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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2009/12/19

    初めに本盤は今販売されておりませんが重要な記録ですので書き込みした次第です。第2番が1991年(タイムは他のレビューにも有りますが一応ダブって各曲書いておきますね・・・@17’15A13’04B6’02C11’01)、第3番が1979年(タイムは@9’58A10’40B6’48C9’52)、第4番が1985年(タイムは@14’08A14’02B6’59C11’15)と何れもMPOのライブ収録です。晩年殊にテンポが遅くなってきたことが1970年代SRSOとのライブ盤と聴き比べても判然とします。チェリビダッケは周知のようにレコードという商品をその録音音声と実演音声との違いから回避しており後年遺族によりCD等媒体販売が解禁されたのですが決して件数は多くなくその中でもHMVカタログでも見る限りブラームスはウエイトが高い方になっております。第4番は特にこの指揮者が気に入っていたのか出ているライブもので1958年、1959年、1974年そして評判の高い東京ライブ1986年のものがあり本盤の翌年ということになるその東京ライブは同じMPOを振って晩年のスロー演奏がタイム@13’44A14’19B7’02C11’25ととてつもない長帳場を広げている意味ではほとんど同様でありました。本盤の第4番第1楽章出だしはそうテンポは遅くなく小波立つ感じで進んで行きますが、ある段落で妙にフェイントをかます様に短くかつ弱音に下げたり経過的な処ではゆっくり運びそして終盤にかけてはメリハリをつけ大きくウネリをもって主題をしごく如くティンパニーを伴って感慨込めて終わります。第2楽章出だし管の調子は少し今一でしたがタイムを見ても分かる様にゆったり枯淡の境地を行くが如く美しいです・・・しかし冗長さも感じるかもしれません。第3楽章は下手にすると喧騒だけが耳につくのですがゆったり目の演奏が逆に良い方に作用して中々の充実ぶりという印象です。いよいよ最終楽章初めの方こそは抑制気味なのですがテンポを自在に濃淡に動かし各変奏曲を夫々引き立たせ何曲目かの変奏では又あのフェイントを用いフルート登場のあたりはスローダウンしつつ縁取り明確にクライマックスへ・・・。私自身は1974年のSRSOライブ分よりは各楽章タイム的には長くはなっているものの気に入ってはいる第4番演奏です。マァ堪能したという気分にはさせられますね。なお、チェルビダッケの掛け声はSRSOライブのようには聴こえなかったです。本盤収録の中では一番指揮者晩年期に近いライブ録音である第2番、第1楽章美しい管楽器の下で弦がMPOのいぶし銀的色彩というより絹布れ的な色彩で叙情的に「山」を作って積み上げて行きます。ややメリハリが乏しい印象もあるものの結びは管楽器がよりそう弦をひっぱりそして潮が引くように持続する管楽器を背景に終わります・・・ここがこの第2番の演奏で特に印象的でした・・・。第2楽章の長さは他の曲同様、実に丁寧にいろいろな色調を帯びながら後半大きな屏風を畳む様に終わります。第3楽章は郊外的な安らぎはあるものの明るさにもう一歩という処。最終楽章は本来活発な楽章なのですが自在に揺らせながらやや角張ったエッジがあり最終へのなだれ込みの勢いまでには結びつかなかったようでやはり老化現象なのか弛緩した印象は免れません・・・ちょっと期待はずれの感がしました。第3番は第1楽章ややテンポは早く・・・少し「溜め」が欲しい感じがしましたが終わりの方はゆったりと、第2楽章はじっくり攻めて美しくはありますがやたら長く感じました・・・大体いずれも第2楽章が他の演奏者との比較でも長いのがチェリビダッケの特徴です・・・第3楽章有名な楽章は特に連綿としないで結構マトモ。最終楽章も終わりの方が特徴的で帯をゆっくり解きほどく様な余韻をもって聴きようによってはダラケているように終結します。いろいろ書きましたが全体としては素晴らしいランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/18

    私はバックハウス、ベームの共演のモーツァルト「ピアノ協奏曲第27番」・ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」セットの盤を聴いており同様なCD盤のレビューに以前『バックハウスのバックにはVPOを振る指揮者にはベーム、シューリヒトが何となくフィットする感じを持っていますがこのモーツアルトピアノ協奏曲は1955年収録、モーツアルト最晩年(というか死の年)の作に多くを語らない枯淡の色合いを重ねております。第2楽章など比較的技術的には平易であるところ、この御大両者の武骨さが訥々と伝わっても来る演奏は他には求められません。バックハウス80才をゆうに超した時の1967年収録のブラームス第2ピアノ協奏曲も通常若さを謳うところもそこから超越した愛想ぶらない男性的な名演・・「最高」盤として残しておくべきでしょう』・・・・と書き込みさせていただいたのです。最近同じ組み合わせ曲でライブのものが出ましたことは記憶に新しいですね。さて本盤ピアノ協奏曲第2番の方に追加的にコメントさせていただきます。先ず演奏タイムは@17’11A8’45B12’18C9’47となっておりとにかくこの演奏じっくり重心が低くどっしりと構えてダメ押しするような第1楽章・・・終わり締めくくりの伴奏ののばしはベームのこの頃に見られる演奏の特徴。初めの出だしホルンの何とも言えぬ豊穣さに即ピアノが武骨に入ります。それだけでこの二人の共演者のイメージが捉えられます。第2楽、第3楽章も共に説得性のあるものです。第3楽章の初めチェロが懐かしい思索的なこの楽章へとリードして行ってくれます。第4楽章は楽想としてはこの二人の演奏家の芸風とマッチしているかと言われれば些か勝手が違う感じもしないではありません。しかし落ち着いた運びは流石ですね。先述の様にこの第2番は最高ランクなのです。残念ながら1953年モノラル録音の第1番(タイムは@19’34A12’36B11’17とHMVレビューにもあります)やその他の曲は未聴ですので全体として素晴らしいランク以上と大事をとってしておきますのでよろしくお願いします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/17

    ハイドンの方の協奏交響曲はヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットと管弦楽LGOとの協演で指揮はドヴォルザーク等チェコ物作品かマーラー作品しか振らないと思っていたV.ノイマンで多分1960年代半ばの録音かと思われます。演奏タイムは@9’24A5’39B6’37と幾分差がつきやすい第2楽章は他の演奏と敢えて比較すれば長めなのでしょう(ちなみに先般出たヤンソンス指揮のものでは@9’25A4’16B6’50となっておりました)。この曲の演奏については他演奏と私の能力からは多分そう違いは聴き分けられないでしょうが素晴らしいと思います。モーツァルト管楽器協奏交響曲(偽作?とも受取られている作品)演奏は1961年でありスイトナーがSKDOを指揮するモーツァルトの作品収録では比較的早期のものです。演奏タイムは@13’45A7’39B9’45と特に過不足感はありません。演奏自体は後年のスイトナーの片鱗は充分うかがわせその活き活きとした瑞々しさが特徴でとにかく胡散臭くないのです。私は特に第2楽章の穏やかに運んでいく処が気に入っております。オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット何れの奏者もバランスよく配置され地味ながら素晴らしい演奏盤かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/17

    本盤収録曲の内 管楽器協奏交響曲の方の演奏を別盤で聴いておりますのでコメントさせていただきます。本曲(偽作?とも受取られている作品)演奏は1961年でありスイトナーがSKDOを指揮するモーツァルトの作品収録では比較的早期のものです。演奏タイムは@13’45A7’39B9’45と特に過不足感はありません。演奏自体は後年のスイトナーの片鱗は充分うかがわせその活き活きとした瑞々しさが特徴でとにかく胡散臭くないのです。私は特に第2楽章の穏やかに運んでいく処が気に入っております。オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット何れの奏者もバランスよく配置され地味ながら素晴らしい演奏盤かと思います。残念ながらクラリネット協奏曲の方は未聴ですのでOK以上ということにしておきましょう。

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     2009/12/17

    本盤収録曲の内 管楽器協奏交響曲の方の演奏を別盤で聴いておりますのでコメントさせていただきます。本曲(偽作?とも受取られている作品)演奏は1961年でありスイトナーがSKDOを指揮するモーツァルトの作品収録では比較的早期のものです。演奏タイムは@13’45A7’39B9’45と特に過不足感はありません。演奏自体は後年のスイトナーの片鱗は充分うかがわせその活き活きとした瑞々しさが特徴でとにかく胡散臭くないのです。私は特に第2楽章の穏やかに運んでいく処が気に入っております。オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット何れの奏者もバランスよく配置され地味ながら素晴らしい演奏盤かと思います。残念ながらフルート&ハープ協奏曲の方は未聴ですのでOK以上ということにしておきましょう。

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     2009/12/17

    本盤収録曲の内 管楽器協奏交響曲の方の演奏を別盤で聴いておりますのでコメントさせていただきます。本曲(偽作?とも受取られている作品)演奏は1961年でありスイトナーがSKDOを指揮するモーツァルトの作品収録では比較的早期のものです。演奏タイムは@13’45A7’39B9’45と特に過不足感はありません。演奏自体は後年のスイトナーの片鱗は充分うかがわせその活き活きとした瑞々しさが特徴でとにかく胡散臭くないのです。私は特に第2楽章の穏やかに運んでいく処が気に入っております。オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット何れの奏者もバランスよく配置され地味ながら素晴らしい演奏盤かと思います。残念ながらクラリネット協奏曲の方は未聴ですのでOK以上ということにしておきましょう。

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     2009/12/16

    ケンペ指揮で録られた1966年RPOとの最初の「アルプス交響曲」ステレオ盤は演奏タイム44’37であり、 1971年SKDOとの再録は演奏タイムが49’45と少し長くなつています(1966年分はむしろ短い方と考えた方がよいでしょう)。この曲は作曲者が50歳を超えての作曲でいろんな作曲技法を駆使して楽器も自然描写のためのハープは勿論ウインドマシーンとかサンドマシーンとかを動員した賑やかな色彩豊かな交響詩とも言える曲で21場面から成って続けて演奏されます。音色は当初やや焦点ボケがあるのかなぁというイメージもあったのですが弦と管楽器の分離は明確だし問題なしです。ケンペの本盤演奏は先述の単に自然描写につまり客観的な或いはファンタジー的視点・・・こういった演奏も流れが円滑で例えばメータとかカラヤンとかの演奏はすっきり仕上がっている事で聴く者に満足感を与えはします・・・・ではなく自然の中にどっぷりつかって行く姿勢の主観的或いはリアリスティク視点でやや武骨にはなりますが「なんやかんや」いろいろ当事者感覚的に訴える処に力点が置かれたようです・・・正直全合奏が凄まじすぎてややくどい感じもしないではありません別にくどく感じたからと言って演奏タイムは平均的な線で好き嫌いの域なのでしょう。40代の東京都の方が書いておられる様に頂上でのオーボエの鳴らし方はホンモノですね! 流石ケンペという処です。他の曲は未聴なので素晴らしいランクにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/15

    大曲「マタイ受難曲」のアーノンクール三度目の録音・・・2000年でバッハ没後250年記念です。アーノンクールは1970年に一回目をCMWやその他声楽陣と録り二回目はACO他と1985年にそして今回というわけです。二回目の演奏盤はアーノンクールがその販売を許可していないとかで結局実質30年ぶりの再録であります。一回目のものは演奏時間が約174分で声楽陣の起用に特徴があり合唱隊の使い分けや独唱陣ソプラノ、アルトを男性が受け持ったりし、語り手・・・エヴァンゲリストは少し癖あるK.エクイッツだったと記憶しております。その時聴いた衝撃は凄いものでありましたが何となく私には特に声楽の扱いに好み上もうひとつ自分自身突き抜けるものではありませんでした。今回三回目のものはタイム的には約162分で幾分短縮はされましたが演奏そのものの方向感は同じであります。それよりも独唱陣例えばテノール語り手C.プレガルディエン以下何と粒の揃ったメンバーなのでしょう。メンバーによったら他の指揮者の下でバッハの宗教曲を唄っている人もおり本当に手堅い陣容でアーノンクールの気構えというかこの道での権威を保つという執念が滲み出ているようです。演奏自体は他のコーナーでも触れられていたように次々と出てくる白黒ドキュメント画像を見るような感じでそれが決して無味乾燥というのではなく抑制されたトーンだけに叙事詩的な面を強調しているようであります。どうしてもクレンペラー盤(1961年収録、約225分)やリヒター盤(1958年収録、約197分)と我々の世代は比較してしまいますがお互いスタンスが異なるのですからその違いは止むを得ない事だし私たちは夫々を聴く時間があるだけ幸せなのでしょう。サンプリングでタイム的な処に触れましょう。リヒター盤との比較タイムで行きましょう・・・。第1曲合唱「来なさい、娘たち、ともに嘆きましょう」今回アーノンクール6’46(リヒター1958年9’50)・・・以下同要領表示、第6曲アルト「懺悔と悔恨の情が」4’47(5’50)、第20曲テノール・合唱「イエスのもとで目覚めていよう、さすれば私たちの罪は眠りにつく」5’30(5’23)、第39曲アルと「憐れんで下さい、神よ」6’03(7’45)、第49曲ソプラノ「愛の御心から救い主は死のうとされます」4’54(4’29)、第52曲アルト「この頬の涙が何の助けにもならぬなら」6’03(8’02)、第57曲バス「来るのだ、甘い十字架よ」6’14(6’26)、第65曲バス「私の心よ、おのれを浄めよ」5’52(7’08)、第67曲独唱・合唱「今や主は憩いへとお着きになった、イエスよおやすみなさい」1’44(2’30)、第68曲合唱「私たちは涙を流しながらひざまづき」5’12(6’24)・・・・・・・・・・・・といった具合です。自分の好みとしてはやはり幾分かこれらのサンプリング曲でもその情的な演奏局面からすればゆったりした旧来の演奏にほっとする時がしばしばあることが本音ではあります。大曲故長くじっくりいろんな演奏に接することをお奨めします。本盤(エンハンストCDが付いているものもありましたが今はないようです)も素晴らしい演奏です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/15

    大曲「マタイ受難曲」のアーノンクール三度目の録音・・・2000年でバッハ没後250年記念です。アーノンクールは1970年に一回目をCMWやその他声楽陣と録り二回目はACO他と1985年にそして今回というわけです。二回目の演奏盤はアーノンクールがその販売を許可していないとかで結局実質30年ぶりの再録であります。一回目のものは演奏時間が約174分で声楽陣の起用に特徴があり合唱隊の使い分けや独唱陣ソプラノ、アルトを男性が受け持ったりし、語り手・・・エヴァンゲリストは少し癖あるK.エクイッツだったと記憶しております。その時聴いた衝撃は凄いものでありましたが何となく私には特に声楽の扱いに好み上もうひとつ自分自身突き抜けるものではありませんでした。今回三回目のものはタイム的には約162分で幾分短縮はされましたが演奏そのものの方向感は同じであります。それよりも独唱陣例えばテノール語り手C.プレガルディエン以下何と粒の揃ったメンバーなのでしょう。メンバーによったら他の指揮者の下でバッハの宗教曲を唄っている人もおり本当に手堅い陣容でアーノンクールの気構えというかこの道での権威を保つという執念が滲み出ているようです。演奏自体は他のコーナーでも触れられていたように次々と出てくる白黒ドキュメント画像を見るような感じでそれが決して無味乾燥というのではなく抑制されたトーンだけに叙事詩的な面を強調しているようであります。どうしてもクレンペラー盤(1961年収録、約225分)やリヒター盤(1958年収録、約197分)と我々の世代は比較してしまいますがお互いスタンスが異なるのですからその違いは止むを得ない事だし私たちは夫々を聴く時間があるだけ幸せなのでしょう。サンプリングでタイム的な処に触れましょう。リヒター盤との比較タイムで行きましょう・・・。第1曲合唱「来なさい、娘たち、ともに嘆きましょう」今回アーノンクール6’46(リヒター1958年9’50)・・・以下同要領表示、第6曲アルト「懺悔と悔恨の情が」4’47(5’50)、第20曲テノール・合唱「イエスのもとで目覚めていよう、さすれば私たちの罪は眠りにつく」5’30(5’23)、第39曲アルと「憐れんで下さい、神よ」6’03(7’45)、第49曲ソプラノ「愛の御心から救い主は死のうとされます」4’54(4’29)、第52曲アルト「この頬の涙が何の助けにもならぬなら」6’03(8’02)、第57曲バス「来るのだ、甘い十字架よ」6’14(6’26)、第65曲バス「私の心よ、おのれを浄めよ」5’52(7’08)、第67曲独唱・合唱「今や主は憩いへとお着きになった、イエスよおやすみなさい」1’44(2’30)、第68曲合唱「私たちは涙を流しながらひざまづき」5’12(6’24)・・・・・・・・・・・・といった具合です。自分の好みとしてはやはり幾分かこれらのサンプリング曲でもその情的な演奏局面からすればゆったりした旧来の演奏にほっとする時がしばしばあることが本音ではあります。大曲故長くじっくりいろんな演奏に接することをお奨めします。本盤(エンハンストCDが付いているものもありましたが今はないようです)も素晴らしい演奏です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/14

    近衛秀磨は日本のオーケストラ活動になんやかんや関係して来た人で必ずしもそれが全て当を得たものではなかったかもしれませんが五摂家の一つとして和楽を司った筋としての行き道だったのかもしれません。新交響楽団(後のNHKSO)とか日本フィルハーモニーとか色々振ってはおり、演奏面では例えばマーラー交響曲第4番を1930年世界で初めて録音したとか・・・。本盤は1968年YNSOを振って録音した新世界交響曲他で新世界交響曲はタイム的には@9’30A12’07B8’25C12’01とやや長めになっております。第1楽章少しボソボソ、モタモタのような印象も抱きましたがクライマックスへのティンパニーを強調しての盛り上がり方は印象的だし第2楽章は室内楽的な面も垣間見せ・・・最終楽章ピークへじわじわ攻めて行く様子や最後スローに味わい深く終わるのが素晴らしいです。オーケストラもよく健闘しております。なお、この頃の近衛/YNSO収録では他に運命交響曲(@8’23A10’24B5’50C8’54)、未完成交響曲(@11’37A12’07)、田園交響曲(@11’10A12’53B3’24C4’01D9’52)、第九「合唱」(@16’14A12’11B15’14C24’55)があり何れも今では少し大層な演奏かもいれませんが落ち着いた噛み締めれば充分説得力のある各演奏でありました。本盤も廃盤なので残念ですが絶対残しておくべき演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/14

    本盤は完売されているのですが他の同演奏盤が多くありますのでコメントさせていただきます。この演奏、もう今更何を付け足して言うべき言葉も無いほどの名演奏です。1959年の録音でワルター晩年のコロンビアSOとのステレオ一連ものです。コロンビアSOの独特の少し甘ったるい録音なのかワルターの演奏が元々そのういう気味があるのかは確かではありませんがやはりブラームス第4番の最右翼の盤と申せましょう。タイムは@12’55A11’46B6’26C11’16とほんのやや第4楽章が長めなのかなぁという感じです。第1楽章のコーダに入って行く過程は程のよい興奮を呼び起こし終楽章のコーダはその「諦観」を感じさせずにはおられません。これらの箇所というかポイントをより効果的に演奏している盤は出てきていますが曲全体のバランスを取っての設計はさすがワルター晩年で到達した芸風なのでしょうか。最高ランクです!(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/14

    大指揮者の振る数あるブラームスの交響曲盤で比較的地味なものでオーケストラがPHOであるところがこのオケの実力過小評価の所以かもしれません。さて、私はその第4番(1957年の録音でタイムは@12’17A10’16B6’33C9’42です)をLPで聴いているのですが中々一筋縄では行かないというか幾分屈折した曲運びは「怪物」らしさを窺えます。第1楽章の出だしそのさりげなさが私などスタートで決まると思っている者にとっては頼りなくも感じたのですがその不満感は徐々に解消・・・自分の気持ちを表に裏にひっくり返してたどり着く納得感へつながって行きます。その辺りの魅力について追加すれば終楽章のコーダからエンディングにかけての他の盤では味わえない諦観モードニュアンスがクレンペラーならではの帰結かと思います。決して聴く者に対して迎合的な演奏とは申せませんが最高盤とランクします。なお、本盤は廃盤ですが他の同演奏盤があるはずですので要確認ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/13

    インマゼール/AEによる演奏はシューベルト交響曲シリーズで幾分かは把握していたつもりでしたが今般ベートーヴェン交響曲・・・それも象徴的な感動をともすれば強制されがちな第九の演奏盤に接しました。1999年収録のベーレンライター版を採用しオリジナル楽器、ノンヴィブラート奏法による中規模オーケストラ・・・1987年指揮者自らの設立したAE(ウィーンピッチに調整)・・・を振っての第九は所謂先の感動には到らなかったですが別の感情を呼び起こしてはくれた演奏です。私はベーレンライター版の演奏盤に接したのはこのインマゼール盤の少し前に収録されたモダン楽器によるジンマン/TOZによる第九でもうひとつ私の好みにはフィットしなかったのですが多分素人的にテンポの早さに馴染めなかったのでしょう(ジンマン演奏タイムは@13’42A12’15B11’32C8’30D12’59)。インマゼールの演奏は確かに今まで聴いたものよりはテンポは速いかもしれませんが@14’35A13’19B12’43C〜D23’25とそんなに抵抗感なく受け容れられる範囲で逆に性急さが気になる第2楽章は緩めにそして冗長さが気になる第3楽章がキリッとしていることが私には受けいる余地が出来たのかもしれません。第1楽章すっきり澄んだ響きにティンパニーの働きが心地よく第2楽章そのティンパニーが縦横無尽に活躍、強弱のつけ方も明瞭でかつ音色は透明感すら帯びます。第3楽章は当然静かな楽章で室内楽的に時には軽妙さも伴います。そしていよいよ第4楽章エコー気味のティンパニーと如何にも古楽器然とした弦の響きから続けての歓喜のテーマが大袈裟ではなくしかしちゃんとしっかり踏みしめて美しく流れ出しやがて凄まじいティンパニーの前さばきで声楽部分へ突入・・スタートのバリトンも淡白ながらしっかりして歓喜テーマの合唱もじっくり腰をすえて進行して行きます。とにかくこの第九ティンパニーの味付けが効いておりそれが先に述べた別の感動とは違った上手く言えないのですが感情を呼び起こしてはくれた演奏です。素晴らしいランクにさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/13

    今手元にニキッシユ/BPO演奏での1913年録音「運命」交響曲、1920年録音のリスト「ハンガリー狂詩曲第1番」、ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」序曲が入ったCDがありそれを聴いています。「運命」交響曲はタイム的には@6’41A9’44B5’30C8’54とやや第1楽章が短めになっております。それでも第1楽章タ・タ・タ・ターンのターンはターーーーーンとのばしそして中間部もゆったりした処が聴ける第1楽章でした。音は勿論古色蒼然、雑音・針音、盤替え毎の異なるニュアンス音は当然としてもやはり歴史的資料価値やニキッシュが初めて一流オーケストラを振って一つの曲全曲を録った(1913年という年はこの演奏以外にも二つの演奏(全部で三種類)が録音されたということです)業績が何物にも替えがたい感慨がありますね。録音技術も幼稚で集音ラッパによる程度でオーケストラも極めて小編成だったのではないかとメモされています。演奏自体どの辺りがニキッシュらしてのか小生などにはわかりませんが1930〜1940年代の名人演奏家の「芸」をSPで聴くのとは明らかに異なった次元で最高ランクにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2009/12/12

    今手元にニキッシユ/BPO演奏での1913年録音「運命」交響曲、1920年録音のリスト「ハンガリー狂詩曲第1番」、ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」序曲が入ったCDがありそれを聴いています。「運命」交響曲はタイム的には@6’41A9’44B5’30C8’54とやや第1楽章が短めになっております。それでも第1楽章タ・タ・タ・ターンのターンはターーーーーンとのばしそして中間部もゆったりした処が聴ける第1楽章でした。音は勿論古色蒼然、雑音・針音、盤替え毎の異なるニュアンス音は当然としてもやはり歴史的資料価値やニキッシュが初めて一流オーケストラを振って一つの曲全曲を録った(1913年という年はこの演奏以外にも二つの演奏(全部で三種類)が録音されたということです)業績が何物にも替えがたい感慨がありますね。録音技術も幼稚で集音ラッパによる程度でオーケストラも極めて小編成だったのではないかとメモされています。演奏自体どの辺りがニキッシュらしてのか小生などにはわかりませんが1930〜1940年代の名人演奏家の「芸」をSPで聴くのとは明らかに異なった次元で最高ランクにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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