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Review List of フォアグラ 

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  • 5 people agree with this review
     2012/01/18

    ゆっくりと楽しんで全曲聴き通した。改訂版による珍演であるブルックナー以外は全て上質の演奏。特に好きなのは、トッホ、ヒンデミット、フィルクスニーとの「皇帝」。あと、「悲愴」、ヘンデル、ハイドン、ラヴェルあたりも非常に良い。どれも率直な演奏であり、一聴すると平凡と紙一重なのだが、音楽が無理なく語りかけてくるところにこの人の実力を感じさせる。スタインバーグといえば、晩年の来日時の演奏が硬直したもので印象が悪かったのと、当時の批評が2流の職人扱いだったため、興味が全く持てなかったのだが、同様の人も多いのではないか。このセットで面目一新。ぜひコマンド録音もセットで出してほしい。

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  • 1 people agree with this review
     2011/12/15

    ソニーのMETシリーズからリーゼ・スティーヴンスの2組が出たが、お薦めはこちら。有名な「カルメン」はスティーヴンスの声が衰えていて楽しめない。「ミニヨン」では声も表現も瑞々しいし、他の歌手も適材適所。ペレティエの指揮も感興に充ちている。セヴァスチャン盤、アルメイダ盤より優れていると思う。1945年録音なので音はいまいちだが、悪くはない。

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  • 2 people agree with this review
     2011/11/16

    モダン楽器にハイピッチ、即興なしのコレッリなんて時代錯誤と言われそうだが、コレッリの端正なメロディをグリュミオーほど豊かに、気品高く奏でたものはない。10番など心に沁みいるようだ。作品5の代表盤として推したい。

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  • 2 people agree with this review
     2011/10/28

    ヤングとインバルの2つのブルックナー・シリーズが絶好調である。ともにどんどん良くなっているのが頼もしい。ヤングは1番が超絶名演だったし、インバルも先の6番が素晴らしかった。競合となる2番はインバルの圧勝。2番は冒険的な実に面白い曲であり、第1楽章はワクワクするような楽しさがあるのだが、そうした魅力を引き出した演奏は少ない。ヤングももたつく。インバルは流石にはずさない。旧盤も名演で今も愛聴盤だが、今回はオケがはるかに優秀でずっと聴きごたえがある。1877年版使用もいい。キャラガンによる1872年版と比べ、1877年版は冗長な部分、混乱した部分を整理しただけで、魅力的なエピソードが削られるようなことは全くなく、全ての点で優れている。ヤングはキャラガン版での演奏であり、大きく損をした。学者に振り回されず、8番では初稿を使い、2番では最終稿というインバルの見識を讃えたい。2番の代表盤とするに吝かでないが、拍手は不要だと思う。

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  • 10 people agree with this review
     2011/09/29

    カプソン兄弟の室内楽はハズレなし。このフォーレも素晴らしい出来だが、もうひとつ付け加えたいのは、エベーヌ四重奏団の好演である。実によく歌い、しかもべたつき感がなくハーモニクスが清潔。カプソン兄弟と共通する美質を持ったグループだ。素朴で地味なヴィアノヴァや第1ヴァイオリン以外が落ちるパルナンより上であり、そのおかげで全曲中の白眉である2つの五重奏曲が充分な聞き映えするものとなった。マイナスはピアノの収録が不鮮明な点だが、SP盤を想わせる凝った装丁とありえない激安価格がカバーしており、最高と評価したい。

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  • 2 people agree with this review
     2011/08/30

    シノーポリ/シュトゥットガルトに続いてコンドラシン/バーデンバーデンが発売になり、嬉しいかぎりだ。個人的には、6番はこの両盤が最高の演奏だと思っている。思い切ったデフォルメでマーラ−の心情を抉り出すシノーポリに対してコンドラシンは純音楽的なアプローチ。しかし、そのテンションの高さは尋常ではない。スケルツォのスピードにもびっくりするが、さらに凄いのは同じく高速テンポで突き進む終楽章の荒れ狂い具合。今は、もっと洗練され美感を優先したマーラーが主流だが、私はこういう一期一会の演奏の方が好きだ。

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  • 3 people agree with this review
     2011/08/24

    ムソルグスキーのオーケストラ作品決定盤。オケのうまさは尋常ではなく、この時代ならではのロシアン・ブラスも炸裂する。「展覧会の絵」ではスヴェトラーノフ独自のアレンジを加えているが、これがまたスヴェトラーノフらしくて楽しい。「はげ山」は火を噴くような表現。アルヒーポワの「死の歌と踊り」もよい。regisの復刻は優秀。このレーベルの発売基準はよくわからないが、良いものが多くお買い得。

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     2011/07/31

    アレクセーエフの名前はすっかり聞かなくなってしまった。デミジェンコ、プレトニョフと比べても、よりロシア・ピアニズムを感じさせる名手であったが、日本ではあまり受けなかったようだ。このラフマニノフ集は彼の代表盤。キレのあるテクニックと品のあるメランコリックな表現で「前奏曲」の名演のひとつになっている。「楽興の時」がまた素晴らしい。お買い得だと思う。

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  • 3 people agree with this review
     2011/06/04

    60年近く昔の録音だが、演奏は古さを感じさせない。何といってもジュリーニのキビキビしたテンポによる推進力ある音楽が素晴らしい。キャストも達者な人が揃い充分笑わせてくれる。中では、ヴァレッティの美声が圧巻だ。この後に「セヴィリアの理髪師」をラインスドルフの指揮で入れているが、これほどの美声ではなかった。ロッシーニ・ルネサンス前にこれだけの演奏が残されていたのは驚きだった。

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  • 0 people agree with this review
     2011/05/31

    コルスティックはヴィルトオジー、楽想の構築力ともアムランに勝るとも劣らない。ここでもスケールの大きなリストを聴かせてくれる。「巡礼の年」もいいが、晩年の死と葬送をモチーフにした作品群の演奏が出色である。ただし、録音がよくない。音の粒立ちを捉えようとするあまり、響きが全く広がらず、低音も出ない。誠に残念。

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     2011/04/20

    探していた音源。ハイライトでの発売が残念だが、100分のオペラで70分収録。しかもかなりの安価なのでほぼ満足。この演奏の特徴は、ヘンゼル、グレーテル役及び妖精役を少年少女が歌っていること。これがとても可憐で素敵だ。そのためか”for kids”とカバーに表記されているが、プライの父親、モーザーの魔女など脇を素晴らしい歌唱で固めており、決して「お子様仕様」ではない。ワルベルクの指揮もファンタジーに溢れた見事なもの。

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     2011/04/18

    ブルックナーの伝記や評伝を読むと、必ず「ブルックナーは気が弱く、他人の意見に左右された」と書いてある。私にはどうにも納得しがたい。これほど独創的な交響曲を書いた人が音楽史に存在するだろうか。習作交響曲や序曲を聴くと、元々メンデルスゾーン、ブルッフ程度の曲を書く力を持っていたことがわかる。人の意見に左右されるならば、普通この路線でいくだろう。ケーゲルはブルックナーの前衛性に徹底的に焦点を当てた解釈を聴かせる。各声部は激しくぶつかり、金管は気でも狂ったかと思うほど爆発的に咆哮する。オルガン的な響きはかけらもなく、フォルテは耳が痛いほど。ブルックナーの音楽がとんでもなく異質なものであることを再認識させる怪演である。5番、6番、9番が大推薦。8番がそれに継ぐ。

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  • 7 people agree with this review
     2011/04/15

    グッドオールはクナッパーツブッシュの熱烈な信奉者であったことはよく知られている。ここでも、遅いテンポ、壮大な音作りにクナの影響を感じる。しかし、ここには肺腑を抉る心の叫び、慟哭はない。聴き手を震撼させる瞬間もない。当然ながら、これはクナの「パルシファル」とは別物である。では、この演奏はつまらないかといえば決してそんなことはない。グッドオールのもと優しく美しいワーグナーが流れる。日々の悲惨な情報に神経が逆立つ中、今の私にとってグッドオールの音楽は最上のヒーリング・ミュージックになっている。これを「パルシファル」の真髄だという気はさらさらないが、「パルシファル」にこういう側面があることも事実である。歌手で目立つ人はいないが、グッドオールの表現では弱い第2幕をクリングゾールのフォルウェルが見事に引き締めている。

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     2011/04/12

    「BACHの主題による幻想曲とフーガ」から圧倒される。テクニックの切れ味、難所でも少しも荒くならない明晰な音色、アムランなら当然といえばそうかもしれないが、やっぱり凄い。「孤独な中での神の祝福」も、方向性が明解であり、すこしも晦渋にならない。「タランテラ」もまた壮絶。前半のプロでもこれだけの聴きごたえだが、さらにトリにトドメのように「ソナタ」が来る。ソナタは近年グリモー、ユジャ・ワンの好演があったが、音楽の構成力、スケールの大きさでアムランに一日の長がある。リストを満喫できるディスクだ。

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  • 4 people agree with this review
     2011/04/11

    「4つの最後の歌」以外の主要なオーケストラル・リートの大半が入っているという選曲がいい。なかでも、初めて聴いた「詩人の夕べの散歩」は素晴らしい曲だ。これまで取り上げられなかったのが不思議である。ダムラウ、ティーレマンの演奏も申し分ない。

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