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TOP > My page > Review List of レインボー
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1 people agree with this review 2025/07/14
昨年6月に発売されたドイツの行進曲作曲家、カール・タイケの作品集は今までごく一部の有名作品を除いて知られていなかったこの作曲家の作品を容易に耳に出来るようになったが、1年程たって待望の第2集が出た。 今作は前作に見られたような演奏会用作品はなく、完全な行進曲集となっている。 このCDに収録された作品は当時の帝政ドイツを讃えた硬いタイトルのいかにも軍楽的な曲名が並びますが、1集と同じく、プロイセンのカチッとした作りにウィーン風の流れるような旋律が特徴で、軍楽隊出身ながらタイトルからは考えられない、民間の音楽家として活躍したタイケらしい明るい作品が続きます。 タイケが活躍した時代は行進曲の黄金時代であり、例えばドイツだけでもヘルマン・ブランケンブルク、フランツ・フォン・ブロンあたりは同時代の行進曲作家として知られているが、どの曲も安定して仕上がるブランケンブルクや都会的なスマートさを持ったブロンの作品に比べるとタイケは、作曲スタイルも19世紀の行進曲の影響が強く、旋律も似たりよったりで、その代わり当たれば中々良い作品がある。 本CDでもツェッペリン伯爵は有名なので除外しても、『ハンザ行進曲』『常にいきいきと』『確固たる信義』『挑戦し、成功した』『ドイツ全土の行政管区から』あたりの作品は良い作品だと思います。 アレクサンドル・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏で収録。 第1集と同じ演奏者によるもの。 さらに録音年を見て気づいた人もいるかもしれないですが、第1集と同じ日の収録なのでバンド・メンバーも第1集と同じです。 スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏はバリトンホーンも取り入れて、出来るだけドイツ編成に近づけています。 サウンドもスウェーデンの吹奏楽団らしい透明感のあるサウンドとドイツらしい重量感のあるサウンドで、キレの良い演奏だと思います。 録音及び制作は前作と同じメンバーで、第1集は基準の音が少し小さめでしたが、このCDでは問題なく優秀な録音と音質です。
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1 people agree with this review 2025/07/07
このCDはアンドレアス・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏で収録されたアルバム。 タイトルから分かるように、行進曲を集めた行進曲集である。 選曲はスウェーデンを中心にヨーロッパとアメリカの作品を集めたもので、よく知られた作品も多いが、珍しい作品も結構収録されており、行進曲ファンは注目の一枚だろう。 海軍軍楽隊の演奏と言う事もあってか比較的海や海軍をテーマにした作品が多く収録されています。 指揮のアンドレアス・ハンソンは1998年から2010年までこの軍楽隊の音楽監督を務めていたようで、在任中CDの録音も多数残していますが、この音源もその1つ。 軍楽隊が得意とする分野だけに演奏自体は大変に素晴らしく、洗練されたクリアな響きと低音を中心に安定感のあるサウンドを出しつつ、メリハリのついた好演奏でどの作品も魅力を上手く伝えてくれると思います。 ただ、勝利の父や、サンブル・エ・ミューズ連隊はテンポが非常に早く演奏されており、好みが分かれそうです。 録音は1998年から2001年にかけてで、差はありますが、充分聴ける音質だと思います。 尚、収録曲と録音データは以下の通り。 1.わが艦隊(ウィドナー) 2.勝利の父(ガンヌ arrロバーツ) 3.わが海軍(ティーレ) 4.ソンマースターデン(グルンドストレム arrサムレッセン) 5.海軍士官候補生(アルフォード) 6.スラヴ娘の別れ(アガプキン) 7.セッパーレ提督(リングヴァル arrアンドレーソン) 8.ホッホ・ウンド・ドイチェマイスター(エルテル arrヴェバー) 9.メーラレン湖の女王(ヴィードクヴィスト) 10.国王行進曲(R.シュトラウス arrペルツ) 11.マンハッタン・ビーチ(スーザ) 12.第1旅団(スレジンスキ) 13.バタイユ(メラー arrアンドレーソン) 14.わが海軍(フリードマン) 15.北部からの思い出(シーヴォ) 16.提督の艦隊(ダン) 17.イングリット女王名誉行進曲(カイ・ニールセン) 18.サンブル・エ・ミューズ連隊(プランケット arrラウスキ、セレディ) 19.猟兵行進曲(シベリウス) 20.勇士のあとつぎ(ビドグッド) 21.フローレンティナー(フチーク arrハルトマン) 録音 1998年2月、コンチェルトハウス劇場、カールスクルーナ 10 2000年2月、ニューヒェピング文化センター・コンサート・ホール 1ー9 2001年2月、デッカム・スタジオ、カールスクルーナ 11ー21
1 people agree with this review 2025/07/05
このCDはドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウスの作品集です。 演奏はアンドレアス・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊。 演奏団体から分かるように本CDは吹奏楽での演奏です。 リヒャルトが書いた作品で吹奏楽のためのオリジナル作品はファンファーレや、管楽のためのセレナーデあたりが該当しますが、本CDは編曲作品を中心に収録したもの。 本CDの目玉はホルン協奏曲の第1番を吹奏楽で演奏している事と言えるでしょう。 また『最後の花びら』から万霊節も収録されていて、これも比較的珍しい。 吹奏楽で演奏されるリヒャルトと言えば交響詩とオペラですが、本CDには交響詩『ドンファン』と歌劇『薔薇の騎士』を抜粋を収録しています。 前者はハインズレーの編曲、後者はナンブアトが組曲化したものを、ドイツ行進曲の編曲者として有名なハッケンベルガーが編曲した版を使っての演奏と貴重だと思います。 またリヒャルトがピアノやオーケストラのための行進曲はそこそこありますが、このCDでも幾つか取り上げられています。 指揮者ハンセンは1998年より2010年まで海軍軍楽隊の指揮者でした。 演奏は洗練されたスウェーデン海軍軍楽隊の響きと安定した技術力、音楽力があるを繰り広げています。 薔薇の騎士での濃厚な表現力や、時々出てくる行進曲にはまさに軍楽隊ならではと力強い演奏が聴けます。 録音はデジタル時代に収録さているので、問題ない音質と言えるでしょう。 収録曲と録音データは、以下の通り。 1.軍隊行進曲第1番(arrマッセイ) 2.軍隊行進曲第2番(arrマッセイ) 3.セレナーデ作品7 4~6.ホルン協奏曲第1番(arrボイド) 7.万霊節(arrオリヴァー・デイヴィス) 8.騎兵のための分列行進曲第2番(arrペシェケ) 9~12.歌劇『薔薇の騎士』より抜粋(arrナンブアト、ハッケンベルガー) 13.交響詩『ドン・ファン』(arrハインズレー) 14.ブランデンブルク行進曲(arrブリッケ) 録音 1999年2月、コンチェルトハウス劇場、カールスクルーナ
2 people agree with this review 2025/06/06
アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス・オーケストラはRCAにたくさん録音がありますが、このCDもその一つ、チャイコフスキーの白鳥の湖を収録したものです。 全曲ではなく、有名な曲ばかりを集めたハイライト版です。 尚、元々ハイライト収録のみの様で、全曲録音はないようである。 フィードラーと言えばクラシック音楽を軽めに楽しく演奏して普及した人物であるが、このCDでも分かりやすい音楽作りをしています。 白鳥の湖はメロディ自体良い曲が多く、フィードラー向きの作品でしょう。 アメリカのオケらしく明るく健康的な響きと、ボストン交響楽団の卓越した技術力は当時のこのオケの水準がアメリカでも有数であった事がわかります。 録音年は1963年ですから60年は前の音源ですが、音質は中々優秀です。
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0 people agree with this review 2025/05/04
ソヴィエトの作曲家、ドミトリー・カバレフスキーの交響曲を集めたCD。 4曲ある交響曲のうち、1番と2番を収録したもの。 演奏はセゲド・フィルハーモニー管弦楽団、指揮者はエルヴィン・アチェル。 指揮者のアチェルはルーマニアの指揮者で、1991~1999年までセゲド・フィルの首席指揮者だったそうです。 セゲド・フィルハーモニーはハンガリーの南部にあるセゲドに所在する地方のオーケストラ。 この演奏は旧東側の演奏陣によるものですが、演奏自体は無難な仕上がりと言ったもの。 時にオケに荒れがあり、現在はより良い演奏・録音が増えたので2軍落ち感はあります。 録音は1992年3月19日から21日で、メロディア原盤ではなく、オリンピアが録音した新音源です。 そのため、音質は良好です。
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0 people agree with this review 2025/05/03
アメリカの作曲家、ゴットシャルクの作品を集めたアルバム。 ゴットシャルクは若くして亡くなった事や楽譜が散逸した事もあり、あまり演奏されませんが、このCDでは他人の手による補筆が入った作品を含む、管弦楽作品とピアノとオケによるソリスティックな作品、オペラ作品もしくはピアノ曲を集めたアルバムです。 近年ではナクソスも録音を出しましたが、それ以前だとこのVOX盤がまとまって聴ける唯一の盤でした。 本CDではユージン・リストのピアノとオケと言った組み合わせを中心になっています。 リストは確かなテクニックと軽やかに動く指も相まって、良くも悪くも派手めなゴットシャルクのピアノをソロとする作品に良く合ったピアニストだと思います。 ユニオン等時にはオケを引っ張る事もあり、その熱気のあるピアノは中々です。 伴奏のオケは2団体ありいずれもヨーロッパの団体です。 まず1つ目の団体は、イーゴリ・ブケトフ指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団です。 名前だけみるとウィーン・フィルの母体の団体かと思いますが、録音が行われた当時、ウィーン国立歌劇場管弦楽団を名乗る録音用団体があり、実態はフォルクスオーパーの団員であると言われていますが、本CDもその可能性が高いのではないでしょうか? 全体的にアンサンブルが甘く、ラフな演奏となっています。 一方で交響曲第2番や2枚目最後のオペラの伴奏は意外と良い演奏です。 指揮のブケトフはアメリカの指揮者でラフマニノフを得意とした指揮者だそうです。 もう一つの団体はサミュエル・アドラー指揮、ベルリン交響楽団です。 アドラーはアメリカの現代音楽家ですが、他作の指揮までしていたとは驚きです。 こちらは上手いとは言えないものの、意外とオケが健闘しており、悪くない演奏だと思います。 録音は古めなので、あまり良くありません。 アメリカクラシックに興味がある方や、知られざるロマン派好きな人におすすめの一枚です。
0 people agree with this review 2025/05/02
このCDはロシアの作曲家、アレンスキーとイッポリトフ=イヴァノフの管弦楽作品集。 今は亡きイギリス・オリンピアからの発売盤であるが、ロシアのメロディア原盤で、メジドゥナロードナヤ・クニガの名前も盤にある。 一曲目はアレンスキーのバレエ『エジプトの夜』を収録。 ナクソスなどに全曲版の音源があるが、本CDに収録されたのは作品50Aと言われる全曲より抜粋し、組曲に仕立てあげた版の方である。 演奏はボリス・デムチェンコ指揮、モスクワ放送交響楽団。 指揮のデムチェンコの詳細は不明であるが、1980年頃にモスクワ放送響とLP録音を残していて本音源もそれが原盤の様だ。 程よくロシアらしい力強さを残した好演奏で数少ない同曲の録音でも良い演奏と言えるだろう。 次に収録されたのは同じくアレンスキーのピアノ協奏曲。 演奏はアレクサンダー・アレクセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団、ピアノはアレクセイ・チェルカーソフ。 アレンスキーのピアノ協奏曲もマイナーな部類の作品だが、チェルカーソフの力強いタッチのピアノによるソリスティックな演奏が聴きどころ。 アレクセーエフとモスクワ放送響はやや大人しめの伴奏だが、金管群はロシアらしさがある。 ただ録音が少々悪い。 最後はイッポリトフ=イヴァノフの『コーカサスの風景』で、作曲者の代表作とも言える曲だ。 演奏はヴラジミール・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団。 この音源はビクターがボロディンの作品と組み合わせてリリースした国内盤と同一音源の模様。 ソ連時代の録音なので近年のフェドセーエフ特有の叙情さや旋律を流れを重視するスタイルよりも、ブラスや野太い弦楽と言ったソ連パワーが全面に出た演奏だが、この曲の名演の1つと言えるだろう。 ロシア音楽好きな人にはおすすめのアルバムだ。
0 people agree with this review 2025/04/25
チャイコフスキーのピアノ作品を集めたもので、あまり演奏されない珍しい作品を集めたアルバムです。 初期の作品から後期の作品まで自作から他作のアレンジまで収録しています。 初期作品の主題と変奏やアレグロ等はまだチャイコフスキーらしさはあまりないですが、中々の力作です。 一方中後期に書かれた行進曲はチャイコフスキーらしさが出ています。 また、編曲作品ではコサック・ダンスが良いと思います。 演奏はランス・コバーン。 初めて聴くピアニストの演奏でしたが、確かな演奏で、3つの行進曲、特に戴冠式行進曲が1番良い演奏だと思います。 録音は近年に行われただけあり音質は良好です。 チャイコフスキーのこれらの楽曲は大体全集に入れられているのが殆どなので、単品で聴ける音源としては中々良いのではないかと思います。
0 people agree with this review 2025/04/22
映画音楽を中心にリリースしているシルヴァ・スクリーンから出たアルバム。 本CDは災害をテーマにした映画の音楽を集めたアルバム。 いずれもサントラではなく、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団と、ポール・ベイトマンとニック・レインの指揮で収録された再演奏盤である。 作品はJ.ウィリアムズや、ホーナーやティオムキン等、ハリウッドで活躍した大物によるスコアが殆どで、オーケストラを存分に鳴らした、オケの魅力を存分に出したスコアが多い。 演奏のプラハ市フィルハーモニー管弦楽団は、映画音楽の録音を中心に活躍するオーケストラで、チェコのオーケストラ団員やスタジオ・ミュージシャンらによって結成されているらしい。 その腕前は高く、シルヴァ・スクリーンでは看板アーティストとなっているが、本CDでもその実力の高さを存分に発揮しており、オリジナル・サウンドトラックと変わらない高水準の演奏を聴かせてくれる。 ベイトマンとレインは映画音楽を中心に活躍する指揮者で、プラハ市フィルとも何度も共演、録音を残している。 録音は迫力があり、大変鮮明だ。
0 people agree with this review 2025/04/21
ブラジルの作曲家、アウベルト・ネポムセーノの管弦楽作品です。 ナクソスが近年制作しているブラジル音楽シリーズの一枚として制作されたものでシリーズ第一弾と出されたもの。 ネポムセーノはヨーロッパに学び、自国の音楽を取り入れた国民楽派とも言える作風をしています。 これらの特徴がよく出たのは『ブラジル組曲』であり、民族色の豊かなメロディと色彩豊かなオーケストレーションが聴きどころの作品。 また冒頭に収録された『いたずら小僧』から前奏曲は、CDの中でも最も充実したオーケストレーションをしており、オペラの前奏曲らしく様々なメロディが出てくる10分程の作品。 一方、交響曲はヨーロッパ的なメロディが殆どでありブラームスの影響を強く感じさせる知られざるロマン派の佳作交響曲。 少なくとも収録を聴く限りメロディメーカーとしての才能は充分に感じられ、ロマン派国民楽派が好きな方にはおすすめです。 演奏は、ファビオ・メケッティ指揮、ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団。 オケは2008年に創設された歴史が新しいオケですが、世界中から団員が集められたそうで、オケのレベルほ中々に高いです。 本CDでも非常に情熱を感じる演奏で、名演と言って良いのではないでしょうか。 録音は2018年であり、低音までしっかり録られた優秀な録音です。
0 people agree with this review 2025/04/18
ナクソスが近年積極的に録音しているブラジル音楽シリーズの一枚です。 このCDではブラジル・クラシック界のシンフォニスト、クラウジオ・サントロの作品を集めたもの。 サントロは同シリーズで何枚かリリースされており、1番力の入った作曲家です。 本CDでは2曲の交響曲、3つの管弦楽作品を収録しています。 最初は現代的なモダンな作品から徐々に民族楽派のエッセンスを取り入れて最終的にはそれらを併せ持った作風になったのがサントロらしいのですが、本CDはそれらの過渡期の作品で、どれも聴きやすい作品だが古典的なスタイルとモダンさが同居した第6交響曲、一方で民族色が強く合唱も入ったわかりやすい第4交響曲と同じ交響曲でもカラーが違う。 個人的には第4交響曲が良いと思ったが。 演奏はニール・トムソン指揮、ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団です。 オケのゴイアス・フィルは1980年に創設された団体だそうで、2014年にトムソンが首席指揮者に就任してから高く評価されるようになったそうです。 まだまだ日本での知名度は高くないですが、技術力は結構高く、加えて作品への情熱を感じられるので中々良い演奏だと思います。 録音は2018年から2023年にかけて録音されていますが、音質は問題ありません。
1 people agree with this review 2025/04/15
ポニーキャニオンが発売したクラシックのアルバムで、ホーム・コンサート名曲集というタイトル通り、聴きやすいクラシック作品を集めた二枚組アルバムです。 一枚目はセミ・クラシックと言われる小品を中心にした選曲です。 演奏は全て日本人演奏家によるものですが、その大半はシャンブル・サンフォニエットと称する団体です。 同団体の詳細については不明ですが、おそらくは録音用の変名だと思います。 指揮者陣には秋山和慶や石丸寛、手塚幸紀など、当時の日本を代表する人物が振っていて、どれも小品だからと手を抜かないしっかりとした出来となっています。 オケの人数はそれほど多くないように聴こえ、またカットや一部編曲されている曲もありますが、この手のアルバムなら言うことはないでしょう。 この他にも、新日本フィルハーモニー交響楽団や東京ゾリステン等の演奏者がおり日本の演奏家らしい堅実な演奏です。 二枚目は大作曲家の手によるナンバーを中心に集めたものです。 こちらも演奏者は複数いますが1番多く演奏しているのは、石川皓也指揮、ノエル・チェンバー・オーケストラ。 オケは録音用に編成されたと思われ、一部は短くアレンジされていますが聴きやすい演奏となっています。 この他にはチェコ・フィルハーモニー室内合奏団によるモーツァルトのディヴェルティメントは活気があって良いですし、ワルシャワ室内合奏団によるヴィヴァルディの指揮は独奏をヴァイオリンからフルートに移したバージョンで中々面白いと思います。 収録曲と演奏者は以下の通りです。 CD1 1.エリーゼのために(ベートーヴェン) 2.美しき青きドナウ(シュトラウス) 3.金と銀(レハール) 4.ユーモレスク(ドヴォルザーク) 5.乙女の祈り(パダジェフスカ) 6.朝(グリーグ) 7.口笛吹きと犬(プライヤー) 8.トルコ行進曲(ベートーヴェン) 9.おもちゃのシンフォニー第1楽章(L.モーツァルト) 10.鉛の兵隊の行進(ピエルネ) 11.キューピーの観兵式(リベリ) 12.アマリリス(ルイ13世) 13.おもちゃの兵隊(イェッセル) 14.かっこうワルツ(ヨナーソン) 15.トロイメライ(シューマン) 16.メヌエット(ベートーヴェン) 17.セレナード(ハイドン) 18.アヴェ・マリア(シューベルト) 19.学生王子のセレナーデ(ロンバーク) 20.メヌエット(ボッケリーニ) 21.スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル) 22.シンコペーデット・クロック(アンダーソン) CD2 1.四季より春、第一楽章(ヴィヴァルディ) 2.アイネ・クライネ・ナハトム・ジークから第1楽章(モーツァルト) 3.子犬のワルツ(ショパン) 4.白鳥(サン=サーンス) 5.アルビノーニのアダージョ(アルビノーニ) 6.タイスの瞑想曲(マスネ) 7.アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー) 8.楽興の時第3番(シューベルト) 9.歌の翼に(メンデルスゾーン) 10.四季より冬、第2楽章(ヴィヴァルディ) 11.モルダウ(スメタナ) 12.愛の喜び(クライスラー) 13.ロマンス(ベートーヴェン) 14.バニス・アンジェリクス(フランク) 15.ディヴェルティメント第1楽章(モーツァルト) 16.マドンナの宝石より間奏曲(ヴォルフ=フェラーリ) 17.ワルツ(ブラームス) 18.G線上のアリア(バッハ) 19.結婚行進曲(メンデルスゾーン) 演奏者 CD1 児島一江(ピアノ) 1 手塚幸紀指揮、シャンブル・サンフォニエット 2、18 山岡重信指揮、シャンブル・サンフォニエット 3、10、14、19 秋山和慶指揮、シャンブル・サンフォニエット 4、8、15、16、20 外山滋(ヴァイオリン)4 蓼沼恵美子(ピアノ)5 手塚幸紀指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団 6 石丸寛指揮、シャンブル・サンフォニエット 7、11、12、13、21、22 山岡重信指揮、東京ゾリステン 9 外山滋/弦楽四重奏団 17 CD2 グシェゴシュ・チモシェコ(フルート)マレック・セヴェン指揮、ワルシャワ室内合奏団 1、10 チェコ・フィルハーモニー室内合奏団 2、15 タチアナ・シェバノク(ピアノ)3 アリソン・エルドリッジ(チェロ)ヨシエ・アキモト(ピアノ)4 石川皓也指揮、ノエル・チェンバー・オーケストラ 5、6、7、9、11、13、14、17、18 舘野泉(ピアノ)8 加藤知子(ヴァイオリン)萩野千里(ピアノ)12 大友直人指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 16、19
1 people agree with this review 2025/04/09
このCDはキングレコードが1991年に発売したもので、ホーム名曲クラシックと題し、聴きやすいクラシック曲目を集めたアルバム。 2枚組で一枚目はいわゆるセミクラシックを、二枚目は大作曲家の小品を集めたものである。 演奏はその大半を日本の演奏家が担当している。 1番多く演奏しているのは東京レディース・オーケストラで、指揮者はロメリー・プント、木屋みどり 、伊藤幹翁。 キングにライトなクラシック曲を残している以外に録音は見かけないが、演奏は至って正統派の演奏。 時折編曲されている曲もあるが、アレンジもほぼオリジナル。 その他では指揮者の福田一雄が振った音源が多く登場する。 オケは、ロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラと、フィルハーモニー管弦楽団の2団体を振っておりいずれも録音のために集められたの団体てまはないかと思う。 この中ではフィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたペルシャの市場にては中々良い演奏だと思う。 録音用の団体ではキングが編成したレオン・ポップスの録音もあり、草競馬と森の鍛冶屋の録音があるが、このうち草競馬はバンジョーも取り入れた編曲でこれはこれで聴けるだろう。 有名所だと、クシコス・ポストはデヴィッド・アサートン指揮、ロンドン交響楽団の演奏も収録されているが、これは悪くはないが今ひとつ。 この他にも演奏家はいるがいずれも水準はクリアしているだろう。 録音年は不明だが、音はそこまで悪くないと思う。
0 people agree with this review 2025/04/06
このCDはチャイコフスキーのソロ・ピアノ曲を集めたアルバムです。 ピアニストは旧ソ連出身のオクサナ・ヤブロンスカヤ。 1990年代半ば頃にナクソスに幾つかの録音を残したヤブロンスカヤですが、出身国の偉大な作曲家、チャイコフスキーの知られざる作品を収録したもので、ナクソスには同様のCDを2枚録音しており、このCDは2枚目にあたるもの。 いずれの作品も知られてないものの、チャイコフスキーらしい豊かな旋律に恵まれた作品です。 ヤブロンスカヤの演奏はチャイコフスキーの旋律美を生かした好演奏で、これは特に最後に収録されたスラヴ行進曲で分かるのではないでしょうか。 チャイコフスキー自身がピアノに書き換えた楽譜らしく、管弦楽の見本とも言えるぐらい巧みなオーケストレーションされたこの作品をピアノ一台で、時に歌い時に表情をつけ、ピアノ版にしかできない演奏を繰り広げている。 収録は1995年1月9日から11日にかけて、カルフォルニア州サンタ・ローザ、フィッシャー・ホールで録音されたもので、当時のナクソスの標準的な録音、音質だ。
1 people agree with this review 2025/04/03
ユーディ・メニューイン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるエルガーの作品集。 2つの交響曲をメインに、行進曲をピックアップした選曲となっています。 メニューインはエルガー自身の指揮でヴァイオリン協奏曲を録音しているし、自身の指揮で幾つか録音しているのでエルガーを愛した指揮者といえます。 このCDは1988年から1990年にかけて収録された物です。 交響曲は速めのテンポ設定ですが、自然に音楽が流れていきスコアを隅々まで読み込んで手の入った演奏です。 数多い第1番と第2番の録音の中でも中々の演奏だと思う。 行進曲は有名な威風堂々に、帝国行進曲や戴冠式行進曲等を収録した物。 行進曲ということで普通に演奏してもそれなりに仕上がりますが、その中では威風堂々がかなり大胆というか緩急が付いていて、この作品ならここまで無茶苦茶にやっても結構楽しめて良いです。 いずれの曲もロイヤル・フィルのなめらかなサウンドが聴きどころと言えます。 録音はデジタル時代なので、綺麗です。
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