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Review List of レインボー 

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     2015/10/28

    このCDは、K.ケリー少佐指揮、イギリス王立名誉砲兵中隊軍楽隊の演奏で収録されたこのCD、新しい式典の音楽というタイトルの通り、式典時に演奏される楽曲を集めた内容です。
    その内容から、国歌、ファンファーレ、行進曲と言った曲が中心です。
    この手の作品はよく演奏しなれているのでしょう、イギリス流の重心の低いサウンドと独特の間のとり方が印象的な演奏です。
    また後半では持ち替えでオーケストラ編成での演奏も披露しています。
    録音、硬めですが、残響は適度にあり聴きやすい音質です。

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     2015/10/26

    モーリス・イヴァンという作曲家のオペレッタ『天国』の全曲盤。
    ジャック・アンリ・リス指揮する管弦楽団と、数人の歌手という20世紀のオペレッタではよくある編成で、音楽も正直言ってしまえば平凡なごく普通のメロディーが続く。
    但しその中の何曲かは、光る物があるのも事実でありそれらの曲だけ取り出して聴けば、悪くはないのではと思いました。
    演奏は良くも悪くもこんな物と言った所。
    録音年代のわりに比較的音質が良いのは良い所でしょうか。
    本来なら3つ星ぐらいの評価になると思いますが、貴重な作品のほぼ唯一の音源という資料的価値を含め、4つ星ぐらいの評価が妥当ではないかと思います。

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     2015/10/24

    ルネ・レイボヴィッツが、ロンドン祝祭管弦楽団と、パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団を指揮して録音したフランス音楽集である。
    選曲は特段珍しいと言えるような曲はなくポピュラーであるが、『操り人形の葬送行進曲』のような近年あまり演奏されにくくなってきた曲の収録は嬉しい。
    演奏の大半を占めるパリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団は覆面の団体でパリ音楽院管弦楽団等の奏者からなるオケというのをどこかで見たが、確かにそれを頷ける、技術力、サウンドでただの録音用オケでは出来ない一流の演奏を聴かせてくれます。
    また一曲しか出てきませんが、ロンドン祝祭管弦楽団の演奏も同様です。
    またこのCD、元々リーダーズダイジェストが原盤らしく、プロデューサー、ゲルハルト、エンジニア、ウィルキンソンと強力な制作陣が集結しており、録音から半世紀たった今でも、そのキラキラとした優秀な録音を楽しむ事ができます。
    おすすめです。

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     2015/10/23

    ヨハン・シュトラウスのスペシャリストとして知られた、ウィリー・ボスコフスキー。
    今や世界的イベントとなったニューイヤー・コンサートの指揮者を20年以上も務め、ウィーン・フィルともシュトラウスの作品集を作っているボスコフスキーですが、このCDはニューイヤー・コンサート勇退後に、EMIに、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団を振って録音した一連の録音から、シュトラウスファミリーと同時代に活躍した作曲家を中心に(但しレハールは除く)の作品を集めた内容となっています。
    デッカの優秀な録音とウィーン・フィルの豪華な演奏に比べれば幾分か、録音もアンサンブルも落ちますが、こちらもややローカルな音色で良いです。
    今は(2015年10月)はウィーン・フィルとの録音も再発されているため、ボスコフスキーのシュトラウスを聴くならそちらからのほうが良いと思いますが、それが気に入ればこのCDも手にとってみてはいかがでしょうか。

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     2015/10/21

    RPOコレクション・シリーズの一枚で、ジェイムズ・ロックハートが、モーツァルトの管弦楽曲を録音した音源です。
    ロイヤル・フィルの創設者のビーチャムがモーツァルトを得意とした関係もあるのか、このシリーズでもモーツァルトはどれも水準以上、上手く当たれば名演という物が多いですがこのCDでも、冒頭の魔笛はオペラの各場面を生き生きと描いた好演。
    2つの交響曲は魔笛程ではないですが、こちらもまろやかなオケのサウンド生かした良い演奏ではないでしょうか。
    録音も良好。
    この価格でこの水準なら十分な内容です。

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     2015/10/19

    このCDは、パリ消防音楽隊の演奏を収録したCDで、前半は行進曲を中心に愛国歌などを、後半は広場のコンサートで演奏されるような聴きやすい作品が収録されています。
    パリ消防音楽隊の演奏は日本にいてはなかなか聴く事ができませんが、この盤を聴く限り、伝統的なフランスのサウンドが残っています。
    ただ、これはギャルドのような交響的な音色ではなくて、地方の軍楽隊で聴けるような地のサウンドです。
    そのため、行進曲に躊躇ですが、1拍目を非常に強く打つ、フランス軍楽の特徴がよく出ています。
    また後半からは、聴きやすい小品をピックアップして、めちゃくちゃ上手いわけではないですけど、万人が楽しめる、まさにキヨスクでのコンサートを思い出させる演奏です。
    また何曲かは合唱団による歌入りですが、こちらもなかなか。
    2011年の録音なので、音質は問題ありません。

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     2015/10/18

    エルヴェこと、フロリモン・ロンジェは、オペレッタの最初期の時代に活躍したフランスの作曲家。
    オッフェンバックの伝記本に、チラッと名前が出てくるが、作品を聴くのは初めて。
    音楽は同世代のオッフェンバック風の音楽で、まずまず。
    アンドレ・グラッシ指揮、管弦楽団の演奏は、小編成ならではのキレと小気味の良いテンポが特徴で、またこのムジディスクのオペレッタ、歌手は無名でも、なかなか上手というのが多いがこの盤でもそうです。
    録音年のわりに音質も良く、作品知るには(といってもほぼこれだけですが)良い盤と言えるでしょう。

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     2015/10/13

    ティモシー・レーア指揮、テキサスA&M大学交響吹奏楽団の演奏で収録されたこのCDは、アメリカの作曲家、カール・キングの行進曲を集めた内容となっています。
    キングはアメリカ独自の行進曲のジャンルである、サーカス・マーチの分野においてフィルモアと並ぶ作曲家、またアメリカの吹奏楽界においてもゴールドマンとともに多大な影響を残した作曲家です。
    日本ではほとんど『バーナムとベイリーのお気に入り』のみで知られているといっても過言ではないですが、このCDをかけてみると意外とサーカス・マーチ以外の普通のマーチも数多く書いている事が分かります。
    レーアとテキサスA&M大学の演奏は曲ごとに多少の出来不出来はあります。
    また大人数での演奏故か分厚いサウンドが仇になっている所もあり、名演奏を求めて買うとガッカリするかもしれません。
    ただし、アメリカの大学バンドにしては比較的技術力は高く、大きなミスもないのである程度の水準で聴けます。
    また音源の大半は同コンビがマーク・カスタムから発売している「トラディショナル・レガシー・マーチ」シリーズからの転用であり、このCDのための新録音は2曲だけのようなのでダブりを覚悟しなければなりません。
    録音その物の良いのですが…

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     2015/10/12

    モーツァルトのオペラで一番有名な『フィガロの結婚』、そして後期3大交響曲のうち40番、41番と人気作を収録したCD。
    ジェーン・グローヴァーの指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でオール・イギリス勢による演奏。
    そのためか、これぞイギリスといった柔らかいサウンドで、堂々と規模の大きなモーツァルトである。
    知名度は今ひとつだが、なかなか良い演奏だと思う。
    録音も良い。

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     2015/10/08

    レハール等と同世代のオペレッタ作曲家、オスカー・シュトラウスの作品で有名な作品の一つがこの盤に収録された『チョコレートの兵隊』です。
    ただこの作品、代表曲というわりには録音が少なく、この盤は貴重な一枚でしょう。
    ジークフリート・ケーラー指揮、ケルン放送管弦楽団の演奏で収録された物で、この2年後にカプリッチョ・レーベルに録音された『陽気なニーベルゲン』と同じくツボを押さえた演奏で、歌手も良く、ほとんど音源のない作品だけにこの水準で聴ければ文句なしの出来だろう。
    録音も特に問題なし。

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     2015/10/05

    ロバート・マクダフィが、エリック・カンゼルと、シンシナティ・ポップス管弦楽団のサポートを得て、ウィーンの作曲家のヴァイオリンのための作品を収録した物です。
    レハール、クライスラー、シュトラウス、ジーツェンスキーの作品を収録した物です。
    この中でも注目すべきはレハールの作品で、『ヴァイオリン協奏曲』『ハンガリー狂詩曲』演奏会用ポルカ『忘れな草』といった知られざる作品を収録されています。
    しかし、レハールらしい美しいメロディは健在であり、特にヴァイオリン協奏曲は規模こそ小さい物の、なかなかの佳作と言えます。
    オケもソリストも良くも悪くも丁寧に演奏しており、ウィーンの雰囲気もほどほどに出ており、なかなか悪くありません。
    またテラークのCDだけに、音質は良好。

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     2015/10/02

    RPOコレクションシリーズの一枚で、同シリーズで様々なレパートリーを弾いている、ロナン・オーラによるモーツァルトのピアノ・ソナタ集である。
    もう一枚あるソナタ集に比べ、本盤の収録曲はややマイナーな選曲だが、こちらも優しいタッチ、暖かみのあるオーラの芸風が楽しめる一枚となっています。
    録音も良好。

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     2015/10/01

    指揮者として、作曲家として最後のウィンナ・ミュージックの音楽家として活躍したロベルト・シュトルツ。
    この盤はシュトルツの数多い作品から代表的な歌物を集めたアルバムです。
    カメラータ・トウキョウが発売した既出の音源に新録音を一曲だけ組み合わせた内容となっています。
    そのためこのレーベルのCDを買い続けた人は音源がダブると言う難点があります(一応新録音があるとはいえ、そのためだけに買う人は少ないでしょう)
    また収録時間も40分未満とLP並みに短いのも不満。
    更に値段はフルプライスとなると…
    とはいえ、日本語解説付きである程度楽曲解説があるのは今のところこの盤ぐらいですし、演奏は悪くありません。
    収録音源をあまり保有していなくて、シュトルツの音楽に興味があるなら購入してみても良いかもしれません。

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     2015/09/30

    このCDはノルウェーの作曲家の作品を集めたアルバム。
    現代の作曲家による物と、19世紀後半から20世紀初期あたりにかけて活躍した作曲家の作品を収録しています。
    一部編曲物がありますが、それ以外は日本では珍しいノルウェー産吹奏楽曲で、現代的な曲調、リズムを持つ曲から、親しみやすいロマンチックな曲まで様々です。
    演奏はノルウェー陸軍ベルゲン軍楽隊、指揮者はヘレゲ・ハウカス楽長です。
    比較的小規模な編成での演奏のようですが、パートの技量はそれなりに高く、安心して耳を傾けられる水準といって良いのでしょうか。
    また録音も、吹奏楽の物では高水準な鮮明な録音です。
    ややマニアック(そこが売りですが)な選曲をしており、なかなか注目されにくいかもしれませんが、おすすめの良質盤です。

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     2015/09/29

    RPOコレクション・シリーズの一枚で、チャイコフスキーの3大バレエ音楽を収録した物である。
    この盤で指揮をしているのは、ロシアの指揮者、ユーリ・シモノフで、RPOコレクションにいくつか録音を残しておりそのどれもが高い評価(一部は迷演とも)されているが、本盤でもそれは変わらない。
    特にチャイコフスキーはシモノフの得意の楽曲であるだけに、聴かせどころは心得られているし、それなりに金管もなっているのにオケのまろやかな音のおかげがどこか上品さがある。
    これはなかなかの名演だろう。
    おすすめ。

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