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0 people agree with this review 2024/12/01
本CDは持っていないが、7番8番の組み合わせのCDを持っているので8番のみのレヴューです。7番もこの8番も、これがサヴァリッシュ?と驚くほど演奏に集中力がみなぎっている。ケルテスを大きく張り詰めた感じである。土俗感はケルテスが上だが聴後の感銘度はサヴァリッシュが勝っている。それほどに素晴らしい演奏だと思う。8番はセルやワルターが評価が高いが、私はこのサヴァリッシュを上にしたい。久しぶりに張りあるオケの響きと集中度の高い演奏に出会った思いである。フィラデルフィアの弦は実に美しい。9番ぜひも聴いてみよう。
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0 people agree with this review 2024/11/29
余り印象に残らない、私の好みとはちょっと違う感じの演奏。ところで、レヴューについて、多くのCDのレヴューは星4,5のものが多いが、中には星1や2のものもあるはず。公平に載せてほしい。何か選別に意図的偏向があるように思う。
2枚組も別会社から出ているが、こちらにはSinf.Con等が含まれお勧めである。演奏は申し分ない出来で、ファン・ク―レンに似たところがあるかなと思う。ムター、ショルツ、ムローヴァ、堀米等の女流演奏家のモーツアルトも良いが、余り知られていないこのVerheyのモーツアルトも彼女らに劣らない演奏である。ベートーヴェン、メン・チャイ、シベリウス等の録音もあり、人によってはハマるかも。
1 people agree with this review 2024/11/29
隠れ名盤だと思う。好きなローゼシュミットよりも良い、音楽が生き生きとして聴きごたえがあるが、ややしっとりとした味わいや美しさに欠けるかも。その点ではデっカのベームのほうが上だと思う。大手録音会社の演奏家の名前にこだわる人には向いていない。
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0 people agree with this review 2024/11/27
ケンプだからドイツ的なショパンなどといったら、昔の大御所評論家の言いぐさそのもので面白くもなんともない。この演奏が良いかどうか判断するほどショパンに精通していないので控える。ただ音はモノラルと思うが全く鑑賞に差し支えない。美しい音の味わいのある演奏だと思っている。聴く人が聴けばどことなくドイツ的な響きがするのだろうか。あえて言うなら、私にはどこかモーツアルトの響きがしているように聴こえる。
このCDを上手く鳴らすにはちょっとした工夫がいる。私はSPコードを少し工夫して聴いているが、びっくりするほど迫力が増加する。え!これがあのシューリヒト、と思う。東芝ステレオの第九も驚くほどの演奏に様変わり、特に内声部の豊かさは英SBT以上である。イッセルシュテットの第九が田舎の演奏に聴こえてしまうほどである。この、2,7の両曲もこんなに素晴らしかったんだと思った。オーディオ機器の工夫でいかようにもなるが、自戒を込めて、いじり過ぎてもいけないのです。
1 people agree with this review 2024/11/26
何年かぶりに買い直し聴いてみてびっくりである。まず、音がすごく良い、それに呼応してか演奏が生き生きし集中力が素晴らしく感じられる。以前感じていたアカデミックなところが全くなく演奏が輝いて聴こえる。もっとも、以前と装置が一新しているが。シノーポリが鈍重に聴こえる。アーノンクールにもこの伸びやかさ、輝きはない。クーベリックも同じ、Kも同様。音がいいのはARTだからか、いやもともとが良かったのだ、当方の聴き方に問題があったのだと反省。セルも再購入して聴き直したいが躊躇する。このサヴァリッシュにはシューリヒトに似た輝かしさがあるようだ。
0 people agree with this review 2024/11/26
初期CDとこの再発CDを持っている、音の違いを述べるのが目的ではない。40,41もびっくりの名演だが、細かいが私が聴くのは通称リンツ(昔、訪れた、白い建物が多く北にドナウ川が流れ、ブルックナーハウスがある)と呼ばれる36番、それも第3楽章メヌエットの中のトリオ、このトリオをこんなに哀愁深く哀しく演奏しているのは、このカザルスだけ。ベートーヴェンの8番の第3楽章のトリオでもカザルスだけが深い哀愁を漂わせていると同様。正に天才的! それにやや近いのが、ワルターのリンツ。極言すれば、他は全て凡演。
今回3度目の購入で過去に買ったCDは知人にプレゼンした。演奏内容は知っているが、色々聴いたがどうしてもこのワルター盤に愛着があった。特に28番はワルター以外には考えられないほどで、第2楽章のたおやかな美しさにワルターの全てが出ていると思う。36,39も同様の感想。CDは初期の32DC番号で、当時は3200円だったのだろうか、CDケースの中はフェルトが円形に貼ってあり丁寧なつくりにも感心する。輸入CDや今のCDではあり得ない日本メーカーの細やかさである。コロムビアSOとのステレオCDも初期盤で聴いている。
0 people agree with this review 2024/11/25
(アメリカ)はかなり聴いた。故福永氏はヴラフSQが好みというので聴いてみたが、私にはピンとこなかった。好きな演奏も多い、キングのヤナーチェクSQ、DGのプラハ、来日時録音のコンチェルトハウス等。DGのアマデウスSQの再録は意気込みが過ぎて好きではない。今や垢にまみれた感のある名曲を名演で聴くとやはり心打たれる。特に第2楽章は郷愁に溢れ涙なしには聴けないほどであり、それをこの全盛期のスメタナSQで聴けば文句なしだろう(デノンの再録は採らない)。再生機の調子がよい時に聴けば尚更である。1966年のアナログ録音。
ケルテスの新世界ならウィーンフィルとの演奏だろうと大抵の人は推薦する、小生も全く異議なしである。ただ、このLSOとの演奏にはウィーンにない良さがある。休止の絶妙さである。休止でも音楽が鳴っているかのようで、次の音楽へ続いている間である。第一楽章の休止に集中して聴けばすぐに分かるでしょう。ここにこの演奏のケルテスの手腕の高さが出ています。それが終楽章まで続くのです、もちろんロンドン交響楽団の上手さもあってのことです。この点で再録の意義があり、ウィーンに劣らない新世界がここにあります。7,8番も同様の素晴らしい演奏だと思います。
0 people agree with this review 2024/11/24
昔、ベートーベンやブラームス、シベリウスの協奏曲を聴いて以来、永く敬遠していた。最近になってヴィオリンソロのCDに興味を持ち、その一環としてハイフェッツを聴きだした。曲によっては若干違和感のある演奏もあるが、これがハイフェッなのだと思い、楽しんで聴いている。彼の音にはどこか孤独な影がありそんなところに魅かれる。モノラルだがとても音が良く申し分なく鑑賞できる。
0 people agree with this review 2024/11/22
今の人はナットを聴くのだろうか。古くは、井口氏などが教えを受けたフランスピアノ界の大御所であり、モノラルのベートーヴェンソナタ全曲CDはバックハウスと共に私の宝のようになっている。このCDには得意のシューマン、ショパンが含まれ、曲がやや渋いがピアノ愛好者なら聴いておいたほうが良いと思う。ダルレなどと活躍時期は同じかと思う。ステレオ録音がなく、協奏曲もほとんどないのが残念である。SP復刻でなく純粋のモノラル録音なので鑑賞には何ら差し支えない。
バッハと云えども古楽器はほとんど敬遠なので、ハイドン、モーツアルトは古楽器は一切聴かない。アレグロは良いがアンダンテ、アダージョになると現代楽器に完全に負ける。このCDも現代楽器演奏、フィッシャーはアレグロ楽章はやや鋭角的で響きも大きいがアンダンテなどは陰影、振幅の深さが出て好ましい。48番の出だしはびっくりで、ここはナクソスのワーズワースのほうが自然で楽しさがでている。その他の曲も同様で第1楽章がもう少し柔らかい響きであればと思う。アンダンテ、アダージョ、メヌエット楽章は現代楽器ならではの陰影、音色の変化があり美しい(古楽器ではこの美しさは出ない)。45番の終楽章のプレストからアダージョに移っていく旋律は美しくも哀しく聴いていて心打たれる。
DGの音も暗めだがこのCDの音も暗い、ただし、暗さの質が違う。DGには演奏の雰囲気がある、本デルタCDはデルタリマスターの持つ暗さとでも云おうか。反対に、概してオタケンは明るい、明るすぎるのもある。好みの問題かと思うが、先入観もあると思う。
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