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2 people agree with this review 2014/12/29
ショルティが指揮すると王立歌劇場管弦楽団の響きが全く違って聴こえる。 引き締まった素晴らしい演奏だ。 第1幕は舞台が暗いが演劇の国だけあって音楽だけでなく演技も見応えがある。 喧嘩の場面などおそらく役者を使っているのだろう。 レイフェルクスがイヤーゴを実に巧みに歌っている。 憎らしさというより歌唱や演技の上手さに感心してしまう。 ドミンゴとレイフェルクスの演技がなにより素晴らしい。 ここまで演技をしっかりしているのも珍しいのでないのだろうか? 舞台美術にしても小道具にいたるまで具体的に細かいところまでつくりこんでいるので舞台上の虚構に素直に入っていける。 ムーティ指揮やレヴァイン指揮の映像も持っているが、このショルティ指揮のものが一番素晴らしいと思う。 カーテン・コールではチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の姿も映っている。
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複雑だが美しく輝かしいシュトラウスの音楽をショルティは3年をかけて素晴らしい録音にして残した。 歌劇『影のない女』はショルティが手掛けた多くの録音のなかでも特に愛情と情熱をかけた重要な録音の1つでもある。 シュトラウスも台本を書いたホフマンスタールもこの作品を最も重要な共作と考えていたという。 幾つか聴いたシュトラウスの作品の中で一番素晴らしいと思う。 皇帝を歌うドミンゴはその役にぴったりの品格を感じさせる。 皇后を歌うヴァラディは若々しく美しい声が印象的だ。(年齢的には若々しくないのだが、そこはさすが芸の力だ。) ヴァン・ダムはバラックの善良さがよく表れているし、バラックの妻のベーレンスは音楽と歌詞にある神経質さを歌いきっている。 『影のない女』という作品は大人のためのお伽噺の性格を持っているだけに誇張された独特のキャラクターが対比させられていて、この録音ではその対比がはっきり表れている。
0 people agree with this review 2014/12/29
ヴァインベルクのヴァイオリン作品はオイストラフやコーガン、ショスタコーヴィチ、ボリス・チャイコフスキイらに捧げられている。 ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2楽章ではいつの時代の作品だったかと錯覚を起こしてしまった。何処か不思議な作品だ。 ヴァインベルクの音楽からはショスタコーヴィチの亜流や直接的な影響が余り感じられないように思うが、ソナタ第3番の第3楽章ではまるでショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタかと錯覚するような部分がある。また、19世紀のサロンを思わせるような甘いメロディーが流れるのも面白い。 ソナタ第4番の第2楽章ではユーモアというか皮肉が効いていてなかなか面白い。 ソナタ第5番は第1楽章でのシンプルなメロディーが印象的で、独特の寂しさが漂う作品。 ヴァインベルクにとってヴァイオリンは扱いにくい楽器だったのだろうか? ヴァインベルクの他の楽器のための作品に比べるとやや消化不良に感じられた。
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19世紀ロシアのピアノ音楽のエッセンスが詰まった1枚。 聴いていて実に心地がいい。 グリンカ、チャイコフスキイとお馴染みの作曲家も並ぶが、名前は聞いていてもなかなか実際の作品を聴くことがないルビンシテインは、またしても1作品しか収録されていないというのが残念。英語では『ロシアの踊りとトレパーク』となっているが原語では『ロシア女性とトレパーク』というタイトル、楽しい作品だ。 ピアニストとして、教育者として、作曲家として活躍したルビンシテインだが、本国でもまだまだグリンカやチャイコフスキイの影に隠れているようだ。 抜粋になるがアレンスキイの『24の性格的小品』やリャードフの『ワルツ』と『マズルカ』は憂鬱さと愛らしさが同居した魅力的な作品だ。 レビコフの作品もなかなか聴く機会がないので嬉しい。 タネーエフは理論家としても有名だが、『前奏曲とフーガ』というのがいかにもタネーエフらしくて面白い。
0 people agree with this review 2014/12/28
ピアノ作品全集第1巻にはチェレプニンが20歳前後の頃に作曲した作品が主に並んでいる。 明るく楽しい曲調の『10のバガテル』。 『ピアノ・ソナタ第1番』はロシア・アヴァンギャルドという時代の息吹きを感じる。 異国情緒だったりラフマニノフやスクリャービンやプロコフィエフに影響を受けたような意欲的な『10のエチュード』も興味深い。
1 people agree with this review 2014/12/27
1982年4月6日のライブ録音。 ライブ録音のためなのか音に立体感はないが迫力がある。 バシュメットの演奏は文句なしだ。 キタエンコの録音はあまり持っていないのでこれまでよく分からなかったが、この演奏会を聴いて素晴らしい指揮者だと思った。 シュニトケの『管弦楽のためのパッサカリア』はミニマル・ミュージックに対するシュニトケの反応が現れているのだろうか、ユーモアも感じられる作品だ。 ちなみにライブ録音されたこの日は『パッサカリア』のソヴィエトでの初演になる。
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1985年11月10日のプーシキン美術館でのライブ録音。 ザーッという雑音が流れていたり、一部音割れがするなどしっかりした機材で録音したのではないようだ。 もともと商品化するために録音したのではなくて記録用の音源をCD化したのかもしれない。 音質は良いとは言えないが演奏を聴いているとそんなことどうでもよくなって、『冬の旅』に引き込まれてしまう。 名演奏だ。
2 people agree with this review 2014/12/17
ジョリヴェの自作自演も収録した作品集。 ジョリヴェの音楽には激しいところもあるが、苦味と渋みが基本にあり、なんとも言えない味のある作品を残している。 特に『ファゴットと室内管弦楽団のための協奏曲』がとても良かった。時にジャズっぽく、そしてほんの少しユダヤっぽかったりする。 『7のためのラプソディー』では一部、ストラヴィンスキイの『兵士の物語』を進化させたような印象を受けた。難しい所もあるがなかなか面白い作品だ。 ロジェストヴェンスキイ、シナイスキイ、ポリャンスキイによる指揮やロストロポーヴィチによるチェロも素晴らしい。
3 people agree with this review 2014/11/20
バルトリのような一流のソリストが研究者のように音楽史に取り組み、歴史から忘れ去られたレパートリーを発掘し、研究だけでなく演奏と録音の形に残すとは何と素晴らしいことだろうか! I BAROCCHISTIという古楽器アンサンブルも素晴らしい演奏をしている。 バルトリのこのような活動を今後も期待したい。
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1 people agree with this review 2014/11/19
ラテン音楽のファンには贅沢な贈り物だろう。 オーケストラが伴奏に入っているが、エレクトリック・ベースやエレクトリック・ギター、ドラムによる単純なコードやリズムの繰り返しが単調に感じられる。 ポップスのアルバムでもアコースティックの楽器を用いた編曲にすればドミンゴの声もより引き立つはずだ。 電気的な楽器を使うとどうしても安っぽく聴こえてしまう。 アルバムによってはラテン音楽らしくトランペットやアコースティック・ギターが入っているが、伝統的なラテン音楽の伴奏楽器だけの演奏の方がオーケストラを用いるより良いと思う。
スヴェトラーノフの指揮でモーツァルトの音楽が聴けるとは! スヴェトラーノフのファンにはたまらない1枚だ。 スウェーデン放送交響楽団は透明感のある素晴らしいサウンドを聴かせてくれる。ライブ録音ながら音質も美しい。 第40番も41番も小細工なしの堂々たる演奏。 スヴェトラーノフらしいテンポの極端な緩急を期待してしまったが、とてもシンプルな演奏になっている。
0 people agree with this review 2014/11/08
1943年〜88年生まれの現在活躍している作曲家の作品を収録している。 シャヒディはメロディアから発売されている管弦楽曲集(ゲルギエフ指揮)で知っていたが、他の作曲家は今回初めて知った。 キリル・ヴォルコフのピアノ・ソナタは時おりロマンチックな楽想があらわれる印象的な曲だ。 セルグーニンの作品は『オリガミ(折り紙)』というタイトルからして日本に関心があるのだろう。その辺りも興味深い。作品はとても美しくミニマル・ミュージックの要素がある曲だ。
2 people agree with this review 2014/11/02
歌劇『オランゴ』プロローグ。 これは楽しい。 ライブ録音で音が少し遠いのが気になったが素晴らしい演奏。 この作品は当初1932年秋に予定されていた十月革命15周年祝典のために計画されたとあるが、内容からして洒落が利きすぎている。 明らかに祝典にはそぐわないので計画が頓挫したのも無理はない。 これこそ現代に通じる物語だ。 人間と猿との交配によって生まれたオランゴが戦場に行ったあと資本主義社会で新聞王として活躍するが、裏切りにあって最後はモスクワのサーカスに売り飛ばされる。 戦場で人でなく、猿が混ざっているオランゴに人殺しをさせて人間は操っているだけ、しかし平和が来てオランゴが並の人間には出来ない能力を発揮すると嫉妬と恐れから裏切り罠にかける。最後はサーカスに入れて見世物にして人間は安心する。人間の心の醜さを現した興味深い作品だ。(台本はアレクセイ・トルストイとアレクサンドル・スタルチャコフ。) 20世紀初頭にリムスキイ=コルサコフがアレクサンドル・プーシキン原作による歌劇『金鶏』でおとぎ話の世界を通じて体制批判をしたが、もし歌劇『オランゴ』が完成していたらショスタコーヴィチはSFの世界を通じて体制批判をしたことになっていた。 帝政ロシアとソヴィエト。形を変えて人々を苦しめた社会体制が歴史の中で繰り返されたが、それに抵抗するように芸術の世界で体制を批判する作品がうまれることが繰り返されることがなかったのが残念だ。 CD2枚目に収録されている交響曲第4番はサロネンとロサンゼルス・フィルハーモニックによる透明感のある素晴らしい演奏だ。
0 people agree with this review 2014/11/01
アルメニア出身の作曲家、アルノ・ババジャニアンはピアニストとしても優れていた。 ババジャニアンによるピアノ作品はアルメニアの民族音楽やジャズや12音技法などを取り入れたもので、どの曲も興味深い。 民族的な要素がしっかりと20世紀の音楽に変換されているところが素晴らしい。 このCDを聴いてババジャニアンの音楽をもっと知りたいと思った。
1 people agree with this review 2014/10/31
レヴァイン指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団。 正直レヴァインの指揮でいいと感じた録音は少ないのだが、この『椿姫』はとてもいい。 メトロポリタン歌劇場管弦楽団も合唱団も素晴らしい演奏をしている。 クライバー指揮の強烈な録音が耳にあるが、こちらは上品な演奏だと思う。 やはりパヴァロッティが素晴らしい。第2幕が特に印象に残った。 肝心のスチューダーが弱いように思う。
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