ・ハスケを始め各社に録音を残しているが、この録音時は、ドイツ連邦軍教育隊軍楽隊の隊長だった。
    つまり、このCDは客演という事だが、オケと上手く相性が合ったのか、優れた演奏が聴ける。
    特にタイトルにもなったチャイコの『1812年』とプロコの『スキタイ組曲』の演奏は金管や打楽器が暴れており、かつ芯の通った演奏なので、十分鑑賞にも耐えられる。
    難点として、中身は輸入盤なのに、曲目を日本語訳にしただけ(もちろん、楽曲解説などはない!)で、フルプライスというのは割高感が大ありである点につきる。
    録音などは問題なし。
    価格がもう少し安ければ満点だったかな。

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     2014/01/18

    マルコポーロが発売した、ヨーゼフ・シュトラウス作品集の一枚。
    本盤は10枚目にあたるCDで、クリスティアン・ポラック指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー交響楽団の演奏で収録。
    収録曲は、ニューイヤー・コンサートでしか聴けないような普段はめったに取り上げられない曲ばかりで、隠れ名曲というのはありませんが音の資料としては貴重な一枚です。
    ポラックの演奏は癖のない中庸な物で、安心して聴ける水準にあると言えるでしょう。
    録音も特に問題ありません。

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