TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン

Review List of 一人のクラシックオールドファン 

Showing 841 - 855 of 2357 items

%%header%%

%%message%%

  • 0 people agree with this review
     2011/09/11

    R.アルドウィンクルというハープシコード奏者はイギリス出身らしく私はもうひとつあまり聴いた事がなく本盤大半に含まれているハープシコード名曲集に触れたのが最初だったのですがその名曲集は何れも1986年多分彼はまだ30歳前?だった頃の収録であります。演奏自体は着実なアプローチながらそのアーティキュレーション、装飾が聴く者を惹き付けます。ヘンデルの組曲第5番・・・所謂第4楽章が「調子の良い鍛冶屋」で知られた曲・・・も演奏タイム@1’53A4’03B2’16C4’46と反復演奏込みながら変奏が次第にやや前のめりになりつつ熱を帯びて来て新鮮な気持ちを保つ事ができました。ラモーの作品も何曲か入っており例の超有名(私たちでも小さな時から知っている)曲「タンブラン」(タイム1’03)の他「めんどり」(同5’19)、「かっこう」(同2’18)も楽しく聴けます。又、モーツァルトのピアノで聴き慣れた「トルコ行進曲」(3’49)や幻想曲K397(5’34)も華やかな軽快感で一興が増しますね。地味ながら素晴らしい盤ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/09/10

    1967年アバド若き頃(34歳頃)のLSOとのメンデルスゾーン交響曲盤・・・第3番(タイム@12’41A4’15B10’11C9’32)と第4番(同@10’30A7’00B6’39C5’44)で若いっていうことは指揮者にとっても武器である時期があるように思っておりました。これだけ溌剌と演奏された盤を聴くと老指揮者(何歳から「老」なのか?はいろいろ議論有り)が録る余地が無くなりはしないでしょうか。本盤はアバドが同じオーケストラと同曲を録り直したもので録音年1984年アバドが年を重ね「老」?51歳ながら流石体が尺取りを覚えている感じもした演奏に熟成しております。タイムとしては第3番(@16’55A4’04B11’28C9’55)、第4番(@10’27A5’52B6’29C5’21)と1967年盤とそう違いは無い様ですが第3番第1楽章は反復演奏の有無による数字の違いなのでしょう。第3番の特に第2楽章の美しさは印象的だし又、第4番の第2楽章のテンポが速くなった分だけあのトスカニーニの名演を髣髴させた様に思いました。果たして評者レビューは如何?いずれにしてもこの盤も新鮮な息吹を聴く者にも吹きかける名演であります。なお第4番「イタリア」はBPO時代1995年のライブ盤(タイム@10’34A6’16B6’23C5’33)もありますが、逆に先の「若さの良さ」を感じた次第です。「フィンガル・・・」(1985年録音、10’23)は未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/09

    本盤は廃盤ですが別の盤が出ておりますのでメモを入れておきますね。R.アルドウィンクルというハープシコード奏者はイギリス出身らしく私はもうひとつあまり聴いた事がなく本盤大半に含まれているハープシコード名曲集に触れたのが最初だったのですがその名曲集は何れも1986年多分彼はまだ30歳前?だった頃の収録であります。演奏自体は着実なアプローチながらそのアーティキュレーション、装飾が聴く者を惹き付けます。ヘンデルの組曲第5番・・・所謂第4楽章が「調子の良い鍛冶屋」で知られた曲・・・も演奏タイム@1’53A4’03B2’16C4’46と反復演奏込みながら変奏が次第にやや前のめりになりつつ熱を帯びて来て新鮮な気持ちを保つ事ができました。ラモーの作品も何曲か入っており例の超有名(私たちでも小さな時から知っている)曲「タンブラン」(タイム1’03)の他「めんどり」(同5’19)、「かっこう」(同2’18)も楽しく聴けます。又、モーツァルトのピアノで聴き慣れた「トルコ行進曲」(3’49)や幻想曲K397(5’34)も華やかな軽快感で一興が増しますね。地味ながら素晴らしい盤ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/08

    LPで当初リリースされた時、一癖も二癖もあるとされていたリヒテルのこの「展覧会の絵」盤はライブ故か音質レベルの低さがあるものヽその鬼才ぶりが伺い知れるものでした。勿論時々聞こえる聴衆のしわぶきもリアルで現在では当り前になっているライブ盤の醍醐味もありました。1958年ライブ録音(リヒテル当時43歳頃)の有名なソフィアでの演奏で先ずメインの「展覧会の絵」(タイム29’30・・・前後拍手分を除いています)は管弦楽版に負けないくらいの迫力(音質ではない)で運んでいく彼のヨーロッパデビューへの意気込みを語っているようです。つまり西欧のレーベルから発売された最初のリヒテルのレコードということで大きな反響があったらしく私も何版目かのフィリップスレーベルLPで聴いておりました。初め拍手が終わると冒頭テーマから割りにテンポ速く入りちょっと物頼りないと思っていたのですが・・・次第に力強さを増し最後圧倒的スケールでの「キエフの大門」ではそれまでのちょっとしたミスタッチも帳消しになる位の「凄さ」になっております。リヒテルにはこの「展覧会の絵」は何度も録音がありタイム的には本盤ソフィア演奏以前の1952年モスクワ、1956年プラハ、1958年ブタペストでの各演奏は29分台だったのが以降の1958年モスクワ、同年キエフ、1968年ロンドンなどでは30分以上と少し引っ張ってはいます。本盤収録その他リストの「忘れられし円舞曲」第1番(2’37)、同第2番(5’33)並びに超絶技巧練習曲第5番(3’20)、第11番(9’20)やショパン練習曲「別れの曲」(4’31)、ラフマニノフ前奏曲(2’21)等も若さと気迫が同傾向であり何れも素晴らしい出来です。私はシューベルト(「楽興の時」第1番5’47、「即興曲」第2番4’38、同第4番7’17)は残念ながら盤が異なる為聴いておりませんので★一つ保留させていただきます・・・スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 3 people agree with this review
     2011/09/07

    私の地元環境は1960年代から比較的バッハ・カンタータ等を聴く機会がありクラシック暦もキリスト教信者でもないのにその辺りから入っていった傾向がありました。それだけバッハの汲めども尽きぬ「音泉」に自分の生涯において少しでもLP,CD含めて浸れたのは儲け物でした。バッハ・カンタータはCD等で聴く一流演奏には及ばないものの私の地元だけでも各団体演奏夫々ローカルカラーがあり楽しめたものであります。リヒター、リリング、レオンハルト、アーノンクール、ガーディナー、コープマン、鈴木などが全集なりそれに及ばなくても抜粋版で有名で各々録音盤でも演奏個性を競っていますね。そして他の演奏では旧東独側での演奏伝統を感じさせるライプチヒ勢力でラミン、トーマス、マウエルスベルガー、ロッチュ、シュライヤー・・・の流れがあり私は結構気には入っております。演奏傾向が何となく一貫しており本盤ロッチュ分もギスギスしないホッと聴く者をさせる丁寧な作り(全集版では先ず全曲録音有りきなのでどうしてもスケジュール闘争に入った演奏になり勝ちなものに感じさせている様です)で私は本盤収録曲中BWV21(11曲39’42),BWV40(8曲16’24),BWV68(5曲16’06),BWV71(7曲19’07),BWV110(7曲23’47),BWV137(5曲15’07),BWV172(7曲21’47)をCD等で聴いており何れもロッチュ51歳頃(彼自身も先輩の指揮下でカンタータを歌っていたのでは?・・・)の1980年から数年経て録音されたものでオーケストラはライプチヒ新バッハ合奏団、合唱はライプチヒ聖トーマス教会合唱団(合唱団では少年合唱隊が日本の朝日系列から1986年受賞しております)そして独唱陣は上の曲共通でA.オーゲル(S,同年当時41歳)、O.ヴェンケル(A,同38歳)、P.シュライヤー(T,同45歳)、T.アダム(B,同54歳)で若干今の感覚では年増なイメージもありますがそれだけじっくりした歌唱ぶりをメンバーは聴かせてくれます。サンプリングで大曲BWV21「わが心に患い多かりき」をあげて見ますと第1曲深く沈み込み底から忍び寄る支配テーマをオーケスラは前奏し第2曲でコーラスが繰り返しされます。第3曲悲しげなオーボエ先導で緊迫感のあるSアリア、第5曲のTアリアが印象的。レチタティーボ(語り)では第7曲のAとBの折り目正しさが特徴、第8,9曲では先述の少年合唱隊が「苦悩」から「希望」へと進め最終第11曲はハレルヤでトランペットが主先導伴奏で明るいコーラスが勝利感を盛り上げティンパニーが加わりとにかく分り易く賑やかに曲は閉じられます・・・名曲であり素晴らしい演奏です。本盤は私の未聴の他の曲も多いのですがきっと聴き飽きのしない演奏かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    3 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/06

    LPで当初リリースされた時、一癖も二癖もあるとされていたリヒテルのこの「展覧会の絵」盤はライブ故か音質レベルの低さがあるものヽその鬼才ぶりが伺い知れるものでした。勿論時々聞こえる聴衆のしわぶきもリアルで現在では当り前になっているライブ盤の醍醐味もありました。1958年ライブ録音(リヒテル当時43歳頃)の有名なソフィアでの演奏で先ずメインの「展覧会の絵」(タイム29’30・・・前後拍手分を除いています)は管弦楽版に負けないくらいの迫力(音質ではない)で運んでいく彼のヨーロッパデビューへの意気込みを語っているようです。つまり西欧のレーベルから発売された最初のリヒテルのレコードということで大きな反響があったらしく私も何版目かのフィリップスレーベルLPで聴いておりました。初め拍手が終わると冒頭テーマから割りにテンポ速く入りちょっと物頼りないと思っていたのですが・・・次第に力強さを増し最後圧倒的スケールでの「キエフの大門」ではそれまでのちょっとしたミスタッチも帳消しになる位の「凄さ」になっております。リヒテルにはこの「展覧会の絵」は何度も録音がありタイム的には本盤ソフィア演奏以前の1952年モスクワ、1956年プラハ、1958年ブタペストでの各演奏は29分台だったのが以降の1958年モスクワ、同年キエフ、1968年ロンドンなどでは30分以上と少し引っ張ってはいます。本盤収録その他リストの「忘れられし円舞曲」第1番(2’37)、同第2番(5’33)並びに超絶技巧練習曲第5番(3’20)、第11番(9’20)やショパン練習曲「別れの曲」(4’31)、ラフマニノフ前奏曲(2’21)等も若さと気迫が同傾向であり何れも素晴らしい出来です。私はシューベルト(「楽興の時」第1番5’47、「即興曲」第2番4’38、同第4番7’17)は残念ながら盤が異なる為聴いておりませんので★一つ保留させていただきます・・・スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/05

    本盤はLPということでかつてLPで本演奏を聴いた我々の世代では実に懐かしく勿論当時より仕様も改良された本盤は期待されます。さて、カラヤンっていう指揮者は何とシベリウスの上手い指揮者なのだろう! 底冷えする響きの第5番(演奏タイム@13’22A8’09B9’03)は各楽章の終結直後の無音という音楽、終楽章は弦のイラつかせるような執拗な繰り返しの後の弦を主・金管楽器音をサンドイッチに最後は圧倒的金管楽器の咆哮、終結分断パッセージとどこをサンプリングしてもカラヤンの上手さ、聞かせ上手満杯、といった処。1960年カラヤン(52歳)のPHOを振ってのシベリウス録音盤は多分既に他のCDにも書き込まれた各レビューの様に北欧への想いを託した永く名盤に位置付けられるものと思います。後のDG時代以降の妙に権威的な面もなく音楽へのまだ壮年期の素直さというか(上手く言えませんが)これからのジャンプの意気込みが見られます。勿論この頃は厚化粧ではなく素顔美人としての彼の語り上手と分かりよさが堪能出来る「最高」盤です。「フィンランディア」の方はカラヤンがPHOを振ったものが1952年物と1959年物が残されており本盤は詳細が不明なのですが多分後者(タイム9’05)かと思われます、いずれにしても後年収録分よりこの曲も下手にいじらないストレートさは前述の第5交響曲と同様かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/04

    ターリッヒ/CPOのドヴォルザーク交響曲第8番は本盤の1935年ターリッヒ52歳の時のもの・・・演奏タイム@9’51A10’18B6’48C9’25・・・と後年1951年録音物(同@8’46A9’25B6’35C9’48)の二通りのものが知られております。本盤のものはSPからの復刻なのですが音状態は良好で今では演奏数多くあるこの曲のスタンダードな印象でもって私は聴いております。第1楽章はやや早めの運びであっさり味の傾向ですが終わりの活発さが印象的。割と語る様に進んだ第2楽章を経て続く第3楽章は全体バランスからすればたっぷりと情緒をかけて旋律線を大きく歌わせております。充分引っ張りつつバックのピチカートも美しいです。最終楽章は楽しい舞曲風で単純な繰り返しの中でも中盤の盛り上げ方は上手いです。この第8番、今では沢山の演奏盤が出ていますが当時のチェコの香りが多分に残された佳演奏の聴き飽きしない演奏であります。もう一曲、1938年録音の第7番(同@10’32A10’06B7’33C8’07)は未聴なので★一つ留めておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/09/03

    以前同演奏別盤に書き込んだレビューを繰り返します。・・・昔、「オーケストラの少女」(1937年製作)や「ファンタジア」(1940年製作)という音楽映画でストコフスキーがPPOを振っていた頃前後に録音されたバッハ・トランスクリプション盤から何種類も同企画物がリリースされ、最近ではストコフスキーの編曲品という処に目をつけて別の演奏家がバッハ/ストコフスキー作品ということで演奏録音しているのも有るようです。ストコフスキー本人の演奏物では私は本盤以外に1972年CPOとのライブ録音を聴いております。さて、本盤は有名なBWV565(演奏タイム9’36)とシュメッリ歌曲よりのBWV487(5’02)が1958年収録、その他お馴染のBWV578(同3’54),BWV582(同14’41)等9曲が1959年収録(私の資料なのでHMVメモとは少し違っていますがご容赦願います)ということで1882年生まれでも比較的まだ先ほどの往年の色香が残っている頃の演奏盤であります。1974年のLSOとの録音はまだ聴いてはいないのですがその二年前の1972年CPOライブ盤でのBWV565が10’22、BWV582が15’02とやや弛緩気味?・・・これはこれで引っ張り具合が心地良いと私は思っています・・・なのに比すると演奏ってことバッハ・トランスクリプションに限定してもストコフスキーの芸術の到達点は何れなのか面白いものがありますね。私は本盤でシュメッリ歌曲よりのBWV487「甘き死よ来たれ」がソプラノ歌唱よりも恍惚感を伴っていたことや結構他の小品でも単に力技だけではやっていないストコフスキー芸術を感じました。なにはともあれ今の時代では聴けなくなった粘っこい・・・それもある普遍性を含んだ演奏がこれらにはありそこに価値を見出すのであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/02

    1990年スタートの水戸COによるモーツァルト後期交響曲集の一つで本盤は第41番「ジュピター」2006年のライブ録音です。工藤、宮本、潮田、久保、宗その他多彩な名人達二十数名を仲間意識な中にもアンサンブルバランスに気を遣って小澤(当時71歳)は演奏を運んでいます。演奏タイムは反復演奏も込めてややゆったりペースで@11’31A7’47B4’26C8’26であります。全体としては水戸COの明るめに推進力を伴った演奏で純音楽的な成果を得た様です。第1楽章冒頭展開部に入る前の微妙な間呼吸が以降正直室内オーケストラの割には目粗いアンサンブルに堂々さの要素をリードします。比較的テンポ速い第3楽章は弾み最終楽章の闊達さへ結び付けます。時には他の演奏では埋没している楽器のメロディ強調も新鮮でありました。もう一曲さかのぼった2003年潮田益子(当時61歳)のヴァイオリンでの「トルコ風」協奏曲(演奏タイムは@10’07A10’08B8’53)はウィーン風とは異ってはいるものの中々聴きごたえある出来上がりでマァ一口で言うとベテランの味なのでしょう。たっぷり墨をつけてヴァイオリンが入るのですがその豊かな情緒深いカデンツァは聴きもの。ゆったりした中間楽章でも厚めな表情の移ろいは流石です。最終楽章も慌てず濃い目に進めますが適切な軽重度のあのトルコ部分は聴き処、そしてバックの小澤以下も堅実にフォローしていますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/09/01

    「ザ・グレイト」の方は別盤で聴いていますのでその演奏印象をメモさせていただきます・・・1951年録音(フルトヴェングラー65歳の頃)の昔からの名演奏(タイム@14’40A17’15B11’15C11’35)で若干リズム面重たい処もありますがとにかく説得力がありドラマ性のある演奏です。私は1953年のVPO演奏のCDと聴き比べしていますがこちらのBPO演奏盤の方が荘重なマトモさ、運びの綿密さの点では上かも知れません。第1楽章の凝集力のある表現と管楽器の効果的なクライマックスはフルトヴェングラーそのものでまた第2楽章での少し本筋を探る様なニュアンスも忘れ難いものがあります。BPOを振った「ザ・グレイト」は他に1942年のライブ録音(タイム@13’15A16’04B9’18C10’09)や1953年やはりライブ録音(タイム@14’15A16’58B9’59C11’09)が夫々数種異盤が出ておりタイムだけを見ますと本盤演奏が一番スタジオ録音だけにじっくり攻めていると思われるのは気のせいでしょうか・・・聴き比べを続けて行きたいものですね。1950年録音のVPO演奏の「未完成」交響曲(タイム@11’22A12’06)の方は未聴なのですがフルトヴェングラーにはBPO分が多いこの曲でVPOを振ったものは他に1943年ものしかないようで是非どの盤でもいいので聴きたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/08/31

    2002年ラトル(当時47歳頃)がBPOに着任した時の披露コンサートのマーラー交響曲第5番ライブ録音で彼はVPOとの最初の録音もマーラーをチョイスしている事からマーラーは重要レパトリーなのでしょう。私などはマーラー交響曲と言えばバーンスタイン/NYPO盤辺りから入って行ったのですがラトルはバーンスタインの(ユダヤ的)執拗な情熱一辺倒のアプローチではなくそこに知性を盛り込み正に知情バランスよろしくややテンポの揺れは速く切れ味快く運んでおります。第5番と言えば第4楽章のアダージェツトが映画BGMにも使われた程有名なのですが、さて、全体五楽章を聴き通すには正直私にはある種の覚悟が必要でした。少し話しが横道に入りますが私はクラシックを聴く場合はちょっと居住まいを正してイヤーホーン、ヘッドホーン等は使わず直接スピーカーからの音色を楽しむようにしており特にこの様な大曲なら更にある覚悟・・・緊迫感をもって荒れ狂う音色に身を浸し果たして自分がどれ位当該曲に入り込めるか勝負する気構えを持つ場合が多いです。さて、そういう面から演奏タイム@13’03A14’29B16’59C9’33D15’02という長丁場、ラトルは聴き処ではルバート等で腰を据えつつ彼の先述の重要レパートリーたるマーラーを研究した成果が・・・。第1楽章管ファンファーレスタートから弦の情緒的移ろいへは葬送の厳粛さを保ちつつ割りとスマート。第2楽章はテンポを早めて途中歌謡的プロセスを経て独奏Vが艶かしく後段は色彩感豊かに・・・。第3楽章はホルンを特別仕立てにしたのかその存在感がその表情と共に体感されます・・・ある意味ラトルのメリハリのつけ方なのでしょう。第4楽章は大層ではなく澄んだ世界を提示します。最終楽章も管ファンファーレスタートなのですが前楽章のアダージェツトが回想されつつやがて大きな明るいテーマが見え始め勝利感に溢れつつ曲は閉じられます。ラトル自身がインタビューで言った「伝統と革新が見事に融合した、実にスリリングな演奏」が達成されている素晴らしい演奏なのに聴き終わってやはり私には重い曲には違いありませんでした。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/08/30

    メニューインが弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲には結構録音盤が数多く残されていてバックがフルトヴェングラー指揮のものは本盤演奏1947年オーケストラLFO(タイム@23’57A10’53B10’16)、同じく1947年オーケストラBPO(タイム@23’44A10’26B9’56)そして1953年オーケストラPHO(タイム@23’43A9’36B10’16)の三種を私は確認しております。さて、SPからの復刻版なので音質はそう期待は出来ないのですが1947年というとフルトヴェングラー61歳、メニューイン31歳の頃でややゆっくり構えた演奏自体の中にフルトヴェングラー独特のネットリしたフレージングはさすが時代も感じさせますね。若いメニューインが第1楽章から緊張感の余りやや不安定な感じで進んで行きますがカデンツァにおいては中々な達者ぶりを聴かせてくれます。若さにおける意欲と解釈しております。第2楽章は更にロマン性を強調して繊細なヴァイオリンが情緒たっぷりであります・・・ちょっと「場違い」寸前?まで煮詰めております。最終楽章はさすがメニューインの方も決して流れずに手綱を引き締めておりカデンツァも一応メリハリをつけます。オーケストラLFOはマァ無難な感じで他のこの二人のコンビによる演奏同様ベートーヴェンのこの曲における構築性よりロマン性を聴き応え・見栄えあるものに仕立てた演奏かと思います。ただ、我々LP世代ではフルトヴェングラー指揮での後年1953年物ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲(メニューイン)とピアノ協奏曲「皇帝」(フィッシャー)がレコード・ライブラリーの定番にもなっていた事が懐かしく思い出されました。その1953年録音のロマンス第1番(タイム7’37)、第2番(同9’33)の方はフルトヴェングラーペースがたっぷり味わえるものでこの両曲にしては起伏豊富に大げさな感じもしないわけではありませんがその芸風を単純に楽しんだら良いかと思いました。本演奏には他の仕様向上盤もあるようですが演奏自体は素晴らしいランクとさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/08/29

    両曲とも1951年録音(フルトヴェングラー65歳の頃)の昔からの名演奏DG盤です。さて、「ザ・グレイト」の方(タイム@14’40A17’15B11’15C11’35)は若干リズム面重たい処もありますがとにかく説得力がありドラマ性のある演奏です。私は1953年のVPO演奏のCDと聴き比べしていますがこちらのBPO演奏盤の方が荘重なマトモさ、運びの綿密さの点では上かも知れません。第1楽章の凝集力のある表現と管楽器の効果的なクライマックスはフルトヴェングラーそのものでまた第2楽章での少し本筋を探る様なニュアンスも忘れ難いものがあります。BPOを振った「ザ・グレイト」は他に先のレビューの方が触れられている1942年のライブ録音(タイム@13’15A16’04B9’18C10’09)や1953年やはりライブ録音(タイム@14’15A16’58B9’59C11’09)が夫々数種異盤が出ておりタイムだけを見ますと本盤演奏が一番スタジオ録音だけにじっくり攻めていると思われるのは気のせいでしょうか・・・聴き比べを続けて行きたいものですね。同1951年録音のハイドン「V字」の方も素晴らしい強い弾力性のある情感込めたものですが単に古典曲に止まらず聴く者を引き摺り込ます「うねり」を感じ(タイム@6’40A6’12B4’18C3’29)、特に緩徐章は聴き物です、私はフルトヴェングラーのハイドンをVPOを振った「驚愕」交響曲とともに愛聴しておりますが本盤ではシューベルトに尽きると思います。盤により音質のムラはあるとは思いますが本演奏自体は素晴らしくとにかくどれでも良いので一聴はしておくべきでしょうね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/08/28

    1996年ハイティンク/SKDOのバックで録音したベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集からの抜粋版でシフ43歳、ハイティンク67歳の頃の演奏であります。第3番は作品自体緊張感と色彩感に満ちたものですがこの演奏は少し焦点を別な処から中てた感じになっております。第1楽章やや残響気味にSKDOの渋めな前奏で闊達というイメージとは異なります。ソフトランディングに力まず緩めの弦のアタックで進みPがその出だし対照的に割と思い切った「タッチ」で意表をつきます。しかし基本的には丁寧な運びで微妙な色あいも聴かせてくれます。この曲の緊張感。色彩感とは少し違ってとにかく弾きまくらないのでゆっくり目のカデンツァも含めてじっくり聴かせます。続く中間楽章もゆっくり語る様なPのスタートで充分「間」をとっています。バックはその間結構表情を見せます。中間楽章終了後即入る第3楽章は打って変わってややテンポを速めて中ほどは微妙な色彩をばらつかせてはいますが平板な感じはしました。カデンツァ前のバックオーケストラは充分引っ張り後は淡々と〆に・・・。以上で演奏タイムは@17’13A10’34B9’36で特に前二楽章がゆっくり目かと思いました。第4番・・・タイム@19’27A4’40B10’17・・・は未聴なのですがシフとハイティンクのこのアプローチだと第3番よりフィーリングとしてより相性がいいのではと期待します。なお、ハイティンクは本盤演奏でベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集四度目のサポートのお勤めで過去は1964年ACO(P→アラウ)、1975〜1977年LPO(同ブレンデル)、1983〜1986年ACO(同ペライヤ)の三回があります、こうやって見ると約十年毎にピアニストを替えて録り直しています・・・なかなか地味な存在ながら存在感をアッピールしている様ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 841 - 855 of 2357 items