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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2017/06/07

    ホルストとR.V.ウィリアムズの吹奏楽曲を集めたアルバムである。
    ホルスト『吹奏楽のための組曲第1番&第2番』『ムーアサイド組曲』ウィリアムズ『イギリス民謡組曲』『海の歌』が収録。
    吹奏楽のための組曲は、ホルストの娘、イモージェン・ホルストが、イギリス王立空軍中央軍楽隊を指揮して録音した音源で、オーソドックスながら1960年代の軍楽隊らしい力強い響きが聴ける。
    海の歌は、服部省二指揮、海上自衛隊東京音楽隊による演奏で、縦線の揃った演奏等はいかにも自衛隊らしい。
    イギリス民謡組曲は、ハンスバーガーとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによる物で、意外と熱い演奏であり楽しめる。
    録音年代がバラバラなので音質に多少の差はあるが十分聴けるだろう。

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     2017/06/07

    ロベルト・シュトルツが晩年にウィーン交響楽団とベルリン交響楽団を振って録音したCD12枚分に及ぶウィンナ・ワルツの選集の一枚で最後の12枚目にあたる物です。
    前巻のツィーラーから2曲の他は、レハールやコムツァーク、カールマン等、10枚目と同じくシュトラウスファミリー周辺の作曲家の作品を収録しています。
    その中にはシュトルツが書いた自作もあります。
    演奏は大味で中庸で、良い意味で時代がかった最近ではあまり聴けないタイプの演奏です。

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     2017/06/07

    スヴェトラーノフが残した録音の中でも特に重要な録音の1つが、ロシア国立交響楽団とのミャスコフスキーの交響曲全集です。
    この盤には『交響曲第16番』『交響曲第19番』を収録しています。
    いずれも中期の作品です。
    16番は、航空交響曲の別名がある作品で、ミャスコフスキーが書いた自作の航空機をテーマとした大衆歌が転用された作品です。
    伝統的な4楽章形式にソヴィエト交響曲らしい社会主義リアリズム路線の分かり易いメロディをもった作品で、インパクトは弱い物のまずまずの作品です。
    この曲の録音は少なく、スヴェトラーノフの演奏は野太いロシアらしい演奏で今のところ一番でしょう。
    19番はミャスコフスキー唯一の吹奏楽編成で書かれた交響曲で、吹奏楽のための交響曲としても古典中の古典、コゼヴェニコフの交響曲第3番『スラヴ風』と共にロシアを代表する吹奏楽のための交響曲である。
    ここでは、第4楽章がかなり速く演奏され、またスヴェトラーノフお得意のフェルテシモや濃厚な歌い回し等かなり独特な演奏であるが、曲自体がミャスコフスキーの中でも最も明るく、分かり易いだけあって良く合っている。
    音質はロシア基準なら十分良い。

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     2017/06/07

    ショスタコーヴィチの映画音楽『若き防衛隊』『ゾーヤ』を収録したCDです。
    どちらもレフ・アトミヤンによる編曲された組曲版で演奏です。
    ワルター・ムナチャカノフ指揮、ベラルーシ放送交響楽団の演奏、一部の曲はミンスク室内合唱団が参加。
    ショスタコーヴィチの映画音楽は初期は別ですが、平易で親しみのある作品が殆ど、しかし管弦楽はとても鮮やかで卓越した技術を持っています。
    ここに収録された作品は何れも1940年代、社会主義リアリズム路線で書かれたので特に分かり易く、その上劇的なスケールの大きなスコアです。
    ムナチャカノノフとベラルーシ放送響は、ロシア的な響きで丁寧にツボを抑えた良い演奏を聴かせてくれます。
    オケの線はやや細く、技量面で不安に感じる所もありますが、それを上回って楽しめるのではないでしょうか。

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     2017/06/07

    ロベルト・シュトルツが晩年、ベルリン交響楽団とウィーン交響楽団を指揮してオイロディスクに録音した、ウィーン音楽の一枚で第11巻にあたる物である。
    ツィーラーの作品を収録した物である。
    ツィーラーはヨハン2世の後の世代の作曲家で、軍楽隊や自身のオーケストラで活躍し、後に最後の宮廷音楽家となった人物。
    このCDでは、ワルツ作曲家としてのツィーラーと軍楽隊長ツィーラーとしての両方の面が見れるようになっており、そのメロディアスな旋律は大変美しい。
    演奏は大味で中庸な明るい響きで19世紀のウィーンを感じさせるノスタルジックな雰囲気な演奏。
    シュトルツはツィーラーとの相性は良いようで、ベルリン響との演奏は力強くメリハリがあるマーチや甘いワルツ、ウィーン響との演奏は、これぞウィーンという柔らかな響きとこんにちではなかなか聴けないタイプの演奏である。

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     2017/06/07

    オッフェンバックの喜歌劇『パリの生活』である。
    かなりのカットはされているが、一応話は繋がっているので、準全曲盤といった所か。
    アンドレ・ジラール指揮、大交響楽団によるこの演奏は、1950年代のこの曲の録音を代表する音源。
    演奏者の大半が無名であるが、歌手は劇場等で活躍していた当時の実力派で、どちらかと言えば小劇場で見ているような大衆的な仕上がり。
    ただ、それは悪くなくある意味このような演奏がオリジナルの雰囲気に近いのかもしれない。

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     2017/06/07

    ジェームス・ハウ少佐指揮、イギリス近衛歩兵スコッツ連隊軍楽隊&バクパイプ隊によるこのCDは、1972年にカナダとアメリカに同軍楽隊が演奏旅行にがいった記念に翌年に吹き込まれたアルバム。
    当然、収録内容はツアーに関連した内容となっており、アメリカ、カナダ、イギリスそれぞれの曲を収録。
    各国の行進曲や、ソロ楽曲を伴う小品、スコットランドの軍楽隊らしいバクパイプとの共演や、ヴォーカルを伴ったポピュラーナンバーと言ったこんにちのレパートリーにも通ずるような選曲です。
    演奏も当時黄金期を迎え、楽員も充実していただけあり、豪快で粒揃いな名演奏ばかりです。

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     2017/06/07

    ナクソスが完成させたグリエールの交響曲全集の一枚。
    このCDは『交響曲第2番』と交響詩『ザポロージェのコサック』を収録した物。
    共にロシアらしい旋律中心の聴きやすい作品であり、ザポロージェのコサックでは民謡を使う等知られざる作品ではあるが、良作だと思う。
    演奏はキース・クラーク指揮、チェコスロヴァキア放送交響楽団による物で1987年に収録されている。
    この頃同オケはナクソスに大量に録音を残していたがそのためか、演奏はイマイチな物もあったが、このCDではスラヴ系の作曲家のためか、薄くかかったビブラートやどっしりとしたオケのサウンド等なかなか悪くないと思います。

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     2017/06/06

    ロベルト・シュトルツが晩年にオイロディスクに録音したCD12枚分に上る、ウィーン音楽のアルバムの第10巻。
    前半はヨーゼフ・シュトラウスの作品からポルカを中心に集めた内容で、後半はシュトラウス一家周辺の作曲家の作品を集めた内容です。
    この後半の内容が大変珍しく、ラビツキーやグングル、ケラー、ファールバッハといっためったに演奏されない珍しい作品が揃っています。
    演奏はウィーン交響楽団、ベルリン交響楽団です。
    シュトルツの演奏は大味で中庸な、一昔前のウィーン情緒溢れる演奏です。
    今の時代なかなか聴けないタイプの演奏です。
    ウィーン響はオケの音色も豊かで、柔らかい響きが特徴、一方ベルリン響は時々アンサンブルが乱れる所がありますがリズムがガチッとしていたり、オケの音色が重厚でがっしりとしていたり良い意味でドイツオケらしい演奏。
    どちらのオケからもシュトルツがアメリカで活躍したからか、明るい響きが出ているのが特徴である。

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     2017/06/05

    マキシム・ショスタコーヴィチ指揮、ボリショイ劇場管弦楽団の演奏で収録された物で、父、ドミトリーのバレエと映画音楽を収録した物。
    『バレエ組曲第1〜3番』バレエ組曲『ボルト』『黄金時代』映画音楽組曲『ゾーヤ』『ピロゴフ』が収録されています。
    録音は1966年、ソヴィエト時代の録音らしく、演奏はまさにロシアンサウンド全開の濃厚な演奏です。
    ちょっと雑な点もありますが、それらを気にならない程、強烈な印象を残すブラス、熱い演奏は、マキシムの録音の中でも名演奏と言えるでしょう。
    おすすめです。

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     2017/06/04

    フェリシティ・ロットによるオペレッタ・コンサートのライヴを収録したCDです。
    伴奏を務めるのはアルミン・ジョルダン指揮、スイス・ロマンド管弦楽団。
    フレンチ・オペレッタとウィンナ・オペレッタから選曲されており、この手の演奏らしくリラックスした雰囲気とロットの表現力で進んでいきます。
    またジョルダン率いる、スイス・ロマンド管による演奏ナンバーもあるのですが、これもなかなかの味付けがされており、ただの声休めではなく独立して十分聴ける内容です。
    内容に興味があれば持っておいて損はないでしょう。

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     2017/06/03

    ロベルト・シュトルツが晩年に、ベルリン交響楽団とウィーン交響楽団を振って録音したウィーン音楽の音源の一枚。
    全12枚分のCDのうち第9巻にあたる内容で、ヨーゼフ・シュトラウスの作品を集めた物。
    ヨーゼフの作品173から作品263まで、丁度作曲家として充実した時期の作品を収録。
    ヨーゼフの作品集は現在でも珍しい。
    シュトルツの演奏は大味で中庸な、19世紀的な古き良きウィーンを彷彿とさせる演奏。
    オケの大半はベルリン響の演奏だが、ドイツのオケらしくリズムがハッキリとしておりがっしりとしている。
    ただ、技量面ではやや安定しない所があるのが玉に瑕。
    一方、ウィーン響は柔らかく、伸びやかな演奏。
    但しどちらのオケも明るいサウンドなのはシュトルツがアメリカで活躍したからだろうか。
    年代を考えれば音質も悪くないだろう。

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     2017/06/02

    航空自衛隊のブルーインパルスに因んだ関連曲を集めたアルバムである。
    航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏で、指揮者は1987〜2000年まで第8代音楽隊長を勤めた進藤潤2等空佐である。
    収録曲はかつてこの音楽隊の隊長であった斉藤高順の作品と録音時同音楽隊のフルート奏者であった矢部政男の作品を取り上げた内容。
    割合的には半々ではなく、斉藤の作品が多い。
    斉藤の作品はいずれもユニバーサルから出た斉藤高順吹奏楽作品集に収録されており(音源は別)他に音盤があるが、矢部の作品がまとまって聴けるのは今のところこれのみの他、制式行進曲『空の精鋭』が聴ける数少ないCDである。
    演奏も航空自衛隊に関連した曲という事もあってか、演奏はすこぶる軽快で名演奏ある。
    録音もコロムビアにしては良いと思う。
    これはおすすめのCDである。

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     2017/06/01

    カール・フォン・ガラグリー指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによるヨハン・シュトラウス2世の作品集です。
    ガラグリーはハンガリー出身でドイツでヴィオリニストとして活躍の後、指揮者に転向した人物で、主に東ドイツやハンガリー等旧共産圏で活躍した事もあり日本での知名度は低いですが、実力派と知られています。
    ここでは名門オケを見事にコントロールし、ドイツ的ながっしりとしたウィンナ・ワルツを聴かせてくれます。
    どちらかと言えば地味な演奏ですが、聴いておいて損はないでしょう。

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     2017/05/30

    ロベルト・シュトルツが晩年に、ウィーン交響楽団とベルリン交響楽団を振ってオイロディスクに録音した12枚のウィーン音楽の音源の第8枚目にあたるCDです。
    この巻ではヨハン2世の最後期の作品とヨーゼフの作品が収録されています。
    ヨハン2世は『皇帝円舞曲』のような有名な曲の他、『東洋の物語』のようにめったに演奏される事のないが隠れた傑作まで収録、ヨーゼフはポルカを中心に中期の作品までを収録しています。
    シュトルツの演奏は中庸ですが、明るい開放的なサウンド、リズムや歌い回しに19世紀的な甘い響きを聴かせ、古き良きウィーンと言った感じ。
    ウィンナ・ワルツ好きは持っておいて損はないでしょう。

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