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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2012/01/16

    アーノンクールがCMW他と演奏したバッハ世俗カンタータの有名な二曲(BWV211「コーヒーカンタータ」・・・タイム10曲27’20、BWV212「農民カンタータ」・・・タイム24曲29’35)ですがまだ彼が大量生産に入る前?か1967年アーノンクール38歳とまだ若く鋭いエッジを有効に活かした新鮮な仕上がりで比較的私は受け入れ出来ました。歌い手陣はハンスマン(S,当時27歳)、エクヴィルツ(T,同38歳)、エグモント(B,同31歳)で特にテノールのエクヴィルツは後年1988年アーノンクールが「農民カンタータ」を再録(タイム30’26)した際にも出演しその他のアーノンクールによるバッハ・カンタータにも顔なじみになる走りでありました。本盤「コーヒーカンタータ」で印象に触れますと、そのテノールの出だし語りにおける古楽器弦伴奏や続く親父役バリトンのスピード感そして狂言風にいよいよ入っての娘役ソプラノの(やや繊細過ぎると思われる時もありますが)透明感など・・・私はこの二つの世俗カンタータを最初クルト・トーマス指揮ライプチッヒ・ゲヴァントハウスO他によるゆっくりした演奏のLP盤で聴いていた事から大変新鮮には受取りました。ただ、この曲の後段ソプラノ・アリアの長さにはどの演奏にも少々我慢を要しますね。一方「農民カンタータ」は個人的には余裕感からすれば後年1988年盤の方を採りたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/15

    以前、販売されていた国内CDと同じソース(23トラックトータル・タイム66’48)という前提で申し上げます。翌年がモーツァルト生誕二百年となる1955年(指揮者ヨッフムは53歳)のモーツァルト追悼ミサで結構残響が長いウィーン、シュテファン大聖堂におけるウィーンSO、ウィーン国立歌劇場CO他による演奏ライブ録音(モノラル)ですので録音状態はそんなに良くはないです。私は式次第部分をカットしたDG系LPで聴いていましたがそれでも途中で典礼のための鐘の音や司祭のボソボソ声も聞こえ臨場感が味わえたものでした。そういう意味では劇場型演奏ではないのでそれなりの主旨に沿っているわけなのですが音楽そのもの・・・モーツアルト「レクイエム」を「聴く」愛好家には少し物足りなさを感じるでしょう。カソリックでは1960年代に開催された「第2ヴァチカン公会議」で大幅に変更されたミサ式の次第を勘案すれば、この録音は第2ヴァチカン公会議以前のミサ式次第について知ることができる貴重な資料録音とも受取れましょう。本盤(推定)23トラックですが内典礼式次第に充てられた9トラックを除くと・・・つまり普通聴かれる14トラック・スタイルでのタイムは52’50となり決して長くはありません。元々地味なヨッフムの演奏は各歌い手(ゼーフリート(S、録音当時36歳)、ピッツィンガー(A、同51歳)、ホルム(T、同43歳)、ボルイ(B、同36歳))の歌唱も含め時代を感じさせはしますが真摯な雰囲気がひしひし伝わっては来ました。又、一方1950年代では注目度も低い本来の宗教音楽の姿での実務に専念したような節があるようにも感じこの曲の数多い他演奏盤の中で苦戦は止むを得ないでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/14

    ヨッフムがかつて首席指揮者を務めた日本ではもう一つ知名度が低い実力派オーケストラ・・・バンベルクSOを振って1982年(ヨッフム80歳)に収録したモーツァルト後期三大交響曲集でヨッフムにはこの三位一体曲中一番向いており聴いてみたいと個人的に私が思った「ジュピター」交響曲(演奏タイム@12’17A9’31B4’58C9’02)についてメモ入れさせていただきます。全体的には彼の老紳士的風貌・人柄をそのまま反映した様な演奏で悠然とした曲運びはタイム的にも一部反復演奏ではあるもののゆっくりした印象を持ちました。やや明るいトーンでスタートした第1楽章はしっかりしたペースで進めヨッフムの佇まいが眼前に浮ぶ感じがします。下手すれば平板に感じるくらい特に誇張してはいないのですが絶妙なテンポ感は流石!第2楽章は結構「起伏」感があり情緒的な表現はロマン派音楽の様でこの楽章後段ホルンを伴う〆でのソフトランディングも印象的であります。第3楽章は前楽章からすればトリオの中間部を除いてテンポは速めに感じました。間を置かずすぐ始まる最終楽章はしなやかな運びでギクシャク感というかギリシャ彫刻的な感触は無く自然な運び、五つの動機の絡み合いを曲構造を明確化しつつ時には重たいシンフォニックさ?が快いですね。さて、ヨッフム自身もジュピターが取り組み易かったのか他録音がそれもバラエティあるオーケストラで幾つか残っており1941年BPOを振ったもの、1960年ACOを振ったもの(タイム@11’39A8’55B4’32C8’44)、同じく1960年東京SOを振ったもの、1973年ヨッフムには珍しいボストンSOを振ったもの(同・・・反復カット@8’25A9’01B4’43C8’44)そしてベーム追悼演奏会に1981年これも面白い組み合わせでVPOを振ったもの等がHMVカタログには見られます。本盤残りの収録曲・・・交響曲第39番(同@11’19A9’00B4’03C7’53)、第40番(同@8’15A8’04B4’52C9’19)、フリーメイソン葬送曲(同5’34)は未聴ですので★一つ保留しておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/13

    読売日響やNHKSOを振って日本には比較的近い存在となったスクロヴァチェフスキーがもう84歳にもなろうとする2007年にDRPSK(長い名前のオーケストラですが南西ドイツ放送(SWR)とザールラント放送(SR)に所属する2つのオーケストラが2007年に合併してできた比較的新しいオーケストラらしいです)を振ってシューマン交響曲全曲を収録したものの内第1番(タイム@11’06A8’11B5’36C7’58)と第4番(同@12’11A5’26B6’07C9’29)の明暗?対照的作品のカップリング盤であります。全体的には引き締まったHMVレビューにもある様に解像度の高い演奏でこの指揮者が昔クレッキー、セル、ドラティらの実務的影響を受けていたり彼自身作曲家(色んな協奏曲を作曲しCDにも一部なっている様ですが私は聴いた事ありません)としての面からスコアの個々の音符の意味合いを読み取る性向から明確なアプローチが見通し良く「面白み」からは後ずさりするものの片言隻句から音楽そのものの魅力を伝えるスタンスは理解出来る感じであります(私はスクロヴァチェフスキー指揮のブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲の一部も聴いて同じ感想を持ちました)。第1番はタイムとしては第2楽章がゆっくり目、最終楽章が早目でその第2楽章は「夕べに、牧歌」とかつてシューマンの友人詩人から各楽章にネーミングされた叙情的なイメージが大切にされております。ちょっと戻って最初の楽章での序奏でのアクセントのつけ方や最終楽章の管楽器の扱い方は曲のディフォルメ的な扱いで興味を持ちましたがやはりこの第1番・・・「春」というタイトルが邪魔して直截過ぎるというか味も素っ気もない受取りなってしまいました。第4番はタイム的には繰り返しもあるとしても各楽章長めでこの曲の重い葛藤・翳りを弛緩させず描いております。第1楽章とVソロが入る辺りでブラームスの交響曲第1番を連想(勿論シューマンの方が先発)させる第2楽章では先述の第1番ほど違和感が無く第3楽章などでの引用する一拍ズラシ、最終楽章での荘厳な前奏や弦の区切り音の鋭い伸ばし等曲に溌剌さを与えるのに効果的な仕上がりを達成している様に思いました(タイムについては盤により多少異なる場合があります)。

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     2012/01/12

    私がクラシック音楽を聴き始めた頃、ヘンデル「水上の音楽」と言えばその頃全盛に差し掛かった各室内管弦楽団或いはちょつとそれより編成人数を多くしたオーケストラによるレコードが多くフル・オーケストラによる本盤の様な演奏盤はマァいろいろ演奏使用版がバラついていたとしてもまだ数える位しか・・・そう、クーベリック/BPO、セル/LSO、ベイヌム/ACO、カラヤン/PHO等々・・・身近にはありませんでした。その中でBPO分は・・・BPO自体の演奏する「水上の音楽」は確か1950年代りレーマン指揮のもの、この1963年クーベリック指揮(録音当時49歳)のもの(クリュザンダー版というのを使っているそうです)そして1980年代ムーティ指揮のものその他でそれこそBPOにはマイナーな対象曲であり本盤演奏はこういった状況からその演奏を踏まえ・・・・大体クーベリックのバロック音楽演奏というだけでも今から考えると珍しいですね・・・・存在感のあるものとなっております。今や室内管弦楽団でも古楽器による演奏が主流となつて久しい時改めて聴き直しますとそのオーケストラのそれもBPOの充分なサウンドは懐かしさだけではなく私たちへの「音楽」の意味を再確認させてくれたりしますね。演奏タイムは「水上の音楽」が18曲で54’38、「王宮の花火」が6曲17’12と若干ゆったり歌う曲が多いのですが時には曲が変わるとクーベリックの熱が映ってやや前詰まり気味の運びもありそこをカラヤン時代に入りつつあったBPOの素晴らしいキラキラ感あるアンサンブルと特に管楽器、チェンバロのセンス良さがカバーして中々華やかさのある良い加減な仕上がりになっております。他の演奏と聴き比べて演奏使用版の違いによる印象の違いもバカには出来ませんね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/11

    以前レビュー済みなのですがデータ的なものを紹介がてら再投稿させていただきます。最近スタイルの演奏には限界を感じていた頃だったので一層感激したバーンスタイン/VPOの1979年ライブ演奏盤(バーンスタイン当時61歳のギラギラ時?)で1980年度レコード・アカデミー大賞に輝いたベートーヴェン交響曲全集からの一枚ですね。ライブであるからか時々彼の唸り?が聞こえてきそうな興奮ぶりが直に伝わって来るような演奏でバーンスタインの底力・・・彼だからこそそれもライブ録音なので正直彼のエンタテイメント性から効果優先の演奏は予測してはおりましたが・・・を思い知らされた盤です。演奏タイムは@15’16A11’14B17’46C26’24と楽章間比較では後半二楽章がゆっくり目かなという感じです。第1楽章、息つぎ間少し長めに各フレーズを伸ばしてVPOもバーンスタインのカリスマ性にリードされ大変スタートから入れ込んだ張り切りが漲っています。途中の盛り上がりで多少アンサンブルが乱れても迫力が凄いです・・・その迫力が勢い余ってやや以降前のめり気味なのも愛嬌?本楽章〆へは整えながらのアプローチから節を区切って終わります。第2楽章のティンパニー協奏曲?は「抉り」が独特で管と弦との間にすばやい明確な「喝」を入れる如くです。楽器配置から左右効果もはっきりしております。第3楽章は美しく進めてはいますがバーンスタインのやや皮相的な扱いに人間臭いニュアンスが見え隠れした様に聴きました。いよいよ最終楽章、オーケストラによる「語り」をリアルに・・・ギクシャク感を伴って・・・着手、そしてあの歓喜テーマの全奏は踏みしめる様に中々説得感があります。そして声部へのスタート、バリトン( クルト・モル当時41歳)が堂々とゆったりと呼びかけ続くウィーン国立歌劇場合唱団による合唱は少し弱い部分も感じさせたものの概ね力強さを維持して行きます。テノール(ルネ・コロ、42歳)はたっぷりした歌いぶり・・・合唱もテンションを高めて且つ乱れていないのは流石、ただ「人間讃歌」前提での絶えず続く興奮ぶりは正直私には「しんどさ」も過ぎりました。女声陣ではメゾソプラノのハンナ・シュヴァルツ(36歳)がメンバーでは一番若いのかよく声が通っておりました、勿論ソプラノのギネス・ジョーンズ(43歳)も健闘していました。フィナーレ合唱はスピードアップし・・・この辺りはバーンスタインの「乗り」に・・・堂々とした歌い上げ、そしてオーケストラが凄い突っ込みで〆め、御馴染の終楽章コーダへの大波賞物ですね、繰り返しますが正にライブならではということでしょう。バーンスタインの第九は本盤演奏の他に1964年NYPO(タイム@15’29A10’43B17’40C26’21)、1970年VPOライブ(@15’52A12’23B17’27C27’05)、1972年BSOライブ(@15’00A10’59B16’35C26’44)、1979年VPOライブ(本盤ライブの前月演奏@16’02A11’48B17’26C28’11)、1989年BRSO,SKDO,NYPO,LSO,PO混成ライブ(@18’04A10’44B20’14C28’57)、1990年CPOライブ(@18’20A12’17B19’15C28’32)等があります・・・但しライブ録音が多く最終楽章分のタイムは拍手入りのものも含まれている様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/10

    以前レビュー済みなのですがデータ的なものを紹介がてら再投稿させていただきます。最近スタイルの演奏には限界を感じていた頃だったので一層感激したバーンスタイン/VPOの1979年ライブ演奏盤(バーンスタイン当時61歳のギラギラ時?)で1980年度レコード・アカデミー大賞に輝いたベートーヴェン交響曲全集からの一枚ですね。ライブであるからか時々彼の唸り?が聞こえてきそうな興奮ぶりが直に伝わって来るような演奏でバーンスタインの底力・・・彼だからこそそれもライブ録音なので正直彼のエンタテイメント性から効果優先の演奏は予測してはおりましたが・・・を思い知らされた盤です。演奏タイムは@15’16A11’14B17’46C26’24と楽章間比較では後半二楽章がゆっくり目かなという感じです。第1楽章、息つぎ間少し長めに各フレーズを伸ばしてVPOもバーンスタインのカリスマ性にリードされ大変スタートから入れ込んだ張り切りが漲っています。途中の盛り上がりで多少アンサンブルが乱れても迫力が凄いです・・・その迫力が勢い余ってやや以降前のめり気味なのも愛嬌?本楽章〆へは整えながらのアプローチから節を区切って終わります。第2楽章のティンパニー協奏曲?は「抉り」が独特で管と弦との間にすばやい明確な「喝」を入れる如くです。楽器配置から左右効果もはっきりしております。第3楽章は美しく進めてはいますがバーンスタインのやや皮相的な扱いに人間臭いニュアンスが見え隠れした様に聴きました。いよいよ最終楽章、オーケストラによる「語り」をリアルに・・・ギクシャク感を伴って・・・着手、そしてあの歓喜テーマの全奏は踏みしめる様に中々説得感があります。そして声部へのスタート、バリトン( クルト・モル当時41歳)が堂々とゆったりと呼びかけ続くウィーン国立歌劇場合唱団による合唱は少し弱い部分も感じさせたものの概ね力強さを維持して行きます。テノール(ルネ・コロ、42歳)はたっぷりした歌いぶり・・・合唱もテンションを高めて且つ乱れていないのは流石、ただ「人間讃歌」前提での絶えず続く興奮ぶりは正直私には「しんどさ」も過ぎりました。女声陣ではメゾソプラノのハンナ・シュヴァルツ(36歳)がメンバーでは一番若いのかよく声が通っておりました、勿論ソプラノのギネス・ジョーンズ(43歳)も健闘していました。フィナーレ合唱はスピードアップし・・・この辺りはバーンスタインの「乗り」に・・・堂々とした歌い上げ、そしてオーケストラが凄い突っ込みで〆め、御馴染の終楽章コーダへの大波賞物ですね、繰り返しますが正にライブならではということでしょう。バーンスタインの第九は本盤演奏の他に1964年NYPO(タイム@15’29A10’43B17’40C26’21)、1970年VPOライブ(@15’52A12’23B17’27C27’05)、1972年BSOライブ(@15’00A10’59B16’35C26’44)、1979年VPOライブ(本盤ライブの前月演奏@16’02A11’48B17’26C28’11)、1989年BRSO,SKDO,NYPO,LSO,PO混成ライブ(@18’04A10’44B20’14C28’57)、1990年CPOライブ(@18’20A12’17B19’15C28’32)等があります・・・但しライブ録音が多く最終楽章分のタイムは拍手入りのものも含まれている様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/09

    本盤収録曲をつまみ食いして聴いたのですがサラ・チャンのかくも感性の繊細さと厳しさはどこから来るのだろうか、多分「血」民族的な感性もあるだろうしだからこそ多少生意気というか向こう意気の強さ・芯の強さが彼女の演奏の魅力の基本と思われます。とはいうものの本番での演奏自体は伴奏ピアノも手伝って丁寧というか実に入念に展開され繊細さとダイナミックさの両建てニュアンスを艶やかに味わえる盤で、一方この演奏におけるフランスものは「あヽこうして演奏したらフランス作品独特のノラリクラリが多少軽減されメリハリついたように」聞こえるのも不思議なものです・・・フランス物の所謂大人の世界からは踏み外す事があっても・・・。例えばサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ(タイム@7’21A6’03B4’11C6’26)なのですがやや鬱陶しいテーマを微熱を帯びる様にスタートさせ、テンポアップ後ピアノも一緒に切迫感を盛り立てて行きこの辺りの呼吸は凄いですね。続く楽章、シーンが変わっての静かな場面からメロディを強奏後の〆での消え入りも効果的です。踊り風の少し洒落た世界の第3楽章から又忙しく移行する最終楽章でのある「きつさ」はサラ・チャンの元気娘時代の象徴となりました。覇気と切迫感・・・やはり若いっていいですねぇ。2003年録音でありますからサラ・チャン23歳、落ち着いたピアノ伴奏のフォークトが33歳でこの若さが本演奏のポイントにもなっている様です。少女の頃メニューインに絶賛され僅か八歳でメータ/NYPOをバックにパガニーニのV協奏曲をレコーディングした彼女も今や三十歳過ぎ・・・どの様に演奏変化しつつあるのかが興味処となって来ましたね。本盤他の各ヴァイオリン・ソナタ収録曲の演奏タイムは フランク@5’57A7’44B7’42C6’19 ラヴェル@7’35A5’24B4’03と夫々なっております。以前私は本縁の別盤でOKランク付けしていたのですが聴き進めた結果として今回本盤では★一つポイントアップさせていただきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/08

    別盤で聴いてはおりますが演奏は同じなのでメモさせていただきます。「ザ・グレイト」の方(タイム@14’40A17’15B11’15C11’35)は1951年録音(フルトヴェングラー65歳の頃)の昔からの名演奏DG系です若干リズム面重たい処もありますがとにかく説得力がありドラマ性のある演奏です。私は1953年のVPO演奏のCDと聴き比べしていますがこちらのBPO演奏盤の方が荘重なマトモさ、運びの綿密さの点では上かも知れません。第1楽章の凝集力のある表現と管楽器の効果的なクライマックスはフルトヴェングラーそのものでまた第2楽章での少し本筋を探る様なニュアンスも忘れ難いものがあります。BPOを振った「ザ・グレイト」は他に1942年のライブ録音(タイム@13’15A16’04B9’18C10’09)や1953年やはりライブ録音(タイム@14’15A16’58B9’59C11’09)が夫々数種異盤が出ておりタイムだけを見ますと本盤演奏が一番スタジオ録音だけにじっくり攻めていると思われるのは気のせいでしょうか・・・聴き比べを続けて行きたいものですね。盤により音質のムラはあるとは思いますが本演奏自体は素晴らしくとにかくどれでも良いので一聴はしておくべきでしょうね。次に「未完成」についても本演奏1950年スタジオ録音のVPO演奏のもの(EMI系@11’31A12’07)と1952年BPOのもの(DG系ライブ録音でタイムは@11’55A12’10)を聴いております。VPOでは他に1943年(1楽章のみ)演奏録音があり一方BPOには1944年(1楽章のみ)、1948年、1952年、1953年、1954年の各ライブ録音があります。同じ曲でも指揮する毎にその演奏が異なるフルトヴェングラーならではと言った処でしょう本盤VPO1950年録音演奏(フルトヴェングラー64歳)「未完成」については第1楽章出だしはやや早いテンポで急かせ不吉感を煽る感じ。管楽器が大きくクローズアップされた様で面白いですね。展開部へ次第に高揚して行く過程は音源の古さなどを忘れさせてくれ流石フルトヴェングラーならではの説得感充分で・・・最後の三度の厳しい踏み込みトゥィッティはゆっくり重心低く奈落を覗く様な貫禄を示します。第2楽章でも大きくピークする処はさすがフルトヴェングラーならではの震わせ方が素晴らしいです。最後のエンドは息長く余韻を放ちこの不安と安らぎの混濁した名曲を閉じて行きます。個人的には先述の1952年BPO演奏ライブ分の方が臨場感と勢いがあるようで好きですがこのVPOも名演かと思います。これらの様な「未完成」交響曲を聴かせる指揮者はもう出ないのでしょうか。フルトヴェングラー指揮によるシューベルト交響曲カップリング名演奏盤として最高ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/07

    以前私はこのフルトヴェングラー指揮BPOの「悲愴」をその辺の廉価盤で求め録音年代(1938年、勿論モノラル)も元々古いことからそう苦もなく聴いてそれなりの感激をしていました。本演奏は爛熟期のフルトヴェングラー(当時52歳)のチャイコフスキー名演だけに何種類も盤があり本盤ズバリの感想ではありませんがメモを入れさせていただきます。何れのCD盤もソース次第で作曲者が例えばppppppとかfffffとか指定した強弱記号の烈しい感情起伏がどの程度再現されているかは別としてこの演奏・・・演奏タイム的には他演奏との比較ではマトモ(タイム@20’06A8’51B9’15C10’20)なもののフルトヴェングラーの場合その間の若干こもった様な音質強奏にも凝縮された当時のドイツ系指揮者の一つの「悲愴」スタイルが聴かれる素晴らしい貴重な記録であります。貧弱な音質の古い録音において時代を超えて蘇ってくるからこそ得られる感動というものもありましょう(セピア色の昔の写真同様・・・)が本盤制作で起用された技術による成果が大いに期待され又制作者の努力・熱意にも頭が下がる思いであります。第1楽章は恍惚とした物憂さの内に動かしている緩急は味わい処でしょう。第2楽章は歌い過ぎない優美さが独特の魅力を提示し第3楽章はじっくり運ぶしっかりしたリズムで攻めあげ物凄いピークに向かいますが少しティンパニーの突っ込みに物足りなさを感じました。最終楽章は比較的タイムも感情も思った程引き摺らない演奏で聴き終えた時もう一つ「抉り」が欲しいと感じつつこれがフルトヴェングラーらしさなのかも・・・と複雑な思いをしました。本盤はEMI系?なのですがDG系?には1951年録音(所謂カイロライブ)でオーケストラは同じBPOを振っての盤(同@19’44A9’19B9’49C9’42)も幾つかの種類が出ている様です。それにしてもフルトヴェングラー演奏の手を変え品を変えての盤起しは相変わらず盛んなようですね。次ぎに私はシューマン交響曲の本盤と同演奏は古いDG系海外LP盤で聴いておりますがその方の演奏自体は皆さん(他盤にも)書き込まれています様に大変充実したもので昨今のチャチな?演奏とは雰囲気がまるで別世界であります。フルトヴェングラー67歳の時にBPOを振った1953年収録のシューマン交響曲はタイム的には@12’00A5’25B5’30C8’30となっておりどちらかと言えば第2楽章がやや長め・・・しかしここではタイムの事よりその中身たるやテンポや強弱の巧みなコントロールで凄く色々ニュアンスの詰まった「うねり」を伴う骨太でコクのある演奏が繰り広げられます。フルトヴェングラーには同じ1953年にルツェルンFOを振った盤(タイム@11’44A5’00B5’46C8’00)がある様ですが私は聴いておりません。本盤収録曲の1951年録音のVPOとのチャイコフスキー交響曲第4番(同@19’44A10’35B6’08C9’25)、ブルックナー第7交響曲第2楽章(オーケストラBPO、1942年録音、タイム21’27)も聴いておらず★一つ保留しておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/01/06

    私はシューマン、ハイドン交響曲セット収録の古い海外LP盤で聴いておりますがシューマンの方の演奏自体は皆さん(他盤にも)書き込まれています様に大変充実したもので昨今のチャチな?演奏とは雰囲気がまるで別世界であります。1953年収録(フルトヴェングラー67歳)のシューマン交響曲はタイム的には@11’52A5’21B5’56C7’50となっておりどちらかと言えば第2楽章がやや長め・・・しかしここではタイムの事よりその中身たるやテンポや強弱の巧みなコントロールで凄く色々ニュアンスの詰まった「うねり」を伴う骨太でコクのある演奏が繰り広げられます。フルトヴェングラーには同じ1953年にルツェルンFOを振った盤(タイム@11’44A5’00B5’46C8’00)がある様ですが私は聴いておりません。(余談ですがこのシューマン交響曲第4番については後年同じBPOを振った流麗なこれも名盤クーベリック盤と聴き比べしている次第です。)本盤収録曲の1951年録音のVPOとのチャイコフスキー交響曲第4番(同@19’21A10’21B5’57C9’15)も聴いておらず★一つ保留しておき是非フルトヴェングラーによるチャイコフスキー交響曲第4番は機会を見つけ聴きたいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/05

    デュメイのブラームス・ヴァイオリンソナタの盤と言えば1991年ピリスと組んで録音した演奏GR盤が有名ですが本盤はベロフと共演した1978年録音のEMI盤(当時デュメイ29歳、ベロフ28歳)でタイムは第1番@11’06A8’08B8’42、第2番@8’23A6’26B5’15、第3番@8’01A5’11B2’47C5’33となっております。ちなみに1991年盤は第1番@10’59A8’41B9’12、第2番@8’50A6’02B5’35、第3番@8’44A4’46B3’03C5’44で凸凹はありますがやや何れも長くなっているなぁと言う感じです。本盤が影が薄いのは現在廃盤されていることもありますが1978年当時国際コンクール入賞の経験も無いフランスの若いヴァイオリニストが正直場違いなブラームスを弾いての事だった為らしいです。しかし本盤の出来上がりはデュメイのもう当時から現在の華麗さが塗されて成る程ブラームスの内省的情感からは隔たりがあるかも知れませんが逆にそのシルキーサウンドがピアノとのバランスと上手くとられ晦渋なブラームス音楽を聴き易い丁寧な雰囲気を出して私は素晴らしいと思いました。第1番第1楽章艶っぽく落ち着いてスタート、最終楽章(その主要主題が歌曲「雨の歌」から引用されている事からこの第1番も「雨の歌」と題されています)のしっとりとゆっくりした〆が印象的。やはり他の幾つかの歌曲からテーマが引用されて穏やかで幸せなムードの第2番、そして短調で書かれ一番内省的とされる第3番、何れもVとPの緊密なアンサンブルが楽しめそれに若さ故の表現意欲が好感を持ちました。本盤は三つのソナタ以外にFAEソナタ・・・シューマンがヴァイオリニストであるヨアヒムに捧げる為に提案してシューマン、ブラームス、ディートリヒと共作した珍しい作品(タイム@10’07A2’51B5’13C6’10)・・・が入っており、統一感が無いと言われる作品自体への興味が先行し私は余り知らない作曲家ディートリヒの作曲した第1楽章が一つの曲としての仕上がり感で気に入りました。昨年から私の地元に近い所で活動する関西フィルの音楽監督に就任したデュメイの頑張り・・・大阪新市長方針で厳しい対応を迫られた大阪フィル等から厳しいクラシック界ですが・・・に注目したい処であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/01/04

    2012年はかつてカラヤン、バーンスタイン亡き後カリスマ的な存在に奉られた感のあったヴァントの生誕百年、没後十年の年ですがそのヴァントの指揮によるブラームスについては1960年前後に収録されたケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団との演奏後1980年代前半NDRSOとのストレートな演奏そして本盤1990年代の同じオーケストラNDRSOとのライブ録音・・・ライブ故の一様ではない気分的な処をどう聴き容れるか・・・があり以前のレビューメモを繰り返しますがよろしくお願いします。同じオーケストラNDRSO分として1980年代前半のもののタイムも併記してメモを進めます。 ライブ録音1996年第1番(@13’27A9’31B4’55C16’56)(参考1982年分@13’11A8’49B4’51C16’35)は第1楽章出だしはいたって速く音色が北ドイツなのか篭った感じでその篭った音色を潜って次へと進行して行き展開部は普通に戻る・・・あれほど仕掛けたのに少し白ける感じも・・・、途中ピークでのティンパニーの扱いは巧み、第2楽章は割りとスッキリとし聴き易い進め具合、やはり少しテンポが早く、弾みがついて強奏になるがお開きはスピードを落とします。第3楽章そして最終楽章はあの歓喜テーマが初め流れて次の繰り返しではこのテーマが急加速しボリュームも轟きながら大きく・・・要は大きく変化球が投げられます、このアプローチは二巡目も同様、ぎくしゃく感というか不自然さも感じましたが確かにこの曲ではそのような曲想も否定できない面もあるようでその延用か、最後のクライマックスへの登りは重々しくそしてまた急加速、全奏は重圧感なく引っ張らずに終わります。やや個性的な第1番と思います。 1996年録音の第2番(@16’01A9’44B5’32C9’32)(参考1983年分@15’32A9’08B5’35C9’34)は第1楽章多分に力強いイメージが残り、続く第2楽章は田園風より少し厳しさが先行します。弦のピッチカートが浮かび上がるのは面白いと思いました・・・。最終楽章は前につんのめりながらただ進んで行きエンド。1995年ライブ録音の第3番(@12’59A8’11B6’01C9’39)(参考1983年分@12’31A7’40B5’41C9’19)、これも第1楽章きっぱりと出ます。この楽章は反復があります。硬質なアクセントが特徴ですね。第3楽章も感傷的な要素は薄いように思え好感を持ちました。最終楽章爆発時のティンパニーの微妙なズレは面白く、締め括りは意外としっとりと終わります。1997年録音の第4番(@12’49A11’38B6’30C9’58)(参考1985年分@11’50A10’46B6’24C9’28)は第1楽章あの印象的なテーマが素っ気無く短く途切れるように聴こえ淡々としたもの、彫琢の厳しい表現から逆にいろいろ他の演奏では聴こえない音情報が詰まっている?ように聴こえました。メソメソせず枯淡的でもなくコーダは男らしく最後は切り上げます。第2楽章は前楽章から一転?・・・じっくり目に密度濃い美しさが意表をつきます。微妙な変化が面白く寂寥感を表出し〆での弦リタルランドも印象的。重量感溢れる第3楽章そして最終楽章では起伏をつけながら各変奏曲をくっきりさせ後半はその男性的アプローチは増幅し更にティンパニーのクローズアップさせた使い方が面白く、最後の括りは到ってあっさり未練っぽくなく・・・「決め付け」る様に短いです。なお、本盤は仕様の向上での再登場であり音質が期待されますね。HMVカタログに載っているヴァント指揮のブラームス交響曲CDには他にDSOBを振っての第1番(1996年録音、タイム@13’35A9’23B4’49C17’31)、第4番(1994年録音、同@12’40A11’59B6’38C11’05)やMPOを振った第1番(1997年録音、タイム@14’02A9’33B4’59C17’36)がみられます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/01/03

    この音楽運びに効果を出し易いサン・サーンス交響曲第3番をカラヤンはあまり収録しておらず本盤演奏は1981年カラヤン73歳、オルガン担当のコシュローが57歳の時の録音であります。この曲の収録盤は当然主に仏系演奏家(オーケストラも含む)によるものが多く夫々その特徴を主張していますが他にはその派手なプレゼンテーションに相応しく米系演奏家(オーケストラも含む)が手をつけております。そういった意味で本盤演奏BPOの盤は珍しいのですがさすがオルガニストはフランス出身でオルガン自体かのノートルダム寺院聖堂のものを使用している事で若干「躊躇い」的な印象もあります。演奏タイムは@10’36A11’50B6’58C8’24と第三楽章を除いてじっくり運んでいる様ですね。第1楽章ゆっくりしてはいるものの私にはもう少し「溜め」が欲しい処もあり知らない間に本筋に入って行きテンポアップします。そしてカラヤン節というかレガートを噛ましBPOの管弦の「機能美」・・・なかんずく管の威力を発揮させます。循環方式において静かにゆったりと続く楽章ではオルガンバックで特に高音弦のしっとりとした高揚感が低音弦と相対する処は美しいです。先述した様にやゝきつくテンポも速めな第3楽章を経ていよいよオルガン本格参加でとにかく他のレビューにもあります様に強烈な迫力でとにかく割れんばかりの音響で確かにちょっと浮いてしまって興ざめな感じがしました。何とか「調整」バランス出来なかったのかとも素人的に恐れ多い事にもカラヤン演奏に思ってしまい・・・。カラヤン大先生にも勝手の違う世界があったとしてもまぁとにかく壮麗な演奏に仕上がっております。その他収録された仏管弦楽曲で1964年録音のドビュッシー「海」(タイム8’25+6’07+7’46)、「牧神の・・・」(同9’40)そしてラヴェル「ダフニス・・・」組曲第2番(同15’15)なのですが私はLPで聴いておりカラヤンとしては当時比較的「初物」イメージがありそのLP帯でも「増々好調カラヤンの新録音!」と銘打っており後年先のサン・サーンス交響曲とは異なり再録をしております・・・オーケストラは「海」の1953年PHOとの録音(同9’00+7’04+8’46)を除いて全てBPOで1977年(同9’47+6’44+8’58)、1985年(同8’55+6’51+8’14)、「牧神の・・・」も1977年(同10’19)、1985年(同9’58)そして「ダフニス・・・」は1985年(15’22)といった具合であります。1964年盤で活躍したフルートのツェラーは1977年盤でも健在。とにかく1964年演奏はカラヤン自身ラテン系が入っているのか不明ですが決して場違いな演奏ではなく当時の彼の充実に向かう様子が窺える名演と思います。なお、ラヴェル「ボレロ」(1966年録音、タイム15’55)、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(1985年録音、同7’13)、「スペイン狂詩曲」(1987年録音、同4曲で15’24)は未聴であります。本盤全体として1964年演奏分の管弦楽曲の良さに花を持たせて素晴らしいランクとさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/01/02

    この音楽運びに効果を出し易いサン・サーンス交響曲第3番をカラヤンはあまり収録しておらず本盤演奏は1981年カラヤン73歳、オルガン担当のコシュローが57歳の時の録音であります。この曲の収録盤は当然主に仏系演奏家(オーケストラも含む)によるものが多く夫々その特徴を主張していますが他にはその派手なプレゼンテーションに相応しく米系演奏家(オーケストラも含む)が手をつけております。そういった意味で本盤演奏BPOの盤は珍しいのですがさすがオルガニストはフランス出身でオルガン自体かのノートルダム寺院聖堂のものを使用している事で若干「躊躇い」的な印象もあります。演奏タイムは@10’36A11’50B6’58C8’24と第三楽章を除いてじっくり運んでいる様ですね。第1楽章ゆっくりしてはいるものの私にはもう少し「溜め」が欲しい処もあり知らない間に本筋に入って行きテンポアップします。そしてカラヤン節というかレガートを噛ましBPOの管弦の「機能美」・・・なかんずく管の威力を発揮させます。循環方式において静かにゆったりと続く楽章ではオルガンバックで特に高音弦のしっとりとした高揚感が低音弦と相対する処は美しいです。やゝきつく先述した様にテンポも速めな第3楽章を経ていよいよオルガン本格参加でとにかく他のレビューにもあります様に強烈な迫力でとにかく割れんばかりの音響で確かにちょっと浮いてしまって興ざめな感じがしました。何とか「調整」バランス出来なかったのかとも素人的に恐れ多い事にもカラヤン演奏に思ってしまい・・・。カラヤン大先生にも勝手の違う世界があったとしてもまぁとにかく壮麗な一風変わった雰囲気を持つ演奏に仕上がっております。その辺りは聴き応えはあり当面「OKランク」で聴き続けましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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