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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2021/08/23

    オーストリアに生まれ、ヨーロッパとアメリカで活躍した指揮者、アルトゥール・ロジンスキーの音源を集めたアルバムになります。
    今まで、ロジンスキーのCDで手に入りやすいディスクと言えばウラッハのモーツァルトの協奏曲の様な、伴奏物が中心で単独のディスクはあまり発売がされてきませんでした。
    そこへ出たこのボックスは貴重なロジンスキーの芸術を知る事が出来るアルバムとなっています。
    収録音源の大半はウェストミンスター原盤ですが、一部コロンビア原盤もあります。
    振ってるオケも多彩で、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団、コロンビア交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団とアメリカと欧州のオケを振っているのですが、最も多いのはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。
    まだビーチャム時代の同オケですが、オケのレベルはなかなか高く、どれもキビキビとした音楽運びと分かりやすい演奏となっています。
    爆演指揮者と言われる事もある、ロジンスキーですが、このセットを聴く限りワーグナーなどの一部を別にすれば、爆演とは言えないでしょう。
    録音年は大多数が1950年代であり、それを考えれば音質はそこまで悪く無いと思います。
    ただ他の方が指摘されてる様に編集は雑です。
    スクリベンダムのCDボックス他にも持っているのですが、それらでもこういう編集になっています。
    また廉価盤ボックスですので、解説等はありません。
    クラムシェル仕様となっています。
    尚、これより古いコロンビア時代の音源は現在ソニーから限定復刻されており、このボックスとは違うロジンスキーが聴けるので興味があれば聴いてみてください。

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     2021/08/19

    アメリカの作曲家、ハワード・ハンソンは日本では幾つかの吹奏楽曲で知られていますが、イーストマン音楽学校の校長時代には多数の同時代のアメリカの作曲家の作品を初演、更にマーキュリーにそれらを録音してきました。
    このCDはハンソンが録音したアメリカ管弦楽曲の中でも、比較的珍しい作品を集めたものです。
    作品も珍しければ、こんにちでも名前が忘れられた作曲家(ヒナステラあたりはまだ知られているか)の曲ばかりですが、アメリカ国民楽派といって良い分かりやすい作風であり、この手の作品が好きな人には気にいるでしょう。
    ハンソンと、イーストマン=ロチェスター管弦楽団の演奏は決して一流とは言い難いが、作品を紹介しようとする意気込みは感じられる、いわゆるヘタウマに近い演奏だと思う。
    録音は古いが優秀なマーキュリーの録音なので年代の割には良好。
    尚、国内盤ではあるが、輸入盤に日本語解説をつけた輸入盤国内仕様である。

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     2021/08/18

    アレクセイ・ショーの管弦楽作品集です。
    ショーはウクライナのキエフ生まれの現代の作曲家だそうで、現在はアメリカに拠点を置いているのだそう。
    新鋭の作曲家として幾つかの作品が大手レーベルのCDに散発的に入っているが、自身の作品を集めたアルバムは初めてのようだ。
    メインはマルタ包囲戦をテーマに書いた『大包囲戦の心像』と言う作品。
    描写的な作品で作品名から想像すると常に派手な作品に思えるが、必ずしもそうではなく淡いメロディが出てきたり、かと思えば激しかったりと、曲調はコロコロとかわり映画音楽のよう。
    『ヴェルディニアーナ』はヴェルディの名作をラテン調にアレンジした小品で日本でも演奏されているらしい。
    これらを演奏するのはセルゲイ・スムバチャン指揮、ロンドン交響楽団である。
    スムバチャンはアルメニア出身の指揮者で、幾つかの録音はあるようだがナクソスにはこれが初登場。
    なかなか良い指揮をする人で上手くロンドン交響楽団を纏めている。
    またロンドン交響楽団のキラキラしたサウンドもなかなか上手く合っており、隠れた名盤と言えるでしょう。
    録音は良好。

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     2021/08/17

    アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスは作曲家としては一般的に、映画音楽の作曲家として知られている。
    しかし、このCDに収められたバレエ音楽『アラジン』のような舞台音楽もいくつか書いているようだ。
    このアラジン、付けられた音楽がとても映画音楽的な作り。
    バレエというと、ドリーブやチャイコフスキー、グラズノフ、そしてストラヴィンスキーらの作品を思い出させるが、それらを取り入れて異国のオリエンタルさが唐突に出てくる音楽だ。
    つまり大変に聴きやすい。
    演奏は作曲者、カール・デイヴィス指揮、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、即ち自作自演である。
    デイヴィスらしい明快な音楽で最後まで楽しめるが、個人的に驚いたのは、マレーシア・フィルの技量の高さ!
    バランスの良いサウンドは、有名オケにも肩を並べられるかもしれません。
    録音は2005年で音質良好。
    尚、ナクソスとカール・デイヴィス・コレクションから出ているが音源は両方とも同じ。
    私が持っているのはカール・デイヴィス・コレクションで、バレエの写真がライナーノーツに載っている。

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     2021/08/16

    このCDはエリック・カンゼル指揮、シンシナティ・ポップス管弦楽団による演奏のCDで、シュトラウス親子のワルツやポルカを集めたもの。
    カンゼルにシュトラウスのイメージはあまり無いが、最晩年にウィーン・フォルクスオーパー交響楽団を率いてニューイヤー・コンサートを行うなど、全く縁がなかったわけでは無いようだ。
    このCDではややマイナーな選曲であり、結婚行進曲で初まり様々な作曲家のメロディが出でくる『芸術家カドリーユ』や、『祝典行進曲』らを収録、また有名曲でも『酒、女、歌』ではワルツの前のカットされる事の多い導入部をしっかり演奏していたりしてポイントが高い。
    演奏はウィーン風ではなく、やや重いカンゼル風と言った感じだが、これはこれで楽しい演奏になっている。
    一部はシンシナティ・ポップス合唱団が参加。
    優秀な録音で知られたテラークらしく、音質は素晴らしい。

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     2021/08/15

    ワルツ王、ヨハン2世は1870年代に入ると舞台作品を手がけるようになりました。
    17作ある舞台作品のうち16作品はオペレッタに分類されていますが、唯一オペラと言われるのがこの『騎士パズマン』です。
    ワルツ王唯一のオペラながら、初演時から転けて失敗してしまったせいかこんにちでも録音は元より上演される機会も少なく珍しい作品ですが、その音楽は非常に豊かで、著名なチャルダーシュを初め、良いメロディが出てきます。
    オペラという事もあり、ヨハン2世の舞台作品の中では比較的シリアスな感じですが、通常の他作曲家の作品に比べればやはり軽く聴きやすい。
    これらを演奏するのは、ハインツ・ワルベルク指揮、ウィーン放送交響楽団。 
    パズマンをヴェヒターが歌い、ハンガリー王を後にナクソスのこうもりの録音に参加する、ホップファーヴィーザーが参加、その他も当時ウィーン近辺で活躍した歌手や国際的に活躍した歌手など、ライブながら配役は豪華。
    演奏もワルベルクらしく軽快だが、2枚目3幕以降はオケも非常に充実した演奏を聴かせてくれる。
    この演奏ではバレエ音楽は省略されてしまっており、代わりにマルコポーロにヨハン・シュトラウス管弦楽作品全集として録音された、アルフレート・ヴァルター指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏が収録されている。
    これはスタジオ録音だが、ちょっとオケが甘いのが気になるだろうか。
    ワルベルクの録音は1975年とそれなりに古いが、多少年代を感じる他は聴きやすい。
    騎士パズマンの全曲録音が他にあるかは不明だが、この1枚はこの曲の名盤と言えるでしょう。

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     2021/08/14

    エリック・カンゼル指揮、シンシナティ・ポップス・オーケストラの演奏で収録された映画音楽のアルバムで、スペーストリップと題されたSF映画の音楽を集めた内容となっています。
    カンゼルはこの手のアルバムを多数制作、得意としており、このアルバムでも明快なメリハリのある演奏を聴かせてくれます。
    オーケストラサウンドを全開に使った曲が多く、宇宙空母ギャラクティカ、スターウォーズ、スタートレックといずれもこのコンビの醍醐味が味わえる演奏となっています。
    スターウォーズの王座の間は意外と少ないこの曲の再録盤の中でも良いセンスの演奏です。
    録音の良さで知られたテラークだけあり、そこそこ古めのデジタル録音ながら音はクリアで迫力があります。

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  • 4 people agree with this review
     2021/08/13

    アメリカのレーベル、キャピトルの看板アーティストとして活躍したフェリックス・スラトキン、多数の録音を残しましたが、こんにちでは一部の録音を別にして復刻される事は稀です。
    スクリベンダムから出たこの13枚のボックスは貴重なもので、フェリックスの代表的な音源を集めた内容となっています。
    フェリックスの録音は大雑把に分けてクラシック、ポピュラー、その他で、同じくキャピトルで活躍したカーメン・ドラゴンに比べてクラシックの割合が強めです。
    基本的にはロマン派以降のオーケストラ小品を中心としていますが、バッハなどのバロックや同時代の作曲家まで幅広くレパートリーを誇っています。
    特に同時代の作曲家の作品ではこんにちでは忘れられた作品もあるなど資料的な価値も高いです。
    オケはハリウッド・ボウル交響楽団と、コンサート・アーツ交響楽団、更にコンサート・アーツ・チェロ・アンサンブルと複数の団体が明記されていますが、これらは録音用の団体のはず。
    しかし多少粗さはあっても、演奏は軽やかで軽快な楽しいものばかり。
    アメリカの作曲家も含めてノリ良く聴かせるなどこの時代ならではの演奏です。
    ポピュラー分野ではこのCDでは、ファンタジック・ストリングスとファンタジック・フィドルズを振ったもので、上質なイージーリスニングに仕上がっているのは流石です。
    その他は吹奏楽、言わゆる行進曲ですが、アメリカの団体らしいご機嫌で豪快なコンサート・アーツ交響吹奏楽団とのアメリカ行進曲や、ザ・ライト・ブリゲードとのアーノルドのファンファーレやドラムなどの式典音楽集が収められています。
    録音から相当な年数が経っており、多少の古さはあるものの、録音年代の割に音はそれほど悪くは無いかと思います。
    ただ他のスクリベンダムと同じく編集が雑なところはありますが。
    廉価盤なので解説書などはありません。
    しかしHMVサイトのスラトキンの詳細な解説が載っており、これを読めば充分です。
    今後、本家からここまでのボックスが出る可能性は高くないと思いますので気になるなら早めの入手をお勧めします。

    追記 CD10のガーシュウィンですが、CDの厚紙裏ジャケの収録順と異なっています。
    正しくは1曲目がラプソディ・イン・ブルー、2曲目がパリのアメリカ人、3曲目がポギーとベスです。
    ただこれプレス時の制作のミスなのか、ジャケットの制作時の間違いなのかは不明で、ロットによっては裏ジャケ通りの順に収録されているのもあるかもしれません。

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     2021/08/12

    ヨハン・シュトラウス2世は、1870年代よりオペレッタの作曲を手がけ、その中でも、こうもり、ジプシー男爵、ヴェネチアの一夜あたりはよく取り上げられますが他はあまり知られていません。
    このCDに収録された喜歌劇『女王のレースのハンカチーフ』は1880年に初演された作品です。
    こんにちでは全曲上演は稀な作品ですが、かの10大ワルツの一つ、南国のばらはこの作品から編まれており、その関係で名前だけは有名です。
    この盤は、エルンスト・タイス指揮、ドレスデン市立オペレッタ管弦楽団による演奏で収録されています。
    恐らくはCD時代の最初のアルバムなのですが、演奏はなかなかよくメリハリが付いている。
    歌手も悪くないし随所に南国のバラでお馴染みのメロディが流れており、馴染みやすい。
    尚、楽譜はシュトラウス全集の改訂版を使っている様だ。
    全体で95分程の作品であり、2枚組だと収録時間が余るので、南国のバラの収録でもあってら良かったかもしれない。
    録音はデジタルだけに聴きやすい音質。

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     2021/08/11

    CPOレーベルは近年フランツ・レハールの作品の紹介に力を入れており有名な作品から知られざる作品まで様々な喜歌劇がリリースされています。
    このCDは喜歌劇『クロクロ』を収録したものとなっています。
    この作品は1924年初演で、パガニーニ(1925年)やロシアの皇太子(1927年)微笑みの国(1929年)といった後期の代表曲が書かれた時期の作品です。
    劇中のナンバーにこれといった曲はないですが、脂の乗った時期に書かれただけに随所にレハールらしい美しいメロディが出てきます。
    このCDではレハール音楽祭での蘇演のライヴ録音で3日にわたる録音を編集したものよう。
    マリウス・ブルケハルト指揮、フランツ・レハール管弦楽団の演奏も、出演歌手も作品を知る分には全く問題ない水準で、現在これしか録音がないため十分でしょう。
    録音も良好。

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     2021/08/10

    カールマンの喜歌劇『愉快な騎兵』全曲盤です。
    この作品はカールマンの喜歌劇の中でも初期にあたる作品で、たまに劇中のナンバーが取り出されて歌われたりしているが、全曲盤はかなり少ないはずである。
    少なくとも現在唯一の現役盤であろう。
    愉快な騎兵はカールマン最初のヒット作となった喜歌劇で、有名なマリツァ伯爵令嬢やチャールダーシュの女王の様にハンガリー風の濃厚なメロディが存分に出てきてなかなか楽しい作品だ。
    これらを演奏するのは、ミヒャエル・ホフシュテッター指揮、ギーセン州立劇場フィルハーモニー管弦楽団。
    オケナンバーではライヴ感全開の躍動的な演奏や、歌ものは伴奏に徹するなど座付きオケらしい演奏で、また歌手もなかなかの好演。
    作品を知るには全く問題ないレベルでしょう。
    ライヴ録音ですが音質は良好。
    CDはプラではなく、デジパック仕様です。

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     2021/08/09

    ワルツ王、ヨハン2世は1870年代に入るとオペレッタの作曲を手がけるようになり、これは晩年まで続きました。
    こんにちでは、こうもりや、ジプシー男爵、ヴェネチアの一夜を別にすれば上演される機会も少なく、録音も多くありません。
    このCDに収録された『鬼ごっこ』は1878年作曲で、なんとこの盤が世界初録音との事。
    ダリオ・サルヴィ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたものです。
    作品は名作に比べれば劣るものの、随所にシュトラウスらしいメロディが出てくる。
    ただ、強く印象に残る曲はなくこの辺りは忘れられたのも無理はないかもしれない。
    予算の関係かブルガリアのソフィア・フィルの演奏だが、確かな技術と分かりやすく聴きやすい音楽、加えて声楽陣も良く、世界初録音ながらなかなかの好演。
    なお、セリフなし全曲なので、ハイライト感は強いが。
    録音は最新のだけあり問題ありません。

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     2021/08/06

    ルイ・フレモーが、バーミンガム市交響楽団とEMIに残した音源をワーナーが復刻したもの。
    フレモーの音源は結構残されているが、CD化してもすぐ廃盤だったり、そもそもメーカー自体が倒産したりで入手が難しく、このEMI原盤の音源も永らく冷遇化されて、入手自体が難しいものであったが、今回こうしてまとめられたのは嬉しい所。
    廉価盤故にオリジナルジャケットではなく、クラムシェル仕様だが、これは仕方ない事だろう。
    各CDの感想は以下の通り

    CD1→ベルリオーズのレクイエム。
    フレモーらしい端正さとマーラーの様な音の大洪水、合唱も良くレクイエムの名盤の一つ。
    CD2→レクイエムの続きとベルリオーズの管弦楽曲集。
    ここでも端正なフレモーの音楽、オケもよく鳴っていて聴きやすい。
    CD3→マスネとビゼーの作品を集めたもの。
    ビゼーのローマが聴きどころだが、マスネの作品も充実していていい。
    CD4→ラロとサン=サーンスの作品を集めたもの。
    トルトゥリエ親子と共演したもので、ここでも上品な音楽に仕上がっている。
    CD5→ビゼーの交響曲に、サン=サーンスの交響曲第3番、リトルフのスケルツォを集めたもの。
    いずれも生き生きとした名演である。
    CD6→フォーレとサン=サーンスの作品を集めたもの。
    フォーレのレクイエムは繊細で美しく、フォーレの独特なバランスの良さが表現された名演。
    サン=サーンスは動物の謝肉祭を収録、エレガントな音楽は聴きやすい。
    またソリストにオグドンなどの有名人が参加しているのも豪華だ。
    CD7→前半はサン=サーンスの作品を集めたもので、なかなか珍しい曲が並ぶ。
    後半は良く知られたフランス管弦楽曲集で、スペインが中々の演奏。
    CD8→イベールの作品集。
    冒頭のディヴェルティスマンは端正明晰で分かり易いし、他の作品もなかなか。
    オネゲルのパシフィック231も見事で、この曲の名演の一つ。
    CD9→プーランクの作品集。
    このプーランクの演奏はどれも安定した質を誇っていて、なかなか良い演奏です。
    ジムノペディもアンコール的に配置されており、ちょっとしたコンサートのような選曲。
    CD10→ウォルトンの作品集。
    このボックスの中でも数少ないイギリス物だが、これが中々良く、後半の機会音楽系の作品は良い仕上がりである。
    CD11→ウォルトンの賢い乙女たちや、マッケイブの交響曲を収録。
    演奏は悪くないが作品がイマイチ。
    CD12→12曲目まではヒューズがメインのアルバム。
    お馴染みの名曲を英語歌唱で。
    オッフェンバックの序曲集は隠れた名演であり、フランス的明るさとイギリス的な渋さを持っている。

    いずれも1970年代の録音で、年代を考えれば、そう悪い音質ではないと思う。
    フレモーのボックスが次にまとまって発売されるかは分からないので、気になるなら在庫があるうちに早めの入手をおすすめ。

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     2021/08/05

    レオ・ファルの喜歌劇『ドルの女王』の全曲盤です。
    この作品はファルの代表曲として知られており、過去に録音・映像が発売されるなど、ファルの人気作となっています。
    今回久方ぶりに発売されたこの音源は、ウルフ・シルマー指揮、ミュンヘン放送管弦楽団の演奏で録音されたものです。
    歌手はオペレッタ録音、特にcpoが発売しているオペレッタの録音に参加している常連が多く、楽しく聴かせます。
    シルマーのタクトは作品の持つ魅力を的確に引き出した好演であり、時に美しく、甘く歌うワルツなどなかなかのもの。
    ブックレットはそこそこ詳しく載っています。
    また録音は問題ありません。
    この作品の新たな名盤と言えるでしょう。

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     2021/08/04

    カールマンの喜歌劇『皇后ジョゼフィーヌ』の全曲盤です。
    カールマンの作品の中でも大変珍しい作品で、カプリッチョ・レーベルに抜粋録音がありますが、全曲の現役盤はこれが唯一だと思われます。
    演奏は近年レハールを中心に知られざるオペレッタをCPOに録音している、フランツ・レハール管弦楽団とマリウス・ブルケハルトの指揮です。
    歌手はこのレハール音楽祭の常連歌手が占めています。
    それだけに知られざるこの作品を聴く分にあたり、十分な水準の演奏で作品を知るには問題ないレベルだと思います。
    ただ、作品自体がカールマンの他の作品と比べると平凡というかイマイチであるのも事実だと思います。
    資料的価値の高い一枚でしょう。
    録音は問題ありません。

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