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Review List of レインボー 

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     2023/03/15

    このCDはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したクラシックの有名な曲を収録したもの。
    発売はオランダのブリリアント・レーベルからだが原盤はオケの自主レーベルRPOである。
    指揮者は複数人おり、バリー・ワーズワース、ロビン・ステープルトン、オウェイン・アーウェル・ヒューズの様なベテランや、フィリップ・エリス、ニック・デイヴィスの様に日本ではあまり知られてない中堅までがオケを振っています。
    ベテラン勢の演奏は好き嫌いはともかくしっかりと味があり、悪く無いと思います。
    一方中堅勢の演奏は当たり外れと言いますか、スーザ『自由の鐘』『星条旗よ永遠なれ』プッチーニ『蝶々夫人』の様にいい演奏もあるのですが、良くも悪くも可も無く不可もなくと言った演奏が大半で、ロイヤル・フィルの上手さに助けられている演奏も多く、安定はしているがそれ以上はないと言ったものが多いです。
    録音は2002〜2009年という事で、比較的新しいものの、録音状態に差がありあまり冴えない録音もあります。
    また中には録音年不詳の音源もあります。
    基本的にマニア向きな一枚と言えるでしょう。

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     2023/03/14

    スイスの楽譜出版社、オブラッソから出たCDである。
    オブラッソはブラスバンドの譜面に強い出版社として知られているが、吹奏楽譜はポピュラー系が多く、本CDもそんな1枚。
    エンターテイメント・オン・ステージと名付けられたこのCDはまさにタイトル通り、映画音楽やポピュラー歌手の名曲を吹奏楽アレンジしたもの。
    いずれもオブラッソから出版されており参考演奏集としても兼ねている。
    演奏はニック・グレース中佐指揮、イギリス王立海兵隊ポーツマス軍楽隊。
    日本の国内サイトではバンドはイギリス海兵隊バンドとしか書いてないがCDの解説書にはしっかりとポーツマスの軍楽隊である事が書いてある。
    ここはイギリス海兵隊の軍楽隊でも歴史があり録音も多い。
    本CDは軽めの作品中心だが、最初から最後まで手を抜かないしっかりとした演奏が特徴。
    意外と良い演奏なのが『633爆撃隊』でこれは空軍の軍楽隊がレパートリーとして演奏しているのはよくあるが、海兵隊の軍楽隊の録音は珍しい。
    颯爽感のある演奏は中々良い演奏だと思った。
    またフチーク『剣士の入場』ヴァルター『バーゼルとの別れ』と言った行進曲の鳴りの良さは軍楽隊らしい出来だ。
    もちろんポピュラーナンバーの演奏も悪くなく観賞用としても十分な出来だ。
    録音も中々綺麗に録れている。
    曲目に興味があるなら書いだと思います。

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     2023/03/13

    オランダの楽譜出版社であるデ・ハスケの2004年度の新曲オリジナル作品集です。
    デ・ハスケだけではなく提携しているアングロ・ミュージックやカーナウ・ミュージックの楽譜も含みます。
    ヤン・コーベル指揮、ライプチィヒ放送吹奏楽団の演奏で収録されています。
    酒井格の行進曲『山辺の道』で始まるこのCDは、大半が10分から15分前後の吹奏楽曲では比較的長めの作品を収録しています。
    作品はそれほど派手というより落ち着いた安定感のある作品が多く、悪くない。
    演奏のライプチィヒ放送吹奏楽団は、ドイツが東西に分かれていた1950年に出来た団体で、東ドイツ国家人民軍中央軍楽隊等と共に東ドイツの吹奏楽ではよく知られた存在でした。
    東ドイツ時代は放送局に所属していた事もあり、レコードもそこまで多くはないですが、東西ドイツ統一後は民間団体としてスタートを切った事もあってか、近年は積極的に録音を残しており、楽譜出版社の参考演奏も数多く手がけています。
    本録音もそんな一枚で、ドイツのバンドらしい重厚感のあるサウンドが特徴。
    ローストやスパークと言ったヨーロッパ系の作曲家の演奏は見事で、『コラールによる変奏曲』でのバンドの美しいサウンドのバランス感覚はヨーロッパのバンドならではでしょう。
    録音の詳細は不明ですが、おそらく2004年頃の録音と思われ、音質も問題ありません。

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     2023/03/12

    イギリスの作曲家、フィリップ・スパークは速筆で知られており、毎年多数の自作を書き上げている一方で、それらを出版するためにアングロ・ミュージックという出版社を起こしており、そこから出た2008年度の新作参考演奏集がこれ。
    演奏はドイツ管楽フィルハーモニー、指揮はヴァルター・ラツェクと、ティモール・オリヴァー・チャディック。
    指揮者のヴァルター・ラツェクは1979年にドイツ陸軍第9軍楽隊に入隊し、以後、ドイツ陸軍第2軍楽隊、ドイツ連邦軍教導団軍楽隊の隊長を務めた後2001年にドイツ連邦軍軍楽隊の隊長に就任、同軍楽隊を指揮する一方、2003年にはドイツ管楽フィルハーモニーの首席指揮者に就任しました。
    ティモール・オリヴァー・チャディックは最初は民間の指揮者として活躍後、2006年に連邦軍軍楽隊に入隊、ドイツ連邦軍参謀司令部軍楽隊とドイツ連邦軍第3空軍軍楽隊の副指揮者を務め、2012年から2014年までドイツ連邦軍第3空軍軍楽隊隊長、2015年から現在まで連邦軍ビック・バンドのリーダーを務めています。
    ドイツ管楽フィルハーモニーでは副首席指揮者でした。
    ドイツ管楽フィルハーモニーは、1992年に、ミハエル・クンマーとデイヴィッド・ギブソンによって設立され、ドイツ各地からプロや音楽大学生等から腕利きを集めた団体です。
    クンマーとギブソンが率いていた時代にも録音はありますが、ラツェクが指揮者になってからCDの録音を本格的に開始、デ・ハスケとアングロ・ミュージック等に、録音を残しました。
    2009年までの活動は確認されていますが、2010年以降の活動は見当たらず現在は休止もしくは解散状態のようです。
    本CDはセッション録音としては確認出来る限り最後の音源です。
    ただ、演奏に関しては一級品であり、高い技術力とドイツのバンドらしい重厚な音色が引き締まったスケールの大きな演奏だと思います。
    参考演奏ではありますが、十分観賞用にも聴けるでしょう。
    録音も細かな事を気にしないなら十分な水準です。

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     2023/03/11

    デ・ハスケと提携会社、ミトロパ、スケルツァンドの2006年新譜集。
    デ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの39弾との事。
    アーノルド・スパン指揮、オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊の演奏で収録されています。
    今回の新曲オリジナルの作品は全体的良い作品が、多いように思います。
    タイトル曲のスホーネンベーク『黄金時代』やローストの『コンコルディア』等がそうだが、1番は冒頭のリーデマンの行進曲『デコーラム』で、短調のメロディとスタンダードな構成が心をときめく隠れた佳作。
    クラシックではボワエルデュー『バグダッドの太守』ワーグナーのリエンツィから『平和の行進曲』となかなか通です。
    演奏のオランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊は2005年にそれまで存在したオランダ王立陸軍軍楽隊と、ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊を統合し結成された軍楽隊である。
    軍楽隊としてはまだ10年ちょっとの歴史だが、前身のバンドはともにオランダの陸軍軍楽隊では中心的な存在として知られていた。
    この録音は統合して間もない頃の録音と思われるが、演奏自体はなかなか良い。
    行進曲からポピュラーまで幅広く、多彩な表現を見せてくれる。
    参考演奏集的なラフさはあるが、観賞には問題ないだろう。
    録音は新しいだけあり問題ないです。

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     2023/03/10

    ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団のコンビはRCAやコロムビアに多数の録音を残しました。
    これは1970年代前半に録音、制作された、ファンタスティック・フィラデルフィア・サウンドという3枚のLPを復刻したものです。
    タワーのオーマンディシリーズは日本発売や世界初CD化が多く貴重ですが、本収録音源はその記載がないため、どこかで一度はCD化されている模様。
    ただ、解説によればLPと同じカップリングの発売は初めてのようです。
    収録された曲はオーケストラ曲の中でも派手目な作品が多いですが、これはまさにオーマンディとフィラデルフィアの得意分野。
    1枚目のフィンランディアやルーマニア狂詩曲、ハンガリー狂詩曲第2番、2枚目の道化師の踊りやスラヴ舞曲第8番などはさすがである。
    最近この手のアルバムもなかなか新録音が出ませんので、オーマンディの本CDは貴重でしょう。
    録音はそこそこ古いですが、問題なく聴けます。

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     2023/03/09

    バリー・ワーズワース指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるエルガー管弦楽作品集。
    収録曲は『コケイン』『エニグマ変奏曲』『威風堂々』である。
    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベルが製作したCDで、2011年に録音されたものである。
    イギリスのオケにとってエルガーは自国の偉大な作曲家ということもあり、一部の曲を別にすればどれもが水準の高い演奏に仕上がっているが、この盤も例外ではなく当たりの盤である。
    ロイヤル・フィルの演奏は最初から最後まで、エルガーへの尊敬と情熱が感じられるし、どの曲も新たな名演と言えるが、特にお勧めなのが威風堂々。
    意外と1番から5番まで揃ったCDは少なく、それだけでもセールスポイントなのだが、隅々までコントロールされ色彩感があり、金管の充実した鳴り、メリハリのついた演奏は見事。
    有名な1番も、もちろん良い演奏なのだが、2番、4番、5番はこれらの曲の代表的な演奏としても通用するのではないか。
    威風堂々の最高の演奏者は自分達であるという信念が感じられる良い演奏である。
    録音は新しいだけあり、綺麗だし、迫力も十分あって良い。
    これはおすすめのCDだ。

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     2023/03/08

    イギリスの作曲家、フィリップ・スパークが自らの作品を出版するために立ち上げたアングロ・ミュージックは、楽譜の他に参考演奏集のCDも出しており、ヨーロッパの著名な団体を起用して質の高いCDが制作されています。
    今回はヴァルター・ラツェク中佐指揮、ドイツ連邦軍軍楽隊の演奏で録音された17枚目に当たるCDで、日本からの委嘱曲や行進曲、ファンファーレと言った小品を中心としたCDです。
    さすがに有名曲クラスの出来の良い作品はないですが、ベテランらしいどれも安定した質の作品が続くと言って良いでしょう。
    指揮者のヴァルター・ラツェク中佐は1979年にドイツ連邦陸軍第9軍楽隊に入隊し、指揮者に転向後はドイツ連邦陸軍山岳師団軍楽隊や、ドイツ連邦軍司令部軍楽隊で第2指揮者を務めたあと、1989年にドイツ連邦陸軍第2軍楽隊の隊長を、1995年よりドイツ連邦軍教導団軍楽隊の隊長を務めた後、2001年に本CDで振っているドイツ連邦軍軍楽隊の隊長に就任、2012年まで務めた後、ドイツ連邦軍参謀本部軍楽隊の隊長に転出、2014年まで務めました。
    演奏団体のドイツ連邦軍軍楽隊は1957年に設立され、数々のドイツ行進曲の編曲や作曲も手がけた、フリードリッヒ・ダイゼンロート少佐が初代隊長を務めました。
    その後もゲルハルト・ショルツ中佐や、ヘルムート・シャール中佐、ハインツ・データー・パウル中佐、ミッシェル・シュラム中佐と言った歴代の隊長がバンドをレベルアップし、ドイツの軍楽隊でトップレベルの実力を持っています。
    バンド名は創設時より永らく、ドイツ連邦軍司令部軍楽隊と名乗っていましたが、2000年にベルリンのドイツ連邦陸軍第400軍楽隊が、ドイツ連邦軍参謀本部軍楽隊に改名するにあたり、当軍楽隊もドイツ連邦軍軍楽隊の名称を名乗るようになりました。
    録音もダイゼンロート少佐やショルツ中佐時代からドイツ行進曲を中心にリリースされていますが、ラツェク中佐が隊長に就任してから、既に参考演奏集や日本ではなかなか手に入らないレーベルの音源を含めて20枚以上のアルバムが制作されています。
    さて演奏ですが、これがまたドイツのバンドらしい硬めのサウンドと引き締まった演奏を聴かせてくれます。
    軍楽隊といえば、マーチですが、ここでは『マーチ・セレブレーション』が収録されていて躍動感あふれる演奏はさすがです。
    他にも『エグザルティション』『センテニアル・サリュート』等が良い演奏だと思います。
    録音についての詳細は不明ですが、発売年と同じ2010年でしょう。
    音質は良好です。

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     2023/03/07

    アンドレイ・アニハーノフ指揮、サンクトペテルブルク国立交響楽団の演奏で録音されたハチャトゥリアンのバレエ組曲『ガイーヌ』を収録したCDである。
    ガイーヌ組曲は作曲者によって、第1から第3番まで編まれているそうだが、実際録音の際は指揮者の好みでそれぞれの番号から好きな曲をピックアップしている事が多い。
    このCDは指揮者のアニハーノフによる独自の組み合わせであり、剣の舞こそあるが、次に有名なレズギンカやバラの乙女の踊りは収録されていない。
    そのため、ガイーヌを初めて聴いてみようと言う人にはあまり勧められない音源である。
    演奏のサンクトペテルブルク国立交響楽団は1969年に設立されたロシア国立コンサート管弦楽団を1992年に現名称に改名した団体だそうで、ロシアでの演奏の他、フィンランドと北朝鮮での海外公演もしているようです。
    永らくアナトリー・バトヘンが指揮者を務めましたが、1991年にアニハーノフに交代し、1996年まで首席指揮者を務めていたようです。
    バトヘン時代はレニングラード国立コンサート管弦楽団の名前でペトロフ等の映画音楽のアルバムを残しており、どちらかと言うとポップス・オーケストラのような感じだったようですが、アニハーノフ時代の録音はチャイコフスキーやラフマニノフと言ったクラシック路線で、ナクソスにはグリエール、ハチャトゥリアン、リムスキー=コルサコフを入れています。
    このガイーヌの演奏はあまりお勧め出来るものではありません。
    まず、録音の加減もあるのですが、金管がずいぶんと大人しく、またこの作品に必要な野生的なパワーも感じられません。
    響きが薄いのは編成のせいか、録音のせいかは分かりませんが。
    また録音のバランスもなんだか変です。
    現在では安価で良い演奏も出回っていますし、ナクソス自体の値段も廉価価格帯から少し値上がりしており、2軍から3軍落ち感は否めない音源で、演奏家のファンか、ハチャトゥリアンのCDを収集している人以外はお勧めしづらいです。

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     2023/03/06

    このCDはアメリカン・マスターワークという題の通り、アメリカの管弦楽作品集を集めたもの。
    バーンスタインやアイヴズ、グールドやバーバーらの有名な作品に加えて、トムソンやグリフェス、チャドウィックといった作曲家のアメリカ音楽のコアなファンでもなければ知られてない様な作品まで収録している。
    ロマン派から近代のジャンルになるが、いずれも聴きやすい作品を集めたものである。
    演奏者は3人おり、まず1人目はユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団による演奏。
    俗に言うフィラデルフィア・サウンド全開の演奏で、どれも高い水準だが、特にオーケストラをフルに使う、『アメリカン・サリュート』『アメリカ変奏曲』はこのコンビらしい素晴らしい演奏だ。
    次に登場するのはアンドレ・コステラネッツ。
    ライト・クラシックやイージーリスニングなど軽い音楽を得意としたコステラネッツですが、一方でクラシック音楽の録音も残しておりこの辺りは同時代のモートン・グールドに通じる所があります。
    このCDは、ニューヨーク・フィルハーモニックを振った『ニュー・イングランド三部作』『プロムナード』ヒズ・オーケストラを振った『フビライ・ハンの行楽地』の3曲を収録しています。
    注目なのが、ニュー・イングランド三部作で、これ、実はコステラネッツが委嘱初演を振ったもの。
    オケは初演団体とは違うものの、近い時期に行われたニューヨーク初演を担当しておりそういう意味では初演団体による演奏と言える。
    もちろん演奏もパワフルで悪くはない。
    そして3番目に当時するのが、ルイス・レーン指揮、クリーヴランド・ポップス管弦楽団である。
    指揮者レーンは、セルのアシスタントを務め、セル没後はダラス交響楽団やアトランタ交響楽団で活躍した人物である。
    CD中最も無名だが、セルのアシスタントだけあって演奏は相当優れたもの。
    ここでは軽い音楽が多いが、どれもがしっかり隅々まで手が入り隙のない音楽を聴かせてくれます。
    特に初演間もない頃に録音されたアメリカン・パワー全開の『キャンディード』や、高速テンポの『ジャマイカン・ルンバ』は必聴で、レーンが如何に優れた指揮者であったかよくわかる演奏です。
    録音は1957〜1969年ですが、割と聴きやすいでしょう。

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     2023/03/05

    オランダの楽譜出版社、デ・ハスケが2007年に出した自社の楽譜参考演奏集。
    ポピュラー・セレクション・コンサート・バンドと銘打たれたように、聴きやすい作品を収録したもの。
    日本の吹奏楽界で言うポピュラーといえば流行りの歌を吹奏楽にアレンジしたものを差すことが多いが、本CDも確かに有名なポピュラー・ソングのアレンジもあるが、あくまで聴きやすい作品を集めたぐらいのニュアンスで使われているようで、クラリネットや木琴のソロ曲、正統派行進曲など、ヨーロッパの吹奏楽団が野外演奏の際に取り上げそうな作品が並ぶ。
    演奏はピーター・クライネ・スハールス指揮、スロヴェニア警察音楽隊です。
    指揮者スハールスは、1989年から2002年までオランダ王立海軍軍楽隊でトロンボーン奏者と、アレンジャーを務めた後、指揮者としても活躍、2013年には古巣のオランダ王立海軍軍楽隊の隊長に就任し、2017年まで務めた。
    本録音時は作編曲家&指揮者とデ・ハスケ系列で活躍していた頃の録音。
    スロヴェニア警察音楽隊は1948年10月、ユーゴスラヴィア人民民兵音楽隊として発足。
    初代楽長はルドルフ・スタリッチが務めた。
    1991年に警察に所轄が移った後、2000年にフランク・リズマルが楽長に就任し、翌年に現隊名になった。
    現在は60名程のメンバーで構成されているとの事。
    録音はスロヴェニア放送の自主レーベルにもあるが、2005年に突如デ・ハスケと系列レーベルに参考演奏集を録音し、日本でも知られるようになった。
    デ・ハスケのCDは2008年頃の新譜が最後、スロヴェニア警察音楽隊の単独のアルバムならこれが最後である。
    このCDではスハールス指揮の下、肩の凝らない楽しい演奏を聴かせてくれます。
    シュワルギン『木琴の走り』やラセロムス『クラリチューブ』のようなソロ曲で、木琴やクラリネットの実力が楽しめますし、ラセロムス『我らの指揮者』『ヴィヴェンダ』エバース『アド・フォンテス』の3曲の行進曲の演奏は、さすがと言うべき説得力のある演奏です。
    録音はスロヴェニア放送で録られたものらしく、録音年は書いてないですが、恐らく2006年から2007年頃でしょう。
    録音年は少し古いですがデジタル時代なので音質は良いです。

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     2023/03/04

    エドワード・エルガーの合唱曲を集めたCDで、『戴冠式頌歌』と『イギリス精神』を収録したアルバムです。
    演奏はアレクサンダー・ギブソン指揮、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団&合唱団、独唱はテレサ・カーヒル、アン・コリンズ、アンソニー・ロルフ=ジョンソン、グウィン・ハウエル。
    メインは戴冠式頌歌である。
    この作品、威風堂々第1番の中間部のメロディが引用されている事で有名だが、全曲の録音は大変に少なくCDではギブソン盤以外だと、EMIに録音されたレッジャー盤位しか音源がないと言うもの。
    しかも現時点で現役盤はこれのみと言うのだから知名度の割に聴くのが難しい作品である。
    初めてこの作品を聴いたのはレッジャー盤の方で、真面目なイギリス紳士と言ったレッジャーの演奏に比べて、ギブソンの演奏は熱気があり、特に希望と栄光の国の盛り上げ方は見事。
    ただ、声楽陣が個人的に弱いかなと思う部分もあり、この辺りは好みの問題だろうか。
    イギリス精神はかなり珍しい作品であり、私も初めて聴いたのだが、こちらも熱い演奏で悪くないと思う。
    録音年を考えれば音質は充分だと思います。

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     2023/03/03

    クレメンス・クラウスは19世紀生まれのウィーン出身の指揮者で、最後のウィーンの巨匠と言われた人物である。
    こんにちでも人気のある指揮者の1人であり、CDも出回っているが、意外とその録音を網羅したアルバムはない。
    本CDは復刻系レーベルVeniasから出たこのCDは今まで出たCD音源のほとんどを収録している。
    前半は管弦楽曲と協奏曲を、中間部はクラウスの重要なレパートリーであったヨハン・シュトラウスとその周辺の作曲家、後半は声楽曲と歌劇を収録している。
    オケは長年パートナーだった、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が大半を占めているが、ウィーン交響楽団やバンベルク交響楽団、バイエルン放送交響楽団の他、客演したブレーメン国立フィルハーモニー管弦楽団やハバナ・フィルハーモニー管弦楽団との録音もある。
    演奏も名盤と言われた演奏も多く個人的にはシュトラウスのワルツが絶品でおすすめ。
    また既に廃盤となって久しい音源も多数あるのが嬉しい。
    とはいえSP時代に録音されたオーケストラの小品など収録されていない音源もあり、それらも全て収録して欲しかったところである。
    音質は1950年代のデッカ音源等は充分な水準だが、戦前やキューバでの客演録音等はやはり良くはないので、そこは覚悟した方が良いと思う。
    またVeniasレーベルの他のCDに比べて製盤が甘かったのか読み込みエラーや、音飛びがよく起きる(但し毎回ではない)ディスクがあり、ネット上で調べてみると、他の購入者も同様の症状が起きてるようなので、そこも覚悟した方が良いだろう。
    しかしやはりこれだけの音源が安くで手に入るというのは魅力的。
    興味があれば買ってみるのをおすすめする。

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     2023/03/02

    オランダの楽譜出版社、モレナールが発売している、ニュー・コンポジッション・コンサート・シリーズの87枚目である。
    今作も様々な作品を収録、タイトルのダンケルクのような比較的規模の大きな曲から、行進曲、映画音楽やタンゴなど選曲はごちゃ混ぜだが、質の高さで定評あるモレナールだけに作品はどれも安定しています。
    演奏はポルトガル共和国空軍軍楽隊、指揮はアントニオ・ロサド少佐、ルイ・シルヴァ大尉、アルトゥール・ルーキーナ少尉です。
    この軍楽隊は日本の吹奏楽団と大きく編成は変わらないものの、人数が多く大編成ならではのサウンドが特徴です。
    ロサド少佐が指揮者になってからよりサウンドに洗練さも加わり、高い技術力と吹奏楽らしいパワーと流暢な音楽作りで聴き手を楽しませてくれます。
    本CDでもその演奏の良さが体験できると思います。
    尚、3名の指揮者の個別の担当曲についての記載はありません。
    録音はアファナウディオが担当しています。
    このアファナウディオはポルトガルの吹奏楽系レーベルで、日本では知る人ぞ知ると言った知名度ですが、優秀な録音で知られています。
    このCDでも柔らかく適度な残響を持った迫力がある優秀なサウンドです。
    収録曲は以下の通り。

    1.ブラス・ロック組曲 (金山徹)
    2.ファンク・ファクトリー (アンドレアス・ハバーリン)
    3.ダンケルク (ホセ・アルベルト・ピナ)
    4.大西洋の波 (エドワルド・M・ブリトー)
    5.オン・ファイア (マイケル・ガイスラー)
    6.ベル・ベンチュラ (ヴィム・ラセロムス)
    7.アベンジャーズ・メインテーマ (アラン・シルヴェストリ arrルイクラロ)
    8.コパカーナ (バリー・マニロー arrヨハン・デ・メイ)
    9.リベル・タンゴ (アストル・ピアソラ arrアンドリュー・ピアス)
    10.ノットウルン (ジュリアン・マイゼンタール)
    11.ドクター・ストレンジ (ミカエル・ジョアッキーノ arrジョン・アンダーソン)
    12.金星の通過 (カルロス・マルケス)

    演奏 ポルトガル共和国空軍軍楽隊

    指揮 アントニオ・ロサド少佐
     ルイ・シルヴァ大尉 アルトゥール・ルーキーナ少尉 (個々の担当の記載なし)

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     2023/03/01

    フィリップ・スパークが自作を出版するために2000年に立ち上げたアングロ・ミュージックはCDの制作もしており、これは同社の7枚目にあたるCDです。
    ヴァルター・ラツェク指揮、ドイツ管楽フィルハーモニーの演奏で収録されたものです。
    ドイツ管楽フィルハーモニーは1992年にミハイル・クンマーとデイヴィッド・ギブソンによって設立され、2003年にラツェクが指揮者に就任しましたが、2010年以降は活動を停止してしまったようです。
    指揮者のラツェクは1979年にドイツ連邦軍の軍楽隊に入隊し、指揮者に転向後はドイツ連邦軍第2軍楽隊やドイツ連邦軍教導団軍楽隊の軍楽隊長を務め、本CD録音時はジークブルクのドイツ連邦軍軍楽隊の隊長を務めていました。
    オケはドイツ全土から奏者を募集したというだけあり、演奏レベルはなかなかのもので、冒頭の『バンドワゴン』から快演が続きます。
    他にはウッドロー・イングリッシュのトランペット・ソロが見事な『マンハッタン』や、『祝祭ファンファーレ』『マーチッシモ』、タイトル曲『2つの流れのはざまに』等が良い演奏だと思います。
    作品は続けて聴くと同じ作曲家という事もあって、似たようなフレーズも飛び出してきたりはしますが、ベテランだけあって、そこは安定感のある筆で、安心して聴けると思います。
    録音についての細やかな情報はなく、エンジニアやプロデューサーの名前が書いてあるだけですが、音質や状態は問題ないでしょう。

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