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0 people agree with this review 2024/07/09
特に7番が名演である。ケルテスのような民族色豊かな名演ではないが、響きに有機的な張りと集中力があり、どこかフルトヴェングラー思い出させるようなオケの鳴らし方である。8番はワルターも良いがケルテス、セルのEMI盤に譲ろう。新世界もシカゴ饗を振った力の入った演奏もあるがこのBPOのほうが良い。6番は未聴。
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音がきれいになった分、コクや香りが失せたようだ。アラビヤの踊りやアニトラの踊りなどとても楽しく、ペールギュントは歌、コ―ラス入りの演奏を強くお勧めする。バルビの演奏は可もなく不可もなし、といったところ。やはり、ブロムシュテット盤のオケは素晴らしく、ニュアンス豊かでバルビローリを凌駕しているが、全曲を聴くのにやや長く退屈をおぼえる。一方、バルビは聴くのに丁度良い長さで、わたしは両CDを時によって聴き分けている。
TOCE7530(未聴)や各社のリマスターCDが他種出て、それらのほうが若干音が良いとされているが、このARTのCDも今となっては音の評価対象から離れた感がある。しかし、価格等を考えると5枚で500円なら絶対お買い得くだと思う。21枚組は既発売CDの寄せ集めセットで、ベートーヴェンに限らず他曲の演奏も音も漂白され音色に欠けたニュアンスにない平板な音の全集である。それより、こちらのARTのほうが音色が豊かで陰影もあると思う。
0 people agree with this review 2024/07/08
マルケの常としてフォルテや旋律の変化部分にシャープな強さを感じる。内的な響きやハーモニーの厚さ、柔らかい構成力が欲しくなる。その辺がフルトヴェングラーと根本的に異なるところかと思う。スムーズな構成を音楽に表現する指揮者でなく、それがこの演奏にも表れており、残念ながら(本当は残念と思っていないが)私の好む音楽創りをするタイプの指揮者ではない。
CE28シリーズのCDはすべて多少の差はあってもステレオプレゼンスがあるようだ。この7番は音に広がりがあり音圧も十分で聴いていて不自然さはない。CC35ー3164が純粋のモノラルで、CE28はその再発盤であるが当然聴いた印象は異なる。CC35のほうが音色が豊かであるが広がりはCE28のほうがやや上である。通常の評価ならCC35を上に置くだろうが、判断は聴く人の好みによると思う。CC35はハイが少しキンキンするのでCE28のほうがききやすいが、CC35には部分的に大変素晴らしくきこえるところがある。あと、伊EMIの全集の7番はCE28とCC35のいいとこ取りで、音が引き締まって艶があり優れたCDであるが、聴いていてやや疲れるかも。3CD共に星5。43年、51年、53年録音CDも勿論素晴らしい。
ブラームスのSQは余り聴くほうではないが、アルバンベルクSQ、プラハSQ、ミュールSQの演奏に納得せず、ウェラーSQが聴きたいが(LPで聴いた)CDは入手困難なところ、或る人の記事からこのCDを知り中古店で購入した。ヴェーグSQのベートーヴェンには納得しなかったがこのブラームスは当たりである。音にLPのような艶はないが澄んだ響きで音も良く、暗いブラームスでなく清澄な音のブラームスでニュアンスもある。特に2番が好きである。
ソニー盤も悪くはないが、このEMI盤のほうがより出来が良い。音に艶と落ちついた雰囲気がありニュアンス豊かで素晴らしい演奏だと思う。ケルテスと同等の出来栄えでどちらを採るかまよう。このEMIに比べソニー盤はリズム、旋律のながれに硬さが目立ち、響きに完璧さを目指しているかのように感じる。スラヴ舞曲は2曲しかないが共にソニー盤を上回っており、これを聴くと全曲録音がないのが残念である。
テープ録音なのにまつわりついたノイズらしい音が聴かれるのは何故か。初期EMIのCDのほうが音が素直で艶もあり明るく聴きやすい。しかもこのGSは2番一曲とは割に合わない。微妙な音の艶や綾など消し去ってせっかくの名演奏が楽しめない。
ハイドンはWFの演奏ではないというのが現在の説である。聴いた限りではかなりまともでテンポや強弱に違和感はない。39番の音源は2種あるそうで本CDと悲愴と組み合わせたPOCGとは音源が違うそうである。演奏は素晴らしい。響きは充実し内容もあり申し分ない、惜しむらくは、戦中の録音のため音に潤いが欠けハイあがりでキンキンするのでTREBLEを低めにして聴いたほうが良いだろう。音が良ければ39番の名演奏と評されても良いと思う。
0 people agree with this review 2024/07/07
売れすぎて安価になってしまったのだろうか、値段は安価で結構だが中味の演奏は高い。こんなに美しい音で内容は濃く高いレヴェルの演奏はこれからも見つけることは困難だろう。10種以上の全集を聴いてきてこのように思う。ステレオならスメタナのアナログ録音盤、2種のジュリアードSQが匹敵するかなと思う。
ソロもオケも期待外れの演奏でした。クレメールなら他の演奏CDを薦めます。
演奏が良くないので曲の良さも十分味わえない見本の演奏。ご自分で確かめあれ。こういう演奏を聴くと優れた指揮者や演奏はどこが違うのかよく分かる。
交響曲も協奏曲も低調。これで星4?どう考えても聴いてもおかしい。星2か3がいいところだろう。
0 people agree with this review 2024/07/06
F20G29093でかなり否定的な感想を記したが、その後SPコード等を換え聴き直したらそんなに悪くはなく、音の良さも手伝って美しくしっとりした演奏に感心したほどで、前のレヴューを訂正しなければならない。白熱とか緊張感はさほどないものの落ち着いた雰囲気に聴きほれる。評論家が言うほど悪くはないと思ったし、高い評価を与えている人もいると報告しておこう。
30年前に持っていたが手放してしまってどんな音かは記憶になく、聴き比べのため持っていればよかったと思っている。Referencesにも2種あるようで、2000年発売のARTのリマスターと1994年のARTのかかっていないオリジナルCDである。オリジナルを好む人もいればArtのリマスターCDを好む人もいるようだが、申し訳ないですが私は音の違いの判断不可能である。WFの3番は、ウラニアを含め16枚持っているが、安価なのでこの際ARTの全集を購入してみようと思っている。無責任承知の上とりあえず星3とする。
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