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Review List of robin 

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     2022/01/04

    このCDをきいて全集を欲しいと思ったぐらい優れた演奏だ。再録音のステレオ演奏も十分すぎるぐらい素晴らしいが、全盛期のモノラル録音の演奏も音に輝きがあり、ベートヴェンの音楽を十二分に感じさせる。バックハウスのピアノにはピアニズムを超えて音楽そのものを感じさせるところが並みのピアニストと違うところだ。ケンプのモノラル録音のCDも持っており決して悪くはないが、私にはバックハウスのほうがベートーヴェンを良く感じさせる。ぜひ、全集の再発売を願いたい。モノラル録音だが音に輝きがあり、DECCAならではの録音技術の高さだろう。

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     2022/01/04

    マーラーのみのレヴュ。ランスドルフの振る1番は予想外の素晴らしい出来だと思う。コクも雰囲気も十分だ。彼のベートヴェンを聴いた人には分かるだろうが、ヨーロッパに根差した豊かな響きで、アメリカ的なモダンな響きではない。若い時にヨーロッパで教育を受けただけあって音楽の基礎がしっかりしているところなどは彼の創る響きに表れていると思う。録音は1972年で古いが(しかしステレオ最盛期の録音)、演奏は内容のある立派なものだ。地味だが実力があり、ケルテス、フリチャイ、スイトナー等より実力のある指揮者だと思っている。

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     2022/01/03

    演奏はアメリカ的というよりヨーロッパ風で伝統的響きであるが、演奏だけ取れば立派である。内容がありベートヴェンを聴いたと、という感じである。このセット物と旧RCAの1枚ものでも持っているが、このソニー盤は音が概して明るいがコクと音色の豊かさに欠けており、RCAのほうが音色が豊かで演奏をより彫深く味わえる。だから、演奏自体は星4,録音が3とする。

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     2021/12/21

    初期の分売CDで全曲もっている。初期盤1枚ずつを探すのにかなり時間と労力を使った。ベルグルント・ヘルシンキと肩をならべる抜群の演奏である。ベルグルント・ヘルシンキにはあまり聴かれない逞しさと力強さがあり、このサラステをベストとする人がいてもおかしくはない。全曲むらない素晴らしさがある演奏である。この指揮者、アバドやラトルなどをはるかに超える何か特別なセンス、能力を持っていると思っている。ワルター並みの全身音楽のようなところが感じられ、彼のブラームス、ベートヴェンをこれから購入し、聴くのが楽しみである。只者ではない指揮者である。それに組曲の演奏がすべていい。モーツァルトも録音数5曲だが39,41番など内的響きが堂々として実に素晴らしい。

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     2021/12/10

    音楽が違うからだろうが、名演のシベリウスとは打って変わった響きの演奏である。清潔な響きが一貫し、ワルターやベームのような味の濃さやふくよかでスケールも大きくはなく、いわば都会的なニュアンスに富んでおり、不思議にも聴いていて物足りなさはない。前半の3曲はもう少し掘り下げた響きが欲しいし雅を感じさせるような音もほしい気がする。要するに、ウィーン的なところもあっていいのではと思う。いわば、現代感覚で演奏したモーツァルトだが、C.クライバーのようなスポーツマン的スマートさがないところがよい。(小生、クラバーは一切聴かない)2枚目のサラステの41番は味濃く堂々とした大きさを感じさせ、シューリヒトに輪をかけた素晴らしさで聴いていてこころの高まりを覚えるほどである。この指揮者、只者ではない。ラトルやティーレマンなどとは違い、将来、大飛躍する可能性あり。星4半としたい。

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     2021/12/09

    演奏云々するより音が悪すぎる。この年代の録音ならもっと良いはずである。音の分離が良くないので聴きずらい。SP復刻のカザルストリオのほうが良い。

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     2021/12/09

    けだしこういうのを世紀の名演と呼んでいただきたい。HMVのオリジナルLPでも聴いた。1枚3万円位したと思う。並みのちょっとばかりいい演奏を世紀の名演などと安っぽく評している御仁がいるが、このブラームスのソナタはフルトヴェングラーのバイロイト第九並みの価値ある演奏である。デ・ヴィートのCDはかなりの数を持っているが、こんなに当たり外れのない演奏家もいないほどだ。隠れた名盤ーヴィオティの22番も聴いてほしい。リバールやグリュミオー、ボべスコの演奏を聴くのは時間の無駄と思うほど格が違う。本CD、いかに中古とはいえ、何と安いことか。私は30年前にアメリカから個人輸入したのに。このヴィートの演奏に迫るCDはあるが超える演奏のCDはいまだ聴けない。

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     2021/12/08

    やや小編成のためかすっきりした響きで聴いていて気もち良い演奏ではある。TTは嫌味なく癖もなく好きな指揮者の一人で、彼の創る音楽はアメリカ的というよりヨーロッパ的だと思っている。すっきりしているのはいいのだが、聴いているうちに響きに厚みが欲しいと思ってくるし、もっとエンジンを吹かせてガーンとしたところが欲しいと思ってくる。その意味では上流家庭育ちの3番の演奏だと云えよう。スクロヴァチェフスキーの3番などと比べるとやはりセンス、経験の差というものを感じてしまう。フルトヴェングラーとは言わないが、スクロやランスドルフの<英雄>のほうがうわてだ。買ったCDなら何でも星4つ、5つを与えるわけにはいかない。この3番は良くて3半ぐらいだ。6番の田園も聴きたく思っているのは、やはりMTTの創る音楽が好きだからだろう。

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     2021/12/03

    メンデルスゾーンは初めの1分聴いただけで嫌になり、ブルッフは高校生が弾いても聴きごたえのする曲である。凡演そのもので、このような演奏を高く評するのは明らかに演奏者の名前で聴いているとしか思えない。プロの評論家でこの演奏をすすめているのを40年間見たことがない。

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     2021/11/22

    結論からいうとわたしの好みではない。真面目さが前にでて柔らかさや香り趣きがあまり聴けない。これもやや真面目な演奏だが、ディヴェルトメントやセレナードほど成功していないようだ(これもウィーン八重奏団やボスコフスキーのほうがはるかに上)。わたしはデノン30COーーの初盤のシューリヒトが好きだけど。

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     2021/11/19

    このCDそのものは持っていないが、ヴィオッティの22番をLPとCDで聴いたのでコメントしよう。22番が名演と言っていいだろう。イタリアの明るい空を思わせるようで伸びやかで落ち着いたテンポの演奏である。グリュミオーは早いテンポに問題ありで、ボべスコはソロ、オケとも音がなっているだけ、といった感じでいただけない(これを最高の演奏と評価している御仁もいる)。このアッカルド盤の上をいくのが、デ・ヴィートのモノラル盤ですみずみまで血の通った聴いていてうっとりするほどの素晴らしい演奏で、CDにもなっているのでぜひ御一聴のほどを。昔から、P.リバール盤が有名だが、お世辞にも名演とは言えない。ステレオなら今のところこのアッカルドが第一の演奏だろう。わたしの好きな、W.ヘルシャーも録音しているようだがまだCDになっていない。まずはアッカルドを。パガニーニは彼18番の曲だから演奏も優れていると想像するが、、、。

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     2021/11/19

    音についてのみのコメント。このリマスターの音は,一聴すると明るくスッキリしているが次第に疲れた感じになり、私には好ましい音とは言えない。同じ経験をワルターのリマスターCDでも経験してきた。特にフォルテでは硬く尖ったように聴こえ、30DC聴くのと違った印象を受ける。初期盤はもやっとしているかもしれないが、そのもやっとした音に微妙なニュアンスがあり演奏を高めている感がする。実演のオケでも、聴こえてくるのは、はっきりとしていながらもやっと広がった音で、どこか35DC、32DC、30DC等の音に似ていると思う。音を削っていけばニュアンスも失われるのは当然で、リマスターCDに不満を覚える方達も同じような意見だ。ただし全てのリマスターCDには当てはまらない、中にはわずかだが成功したリマスターがあるのも事実である。

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     2021/11/18

    LPで聴き以前CDでも持っていたが、LPもCDも手放したので今回改めて購入し聴いてみた。CDではLPの持つ柔らかい艶や伸びやかさは無理だが、聴いてみて好感を持つ演奏である。ロストロやデュプレの現代的名演奏ももちろん素敵だが、ここで聴くのは、のどかであたたかい春の日のようなハイドンでありドヴォルジャークで、特にハイドンはこれぞpapaハイドンという感じがする。大げさになることもなく学究的でもない、こころ気持ちよく聴けるハイドンとドヴォの演奏である。録音もよく、オリジナルのDECCA盤ならもう少し音は良いだろう。

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     2021/11/18

    シューマンよりシュトラウスを聴きたいので購入。ブルレスケを初めて聴いた時は私の好み、感覚と違和感のある曲だったが、次第にこの曲の持つネオロマンティシズムに魅かれ今も時に取り出しては聴いている。演奏は、グリモーのいい面が出た新鮮な響きで彼女にしては出来が良い演奏だろう。シューマンは、アルゲリッチに比べれれば格の違いがはっきり出たごく普通の演奏だ。アニー・フィッシャー18番の曲だしルイサダの録音もあり、平板な演奏で聴き劣りする。グリモーはいまは最盛期のピアニストだが、私はもういいかなと、かなり諦めムードに入っている。録音にアタリよりハズレが多く、将来彼女は、今ではほとんど話題にあがらないルプーのようになるのではと危惧している。ヴァイオリニストのボベスコぐらいになれればよいが、、、。

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     2021/11/08

    本CDの目玉は、疑う余地なくプロコフィエフの3番である。私は、オリジナル
    LPの英コロンビアSAXで聴いている。がCDになって驚くほど音がよくなっている。東芝セラフィムがベストの音質である。いまだに演奏も本曲のベストといえるだろう。遅いテンポで解きほぐすように弾いているが緊張感は損なわれず終楽章は見事というほかはない。アルゲリッチが得意にしているがこの曲に関してはフランソワのほうがずっと良い。次いでは、かッチェン・ケルテスのデッカも
    優れておりききのがせない。シューマンはアニー・フィッシャー得意の曲でN響とのCDも残っているが、ベストはテルデックのアルゲリッチだ。プロコフィエフのみ星5。

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