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Review List of スノードロップ 

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     2024/09/18

    名門ヴェーグSQのお宝ライヴ!このような濃厚名演がステレオで遺されていたことにまず感謝。両曲とも大戦前の情緒的なスタイルを継承した濃密な音色と豊かな歌い口が存分に発揮されていて最高。バルトークは旧全集(新盤よりノリ良く好き)を愛聴しているが、当ライヴはよりしっとりと熟成した豊かな歌と高い集中力で一気に聴かせる。そして土臭さも十分、特に第2部の生々しい土俗的生命力!だがなんといっても目玉はシューベルトで、出だしはやや大人しく感じるが、すぐに乗ってきてヴェーグらしい情感たっぷりのヒューマニズム溢れる節回しでこの大曲を歌い上げる。特に第2楽章の劇的陰翳&高揚感はヴェーグの独壇場!続くスケルツォの生々しく野性的な生命力!そして弾力十分ながら温かな歌に満ちた終楽章の懐かしく色濃い味わい!おまけに音質も’68ライヴながら十分良好、埋もれさせておくには勿体無い超名盤!

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     2024/09/06

    両曲とも永年の愛聴盤で、特にブラームスが超名演。帝王カラヤンのブラ3は何故かBPOとの録音はどれもイマイチ(唯一例外は’83ザルツLive、音質優良、凄!)だが、当VPO盤は往年のローカルな味わいを残したオケの響きと、壮年期カラヤンのノリにノッた覇気漲る表現力とが相乗し奇跡的名演を成し遂げた。特に濃厚なロマンが香り立つような2楽章は他の追随を許さぬ出来で、深くまろやかな蠱惑的美音に我が魂は往年のゾフィエンザールにワープ。終楽章も熱く湧き上がるエナジーを源に豪壮雄渾、メリハリ豊かに盛り上がる。また後年のどの録音にもないTimp追加打撃(216,217小節)も印象的。ドボ8も同傾向で後年BPOやDG再録に比べ素直で、凄まじいまでの推進力と柔軟性に富む節回しが決定的魅力。音はE社SACD(当たり外れ多いがこれは当たり)がベストだが、通常盤でもORIGINALS化で優秀。

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     2024/09/05

    Disc.1が素晴らしく、特にカラヤンのマティスは屈指の名演!フルトヴェングラー時代の面影を色濃く残した当時のBPOならではの渋く仄暗いサウンドが他に変え難い魅力で、落ち着き払ったテンポも相俟って唯一無二の威容を誇る。特に2楽章の深く神秘的な沈潜、終楽章ハレルヤの深く渋く輝く神々しいまでの威厳!音は’57Stereoだが破綻なく量感十分、グリューネヴァルト教会(当曲にピッタリ!)の豊潤な残響を纏った美しい音が聴ける。自作自演のセレーナは武骨で男気溢れる音造りを全盛期POが完全に演奏しきっており作品の魅力を堪能させる。白鳥焼男は高性能BRSOの面目躍如で推進力に満ちた快演、かつ古典的フォルムを保っており見事。気高き幻想はオケ(サヴァリッシュ/フィラデルフィア)の機能美と豊かな歌い口で聴かせるが、交響的変容はシンフォニックな造形なのは良いが腰が重くタルい。演奏会用音楽は演奏音質共パッとせずオマケ…

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     2024/09/01

    この曲はやはり高性能オケによるこのような快演で聴きたい。ギーレン自身のセッション録音(明晰秀演だが整然としすぎてもうひとつ)は勿論、熱演ベルティーニBPO(正規化熱望)や世紀の怪名演クレンペラーでさえ真っ青の超弩級名演!低弦が唸りまくる冒頭からただならぬ妖気を醸し出すが、徐々にヒートアップし1楽章後半からのハイテンションぶりは凄絶。野太く咆哮する金管や大地を抉る極厚低弦の凄惨なまでのド迫力、そして硬く激しく乱打されるTimp(特に2楽章の常軌を逸した爆打!)等、この頃のBPOにはまだこんな音が出せたのだ(そういやクライバーの激烈ブラ4も同年)。同時期ハイティンクのマーラーもBPOの機能美を発揮した名盤で永年愛聴してるが、ギーレンはもっと野性的で獰猛、手に汗握る超熱演!音もON気味で生々しく重厚優良。

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     2024/08/31

    全てモノだが名手ルフェビュールの至芸を堪能できる名盤。特にDisc2のディアベリ変奏曲が超弩級の名演で、後年のステレオ録音も勿論素晴らしいが、この旧盤は更に瑞々しく生命力に満ちた潤いがあり他を圧倒する神憑り的名演!短縮版なのが惜しいが(ステレオ盤も)、高い集中力と引き締まった緊迫感、甘さを排した厳粛な打鍵でこの難曲を一気に聴かせる。op.109&110も同様に飄々と速めのテンポながら、峻厳なタッチと彫り深い陰翳で、特にop.110は凛々しくギリシャ彫刻を思わせる造形美を誇り同曲屈指の名演(後年ステレオ盤も良いが旧盤に比べ流れが若干悪い)。そしてバッハも超弩級の名演揃いで、高貴なフォルムの中にニュアンスに富んだ劇的陰翳を孕み、深く濃いバッハの世界を克明に描き出す。殊にト短調大フーガにおける厳粛な高揚感と威容は空前絶後!音は全てモノラルだが、モツpf協以外全て’55から’56頃のセッションで優秀。ちなみにProfillレーベルから当盤内容全てを含んだ5枚組(ゴーティエとの神演ラヴェルVnソナタやドビュッシーおもちゃ箱など含む!)が出ているので今から買うならそちらをオススメ

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     2024/08/13

    これぞズスケの本領、彼が率いる弦楽四重奏団で聴かせた名演の数々と同様、引き締まった燻し銀の音色と伝統&血統を守り抜いた小細工無しの端正な節回しが他の追随を許さぬ決定的魅力で、楽聖の傑作ソナタを見事に描き尽くす。全体的に速めのテンポながら色濃い味わいで、若き楽聖のパッション溢れる4番はシンプルなスコアから見事な陰翳と爽快な清流の如き生命感を表出しているし、5番はケレン味のない清楚高潔な歌い回しが感動的(要所で強力に主張するオルベルツのピアノも絶品!)。そして何と言ってもクロイツェルが白眉で、細身&タイトな美音でズスケの本領たる室内楽的緻密さと怜悧な切れ味が冴え渡る。第2楽章変奏曲の品格は勿論、第1楽章の畳み込む迫力も申し分無し!安っぽくなりがちな3楽章も頑なに守り抜いた伝統美が結実し見事に決まる。オルベルツのPfも春同様にピタリと付けながら、ここぞという場面ではゲルマン魂を剥き出しにした豪壮な強打鍵でメリハリあり最高!音質もアナログ完成期のリアルな色艶&陰翳で超優秀!

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     2024/07/30

    レビューが少ないが帝王カラヤン全盛期の白熱ライヴ、2曲とも超名演!モーツァルト:翌年のEMI盤とは違うメンツでの演奏でコッホ、ライスター、ピースク、ザイフェルトと名前を見るだけで胸が高鳴る豪華名手達の超絶プレイをこれでもかと堪能!最愛ベーム/BPO(コッホ以外同じメンツ)と甲乙付け難いが帝王はより柔軟性高く流麗優美な歌が魅力。ツァラ:長年愛聴してきた’73年セッション録音の極限美も魅力だが当盤は手に汗握るドライヴ感の濃厚激演で凄絶の極み!序奏のティンパニは控えめだが(当盤はテーリヒェンorアヴゲリノス)ONマイク気味でデッドな為各楽器がクリア&リアルで各々の動きがよく分かる。特にホルンは’73年盤では他パートに埋もれがちだったが’70Liveは豪壮雄渾な咆哮を克明に捉えており痛快!その他ハープやVnソロ(シュヴァルベの妖艶な美音!)も生々しく鮮烈で嬉しい限り。そして大編成フルエナジーを全開にしたトゥッティの凄絶無比なド迫力は今のBPOじゃ再現不可!音は前述の通りONマイクで生々しく’70Liveとしては優秀。

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     2024/07/25

    伝説的名手サバレタの妙技が光る超名盤、しかもこの魅惑的なカップリングに完全ノックアウト!まずモーツァルトはベーム/シュルツとの馥郁たる録音も良いが、当盤は若き日の名匠メルツェンドルファー率いるBPOの颯爽と引き締まりつつ深く底光りするサウンド(渋!)と質実かつ端麗優美なツェラーのflも魅力絶大。そこに抜群の色彩と粒立ちを誇るサバレタの美音が絡むと渋く仄暗いキャンバスに一気に千紫万紅の花々が咲き乱れ、その極限美に我が身は天上に浮遊!隠れ名曲ライネッケhp協も冒頭からオケの魅力充満、陰鬱な導入を経て華麗なhpが強烈主張しながら登場するとそこはむせ返る濃厚浪漫が支配する妖艶絶美なる異世界。二度と再現不可な往年BPOの濃醇サウンドも相俟って今後とも凌駕されることのない同曲最高の名演と確信!ロドリーゴのみBPOでなくベルリン放響だが機敏な運動能力で軽妙洒脱な愛らしいこの佳曲を熱演、ロドリーゴを同曲作曲に導いたというサバレタの演奏は勿論最高!音は’63(モツ&ライネッケ)及び’59と古いがリマスターの恩恵か良好なステレオで、真珠の粒が弾けるかの如きサバレタのhpが生々しく捉えられており不満無し。

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     2024/07/20

    全盛期ミケランジェリの凄演を克明に収録した超名盤!まず得意のスカルラッティは2曲とも素晴らしいが特にK.322における爽快なまでに澄み切った音色の影から滲み出る物憂げな抒情が心を打つ。メインの謝肉祭は東京Lも良いがベルンLは更に好調で、精緻高潔かつ生々しく激的な凄絶ピアニズムは圧巻!殊に休息から終曲にかけての奔流の如き生命力と透徹しきった音色が生み出す迫力、高貴な威厳に満ちたダイナミズムは古今無双で忘我の境地!勿論、ショパン等緩徐部での高雅なロマン香る歌い口も絶美!さらに当ベルンLは真性オリジナルマスター音源で東京Lを凌駕する抜群の音質、周囲の空気の色香すら一瞬にして変化させてしまう全盛期ミケランジェリの神懸り的至芸を鮮明に捉えている!ウィーンの謝肉祭の道化も勿論最高、東京FM盤と甲乙つけがたいが、しっとりとした抒情(絶品の間奏曲!)とパリッと冴えまくる超絶技巧とのメリハリはこちらに軍配。そしてアンコールのグリーグも絶品で、HMV評にある通り妖艶なまでの色香にウットリ…音質は第1集と同じく非常にクリアで優秀、ペダリングや打鍵の重みもリアルに再現!

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     2024/07/16

    シェーンベルクが最高!いつもは情感に乏しいポリーニの無機的な打鍵(ファンの方失礼…)がここでは強靱な迫力と狂気を生み出し息もつかせぬ緊迫感で一気呵成に聴かせる!ポリーニの演奏で唯一感心したのはカラヤン/VPOと組んだシューマンP協(’74Live、超名演!)のみだが、このシェーンベルクはそれを上回る出来で、同曲最高の名演と確信。アバド/BPOの伴奏も濃く深く分厚く唸り上げる弦を軸に圧巻の迫力でポリーニを支え、いつにも増して集中度高く濃密で激的な熱演、一見取っ付き難い十二音の音列から蠱惑的で爛熟妖艶な浪漫を引き出す!シューマンはシェーンベルクに比べると圧倒的と言うほどではないが、しなやかで豊かな抒情を湛えたBPOとポリーニの冴えたタッチの相性が良く、柔軟性の高い美演を成し遂げた。音質はシューマンはややドライで平板だが、シェーンベルクはこの時期のDGにしては非常に優秀で、特に弦合奏の飛沫を上げるような特有の響きがリアルに録られている!

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     2024/07/13

    素晴らしいの一言に尽きる超絶ライヴ!華やかな第2集に比べ、プログラムはやや地味だがいずれの曲もミケランジェリ絶好調、千変万化する響きの美しさをこれでもかと味わえる。冒頭のベートーヴェンから透徹した美音と完璧なダイナミズムに圧倒され、煌めくようなタッチながら見事な陰翳を伴う第3楽章、色彩が弾けるようなスケルツォなど好調な時のミケランジェリの至芸を堪能できる。ドビュッシーはもちろん独壇場で、この世のものとは思えない夢幻の如き音の明滅、深く濃く妖しいまでの色香!DGよりも素直でピュアな音質も相まって、殊に音が消え入る瞬間の息を飲むような美しさは圧巻!シューベルトも最高で華麗かつ強靭、驚異的なまでに澄み切った音色と徹底して磨き上げられた造形美、そこに実演ならではの眩いばかりの生命力が加わりDG盤(そちらも大好き)を凌駕する圧倒的名演!音質は前述の通り余計な色付けの無い非常にピュアでクリアなもので、まさにミケランジェリが目の前で弾いているかのような圧巻のリアリティ!

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     2024/07/10

    名手バイバ・スクリデ率いる四重奏団による快演!いずれも大好きな曲ばかりで幾枚もの音盤を聴き比べてきたが、当盤は各曲それぞれ屈指の名演!まずモーツァルトからその表現力の豊かさと音色の美しさに圧倒される。ピチピチと瑞々しく弾けるようなピアノと、芳醇濃密かつマッシヴで抜群のキレの良さを発揮する弦、そして速めのテンポ設定と大胆なダイナミクスを駆使して陰翳濃く曲の劇的性格を表出し息をつかせる間もなく一気呵成に運んでいく。マーラーも同傾向のスタイルで、緩徐部での濃厚な抒情が香り立つような歌い口と中間部等における畳み掛けるようなド迫力の対比が極めて鮮烈、この若書きの作品が孕む嵐の如きドラマ&ロマンを曝け出す!ブラームスは個性的な名盤がひしめくが、彼女達は瑞々しい感性と骨太で艶やかな音色、そして抜群の推進力と完璧な合奏力で小細工一切無しに堂々と楽曲に向き合っており、特に終楽章はストレートに燃え上がった熱演!音質はON気味で腰が強く極めて明瞭、鮮烈な名演を一層魅力的に引き立てる!

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     2024/07/08

    カラヤンのシューマン4番はどれも秀演揃いだが、中でもこのEMI盤はダイナミック&ストレートかつロマン薫る超名演。冒頭から往時のBPOの仄暗い音色が空間いっぱいに広がり、深深とした弦から渋みを残した管、野太く轟きわたるティンパニなど、後年DG盤とは大きく違う魅力を放つ。特にアレグロの部分での畳み掛けるような気迫は尋常でなく(第1楽章序奏から主部への移行や、終楽章コーダ等)、壮年期のカラヤンが腕をしならせながらBPOをドライヴする姿が目に浮かぶ。緩徐楽章での濃厚な歌もDGより自然体で感動的。余白のワーグナーは’74年の名盤(SACD化で音質優秀)があるため分が悪いが、当盤の魅力はまだ洗練されきっていない黒光りするような当時のBPOサウンドと、小細工無しのストレートな高揚で、特にタンホイザーはドレスデン版なので終結部の野太い咆哮も痛快!音質はモノラル末期で安定感があり陰翳濃く各楽器の質感も豊かで良好。

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     2024/07/04

    マルツィを鮮明なステレオ録音で聴ける悦び!モノラルでは聴き取れなかった繊細なニュアンスがはっきり分かるのが嬉しく、慈愛深く端正高貴かつ濃厚なマルツィの至芸が克明に記録されている!まず最初のバルトークから凄い。同郷の血が滾るような気迫と集中力の熱演で、瑞々しく気品漂うフォルムながら、随所でマグマのように噴出する凄絶なエナジー放射に圧倒される!一転モーツァルトは少女の瞳のように澄み切った純潔の美音と端正な造形で聴かせこの上なく美しい…十八番のシューベルトはアントニエッティとの濃厚優美なモノ録音も捨て難いが、当盤はクリアな音質も相まって清楚で透明感バツグンの高潔な抒情が魅力的で、急速楽章も飛ばしすぎることなく豊穣な歌心に満ちた典雅な美演を聴かせる。音質はセッション録音ということもあるが非常に高鮮度で明瞭、晩年のマルツィによる名演を存分に堪能できる。

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     2024/07/02

    ドヴォルザークの五重奏曲集の決定的名盤!黄金期BPOメンバー達による洗練されたアンサンブルと木目の香りを湛えた音色に魅了される!何と言っても弦五第3番op.97が最高の名演で、この曲の肝であるVaは我が国が誇る名手・土屋邦雄と神様カッポーネが担当!2人の柔らかく深みと憂いを帯びた豊かな音色が、この名曲の香り高い抒情性を見事に表出する!特にカッポーネの室内楽録音は少ないので、氏の妙技を堪能できる数少ない音盤でもある。コヴァセヴィチを迎えたP五重奏曲も最高で、底抜けに明るく粒立ちの良いタッチで明朗爽快に駆け回るピアノと抜群の機動性でぴたりと付ける弦の掛け合いは手に汗握る!また、珍しい弦五第1番では懐かしの名手E.マースのVnも聴ける。音質はアナログ円熟期のPHILIPSによる優秀録音で、弦のしっとりとした質感は勿論、ピアノのバランスも出過ぎる事無く理想的。

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