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Review List of 梨杏 

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     2021/06/30

    事件発生当初はセンセーショナルに伝えられ,時を経て,小説および映画により,再び人々に広く知られるようになった,八甲田山での「雪中行軍」の遭難事件(明治35年)について,さまざまな書籍な刊行されいます。本書も,そんな書籍の一つで,先行研究を踏まえた上で,独自の説を主張しています。その当否については,判断できませんし,首肯できないものもありますが,読み物としては楽しめました。ただ,校正・校閲にやや難があるのが,残念です。(2014年2月23日 初版発行)

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     2021/06/30

    「文學界」2013年1月号〜2015年2月号に連載したものに,加筆,再編集して,2015年10月10月に刊行された作品の文庫版です。「キリシタン」に関するノンフィクション作品は多数ありますが,類書にはない,リュートという楽器を手がかりにしつつ,長く遠い旅を楽しめる,素敵な作品です。読後,この作品に「みんな彗星を見ていた」という題名が付けられたことに納得しつつ,実際に,旅に出たいなぁ…,と思いました。

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     2021/06/30

    (現在は,目立った動きが収まっているようですが)数年前,北朝鮮による核実験や日本海方向へのミサイル発射実験のニュースが次々と報じられ,日本国内では「Jアラート」と呼ばれる全国瞬時警報システムによる警報音が,手元のスマートフォンから鳴った時期の少し後に刊行され,購入した「岩波ブックレット」の一冊です。思想的背景によってとらえ方が様々な事象のため,これ一冊で現実の総てが理解できるというものではありませんが,日本の対応に対して批判的・懐疑的な立場からの知見を得るために,役立ちました。(2018年3月6日 第1刷発行)

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     2021/06/30

    日本仏教美術史を専門とする著者による「地獄」ガイドブックといった趣の講談社現代新書(No.2557)の1冊です。比較的豊富なカラー図像とともに、恐ろしくも、なぜか魅力的な「地獄」に親しむ(?)ことのできる好著です。カラー印刷へ対応するため、通常の講談社現代新書よりも厚手の用紙が使われているため、価格がやや高く、重量も重め(寝ころびながらの読書では、姿勢によっては、本を持つ手が疲れます)です。(2019年6月20日 第1刷発行)

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     2021/06/30

    明治期に活躍した、経済学者、歴史家、実業家であり、東京府会議員や衆議院議員も務めた、田口卯吉(1855〜1905年)が、1877〜1882年に刊行した歴史書です。かつては、講談社学術文庫としても刊行されていましたが、現在、本書を手軽に読むには、この岩波文庫版が唯一といえます。文語体で、旧字旧仮名のため、現代にあっては、読み難さを感じさせると思いますが、文語文にある程度馴染んでいる者にとっては、リズムの良い文体なので、楽しめると思います。(1934年7月15日 第1版発行、1964年6月16日 第21版改版発行)

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     2021/06/30

    2012年に刊行された「ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか」の「新版」です。薄い冊子(「岩波ブックレット」としては、やや厚めですが)ながら、「ひきこもり」について、その問題の概要だけでなく、具体的な「ライフプラン」を提示しているという点が、本書の特筆すべき特徴といえます。また、提示される「ライフプラン」が、「就労動機」を無理なく生まれるように、「働かなくてもなんとかなる」という段階を設けている点は、「ひきこもり」当事者の視点に立った、実現可能性の高い提言に思えます。 (2020年4月7日 第1刷発行)

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     2021/06/30

    現存する18基の古代日本の石碑・石塔のうち、6基がある「東国」の古代の姿を、石碑や石塔を手掛かりにして記述しています。教科書的な通史では、扱われることが少ない「東国」の古代についての知見が得られる良書です。取り上げられたのは、「日本三古碑」と呼ばれる「那須国造碑(栃木県)」「多胡碑(群馬県)」「多賀城碑(宮城県)」に加え、「山上碑(群馬県)」「金井沢碑(群馬県)」「山上多重塔(群馬県)」です。(2008年12月25日 1版1刷 発行)

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     2021/06/30

    コンパクトなサイズで、今日的な事象を理解できる「岩波ブックレット」の一冊です。公教育の現場が、劣悪な労働環境にあることが広く知られるようになり、教員採用試験の受験者が減っているという報道もありましたが、そのような教員の「働き方」を改善するために導入される「一年単位の変形労働時間制」が、改善に効果的でないばかりか、労働環境をさらに悪化(多忙化)させる恐れがあるという問題点を指摘した良書です。また、公教育に携わる教員の長時間労働問題の根源にある「特給法」についても扱われています。[2020年3月4日 第1刷発行]

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     2021/06/29

    コンパクトな分量で、日本史上の様々なトピックに触れられる、山川出版社の「日本史リブレット」中の1冊(96巻目)です。近代以降、ある地域の風土病であったものが、人や物の移動が活発化することで、世界規模に拡大し、新たな感染症となっていった様々な事例は、現行のコロナ禍にも重ねて考えることができました。表紙に、歌川広重の『名所江戸百景』中の「両国花火」が用いられている理由は、冒頭の「花火と「手洗い」」に記述されています。(2016年10月25日 1版1刷 発行)

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     2021/06/29

    都道府県の歴史を概観する際に役立つ、山川出版社の「県史(新版)」の中の一冊です。「大地に根づく人々」「エミシの世界」「鎮守府と奥六郡の世界」「北からの中世」「幕府政治と動乱」「室町の秩序と戦国の争乱」「近世社会の成立」「近世の産業と交通」「社会の動揺と学問文化」「日本の近代化と岩手」「大正・昭和の岩手」の11章立て構成で、「岩手県の歴史」を理解できます。巻末の「沿革表(国・郡沿革表)(市・郡沿革表)」「祭礼・行事」「参考文献」も役立ちます。(1999年8月26日 第1版第1刷発行)

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     2021/06/27

    山川出版社から発行されている「日本史リブレット」ではなく,「世界史リブレット」のなかの1冊(66巻目)です。今日でも,様々な問題が生じている「日本人のアジア認識」について,主として「近代」の事象を,豊富な図版とともに,理解できる好著です。単に,過去の事象を知るだけでなく,「歴史の重荷と二十一世紀の可能性の模索」という最後の章に現れているように,現代的な意義,今後の在り方を考える思考の土台となる知識が得られます。(2008年3月31日 1版1刷発行)

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     2021/06/27

    山川出版社による「世界史リブレット」の1冊(109巻目)です。これまでは「イエズス会」について,ザビエルやヴァリニャーノらの活動を中心にして,日本史(日本キリスト教史)の視点から考えることが多かったため,本書は,大きな世界史的な視野(中国の知識人にとってのヨーロッパ文化,ヨーロッパ人にとっての中国文化,等々)に立って理解することに役立ちました。[2008年10月30日 1版1刷発行]

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     2021/06/27

    コンパクトな分量で,世界史上の主要なトピックを扱う,山川出版社の好叢書「世界史リブレット」の中の1冊です。教科書的な通史では,扱われることの少ない,中世ヨーロッパ世界に於ける正統と異端について,異端者たちの理念と現実を,それぞれの教義や運動の在り方から理解できる好著です。「異端」とされた思想のなかに,その後の「宗教改革」や「市民革命」に通じるものも散見され,ヨーロッパ史をより深く理解するのに役立ちます。(1996年7月25日 1版1刷発行)

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     2021/06/26

    100ページ程度のほどよい分量で,日本史上の主要トピックについて,専門家がわかりやすく記述する,山川出版社の好企画「日本史リブレット」の中の1冊(全101巻中の4巻目)です。東アジア史の中での日本(倭国)の文明化と古代国家形成の過程について,分かりやすく記述されていますが,2001年に刊行された書籍のため,その後の発掘成果や研究の進展をふまえたものではないため,「新版」もしくは「改訂版」の刊行を期待したいところです。

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     2021/06/26

    ほどよいボリュームで,世界史上の主要トピックについて記述する,山川出版社の好企画「世界史リブレット」のなかの1冊(35番)です。近代国民国家の形成過程やその実像,現代的な諸問題等について,「スポーツのなかの国家と国民意識」「十九世紀ヨーロッパの国民国家形成」「国民統合の苦悶」「国民統合モデルと国民国家論をめぐって」という章立てで,分かり易く記述されている良書です。1999年に刊行された書籍のため,扱われている現代の事象が古めなので,「新版」や「改訂版」の刊行を期待したいところです。

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