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Review List of レインボー 

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     2016/11/13

    モーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』のハイライト盤である。
    ピエール・G・モランディ指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の演奏で、1997年に聖イシュトヴァーン音楽院コンサート・ホールにて録音された物。
    もとよりハイライトのみで録音され、全曲盤はないようである。
    しかし、名旋律の宝庫であるこの作品を楽しむには十分問題ない。
    演奏は良くも悪くも普通であり、価格相応と言った所。
    録音も初期ナクソスのようなイマイチ冴えない録音なのが残念。

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     2016/11/11

    ジョン・マウチェリー指揮、ハリウッド・ボウル・オーケストラの演奏による、ハリウッド映画音楽集である。
    選曲はバラエティーに富み、よく知られた曲からクラシック、珍しい物ではハリウッド・ボウルのためにシェーンベルクが作曲したファンファーレ等も!
    演奏のハリウッド・ボウル・オーケストラは、カーメン・ドラゴンやフェリックス・スラトッキンが振っていたオケではなく、録音当時新たに設立されたオケとの事だが、映画音楽やクラシック等、実に楽しく水準の高い演奏を聴かせてくれる。
    また33Pに及ぶライナーには演奏家の紹介の他、映画の一場面の写真が載っていたり読み応えがある。
    音質も特に問題ない。

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     2016/11/10

    Guild Light Musicが発売している、「黄金時代のライト・ミュージック」シリーズ、この盤は吹奏楽による演奏を集めた内容となっている。
    行進曲が中心であるが、クラシックの編曲物やポピュラーナンバー等も収録されている。
    イギリスのレーベルだけに演奏家はイギリスまたは、英連邦諸国のバンドによる物で、例をあげると、BBCウェリッシュ・ミリタリー・バンド(指揮:B.W.オドネル中尉)イギリス近衛グレナディア・ガーズ軍楽隊(指揮:F.J.ハリス中佐、G.ミラー中佐)イギリス近衛アイリッシュ・ガーズ軍楽隊(指揮者不詳)イギリス近衛ウェリッシュ・ガーズ軍楽隊(指揮:F.L.ステイザム大尉)ニュージーランド国立吹奏楽団(指揮:L.スミス)イギリス王立クイーンズ連隊軍楽隊(指揮:ロジャー・バルソッティ)ホッホ・ドイツェマイスター・カペレ(指揮:ユリウス・ヘルマン)キャピトル吹奏楽団(指揮:ルイス・コステラネッツ)イギリス王立空軍中央軍楽隊(指揮:A.E.シムズ中佐)オールスター・コンサート・ブラスバンド(指揮:ハリー・モーティマー)イギリス王立陸軍ネラーホール音楽学校軍楽隊(指揮:M.ロベルト少佐)イギリス近衛コールドストリームガーズ軍楽隊(指揮:J.ウィンドラム少佐)等…
    いずれも戦前から戦後直ぐぐらいにかけて録音された音源だが、軍楽隊には伝統的なイギリスのミリタリー・サウンドが色濃く残っていたり、民間のバンドもかなり特色ある演奏をしていたりと今の吹奏楽では味わえない楽しい演奏が続く。
    解説書には解説の他に曲目リストに原盤情報も載っている。
    尚、電気録音以降の時代の音源なので、ヒストリカル音源に慣れていれば音質は十分聴けるだろう。

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     2016/11/10

    リムスキー=コルサコフの『交響曲第3番』と『ロシア主題によるシンフォニエッタ』を収録したCD。
    アンドレイ・アニハーノフ指揮、サンクトペテルブルク国立交響楽団の演奏で収録された物で、録音は1993年、サンクトペテルブルクにて。
    リムスキー=コルサコフの交響曲のCDは意外と安く手に入る音源は少ない。
    その中でもこの盤は、明快で流暢な音楽、そしてアニハーノフらしい爆発(但し、この演奏は控えめ)も聴けるという、なかなか楽しい演奏。
    サンクトペテルブルク国立交響楽団の演奏の水準も問題ない。
    録音は当時のナクソスの標準的な音質である。

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     2016/11/09

    エリック・カンゼル指揮、シンシナティ・ポップス・オーケストラによるマーチ集である。
    いわゆるクラシック・マーチを中心に集めたアルバムであるが、なかなか珍しい曲が幾つか入っているのは聴き所の1つと言えるだろう。
    他、『双頭の鷲の旗の下に』や『星条旗よ永遠なれ』のオケ版、『聖者の行進』やヘイマン編曲『マーチメドレー』などが入っているのがいかにもアメリカのオケらしい。
    カンゼルのクラシックの演奏は時に凡庸な演奏もあるが、このアルバムではブリリアントな金管や、ノリの良い演奏といかにもアメリカのオケらしい軽快で楽しい演奏が聴けます。
    録音も年代のわりに優秀と言えるでしょう。

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     2016/11/08

    カレム・グレイ少佐指揮、イギリス王立陸軍軽歩兵師団軍楽隊の演奏で2003年に録音されたCD。
    内容は前半を行進曲を中心にNBCのために書かれた作品やコンサート用ナンバー等、後半はイギリス王立陸軍の各隊の公式行進曲を集めた内容で、珍しく行進曲好きには見逃せない内容です。
    演奏団体は軍楽隊の軍縮・再編によって出来たバンドで、通常の吹奏楽編成に、ビューグル隊も編成されています。
    このCDでも吹奏楽のみのナンバーや、ビューグルと吹奏楽が共演したナンバーも聴けます。
    バンドは応援のメンバーを入れても中規模編成ですが、まずまずの演奏で、安定感があります。
    録音はバンドリーダー特有の硬めの音ですが、さすがに2000年代に入ると残響もつき柔らかい音になってきており、問題なく聴けるでしょう。

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     2016/11/08

    ドイツの行進曲を集めたCDです。
    1950年代から1960年代初期までに各レコード会社に録音された音源を原盤とする編集盤で、大半の音源は初CD化だと思います。
    演奏団体は軍楽隊系と民間系がそれぞれ混じっており、軍楽隊系からは、ドイツ連邦軍軍楽隊、ドイツ連邦軍司令部軍楽隊、南ドイツ国境警備隊音楽隊、ベルリン保安警察音楽隊が、民間系からは、エルンスト・モッシュ吹奏楽団、エーガーランド・ムジカーデン、ホッホ・ドイツェマイスター・カペレ、ザ・ヴァイキンガー、ギルネー・イェーガー大吹奏楽団、カール・ファウスト大吹奏楽団、ハンス・フリーゼ吹奏楽団、ハンス・シュタインコップ吹奏楽団がそれぞれ演奏しています。
    ドイツ行進曲は編曲の出来によってその曲の印象も大きく変わりますが、この盤に使われた楽譜は、ハッケンベルガーやダイゼンロート等の正統派の編曲譜、その他もオリジナルかそれに準ずる編曲で特にドイツ民間系の吹奏楽団のCDに多い、なんじゃこれゃ?と言うような編曲がないというのが大きなポイントです。
    また、演奏も団体により個性という名の違いはあれど、正統派の力強いドイツ行進曲が聴けます。
    『キールに敬礼』『アルブレヒト大公』『我らの海軍』『ケーニッヒグレーツ』等は正に絶品の名演奏!
    またあまり見かけない珍しい曲、例えば、E.シューマン『鋼鉄』フュルスト『バイエルンの旗の下に』など資料としても十分価値がある。
    古い録音ではあるが年代を考えれば復刻は上々。
    ただし、価格が安い為か、楽曲解説はない。
    とはいえお勧めの出来る一枚である。

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     2016/11/06

    このCDはR.W.ポープ大尉指揮、イギリス陸軍王立師団ワーテルロー軍楽隊の演奏で収録された音源です。
    この軍楽隊は1994年の陸軍の軍縮によって出来た新しい団体で、編成も比較的人数の少ないバンドで、録音もそう多くはありません。
    このCDはその貴重な一枚でして、イギリス音楽を中心に集めています。
    スパーク『ヨークシャー序曲』のような吹奏楽ファンならつい手が出てしまいそうな曲、民謡を使った曲、軍楽隊らしい行進曲等々…
    演奏も安定した演奏を聴かせてくれますが、最後に収録されたマッケンジー=ローガンの行進曲『友情の絆』は知られざる熱演と言えるのではないでしょうか。
    録音はこのレーベルらしい残響少ない硬めのサウンド。
    尚、このイギリス陸軍王立師団ワーテルロー軍楽隊は後に、イギリス陸軍王立ノルマンディー師団軍楽隊と合併し、現在はイギリス陸軍キングズ師団軍楽隊となっています。

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     2016/11/06

    ベートーヴェンの交響曲第9番『合唱』を収録したCDです。
    ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団、モルモン・タバナクル合唱団、ルチーネ・アマーラ(ソプラノ)リリー・チョーカシアン(コントラルト)ジョン・アレクサンダー(テノール)ジョン・マカーディ(バス)の演奏で、1964年9月に録音された物です。
    オーマンディが当時制作していたベートーヴェン交響曲全集の一枚です。
    演奏は大変聴きやすく、大編成ゆえにかがっしりとした分厚いベース、あまり普段は聴けない中低音の動きがよくきこえます。
    オペラのような独唱、合唱もある意味とっつきやすいので、精神性云々の演奏より分かりやすく、良い演奏ではないでしょうか。
    音質は聴きやすいほうだと思います。

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     2016/11/05

    チェコの巨匠、リボール・ペシェクがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振って録音したという、ブラームスの交響曲第2番。
    但し、他の方も指摘されているがロイヤル・フィルの演奏であるかどうかは非常に怪しい。
    というのこの音源、あちこちで出ており、大抵はペシェクの指揮とかいてあるが、他にもロンドン・フィルハーモニー管弦楽団になっていたり、ナクソス盤(活動最初期に出ていた)ではフィルハーモニア・フンガリカだったりと、様々。
    但し、演奏の技量はやや落ちる所があるとはいえ、全編自然な、丁寧な音楽はなかなか好感が持てます。
    また管楽器にヴィヴラートがかかっていて、この辺りがロンドンのオケの名前にされてしまった原因かもしれません。
    案外、ペシェクの地元、チェコやスロヴァキアあたりのオケの演奏かもしれません。
    録音年は1986年で、これは間違ってなさそう。
    デジタルのどちらかと言えば初期よりの録音ですが、まぁ値段を考えれば十分聴ける音質ではないでしょうか。

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     2016/11/04

    我が国のマエストロ、広上淳一は若い頃、スウェーデンのノールショピング交響楽団のシェフをしていましたが、このCDはそのオケを振ったショスタコーヴィチです。
    初出はファンファウスで、この盤はそれから10年後にRCA/タワレコ共同企画として出された物です。
    収録曲は『交響曲第5番』と交響詩『十月革命』で、交響曲は丁寧なオーソドックスな演奏で良いのですが、このCDの目玉は十月革命。
    元々あまり音源がない曲ですが、このCDでは交響曲同様過不足なく丁寧に演奏しており、作品を知るには問題ないうえ、価格、録音ともに安い、良いという優良盤。
    ショスタコーヴィチ好きなら是非とも抑えておきたい音源でしょう。

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     2016/11/02

    ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』を収録したCDです。
    ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で録音された物。
    1970年にEMIに録音された物で、後々にもこの曲をカラヤンが録音していますが、この演奏はカラヤンの美学が存分に詰まったこの指揮者にしか出来ない、演奏と言えるでしょう。
    徹底的にまで美しさを追求したこの演奏は、長大なブルックナーを初めて聴くにあたりわりと聴きやすくおすすめです。
    この盤は日本人によるリマスタですが、金管が強調され、また音もやや悪くそこが残念です。

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     2016/11/01

    1950〜1960年代に、英国近衛兵軍楽隊がロンドン・デッカに録音した音源からマーチを集めた内容です。
    グレナディア・ガーズ軍楽隊(指揮:フレデリック・J・ハリス中佐、ロドニー・B・バッシュフォード中佐)コールドストリーム・ガーズ軍楽隊(指揮:ダグラス・A・ポープ中佐)の演奏で収録されています。
    録音当時、黄金期といわれていた時代だけあり、演奏は豪快かつ力強い物で、時々聴かれる、個々のプレイヤーの美しい音色にハッとさせられる所があります。
    録音は年代を考えれば十分でしょう。

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     2016/10/31

    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が自主制作するロイヤル・フィルハーモニック・コレクションの一枚です。
    ソ連邦の作曲家、ハチャトゥリアンのバレエから集めた内容となっています。
    指揮者はユーリ・シモノフ。
    ロイヤル・フィルとシモノフの演奏はなかなか面白いのが多いのですが、これは割とおとなしい演奏でしょう。
    一般的に見れば結構良い演奏かもしれませんが、個性派のシモノフでは普通に感じます。
    録音は1990年代の物なので、普通に良い音質です。

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     2016/10/30

    ブラームスのハンガリー舞曲、ドヴォルザークのスラヴ舞曲と、スラヴ民族の舞曲をモチーフに作曲された作品を収録。
    演奏はブラームスが、イシュトヴァーン・ボガール指揮、ブダペスト交響楽団、ドヴォルザークが、ズデニック・コシュラー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団である。
    共にナクソス原盤であり、両音源とも現役盤。
    共に演奏は大変素晴らしく、特にコシュラーのスラヴ舞曲はナクソス初期の名盤と名高い。
    この盤は抜粋ではあるが、聴き所はしっかり入っている。
    但し、多少オリジナルより音質は劣るが、価格が安いので仕方ないだろう。

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