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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2022/08/24

    ロイヤル・フィルハーモニック・コレクションの一枚です。
    このシリーズはワゴンCDとしてスーパーやホームセンターなどで販売されていたものですが、安価な価格設定な割に、水準の高い演奏が多かったため、一時期話題になりました。
    これはその中からショパン作品を集めたもので、ピアノ協奏曲を中心に編まれた編集盤です。
    演奏者表記やライナー等はかなり簡略化されていますので、聴ければ良いという方におすすめ。
    演奏は先にも書いた通りしっかりとしたもので音質も良好。

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     2022/08/23

    エーリヒ・クライバー最晩年の録音を復刻したものである。
    ベートーヴェンの交響曲第5番と、チャイコフスキーの交響曲第6番を組み合わせたもの。
    第5、第6の交響曲の組み合わせだと、運命と田園が定番であるが、ここでは運命と悲愴とあまり見かけない組み合わせだ。
    ケルン放送交響楽団を指揮した悲愴もなかなかの演奏であるが、長年にわたりエーリヒと縁のある、ベルリン国立歌劇場管弦楽団を振った運命が良い演奏で、推進力に生き生きとした演奏はエーリヒの幾つかある運命でも上位にくる演奏だ。
    録音年の割に音は良い。

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     2022/08/22

    クレメンス・クラウス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏と録音で収録された音源を復刻したもの。
    クラウスといえばJ.シュトラウスやR.シュトラウス、ベートーヴェンにハイドンやモーツァルトら独墺系のレパートリーが知られているが、これは珍しいチェコとフランス物を集めたアルバムである。
    やはりと言うか全曲これが初出だそうで、クラウスとウィーン・フィルらしい優雅な演奏が特徴的であるが、どれも名演とまでは言えないし、年代の割に音は綺麗とはいえやはりヒストリカル録音であるし、クラウスのファン以外にはなかなかおすすめしづらいアルバムです。

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     2022/08/21

    カルロス・クライバーの父として知られ、自身も著名な指揮者であった、エーリヒ・クライバーが、戦前にテレフンケン等に録音した小品やよく知られた交響曲を復刻したものです。
    演奏は全曲ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。
    これらは本家やまたは復刻系のレーベルから繰り返し出ており、この組み合わせのアルバムもあったはず。
    基本的に端正な音楽作りで、アイネ・クライネでの美しさは全盛期のベルリン・フィルならではだし、未完成のしっかりとした音楽作りはエーリヒらしい演奏。
    今ならかなり安くなっているので、マルチバイのお供にでもどうだろうか?

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     2022/08/20

    ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団の演奏によるチャイコフスキーの作品集です。
    交響曲第6番と弦楽セレナードを収録したアルバムです。
    共に代表作に分類される曲だけあって録音は山の様にありますが、このスタインバーグ盤は隠れた名演と言えます。
    交響曲はテンポが速く、ガシッとしたドイツ的なサウンドながら、重くなりすぎず、輪郭のハッキリとした演奏です。
    メロディはしっかりと歌っており、全体的にはさっぱりとした悲愴です。
    弦楽セレナードも芯の通った演奏です。
    ピッツバーグ交響楽団も意外と腕が高く安定しています。
    録音が古いのは残念ですが、チャイコフスキー好きの人は一度聴いておいて良いでしょう。

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     2022/08/19

    スーパーやホームセンターのワゴンで一時期売られていたロイヤル・フィルハーモニック・コレクション。
    これはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を起用し、クラシックの名曲を録音したもの。
    安価な価格ながら、質の高い内容で、話題になりました。
    本CDはベートーヴェンの交響曲第3番をメインとし、フィデリオ序曲を収録しています。
    このロイヤル・フィルハーモニック・コレクションのベートーヴェン交響曲全集では指揮者は毎回違うのですが、これはギュンター・ヘルビッヒの指揮で収録されています。
    ヘルビッヒはドイツの指揮者で来日経験もあるベテラン。
    ここではずいぶんがっしりとした響きを出した正統派の解釈でなかなか良いです。
    特にホルンの豪快さはなかなか。
    録音はデジタルなので良好です。

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     2022/08/18

    ヴァーツラフ・ターリヒがスプラフォンに残した録音をCD化した、ターリヒエディション。
    このCDは得意のチェコの作曲家の作品を復刻化したもの。
    スメタナ『チェコの歌』スーク『お伽噺』ノヴァークの『モラヴィア=スロヴァキア組曲』を収録。
    いずれもその作曲家のファンでも無ければ知られてない様な珍しい曲であるが、聴きやすい曲で悪くはない。
    演奏はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団で、まだ国際化する前のローカルな音色と、充実した演奏が聴きどころ。
    録音は年代相応と言った所。

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     2022/08/16

    アンタル・ドラティ指揮によるブラームスの交響曲全集と管弦楽作品集です。
    オーケストラは大半がロンドン交響楽団ですが、永年の手兵であったミネアポリス交響楽団との演奏もあります。
    ドラティのブラームスは、全体的に非常によくまとまっており、これは交響曲第1番などを聴くと非常にわかりやすいかと思います。
    個人的にはハンガリー舞曲の好演奏が良いと思います。
    1950〜1960年代のドラティの録音の中でも良い出来の一枚としておすすめ。
    マーキュリー原盤であり、録音年代の割に音は良いです。

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     2022/08/15

    アメリカの作曲家、アラン・シュルマンの映画音楽を集めたアルバムです。
    シュルマンは作曲家としてはオーケストラ曲を中心に、編曲家としてはポピュラー音楽でも活躍した人物だそうですが、残念ながら知名度は高いとはいえません。
    アメリカのレーベルである、ブリッジはシュルマンの作品の紹介に力を入れているらしく既に管弦楽曲集や、室内楽曲集がある。
    本CDは1946〜1950年に書かれた作品のサウンドトラックを復刻したものらしい。
    全盛期のハリウッドよろしく全曲オーケストラによる演奏だが、HMVのレビューにあるコルンゴルトやティオムキンらのような作曲家の作品に比べると印象に残るメロディはなくやはり厳しい。
    恐らくシュルマンは職人タイプの作曲家で、映像と一緒に見れば合っているのだと思うが、曲だけだとイマイチだ。
    録音年はいずれも半世紀前のものだが、復刻がイマイチ良くなくこの点もマイナスだ。
    尚、一部のサイトに本CDの演奏家はヘルマン・フックス指揮の、RKOピクチャーズ放送管弦楽団との表記があるがCDには、演奏者の記載は無いため上記の演奏家による演奏かは不明である。

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     2022/08/14

    プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番と無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品115を収録したCD。
    準メルクル指揮、ウィーン放送交響楽団の演奏と、ティアンワ・ヤンのヴァイオリンで収録されたものです。
    指揮者の準メルクルは日本でもお馴染みのマエストロで、ヴァイオリンのヤンはナクソスに何枚か吹き込んでる北京出身のヴァイオリニストだそうですが、正直演奏は今ひとつと言ったところ。
    近年の演奏なので、オケ、ソロとも技量の面では問題ありませんし、録音も綺麗です。
    しかし、良くも悪くも普通の演奏であり、これといった強く惹かれる所がないのがこのCDの難点でしょうか。
    無伴奏ヴァイオリン・ソナタが廉価帯で手に入るというのが、1番の売りかもしれません。

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     2022/08/13

    レーザーライトが発売した、ワーグナーの管弦楽作品集です。
    オペラや楽劇からオーケストラナンバーを収録したもの。
    東欧の演奏家によるもので、廉価盤なので、解説などはありません。
    演奏の大半は、ジェルジ・レーヘル指揮、ブダペスト交響楽団によるもの。
    レーヘルはハンガリー・ローカルに活躍した人物で、フンガロトン中心に録音があります。
    いぶし銀の効いた渋い音楽作りですが、ベテランだけあり、聴かせてくれます。
    またヴァシル・カザンジェフ指揮、ブルガリア放送交響楽団による演奏は、ブルガリアのオケらしい、透明な響きとカザンジェフの熟練したタクトが聴きどころ。
    ユーリ・アーロノヴィッチ指揮、ウィーン交響楽団はジークフリートのラインの旅だけの登場ですが、豪快な表現力が良い。
    どの演奏も技量面などで難はあれど、独自の味のある演奏だと思う。
    ただし、録音はあまり冴えないのは残念。

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     2022/08/12

    このCDはペルシャの交響詩と題されたアルバムで、名前の通りイランの作曲家の作品を集めたもの。
    イランの作曲家による管弦楽作品集というのは大変に珍しいでしょう。
    演奏はアレクサンダー・ラハバリ指揮、ニュルンベルク交響楽団。
    作品は全体的にイランの民族音楽を取り入れた作品が多く、現代曲では聴きやすい部類。
    ただし、続けて聴くとやはり飽きが来ると言うか、ちょっと聴き続けるのはしんどいかもしれない。
    指揮のラハバリは初期ナクソスでお馴染みのイラン出身の指揮者。
    自作や師匠のデフラヴィーらの作品を情熱的に演奏していて、演奏自体はなかなか良い。
    ニュルンベルク交響楽団も水準としては十分ではないだろうか。
    録音年は1980年で、コロセウム録音スタジオで収録されたもの。
    2005年にリマスターされているものの、少々音に古さが感じられる。

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     2022/08/10

    ニコライ・リムスキー=コルサコフの代表曲『シェヘラザード』『スペイン奇想曲』を収録している。
    演奏はヤーノシュ・シャンドール指揮、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団である。
    録音年等はわからないが発行年マークが1989年となっており、その頃であろう。
    一応デジタル録音は本当のようだ。
    シャンドールはレーザーライト(デルタ)に、そこそこの数の録音があります。
    ほとんどはブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏ですが、このCDではハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団を振っています。
    演奏は両曲とも標準よりやや遅めのテンポなのですが、オケの技量がイマイチな所があり、安全運転気味。
    表現も一般的で、突き抜けたものもなく、名盤ひしめくこの作品の中ではかなり地味な盤。
    またヴァイオリン・ソロのソリストの名前もない。
    録音は先に書いた通りデジタル録音のようだが、昔の廉価盤らしく線は細い音に、ダイナミックに欠けるとあまりおすすめできません。

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     2022/08/09

    ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏で収録された序曲集です。
    オッフェンバック、スッペ、ロッシーニ、エロール、J.シュトラウスのオペラやオペレッタの序曲を集めたもので、大変にポピュラーな選曲となっています。
    オーマンディらしいゴージャスな響きを駆使した演奏で、曲が曲だけに大変に上手いと言って良いでしょう。
    作品を十分楽しく聴けると思います。
    尚、このCDはセット物の一種で曲目解説などはありません。
    録音はおおよそ1973年の録音が中心で、年代を考えればまぁ問題ないと言ったところです。

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     2022/08/08

    ナクソスは近年、フランスの作曲家、フランソワ・オーベールの作品の紹介を初め、知られざる作品を紹介してきました。
    このCDは5枚目にあたるもので、1840年初演の『ザネッタ』と1851年初演の『ツェルリーネ』を収録しています。
    序曲集というタイトルながら、両作ともどちらかといえば間奏曲や、バレエ音楽の比率が高いです。
    また、プロムナード・コンサート形式を初めて生み出したフランスの舞踏作曲家、フィリップ・ミュザールが書いた『オーベールの歌劇ザネッタによるカドリーユ第2番』も収録されており、実はこの曲が1番の聴きどころではないかと思われます。
    演奏は、ダリオ・サルヴィ指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団です。
    オケがヤナーチェク・フィルに変わっていますが、演奏の良さは変わっておりません。
    繊細で豊かな音色と多彩な表現力を持った実力のある団体で、ザネッタの序曲以外は世界初録音との事ですが、十分すぎる演奏内容です。
    録音も良好です。

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