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Review List of eroicka 

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  • 1 people agree with this review
     2012/11/21

    阪神大震災直後の東京でのコンサート。晩年の朝比奈先生の「グレート」はテンポが遅く、律儀に反復しているので、いつも1時間近くかかり、まるでブルックナーのようだった。特にこれは阪神大災害直後の演奏だけに、異様な緊張感が朝比奈先生とオケを一つにし、稀有な演奏へ昇華させている。この日に演奏された「未完成」はあたかも鎮魂曲のようだが、「グレート」は災害なぞに負けてたまるかとばかり、力を振り絞り気宇壮大な演奏を展開している。海外でももっと知られてよい名盤である。

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     2012/11/21

    数年前、8000円程度で売られていたBOXセットの再発売。コスト減のためオリジナルジャケットは採用されていないが、大幅に値下げされているのは嬉しい。渡米後のワルターが当時の米コロンビアにセッション録音したマーラーのほぼすべてが収録されている。晩年様式が素晴らしいステレオ録音された3曲は言及済みなので、ここではモノラルのものをとりあげたい。モノラル時代の「巨人」はNBC交響楽団やNYPとのライヴよりおとなしいものの、速いテンポでストレートに駆け抜ける。セッション録音だけに音質は良好。ステレオ盤より表現は熟していないが、強い生命感とオーケストラの巧さが印象に残り、ファンなら少なくとも両方もっておきたい。4番、5番もテンポの
    速さは共通だが、力強くストレートに驀進する5番に比べ、4番は後年のライヴよりは淡白すぎる印象がある。モノラルセッションの音源は忘れられがちだが、このような廉価で後世に残そうと努力するメーカーの姿勢は賞賛に値する。マーラー演奏史を知る貴重な音源なので、ついででよいから、若い人にはこれを機にぜひ入手して聴いてほしい。

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     2012/11/20

    壁崩壊以前のドレスデンシュターツカペレの豊麗な響きを聴くための1枚。ドレスデンやチェコのホルンのサウンドは独特の癖があるのだが、そうしたオケの個性的な輝くサウンドを武器に、端正な表現で速めのテンポでよどみなく上品に演奏している。熱さや壮大さは薄いが、飽きの来ない演奏である。カラヤンのマイスタージンガー同様、と当時のEMIらしく、響きの全体の雰囲気を重視した録音だが、個々の楽器の音色がもっと楽しめたら、と惜しまれる。サヴァリッシュはN響でもシューマンの交響曲をよく取り上げており、10年ほど前には4曲すべて演奏している。オケは物足りないが、表現の深みが出ており、そちらも何らかの形で発売されることを望みたい。

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     2012/11/20

    壁崩壊以前のドレスデンシュターツカペレの豊麗な響きを聴くための1枚。オケの輝くサウンドを武器に、端正な表現で速めのテンポでよどみなく上品に演奏している。熱さや壮大さは薄いが、飽きの来ない演奏である。カラヤンのマイスタージンガー同様、と当時のEMIらしく、響きの全体の雰囲気を重視した録音だが、個々の楽器の音色がもっと楽しめたら、と惜しまれる。サヴァリッシュはN響でもシューマンの交響曲をよく取り上げており、10年ほど前には4曲すべて演奏している。オケは物足りないが、表現の深みが出ており、そちらも何らかの形で発売されることを望みたい。

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     2012/11/20

    サヴァリッシュ指揮バイロイトの音源は、この翌年のPhilipsによるステレオライヴ録音が名高いが、61年の音源はモノラルとはいえ歌手はこちらの方が強力で隙がなくバランスがとれている。サヴァリッシュの指揮は颯爽たる力強いものだが、やはりややあっさりしているのが惜しい。この61、62年の「タンホイザー」には、アメリカの黒人歌手グレース・バンブリーが出演しているが、保守的なファンを中心に、ヴィーラント・ワーグナーのシンプルな演出への不満もあいまって「黒いヴェーヌス」と非難され、物議を醸したことで有名だ。ワーグナー歌手もアジア人が多数進出している今のバイロイトでは考えられないことだが。

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     2012/11/18

    中古レコード店でLPは高値がついている往年の名盤。希少性が高くなかなか聴くことができない代物だったが、ここ数年、いろんなレーベルから発売されたのはありがたい。技巧のキレなど現代の感覚からすると今ひとつではあるが、ソロの熱く神経質なほどの没入ぶりやほの暗いエールリンクのかもし出すオケのトーンは独特の魅力がある。あまり古い演奏を好まない向きには勧められないが、珍品を超えた独特の魅力はある。初出LP由来の問題かも知れない、韓国EMIの復刻は、若干ピッチが適正でなく、きちんと補正した商品を今後は発売してほしい。

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     2012/11/18

    晩年のステレオ盤もよいが、NYPを駆使したこのvividな名演のほうが素晴らしい。奇数番号の曲の覇気や表現意欲の高さ、偶数番号の曲での温かさ、歌いまわしの素晴らしさにはいつも圧倒される。響きのうるおいもある当時の米コロンビアレーベルの録音技術もすばらしい。

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     2012/11/18

    演奏は言わずと知れた名演。1970年代ごろにEMIからLPとして発売された音源と同一のはずだが、このCDでは甘美なウィーンフィルのサウンドがより生々しく味わえる。ボスコフスキーとブラベッツのソロの艶などを一層感じることができる。発売してだいぶたつCDだが、ゆめゆめ廃盤にしないでほしい。

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     2012/11/13

    どちらかというとテンポは遅めだが、チョン・ミュンフンらしく静と動の対比、テンポの振幅の激しい熱い演奏だ。録音も良い。欲を言えば、ライヴで録ってほしかったのと、オケはパリ・バスティーユ管弦楽団でなく、フランス国立管弦楽団やパリ管弦楽団にしてほしかった。オケの未熟さやサウンドの質に疑問がわき、不満が残る出来であった。テレビ放映されたフランス国立管弦楽団と来日した公演などは、オケの美感と技がマエストロの情熱とかみあって素晴らしい演奏をしていただけに、DGには再録音をお願いしたい。

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     2012/11/13

    2009年に出ていたもののリニューアル発売のようでジャケットがシンプルなものに変わっている。前に書いたような気がするが、1942年のヒットラー総統の誕生日前日である4月19日の放送の録音だといわれる。ベルリンの放送局のマグネットフォン録音による1ヶ月前の演奏と良く似ているが、細部の比較から別物というのが定説だ。北欧の放送局やマニアの手によるアセテート盤へのエアチェック録音とも言われる。音は聴きやすいように整えられているが、ベルリンの放送局が所蔵してソ連に戦後渡ったテープに比べると、音質はかなり落ちるが、音の悪い中から切迫した精神の煮えたぎる演奏が聴こえてくる。別なレーベルからもこの録音は発売されていて、そちらのほうが高いが良い音ではある。この当時、独ソ戦で、緒戦で押し気味だったナチスドイツ軍もモスクワ攻略に失敗するなど、戦況に陰りが出始めたころで、その後、この無謀な戦争で多くの犠牲が出たことは言うまでもない。この42年の2つの第九は、数多い演奏の中で激しさは無類だ。戦時中という状況で、この演奏の演奏者、そして聴衆はどんな思いを胸に抱いて聴いたのだろうか。

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     2012/11/13

    2009年に出ていたもののリニューアル発売のようでジャケットがシンプルなものに変わっている。前に書いたような気がするが、1942年のヒットラー総統の誕生日前日である4月19日の放送の録音だといわれる。ベルリンの放送局のマグネットフォン録音による1ヶ月前の演奏と良く似ているが、細部の比較から別物というのが定説だ。北欧の放送局やマニアの手によるアセテート盤へのエアチェック録音とも言われる。音は聴きやすいように整えられているが、ベルリンの放送局が所蔵してソ連に戦後渡ったテープに比べると、音質はかなり落ちるが、音の悪い中から切迫した精神の煮えたぎる演奏が聴こえてくる。別なレーベルからもこの録音は発売されていて、そちらのほうが高いが良い音ではある。この当時、独ソ戦で、緒戦で押し気味だったナチスドイツ軍もモスクワ攻略に失敗するなど、戦況に陰りが出始めたころで、その後、この無謀な戦争で多くの犠牲が出たことは言うまでもない。この42年の2つの第九は、数多い演奏の中で激しさは無類だ。戦時中という状況で、この演奏の演奏者、そして聴衆はどんな思いを胸に抱いて聴いたのだろうか。

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     2012/11/11

    ハラシェヴィチは1955年のショパンコンクール覇者だが、今では契約していたフィリップスレーベルがなくなったこともあってか忘れられつつある。そんな中でこの値段で10枚という量の録音集がまとめて出たことは感動的ですらある。しかも安く、今では3000円まで下がっている。LP時代の5分の1以下の価格だろう。特にホルライザー指揮の協奏曲は確か昔、安いFontanaレーベルの1200円ぐらいのLPで売られていたので、耳にされた方も多いのではないかと思う。当時の廉価盤でもすでに、ポリーニやブライロフスキ、アラウなどがあり、地味な印象だったが、今にして思えば虚飾の少ない素朴さ、骨太さがマニア受けする演奏のような感じがする。55年のショパンコンクールで2位に甘んじたアシュケナージをはじめ、数々のスター演奏家に比べれば、端然として、華やかさや強い個性は薄いが、骨太さと繊細さ、力強い技巧を備え、これぞ本場ものというべきだろう。ちなみにご承知の方が多いだろうが、55年のショパンコンクールでのこの審査結果に、審査員だったミケランジェリが激怒し抗議の辞任をするという騒動も起きている。80年のポゴレリッチ予選落ちに抗議してアルゲリッチが審査員を辞任したのを先取りしたかのような話だが。

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     2012/11/11

    60年代の荒削りなNYP(Sony)との録音と80年代の晩年の極度なほど巨大化し一つ一つの音に思想が感じられる様な音楽と化したNYPとのライヴの名演(DG)との間にある演奏。年代のみならず演奏様式ともちょうど中間にある演奏で、晩年の飲み込まれるような圧倒的な演奏には勝てないものの、スケールと若々しいエネルギー、造形感覚といったバランスはもっとも良い。ロンドン交響楽団のサウンドも品が良く好ましい。カテドラルの豊かな残響が感じられる4チャンネル録音だったはずなので、この録音こそSACDで発売すべきだと思う。尤もDGから出ているUnitelの映像とほぼ同じ録音なので、権利の関係上難しいのかも知れないが。

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     2012/11/11

    ラジオをつけたら流れていたので、CDを探し出してついまた全曲聴いてしまった。ワルターの大地の歌はライヴも含めて数種類あるが、高名な評論家U氏が強く推すのがこれ。昔、GRシリーズの1936年ライヴや1961年のCBSによるステレオ盤とともにLPをよく聴いていた。ほかのNYPなどとのライヴ盤も含めて独唱は一番これが優れているし、演奏も端正でウイーンフィルの枯れたようなラウンドが味わい深いが、モノラル時代のDeccaの音質が残念だ。モノクロ写真のような味わいはあるが、1936年のSP盤の方が切迫した激しさがあり、ステレオ盤も音質のメリットが大きい。

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     2012/11/11

    朝比奈御大の復活はクレンペラー晩年やワルターを思わせる芸風だ。派手さや強い演劇性、狂気を強調した刺激的な表現、サウンド重視の感覚美は薄く、あくまでもドイツの交響曲ととらえている。95年のライヴ盤(朝日放送の撮影のDVDやポニーキャニオンの廃盤CD)は老成の味がありスケールも大きくなっているが、87年のシンフォニーホールライヴの方が気力が漲りオケも好調で完成度は高い。いずれもそれぞれの魅力があり、ファンならば両方とも耳にした方がよい。長く廃盤だったものを廉価で出してもらい、メーカーには感謝する。

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