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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/01/14

    ヌヴーのブラームス協奏曲は評判高く私も聴きたいと思って一般に手に入り易い1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックのライブものと本演奏1946年ドブロウエン指揮PHO(本盤シベリウスの方でもサポートしているこのオーケストラは当時設立後間もない頃であります・・・・今年2010年もうすぐ来日公演がありますね)バックのスタジオ録音のものと迷ったのですが(迷わず両方という程ではありませんでした)曲の組み合わせ、自分の他のライブラリー在庫やらで本演奏即ち後者の演奏盤をHMV購入しました。ヌヴーには他に何れもライブ録音で1948年デゾルミエール指揮FNOバックのもの、1949年ドラティ指揮HROバックのものがあるようですが彼女が1949年航空機事故でピアニストの弟と共に亡くなった事が残された彼女の諸演奏記録価値を感傷も手伝って増していった様です。さてこのブラームス、演奏タイムは@21’25A9’06B7’42となっており1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックの@22’08A9’40B7’55よりやや性急な感じがし、演奏もヌヴーの特色である集中力、気迫さも充分であります。第1楽章オーケストラの前奏がありヴァイオリンがもう待てないと思うほどせっかちに入りパッセージを飛びぬける処などは本演奏独特であります。本演奏はスタジオ録音だけに逆に少し雰囲気的に高いテンション一本調子な処やバックの管楽器に頑張ってもらいたかったと感ずる部分もなきにしもあらずでした。もう一曲の1945年収録のシベリウスのヴァイオリン協奏曲(バックはジュスキント/PHO、演奏タイムは@15’48A8’09B7’58)は聴いておりませんのでOKランク以上確保と当面させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/14

    ヌヴーのブラームス協奏曲は評判高く私も聴きたいと思って一般に手に入り易い本演奏1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックのライブものと1946年ドブロウエン指揮PHOバックのスタジオ録音のものと迷ったのですが(迷わず両方という程ではありませんでした)曲の組み合わせ、自分の他のライブラリー在庫やらで後者の演奏盤をHMV購入しました。ヌヴーには他に何れもライブ録音で1948年デゾルミエール指揮FNOバックのもの、1949年ドラティ指揮HROバックのものがあるようですが彼女が1949年航空機事故でピアニストの弟と共に亡くなった事が残された彼女の諸演奏記録価値を感傷も手伝って増していった様です。さて別途偶々知人から前者の演奏盤を聴かせてもらった感想を述べますと前者1948年イッセルシュテット指揮RHSOの本演奏タイムは@22’08A9’40B7’55と後者1946年ドブロウエン指揮PHOの@21’25A9’06B7’42のよりやや落ち着いた感じがしながらヌヴーの特色である集中力、気迫さも充分であります。後者で見られた第1楽章オーケストラの前奏後ヴァイオリンがもう待てないと思うほどせっかちにパッセージを飛びぬけるといった処などはありません。後者はスタジオ録音だけに逆に少し雰囲気的に高いテンション一本調子な処やバックの管楽器に頑張ってもらいたかったと感ずる部分もなきにしもあらずでした。前者では第1楽章から呼吸のはずみも聞こえてきそうな力強さは正しくヌヴーそのものでありますがライブだからどうこうといった具合ではありません・・・第1楽章ヴァイオリンの入りしな及びカデンツァも充分余裕でもって弾ききっている感じであります。続く楽章は後半の追い込みと以降の山谷作りが面白く、最終楽章もしっかりしたイッセルシュテット以下のバックが締めております・・・テンションは高いのでしょうが殆ど私のレベルでは聴き取れなかったです。まぁ同曲異演の場合共演相棒との相互作用も働いては来るようですね。どちらも素晴らしい演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/14

    ヌヴーのブラームス協奏曲は評判高く私も聴きたいと思って一般に手に入り易い1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックのライブものと本演奏1946年ドブロウエン指揮PHO(本盤シベリウスの方でもサポートしているこのオーケストラは当時設立後間もない頃であります・・・・今年2010年もうすぐ来日公演がありますね)バックのスタジオ録音のものと迷ったのですが(迷わず両方という程ではありませんでした)曲の組み合わせ、自分の他のライブラリー在庫やらで本演奏即ち後者の演奏盤をHMV購入しました。ヌヴーには他に何れもライブ録音で1948年デゾルミエール指揮FNOバックのもの、1949年ドラティ指揮HROバックのものがあるようですが彼女が1949年航空機事故でピアニストの弟と共に亡くなった事が残された彼女の諸演奏記録価値を感傷も手伝って増していった様です。さてこのブラームス、演奏タイムは@21’25A9’06B7’42となっており1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックの@22’08A9’40B7’55よりやや性急な感じがし、演奏もヌヴーの特色である集中力、気迫さも充分であります。第1楽章オーケストラの前奏がありヴァイオリンがもう待てないと思うほどせっかちに入りパッセージを飛びぬける処などは本演奏独特であります。本演奏はスタジオ録音だけに逆に少し雰囲気的に高いテンション一本調子な処やバックの管楽器に頑張ってもらいたかったと感ずる部分もなきにしもあらずでした。もう一曲の1945年収録のシベリウスのヴァイオリン協奏曲(バックはジュスキント/PHO、演奏タイムは@15’48A8’09B7’58)は聴いておりませんのでOKランク以上確保と当面させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/13

    ヌヴーのブラームス協奏曲は評判高く私も聴きたいと思って一般に手に入り易い1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックのライブものと本盤1946年ドブロウエン指揮PHOバックのスタジオ録音のものと迷ったのですが(迷わず両方という程ではありませんでした)曲の組み合わせ、自分の他のライブラリー在庫やらで本盤即ち後者の演奏盤をHMV購入しました。ヌヴーには他に何れもライブ録音で1948年デゾルミエール指揮FNOバックのもの、1949年ドラティ指揮HROバックのものがあるようですが彼女が1949年航空機事故でピアニストの弟と共に亡くなった事が残された彼女の諸演奏記録価値を感傷も手伝って増していった様です。さてこのブラームス、演奏タイムは@21’25A9’06B7’42となっており1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックの@22’08A9’40B7’55よりやや性急な感じがし、演奏もヌヴーの特色である集中力、気迫さも充分であります。第1楽章オーケストラの前奏がありヴァイオリンがもう待てないと思うほどせっかちに入りパッセージを飛びぬける処などは本演奏独特であります。本演奏はスタジオ録音だけに逆に少し雰囲気的に高いテンション一本調子な処やバックの管楽器に頑張ってもらいたかったと感ずる部分もなきにしもあらずでした。他の収録曲スーク、ショパン、ラヴェルなどは先述のピアニストが伴奏しておりどれも1946年の録音らしいです。これらの演奏に更にヌヴーらしさが表れているそうですがこれから更に聴き込んでその辺り楽しみたいと思っております。まだ私自身本盤未消化の処もありますが素晴らしいランクは確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/13

    ブーレーズにおけるストラヴィンスキーのウエイトはHMVカタログからも分る様にかなり高いものであります。私は「春の祭典」と「ペトルーシュカ」のカップリングで聴いており「火の鳥」は未聴ですので「春の祭典」についてだけのコメントになります。「春の祭典」(1913年モントゥー初演)は1964年にFRSOと、1969年本盤のオーケストラCLOとの録音が既にあり本盤1991年録音は再々録というわけです。音楽学者、作曲家、批評家と様々な事音楽面では顔を持つブーレーズはある意味完全な音楽家でありそれだけ他の作曲家作品を演奏するのには「屁理屈」的にせよそのスコアをその自らの眼で冷静とまで言われる程分析し・・・そう丁度レントゲン写真で人間肉体を解剖分析する如く・・・組み直して再現する作業を行なうのが彼にとっての演奏なのでしょう。こんな事だから時として「”み”も”ふた”も無い」うすら寒さを覚える結果にとられがちだったのかとも思います。こういったアプローチは現代音楽へのそれには適しているのですが果たしてストラヴィンスキーには・・・といった処でした。演奏タイム的に「春の祭典」は(括弧内はCLOを振った旧盤)第1部15’55(16’36)、第2部17’27(17’49)であり曲により微妙な変化はありますがそれも数字上だけで何とも言えません。ただ本盤録音が良く音の細部まで・・・そう解剖部品を棚卸しする様に・・・シャープな切れが明晰でありながら全体として分り易い表現に到っているのは注目に値します、「春の祭典」での高揚感へ運んでいくストーリー作りは手馴れたものとは言え聴き応えがあります。多分に何回か録音するにつれての学習効果もあるでしょうしアメリカでの最初のオーケストラであるセルに徹底的に叩き込まれてのアンサンブル最高のCLOとの協調が上手く行った証しなのでしょう。知人からの「火の鳥」の評判も配慮して素晴らしいランクとしておきます・・・・ちょっとレビューとしてはサボり気味でスミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/13

    ブーレーズにおけるストラヴィンスキーのウエイトはHMVカタログからも分る様にかなり高いものであります。現にこの二曲「ペトルーシュカ」(1911年モントゥー初演)は1971年NYPと、「春の祭典」(1913年モントゥー初演)は1964年にFRSOと、1969年本盤のオーケストラCLOとの録音が既にあり本盤1991年録音は再録又は再々録というわけです。音楽学者、作曲家、批評家と様々な事音楽面では顔を持つブーレーズはある意味完全な音楽家でありそれだけ他の作曲家作品を演奏するのには「屁理屈」的にせよそのスコアをその自らの眼で冷静とまで言われる程分析し・・・そう丁度レントゲン写真で人間肉体を解剖分析する如く・・・組み直して再現する作業を行なうのが彼にとっての演奏なのでしょう。こんな事だから時として「”み”も”ふた”も無い」うすら寒さを覚える結果にとられがちだったのかとも思います。こういったアプローチは現代音楽へのそれには適しているのですが果たしてストラヴィンスキーには・・・といった処でした。演奏タイム的に「ペトルーシュカ」は(括弧内はNYPを振ったもの)第1部9’57(10’13)、第2部4’30(3’58)、第3部7’02(6’45)、第4部13’29(13’10)であり「春の祭典」は(括弧内はCLOを振った旧盤)第1部15’55(16’36)、第2部17’27(17’49)であり曲により微妙な変化はありますがそれも数字上だけで何とも言えません。ただ本盤録音が良く音の細部まで・・・そう解剖部品を棚卸しする様に・・・シャープな切れが明晰でありながら全体として分り易い表現に到っているのは注目に値します、「春の祭典」での高揚感へ運んでいくストーリー作りは手馴れたものとは言え聴き応えがあります。多分に何回か録音するにつれての学習効果もあるでしょうしアメリカでの最初のオーケストラであるセルに徹底的に叩き込まれてのアンサンブル最高のCLOとの協調が上手く行った証しなのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/13

    1981年ヘンドリックスを第1ソプラノに据えてのモーツァルト・ハ短調大ミサ曲収録でカラヤンは特に出だし「キリエ」をゆったり展開することによりこの曲演奏の印象を支配してしまっております。演奏タイム(私が聴いたのは輸入LP盤)は「キリエ」8’04、「グローリア」27’53、「クレド」12’46、「サンクトゥス」3’59、「ベネディクトス」5’55であり今申し上げたように「キリエ」においてレガート気味に始まる伴奏、合唱は雰囲気作り万全というわけです。「グローリア」でのソプラノ二重唱(もう一人はj.ペリー)は見事だし「クレド」の冒頭の力強い合唱の手加減さは何とも言えません。それにも増して同「クレド」での主に管楽器ソロで支えられた伴奏での静かなソプラノ歌唱はやや宗教曲とは趣きを異とする向きもありましょうが朗々とした唄いぶりに脱帽であります。「サンクトゥス」ではオルガンも目立ち堂々とスタートします。最終「ベネディクトス」は短調ベースから入りソプラノ、テノール、バスと重唱が展開されますが全体この曲では男声陣P.シュライヤー及びB.ラクソンは余り表には立たないようです。そう言えばテノールのP.シュライヤーは指揮者としてヘンドリックスを独唱者としてバッハのカンタータなどを吹き込んでおりましたね。ハ短調という押しの強い調性はあまり感じられない未完成のこのミサ曲の魅力は充分伝わる演奏かと思います・・・カラヤンのモーツァルト適性を再度確認した次第です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/13

    1981年ヘンドリックスを第1ソプラノに据えてのモーツァルト・ハ短調大ミサ曲収録でカラヤンは特に出だし「キリエ」をゆったり展開することによりこの曲演奏の印象を支配してしまっております。演奏タイム(私が聴いたのは輸入LP盤)は「キリエ」8’04、「グローリア」27’53、「クレド」12’46、「サンクトゥス」3’59、「ベネディクトス」5’55であり今申し上げたように「キリエ」においてレガート気味に始まる伴奏、合唱は雰囲気作り万全というわけです。「グローリア」でのソプラノ二重唱(もう一人はj.ペリー)は見事だし「クレド」の冒頭の力強い合唱の手加減さは何とも言えません。それにも増して同「クレド」での主に管楽器ソロで支えられた伴奏での静かなソプラノ歌唱はやや宗教曲とは趣きを異とする向きもありましょうが朗々とした唄いぶりに脱帽であります。「サンクトゥス」ではオルガンも目立ち堂々とスタートします。最終「ベネディクトス」は短調ベースから入りソプラノ、テノール、バスと重唱が展開されますが全体この曲では男声陣P.シュライヤー及びB.ラクソンは余り表には立たないようです。そう言えばテノールのP.シュライヤーは指揮者としてヘンドリックスを独唱者としてバッハのカンタータなどを吹き込んでおりましたね。ハ短調という押しの強い調性はあまり感じられない未完成のこのミサ曲の魅力は充分伝わる演奏かと思います・・・カラヤンのモーツァルト適性を再度確認した次第です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/12

    基本的にはオペラ指揮者であったサーバタは米国ででも活躍し本盤はNYPOを振っての1950年ライブであります。ブラームスのミルシィティンによる協奏曲はバックのサーバタの些か直截なのに対してまだ若かったミルシィティンは艶っぽく充分弾ききっているのがある意味対照的でタイム的には@20’18A9’04B7’48と全体ほんの少し短めとなっています。通常よく聴く第1楽章ヨハヒムカデンツァとは異なるカデンツァが印象に残りました。ミルシテインは比較的多くブラームスの協奏曲を残しており本盤が戦時中から彼がユダヤ系のため渡米しクレンペラーの下ロスアンジェルスSOのCMを務めた以降の名残でもあったのですが1953年スタインバーグ/ピッツバーグSO、1957年カラヤン/ルッツェルンFO、1960年フィストゥラーリ/PHO、同年クレツキ/NDRSO、1963年ケルテス/FSOそして1974年ヨッフム/VPOなどと資料的にはあり本盤演奏は一番古い方ではないでしょうか。なお、私の持っている盤はサーバタのペースでどんどん進んで行くベートーヴェン「運命」交響曲とのカップリングなのでアラウのピアノ協奏曲方は聴いておりません。OKランクとしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/12

    基本的にはオペラ指揮者であったサーバタは米国ででも活躍し本盤はNYPOを振っての1950年ライブであります。1950年・・・日本で言えば昭和25年・・・まだ私などは就学前で同じ古い演奏録音盤でも自分自身の誕生前と誕生後(特にまだクラシックの「ク」の字も知らなかった時代)の物とでは聴く者として心構えに何か微妙な違いがあり大戦後のライブで集った演奏家、聴衆達も大半今はこの世にいない・・・そして私もやがて・・・そうした思いが感傷的に過ぎるのであります。それはさておき、ブラームスのミルシィティンによる協奏曲はバックはサーバタの些か直截なのに対してまだ若かったミルシィティンは艶っぽく充分弾ききっているのがある意味対照的でタイム的には@20’18A9’04B7’48と全体ほんの少し短めとなっています。通常よく聴く第1楽章ヨハヒムカデンツァとは異なるカデンツァが印象に残りました。「運命」交響曲(タイムは@8’24A9’54B5’11C9’06 )もサーバタのペースでどんどん進んで行きます。ライブ故の興奮度も手伝って最終楽章タクトが下ろされない内に大拍手・・・・。拍手と言えばどちらの曲も第1楽章が終わってからその拍手がされたのも面白く聴きました、素晴らしい盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/12

    1995年からHPO首席指揮者であるセーゲルスタムが2002年約10年ぶりに収録したシベリウス交響曲集で本盤はその抜粋であります。前回旧盤はDRSOを振って1990年代初めの収録で特に第1番旧は演奏タイムが@12’26A9’57B5’48C14’45であったものが本新盤(・・といってももう随分年月が経過)は@11’13A9’22B5’17C12’21と第4楽章に短縮化が認められます。旧盤はセーゲルスタムの容貌から溢れ出す野性味ある大味な演奏だったのですがこれは先ず1986年HPOをベルグルントが振った評判高い演奏(@10’55A8’54B4’57C11’21)に対するアンチテーゼ的位置付けではなかったのかと思いたくなる程です。演奏時間としてはあのカラヤンだとかに逆戻り?した感があります。さて、本盤第1番、第1楽章からたっぷり墨をつけた太筆で書初めする如くスタートします。打楽器のゆったりそれも強弱をつけてのアクセントが印象的ですね。最終楽章もあの一度聴いたら忘れられないメロディ第1主題から展開しクライマックスにかけて第2主題をこれもたっぷりと流れこの量感は凄いです、やはり効果的なティンパニーが付随します。シベリウス交響曲と言えば本交響曲では第2楽章の吹雪原野を思わせる寒々とした光景観を思い出し又そのような演奏を私は求める傾向があったのですがこのセーゲルスタムは粘着・爆演型なのか少し私の方向感が狂ったのは事実であります。バーンスタイン/VPOの交響曲第2番が(マーラー風に?)くどくて往生している評もありましたがひょっとしてセーゲルスタム風の怪異さがシベリウス音楽の実体であったりしてとか思いますね・・・・。ロマンチックに進める第7番は旧盤22’14、新盤22’04・・・ついでに言えば1986年ベルグルント/HPO盤が21’23とほぼ皆同タイムで後は演奏の中身になってきましょう。私はやはり自然の清涼・寂寥感をこの曲には求めているだけに振幅幅が相変わらず大きいセーゲルスタムはちょっと重荷です。しかし本盤全体それでも第2番盤と同様素晴らしいランクを確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/11

    現在国内外盤とも売られていませんがかつて聴いていた演奏なのでメモを兼ねて紹介させていただきます。私が聴いた本演奏では先ずブッシュの珍しいブラームス協奏曲が注目される処ですがブッシュの晩年である1951年のライブ収録音源の割には僅かな音の飛び・・・特に第1楽章オーケストラ序奏部分・・・や音の歪み、ノイズがありそこを我慢?出来るか・・・歴史的な記録には間違いないでしょうから・・・それ次第です。バックはあまり聞いたことのない指揮者ミュンクによるバーゼルOで演奏タイムは@21’24A9’39B7’38と別段過不足感はありません。第1楽章のカデンツァはブッシュ自身の作でテクニック的衰えも無いようで聴く価値はあると思います。ベートーヴェンの二曲のロマンス(演奏タイムは第1番は6’17、第2番は7’44)は1942年収録でバックはウォーレンシュテインがニューヨークのWORROという楽団を指揮して手堅くサポート、ブッシュも特に問題ないと思います・・・・私はこのロマンスについては従来あまり他の演奏では聴かなかったのですがこのブッシュ演奏については例外的によくラックから取り出して聴きます。もう一つ珍しい曲でこれもまたまた珍しいワルター指揮ARCOとの1936年共演、ブゾーニのヴァイオリン協奏曲で三楽章一気に21’55タイムでの演奏です。私はこの曲をこの演奏でしか聴いたことがなくシゲティの十八番だったといわれる(シゲティも録音を残していないそうです)曲とは言え正直あまり馴染めなかったです。こうして内容を紹介しますと本当に惜しいかなブラームスの特にほんの僅かながらではあるけれど音飛びが悔やまれます・・・人工的に今の技術だと修復加工出来るのでは。音飛びを無視すれば素晴らしいランクは確実でしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/11

    昨年英国DBEを受賞した内田光子が30歳代の1983年から1987年にかけて毎年分納収録して大成したモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集(18曲のソナタ以外に幻想曲、ロンド等を含む)からの抜粋であります。内田は周知の如く1970年ショパン・コンクール二位入賞の実績を有しこれを日本人として越えた者は今日現在いません。1980年頃からモーツァルト演奏を公開し出して本盤1983年収録の第11番K331「トルコ行進曲」(タイムは@13’49A6’38B3’31とせっつかない印象タイム)では翌年エジソン賞やレコード・アカデミー賞が与えられている程の名演なのであります。確かに第3楽章など単に弾き進むのではなく微妙な変化をつけておりエンドの辺りは段差を強調するなどの個性が光った演奏であります。大半の曲を聴き終えてこの「個性・・・情と知の捻ったぶつかり合い」がモーツァルトの曲にピッタリ感があるかどうかは聴く側の好みにも寄ってくるのでありそこは様々な印象を持ったことは事実であります。さきほど「せっつかない印象」と書いたのですがサンプリングで他の曲でのタイムをメモしますと第8番K310(1985年録音)が@8’04A10’42B2’48、第12番K332(1983年録音)@6’57A5’01B6’35といった具合でタイムだけでもおわかりになると思います(勿論演奏そのものもであることは言を待たないのでありましょう)。私の聴いた全集アルバムには内田の「全曲録音を終えて」というメモがついており少し引用させていただきますと「モーツァルトのピアノ・ソナタの全曲演奏、そして録音をふり返ってみると、1曲1曲の美しさ、楽しさ、特殊性がまず有るが、それを越えた全体の流れを知る面白さが最大の発見であったと言えよう。彼の一生の大きな波をたった18曲のうちに垣間見ることができる。そしてオペラやピアノ協奏曲の華やかさやヴァラエティ、規模の大きさがないかわり、限られた素材と形の中で他の作品にはない世界が展開される・・・(以下各曲の演奏ポイントに触れています)」・・・大きな仕事を完遂した者だけが言える言葉と思います。確かにモーツァルトが18歳の1774年第1番K279から1789年の第17番K576(前年第18番K533がK494と合体完成?)までの過程で彼の短い生涯、様々な走馬灯が走るのを内田は視ていたのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/10

    昨年英国DBEを受賞した内田光子が30歳代の1983年から1987年にかけて毎年分納収録して大成したモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集(18曲のソナタ以外に幻想曲、ロンド等を含む)であります。内田は周知の如く1970年ショパン・コンクール二位入賞の実績を有しこれを日本人として越えた者は今日現在いません。1980年頃からモーツァルト演奏を公開し出して本盤1983年収録の第11番K331「トルコ行進曲」(タイムは@13’49A6’38B3’31とせっつかない印象タイム)では翌年エジソン賞やレコード・アカデミー賞が与えられている程の名演なのであります。確かに第3楽章など単に弾き進むのではなく微妙な変化をつけておりエンドの辺りは段差を強調するなどの個性が光った演奏であります。大半の曲を聴き終えてこの「個性・・・情と知の捻ったぶつかり合い」がモーツァルトの曲にピッタリ感があるかどうかは聴く側の好みにも寄ってくるのでありそこは様々な印象を持ったことは事実であります。さきほど「せっつかない印象」と書いたのですがサンプリングで他の曲でのタイムをメモしますと第8番K310(1985年録音)が@8’04A10’42B2’48、第12番K332(1983年録音)@6’57A5’01B6’35といった具合でタイムだけでもおわかりになると思います(勿論演奏そのものもであることは言を待たないのでありましょう)。私の聴いた全集アルバムには内田の「全曲録音を終えて」というメモがついており少し引用させていただきますと「モーツァルトのピアノ・ソナタの全曲演奏、そして録音をふり返ってみると、1曲1曲の美しさ、楽しさ、特殊性がまず有るが、それを越えた全体の流れを知る面白さが最大の発見であったと言えよう。彼の一生の大きな波をたった18曲のうちに垣間見ることができる。そしてオペラやピアノ協奏曲の華やかさやヴァラエティ、規模の大きさがないかわり、限られた素材と形の中で他の作品にはない世界が展開される・・・(以下各曲の演奏ポイントに触れています)」・・・大きな仕事を完遂した者だけが言える言葉と思います。確かにモーツァルトが18歳の1774年第1番K279から1789年の第17番K576(前年第18番K533がK494と合体完成?)までの過程で彼の短い生涯、様々な走馬灯が走るのを内田は視ていたのでしょう。この解説書にはあの指揮者イッセル・シュテットの息子で音楽学者、フィリップスプロデュサーのエリック・スミスの各曲説明もついております。又、彼女はいつか再録するのかも知れませんがこの時の全曲盤は貴重なやや大袈裟に申せば我々日本人にとっての素晴らしい金字塔でもあると思っております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/01/09

    MIDORIの満を持してのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、彼女がまだ二十歳前の時アシュケナージ指揮BRSO共演の演奏が公開のもので記録にあるらしいのだけれど今回2003年ライブはヤンソンス/BPOという強力なバックを得て彼女がこの手垢にまみれた名曲を考え抜いて高い集中力をもって演奏した結果盤ということになります。キャリアの割りにそんなに次々とリリースするタイプでもなさそうな彼女のメンデルスゾーン・・・出だしから曖昧な処は無くしかもハッタリ無くスタートします。時にはハッとこの曲へのインスピレーションを新たにする時がありました。演奏タイムは@13’07A8’09B6’47となっており同じバックで1996年ライブのサラ・チャンがヴァイオリンを弾いているものが@13’14A7’57B6’27とタイムに関してはブレはありません。いずれにしてもMIDORIのヴァイオリンの方は奇を衒わないというかハッタリが無くそれだけ成長した「品格」が聴かれます。マァもう少しくらい甘くても・・と思った事も正直な話・・・。このメンデルスゾーン・ライブの前年やはりライブで同じバックサポートによるブルッフの協奏曲は全体として曲想にも因る処もありますがたっぷり情感でバックも第1楽章中間あたりヤンソンスらしくオーケストラを鳴らすのも聴けます。第2楽章の語るような演奏も印象的でした。演奏タイムは@8’20A9’18B7’31と他の演奏と比較するとバランス上第2楽章がゆったり目であることが特徴? 名器グァルネリ・デル・ジェス「エクス・フーベルマン」でいずれ彼女の存在感あるベートーヴェン、ブラームスその他まだリリースされていない曲が登場するのが楽しみであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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