ポニーキャニオンが発売したクラシックのアルバムで、ホーム・コンサート名曲集というタイトル通り、聴きやすいクラシック作品を集めた二枚組アルバムです。
一枚目はセミ・クラシックと言われる小品を中心にした選曲です。
演奏は全て日本人演奏家によるものですが、その大半はシャンブル・サンフォニエットと称する団体です。
同団体の詳細については不明ですが、おそらくは録音用の変名だと思います。
指揮者陣には秋山和慶や石丸寛、手塚幸紀など、当時の日本を代表する人物が振っていて、どれも小品だからと手を抜かないしっかりとした出来となっています。
オケの人数はそれほど多くないように聴こえ、またカットや一部編曲されている曲もありますが、この手のアルバムなら言うことはないでしょう。
この他にも、新日本フィルハーモニー交響楽団や東京ゾリステン等の演奏者がおり日本の演奏家らしい堅実な演奏です。
二枚目は大作曲家の手によるナンバーを中心に集めたものです。
こちらも演奏者は複数いますが1番多く演奏しているのは、石川皓也指揮、ノエル・チェンバー・オーケストラ。
オケは録音用に編成されたと思われ、一部は短くアレンジされていますが聴きやすい演奏となっています。
この他にはチェコ・フィルハーモニー室内合奏団によるモーツァルトのディヴェルティメントは活気があって良いですし、ワルシャワ室内合奏団によるヴィヴァルディの指揮は独奏をヴァイオリンからフルートに移したバージョンで中々面白いと思います。
収録曲と演奏者は以下の通りです。
CD1
1.エリーゼのために(ベートーヴェン)
2.美しき青きドナウ(シュトラウス)
3.金と銀(レハール)
4.ユーモレスク(ドヴォルザーク)
5.乙女の祈り(パダジェフスカ)
6.朝(グリーグ)
7.口笛吹きと犬(プライヤー)
8.トルコ行進曲(ベートーヴェン)
9.おもちゃのシンフォニー第1楽章(L.モーツァルト)
10.鉛の兵隊の行進(ピエルネ)
11.キューピーの観兵式(リベリ)
12.アマリリス(ルイ13世)
13.おもちゃの兵隊(イェッセル)
14.かっこうワルツ(ヨナーソン)
15.トロイメライ(シューマン)
16.メヌエット(ベートーヴェン)
17.セレナード(ハイドン)
18.アヴェ・マリア(シューベルト)
19.学生王子のセレナーデ(ロンバーク)
20.メヌエット(ボッケリーニ)
21.スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル)
22.シンコペーデット・クロック(アンダーソン)
CD2
1.四季より春、第一楽章(ヴィヴァルディ)
2.アイネ・クライネ・ナハトム・ジークから第1楽章(モーツァルト)
3.子犬のワルツ(ショパン)
4.白鳥(サン=サーンス)
5.アルビノーニのアダージョ(アルビノーニ)
6.タイスの瞑想曲(マスネ)
7.アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)
8.楽興の時第3番(シューベルト)
9.歌の翼に(メンデルスゾーン)
10.四季より冬、第2楽章(ヴィヴァルディ)
11.モルダウ(スメタナ)
12.愛の喜び(クライスラー)
13.ロマンス(ベートーヴェン)
14.バニス・アンジェリクス(フランク)
15.ディヴェルティメント第1楽章(モーツァルト)
16.マドンナの宝石より間奏曲(ヴォルフ=フェラーリ)
17.ワルツ(ブラームス)
18.G線上のアリア(バッハ)
19.結婚行進曲(メンデルスゾーン)
演奏者
CD1
児島一江(ピアノ) 1
手塚幸紀指揮、シャンブル・サンフォニエット 2、18
山岡重信指揮、シャンブル・サンフォニエット 3、10、14、19
秋山和慶指揮、シャンブル・サンフォニエット 4、8、15、16、20
外山滋(ヴァイオリン)4
蓼沼恵美子(ピアノ)5
手塚幸紀指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団 6
石丸寛指揮、シャンブル・サンフォニエット 7、11、12、13、21、22
山岡重信指揮、東京ゾリステン 9
外山滋/弦楽四重奏団 17
CD2
グシェゴシュ・チモシェコ(フルート)マレック・セヴェン指揮、ワルシャワ室内合奏団 1、10
チェコ・フィルハーモニー室内合奏団 2、15
タチアナ・シェバノク(ピアノ)3
アリソン・エルドリッジ(チェロ)ヨシエ・アキモト(ピアノ)4
石川皓也指揮、ノエル・チェンバー・オーケストラ 5、6、7、9、11、13、14、17、18
舘野泉(ピアノ)8
加藤知子(ヴァイオリン)萩野千里(ピアノ)12
大友直人指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 16、19