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Review List of ほんず内閣総理大臣 

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     2013/05/03

    ティルソン=トマスさんの若い時の珍しい録音の復活。大歓迎であります。まずは個人的に大好きな「マンフレッド」交響曲。出来栄えは、正直、今一歩のような気がします。魅力的ながらまとまり(据わり)の悪いこの曲。スヴェトラーノフのように存分に思い入れを込めて叙事的に演奏するか、あるいはドラマティックになることを避けて抒情的に流すか、どちらかの行き方があるように思いますが、ちょっと中途半端になったかもしれません。充実感が得られず、不満が残りました。「組曲」の方は、なかなかになじみのない曲で、平易で美しい曲想がなかなかに魅力的です。ただ、これらだけを通して聴くとやや飽きてくるのも事実。気に入ったところだけ取り出して聴くのがいいのかなあ。演奏はこちらはいいんぢゃないでしょうか。録音は良好。

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     2013/05/03

    尾高さんの再録音で、今度はライヴ。BBCウェールズとの旧録音は、いかにも尾高さんらしく、清潔な抒情が大変に美しい立派な演奏でした。期待を込めて今回の再録音、聴いてみました。結果、なんだかあまりいいとは思いませんでした。オーケストラの技量のせいなのか、一向に気勢が上がらない感じです。弦楽器は響きがやや薄くて歌に欠け、金管はこれも十分に開放されず、総じて迫力不足。終了後の拍手はずいぶんと盛大ですから、現場ではあるいはアピール度の高い大演奏だったのかもしれませんが、ディスクではいささか物足りない。録音のせいですかねえ。尾高さんのアプローチにしても、もう少し力強くそして重く、陰鬱な抒情を強調してもいいんじゃないかな。ま、この辺は好みの問題でもありますが。ちょっと残念。

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     2013/05/01

    大曲に真摯に向かい、すっきりまとめ上げた演奏です。表情付けは端正。誇張とか無理なヒネリは一切ありません。テンポ、楽器のバランス、ダイナミクス、それらのどれもが実に適切であります。オケの一部にやや弱さも聞かれ、全体の精度は完全ではないにしても、大変に入念に仕上げられた立派な成果といえましょう。但し、やはりそれ以上の魅力には欠けますし、曲の内包する豊かさや美しさを十分に引き出して味わわせてくれたとは言えないのはツライところです。でもこの清潔な演奏で、宇宙の何という誇大妄想的なイメージから解き放たれたこの曲の自然なたたずまいに気付き、想いを新たにされる方もいらっしゃるかと想像します。録音は良好。我が家のポンコツ装置では、どこかばらばらの音像のように聞こえました。

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     2013/04/29

    マーツァルさんの「巨人」、チェコフィルとの録音の2年後のライヴです。基本的なアプローチは同じかなあ、ハッタリや作為のない、自然な姿勢であります。プラハ交響楽団の技量が不十分で、特に管楽器が「ナマ」の音を出して美感を欠くところがあり、仕上がりには問題があります。但し、何とも不思議なことに、そうしたオケの不十分さが一種素朴で鄙びた味わいにも感じられ、不満とばかりは言い切れないのが面白いところ。名演ではありませんが、ちょっと妙な演奏。一方、アルマ・マーラーの歌曲は興味津々。雰囲気がベルクやシェーンベルクの歌曲に似ていて、いかにも未来の音楽。グスタフがアルマに作曲を禁じたのは、こうしたところに理由があったのかな、と思ってしまいます。グスタフがいかに新しい音楽世界を開いたとはいっても、明確でロマンティックな旋律に溢れ豊かなハーモニーを基調とした、伝統的な部分が多いことは事実。旧世界に片足を残し、後ろを振り返っているというところ。それに比して、アルマの音楽は明らかに前を見ているもの。自分のすぐ横でこういう曲を書かれたらグスタフとしては耐えられなかったんじゃないかな。そんな事を想像させ、大変面白く聴きました。演奏の出来栄えについては、ちょっとわかりません。なお、歌の収録レベルが大きくて、オケのトゥッティ並みの音量になってしまうのはどうにもいかん。製作者の皆さんはそういうあたりはちゃんとモニターしないのかなあ。

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     2013/04/29

    ライヴ録音だそうですが、それをさっぱり感じさせない。それは単にノイズがないとかいうことではなくて、演奏自体に活気がないということです。派手に鳴らして元気よくという路線を、大植さんは「下品」だとでも思ったのかな。結局全般に気勢の上がらない感じです。オケもコーラスも見事な「精度」は示していますけど、それが目的じゃないやね。プレヴィン&ウィーンフィルのような「軟弱」な演奏とは違いますが、聴いていて楽しくない。あ、そう言えば、ハーディングと似ているのかな。こちらがそういう路線の先駆ということになるのでしょうが、この曲の持ち味、楽しさが消え失せたようで、個人的にはがっかりな一枚でした。

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     2013/04/28

    ベテランのフリューベックさんが名人オケのロンドン交響楽団を振ったわけで、もちろん質の高い立派な演奏が聴けます。バーバリスティックとかミステリアスとか、そういう雰囲気は希薄でして、際立った個性的な表現を採らないこともあり、その意味で特徴は薄いのがあるいはウィークポイントかもしれません。曲が曲だけに、特に『春の祭典』はもっと暴れてもいいでしょうか。私はそこにはあまり不満はありませんけどね。総じて、これらの名曲を構えずに楽しめる、よいディスクだと思います。録音は優秀だし、廉価だし、お薦めいたしましょう。

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     2013/04/28

    演奏者の方は全く存じません。録音も1969年ということでずいぶん前。価格の安さとみなさまの評価の高さで興味を持ち、購入し聴いてみました。いや、これはすばらしい。大変立派な演奏です。充分に力強く、かつしなやかさも持ち合わせ、ブラームスの魅力を大いに味わわせてくれます。丹念な音づくりですが、しかし流れは滞ることなく、確かな足取りです。リンデンベルクさん、実に大した腕前です。オーケストラも名技こそなく、ちょっと弱さを感じさせる個所もないではないですが、基本はしっかりした技量で特に文句はありません。メジャーのレーベルに乗らない中にこういう腕の方々がいるのだから、やっぱりクラシックの世界は奥が深いなあ。ほとほと感心。メジャーレーベルのメジャーオケのディスクの中でこれを超えるものはそんなにないぞ、といふくらいかもしれませんな。録音も良好で甚だ結構。まことによい買い物でした。

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     2013/04/28

    印象的には、やや未消化といふ感じでしょうか。バティスさんといえば豪快にオケを鳴らすスタイルで有名でしょうけれど、意外にもここでは普通の調子で特別個性的なアプローチではありません。神経質なところのない、ごく自然体のスタイルのようながら、やはり物足りなさは覚えます。キレと味わいに不足し、また開放感も足らず、聴き終えた後不満は残りましたな。もちろん、バティスさんに「爆演」をいつも期待しているわけではありませんし、ましてシューマンでそれをやってほしいとは思いませんが、ならばそれに代わるないしそれ以上の売りポイントがなければなりますまい。そこがツライですね。録音も良好という程度。残念ながら期待外れのセットでした。

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     2013/04/19

    まずは音について。鮮明さではいま一つですが(ややこもった音)、オーケストラの響きはきちんととらえられていて、迫力もあり、鑑賞には問題ありません。充分に楽しめます。さて、後年のステレオ録音と実はほんの10年も違わない時期の演奏ですが、覇気がこちらは充分にあって勢いが違います。場面によってはやや前のめりになるくらいの推進力があって、力強く、大いに結構。第2番はそれがとても良い方向に働いた演奏。この全集の白眉かな。力強さと抒情では第3番も名演。もちろん第1番や第4番もいいですね。総じてニューヨークフィルの厚みのある響きが演奏をいかにも堂々たるものとしていて、コロンビア交響楽団とのキラキラした演奏と違う、いかにもブラームスらしい風合いを表わしています。4曲とも質の高い、いい演奏ぞろいでしょう。ただですねぇ、個人的にはファーストチョイスはないように思うのですなあ。よい録音で魅力的な演奏、いろいろ出ております。「ドイツ・レクイエム」についても書いたのですが、ワルターの遺産ということで価値大。多くのディスクと競合するものではないでしょうな。

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     2013/04/18

    期待通りの大演奏。最初の「1812年」からしてすごいね。大絶叫の大暴れ。もちろん「悲愴」も同じ路線。ボロディンは大見得の切り方があざといくらい。「展覧会の絵」だって強烈。スクリャービンは、曲そのものをいろんな演奏で聴いているわけではないのでよくわからないながら、この盛り上がりのエスカレートぶりはやはり只者ではあるまいな。怪物指揮者ゴロワノフさんの貴重な録音集です。テンポの急な変化、音量の加減、それらに異常なまでのコントラストをつけるというのが彼の「芸風」のように思われます。人によっては、ふざけているとか下品だとか評価をしても、それはそれで仕方がないでしょう。ただ、私個人としては、ふざけてるとか遊び心とかサーヴィスとかいう印象はまるで受けません。言ってみれば「針小棒大」。落ち着きのある楽想は引きのばして落ち着かせ、軽快で音符の多いパッセージは快速にして際立たせ、といった、「条件反射」的で「イメージ増幅」型の、「キャラクター際立たせ、しつこいコントラスト」志向の表現タイプなのだな、と思います。そしてそこに必ずしも「情感」が伴わないので、外形上の奇矯さが目立ってしまうことになったのだな、と思います。たとえてみれば、予備校の名物教師かな。教科のツボをよく心得て、わかりやすく、聴く者の注意をよく引き付けて大いにウケル。でも、教育者では決してない。教科の理念や意味を教えてくれるわけではない。ゴロワノフさん、曲の性格付けをあざとく露出して効果的に聴く者に提供してくれるけど、曲のすごみや意味を教えてもくれず、感動とも無縁というわけです。申し訳ないけど、やはり非一流の存在でしたかな。録音はよくはない。特に強音時の混濁はこの演奏スタイルとしては痛い。なお、思ったのは、全くこの録音のまねをして最新録音で再現してみたら、結構面白いんじゃないの、といふことです。往年の名物録音の「物まね再現」だね。音楽行為ではなく「娯楽実験」としてシャレでやってみたらどうでしょう。おヒマで刺激を求めるミュージシャンの皆さん、ぜひお試しを。

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     2013/04/18

    ブラームスは大変すばらしい!落ち着いていて、しかし内に秘めたさざ波の様な感情の動きが楽想に応じて表に現れてくる、そんな感じの演奏です。オーケストラの音色がまた大変によくて、大いに堪能しました。実にステキなブラームスにて、パパ・ヤンソンスさんの至芸、まことに侮るべからざるものがあります。モーツァルトは、ま、付録ですね。音も古めかしく、こんなものかなあ。

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     2013/04/15

    この全集、聴き始めてすぐ、そして聴き続ける間、聴き終えてのち、ずっと心から感服の念が湧き起こるのを禁じえませんでした。恐るべき精度の演奏です。モダン楽器の大編成オーケストラによる演奏ですが、その純度たるや究極のもの。これに比べると、カラヤンやベームの演奏は音響の力で圧倒しすぎであり、フルトヴェングラーに至ってはエモーショナルに過ぎて「不純」な要素を盛り込み過ぎ、とすら言いたくなってきます。ヴァント先生は必要十分な響きに基づき、端正な表情付けによって、まさしく「古典」を鮮やかに表出させます。理念型を追求し、形式の彫琢をとことん目指してゆく、まさに様式としての「古典」の再現です。こんな鮮やかな成果としてのベートーヴェンは聴いたことがありません。心から感服いたしました。全曲、どれも立派な演奏ですが、強いて挙げれば1〜3・6〜7番がすばらしい。もちろん、他も立派です。録音は基本優秀ですが、やや乾いていてちょっとカサカサしている気もします。なお、私が購入したディスクは、4枚目と5枚目でトレースエラーが発生し、つっかえたり音飛びしたりしましたので、製品の出来として減点一。演奏だけなら文句なし満点です。

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     2013/04/14

    普通ならコンサートのメイン・プログラムになる曲を二つ組み合わせた、お得感いっぱいの曲目。しかもその二曲たるや、イメージ的には内向的なブラームスとそれに対して開放感あふれるサン=サーンスといふ、結構無茶で豪快なディスク。それでもなんでも、その対照的な方向に向かってそれぞれ思う存分描き分ければ、それはそれで良いのでしょうが、そうはなっておりません。即ち、ブラームスではエネルギーの放射に向かい、サン=サーンスでは落ち着いた雰囲気の把持を目指す、といった感じです。つまり、いずれにおいても、それぞれの方向性に向かって離れていくのではなくて、「真ん中」に向かって近づいていく、そんな結果になっておりますかな。換言すれば、平凡な落ち着き方に滞留している印象です。やや厚手の響きで全編塗りこめられ、繊細さには欠けますな。ライヴなんですけど、そのノリもないしね。だからどうにも煮え切らない出来栄えで、個人的にはいささかがっかり。録音も鑑賞には問題ありませんが、特段優秀とは言えないかな。

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     2013/04/13

    クリュイタンス指揮のパリオペラ座管弦楽団の演奏を盛り込んだのですが、ワーグナーはステレオ、グノーはモノラル、という不統一で、ま、要は残っている音源を合体させたCDならではのオムニバスアルバム。クリュイタンスはバイロイトでもずいぶんとワーグナーを振っている人ですので、それなりに期待して聴きました。感想としては、「まあ、こんなものかな」というくらいです。うまくまとまっているとは思いますが、録音のせいもあり起伏にやや乏しく、盛り上がりは今一歩。あと、これはオケの技量なのかはたまたマスターの劣化なのか、音程がぶら下がり気味で不安定であり、どうにも落ち着かないですな。一方、グノーは曲の性格をよく表した、クリュイタンスさんらしい典雅な演奏ですが、それ以上の売りはないなあ。オマケに、曲の終結は突然「ブツッ!」と切れまして、一体こりゃ何じゃという妙な編曲ですなあ。といふところからいたしますと、残念ながら、別に聴かなくても結構です、というくらいのレベルのディスクです。録音は各年代相応の水準。

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     2013/04/12

    まずは訂正と謝罪。このコンビによるマーラーの交響曲第3&10番のアルバムの項で、面割の不備について述べた際、この第9番と第1番のアルバムも各曲それぞれ1枚ずつに収まっているのに何で2枚組なんだろうと書いてしまいました。実際には、このアルバムはディスク1に第9番の第1〜3楽章、ディスク2に第9番の第4楽章と第1番全曲が収められています。わかりやすい面割。しっかり確認しないままに間違いを書いてしまいました。申し訳ございません。さて、ではこのディスクの評価。第9番は正直不出来。安定した流れが形成されず、ある個所では木管が、また別な個所では低弦が先走って飛びだしたりする場面が結構あり(特に第1楽章)、何とも落ち着かない。また、構成上の理解・処理も不十分かなあ。主題が提示され展開されまた再現され、といった構成の中で、各部分ごとに性格付けがなされ、そしてケジメがつけられねばならないのですが、それがさっぱりできていない。全体にデレッとした流れで進んでいく調子で、どうも締まりがない。第1楽章がその典型で、不満甚だ多し。第2楽章以降は平凡。遺憾であります。それに比して、「巨人」はずっと自然に流れを作った好演。但しこちらもさしたる特徴のないもので、名演とかではありません。総じて言えばやっぱり平凡ということになるのかなあ。録音も「良好」レベル。このコンビのマーラー、最初に聴いた第4番がよかったのでその後も期待しながらこれまで聴き続けてきたのですが、結局、どんどんダメになっていくなあ。残念でなりません。

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