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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/03/11

    まさに東京都の方がコメントされている通りかと思います。本盤ジュリーニが天下のBPO他を率いて自国のイタリア物、主にロッシーニの少し宗教曲のイメージとは異なるオペラチックなこの「スターバト・マーテル」を演奏した1978年ライブ盤(演奏タイム63’46)であります。この演奏の後に当たるのですが1981年PHO他のメンバー(これも独唱陣が素晴らしい!)で同曲を録音しておりタイムは64’38とそんなに変わらず他の演奏家分(私はケルテスやシャイーの指揮分も中々気に入っております)からすれば一割以上長くはなっているのがジュリーニたる所以なのでしょう。本演奏・・・BPOの少し突き放したような感じで冷静さを保っていたのが次第に独唱者の健闘もありそして何と言っても最終コーナーの劇的なフーガとジュリーニの手綱捌きが効を奏してゆったり本陣へと攻めて盛り上がりファーッとソフトランディングにまとめ最後は引っ張る・・・彼の常套手段ながらBPOの重厚さも活きたライブらしい演奏仕上がりともなりました。宗教曲のライブというのも少しスンナリ受け入れるのもどうかと思いはしていますがそこは鑑賞芸術として割り切りました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/10

    今更言うまでもないこの曲の代表的な演奏であり諸氏のコメントも全くその通りかと思います、2008/7に入れた本演奏別盤における私のコメントは・・・「LP時代に何回繰り返して聴いたでしょうか。出だしから比較的テンポ速くしかもベームの持前の重厚さはキープ・・・マダこれでも後年から考えると若い時代のベーム・・・した名盤です。しかしCDになってから音に含みが無くなり直接音のみになったように感じられそれだけ冷たい印象にブレては来ています(これは技術的な問題でベームの責任ではないと思うのですが)。それはともかく晩年のベームの演奏には見られないベーム節が懐かしい盤でもあります。」・・・となっております。追加的にデータだけを申しますと1959年録音でタイムは@12’29A9’21B4’33C16’34と後年残されたVPOとの収録盤タイムより特に前二楽章が速くドイツの重厚感にも颯爽さが感じられます。なお、本盤は現在販売されてはおらず別盤がありますのでそちらで間に合うと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/10

    小澤征爾が体調を崩して一時休止になっている状態は何となく寂しいものがあります、彼の創り出す音楽がどうこうと言ったことでなく存在感というのでしょう。彼の2002年ニューイヤー・コンサートでVPOを振ったライブ中継がもう懐かしいと思うようになってしまったのです。さて、そのニューイヤー・コンサートで1939〜1954年(途中数回は別の指揮者)指揮したクラウス(1954年ニューイヤー・コンサート録音盤も最古?のニューイヤー・コンサート録音分としてあるようです)はその容貌からして如何にもウィーン界の申し子体で戦前録音にもウィンナ・ワルツが聴けますが1951〜1953年セッション録音のものを私などはLPで一部聴いておりました。CDになってからは(1)「美しく青きドナウ」、(2)「ウィーンの森の物語」、(3)「オーストリアの村つばめ」という夫々のタイトルで計三枚モノラルながら良好な音で(私はそんなに専門的ではないので国産盤)約30曲を聴いておりました。演奏自体後年のボスコフスキー/VPOetcより音の性格もあるのか骨太なイメージがあるものの独特の拍子の取り方・間の取り具合は1950年初頭まで受け継がれて来たウィーン伝統が偲ばれ「やはり本物だなぁ」との感慨に耽る始末であります。ヨハン・シュトラウスTの「天体の音楽」(タイム8’40)や「わが人生は愛と喜び」(同7’08)、ヨハン・シュトラウスUの有名な「美しく青きドナウ」(同10’45)、「ウィーンの森の物語」(同11’55)など比較的演奏時間の長いもので「時代」を経験出来る感じがしております。いろいろ技術の向上でより聴き易い盤も出ているようでいずれにしても残しておきたい音楽音源の一つと申せましょう・・・懐古趣味ではあっても・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/09

    小澤征爾が体調を崩して一時休止になっている状態は何となく寂しいものがあります、彼の創り出す音楽がどうこうと言ったことでなく存在感というのでしょう。彼の2002年ニューイヤー・コンサートでVPOを振ったライブ中継がもう懐かしいと思うようになってしまったのです。さて、そのニューイヤー・コンサートで1939〜1954年(途中数回は別の指揮者)指揮したクラウス(1954年ニューイヤー・コンサート録音盤も最古?のニューイヤー・コンサート録音分としてあるようです)はその容貌からして如何にもウィーン界の申し子体で戦前録音にもウィンナ・ワルツが聴けますが1951〜1953年セッション録音のものを私などはLPで一部聴いておりました。CDになってからは(1)「美しく青きドナウ」、(2)「ウィーンの森の物語」、(3)「オーストリアの村つばめ」という夫々のタイトルで計三枚モノラルながら良好な音で(私はそんなに専門的ではないので国産盤)約30曲を聴いておりました。演奏自体後年のボスコフスキー/VPOetcより音の性格もあるのか骨太なイメージがあるものの独特の拍子の取り方・間の取り具合は1950年初頭まで受け継がれて来たウィーン伝統が偲ばれ「やはり本物だなぁ」との感慨に耽る始末であります。ヨハン・シュトラウスTの「天体の音楽」(タイム8’40)や「わが人生は愛と喜び」(同7’08)、ヨハン・シュトラウスUの有名な「美しく青きドナウ」(同10’45)、「ウィーンの森の物語」(同11’55)など比較的演奏時間の長いもので「時代」を経験出来る感じがしております。いろいろ技術の向上でより聴き易い盤も出ているようでいずれにしても残しておきたい音楽音源の一つと申せましょう・・・懐古趣味ではあっても・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/09

    小澤征爾が体調を崩して一時休止になっている状態は何となく寂しいものがあります、彼の創り出す音楽がどうこうと言ったことでなく存在感というのでしょう。彼の2002年ニューイヤー・コンサートでVPOを振ったライブ中継がもう懐かしいと思うようになってしまったのです。さて、そのニューイヤー・コンサートで1939〜1954年(途中数回は別の指揮者)指揮したクラウス(1954年ニューイヤー・コンサート録音盤も最古?のニューイヤー・コンサート録音分としてあるようです)はその容貌からして如何にもウィーン界の申し子体で戦前録音にもウィンナ・ワルツが聴けますが1951〜1953年セッション録音のものを私などはLPで一部聴いておりました。CDになってからは(1)「美しく青きドナウ」、(2)「ウィーンの森の物語」、(3)「オーストリアの村つばめ」という夫々のタイトルで計三枚モノラルながら良好な音で(私はそんなに専門的ではないので国産盤)約30曲を聴いておりました。演奏自体後年のボスコフスキー/VPOetcより音の性格もあるのか骨太なイメージがあるものの独特の拍子の取り方・間の取り具合は1950年初頭まで受け継がれて来たウィーン伝統が偲ばれ「やはり本物だなぁ」との感慨に耽る始末であります。ヨハン・シュトラウスTの「天体の音楽」(タイム8’40)や「わが人生は愛と喜び」(同7’08)、ヨハン・シュトラウスUの有名な「美しく青きドナウ」(同10’45)、「ウィーンの森の物語」(同11’55)など比較的演奏時間の長いもので「時代」を経験出来る感じがしております。いろいろ技術の向上でより聴き易い盤も出ているようでいずれにしても残しておきたい音楽音源の一つと申せましょう・・・懐古趣味ではあっても・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/09

    小澤征爾が体調を崩して一時休止になっている状態は何となく寂しいものがあります、彼の創り出す音楽がどうこうと言ったことでなく存在感というのでしょう。彼の2002年ニューイヤー・コンサートでVPOを振ったライブ中継がもう懐かしいと思うようになってしまったのです。さて、そのニューイヤー・コンサートで1939〜1954年(途中数回は別の指揮者)指揮したクラウス(1954年ニューイヤー・コンサート録音盤も最古?のニューイヤー・コンサート録音分としてあるようです)はその容貌からして如何にもウィーン界の申し子体で戦前録音にもウィンナ・ワルツが聴けますが1951〜1953年セッション録音のものを私などはLPで一部聴いておりました。CDになってからは(1)「美しく青きドナウ」、(2)「ウィーンの森の物語」、(3)「オーストリアの村つばめ」という夫々のタイトルで計三枚モノラルながら良好な音で(私はそんなに専門的ではないので国産盤)約30曲を聴いておりました。演奏自体後年のボスコフスキー/VPOetcより音の性格もあるのか骨太なイメージがあるものの独特の拍子の取り方・間の取り具合は1950年初頭まで受け継がれて来たウィーン伝統が偲ばれ「やはり本物だなぁ」との感慨に耽る始末であります。ヨハン・シュトラウスTの「天体の音楽」(タイム8’40)や「わが人生は愛と喜び」(同7’08)、ヨハン・シュトラウスUの有名な「美しく青きドナウ」(同10’45)、「ウィーンの森の物語」(同11’55)など比較的演奏時間の長いもので「時代」を経験出来る感じがしております。いろいろ技術の向上でより聴き易い盤も出ているようでいずれにしても残しておきたい音楽音源の一つと申せましょう・・・懐古趣味ではあっても・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/08

    ランスロが亡くなって早いものでもう一年が経ちました。ランスロのクラリネット五重奏曲について私はモーッアルトとブラームス(演奏タイム32’43)のカップリング盤で聴いていたのですが本盤でのモーッアルト分について書き込みいたしました。1959年の録音で演奏タイムは@9’04A6’47B7’29C9’32となっておりそう他の演奏と比べても過不足感はありません。全体彼の特徴として明るい穏やかさが満ちておりフレンチ・スタイル?ってものなのでしょうか。モーッアルトの裏の涙らしきものはあんまり表現されているとは思われませんがバルヒエットSQがポイントを締めながら進んで行きます。第2楽章などの天国的彷徨いは秀逸でありますし第3楽章でのSQだけの演奏部分は少なくともフランス的ではない処、何か私には懐かしい感じがしました。最終楽章は変奏曲なのですがその微妙な変化色あいを上手く両者引き出しての演奏です。もうクラリネット演奏者としてひょっとして忘れられつつあるのではないかと思われるランスロのバルヒエットSQとの名演と申せましょう。本盤ホルンの方は未聴ですので素晴らしいランクに止めておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/07

    私はドラティ/DSO演奏の「ドン・ファン」「ティルオイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」を別盤で聴いており少しだけコメント入れさせて下さい。ドラティと言えばオーケストラ・ビルダーとして瀕死の主にアメリカのオーケストラを再生したその実力と1969〜1972年?にハンガリーのオーケストラを振っての史上最初のハイドン交響曲全集を録った実行力とで何となくそのイメージが思い浮かびます。本盤演奏に入っている「ドン・ファン」「ティルオイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」も実にキビキビした明快な演奏で彼の特徴というか普段のアプローチ・考え方がはっきり出ております。どちらも1980年録音で演奏タイムは前者が17’16、後者が14’51と他の演奏より短めなのも簡潔明瞭さをきわめたものとなっております。ドラティは戦後先述の様にアメリカのいろんなオーケストラに関与して行くのですが再生実力派といつたことだけではなく作曲・編曲も相当なものでもっと評価されてもいい演奏家の一人ではないのでしょうか。どうも実務優先派は政策・芸術優先派より・・・そう官僚が昨今脇に外されるのに似て・・・軽んぜられるのはどの世界も同じなのかもしれません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/06

    フリッチャイのモーッアルト交響曲・管弦楽曲を集めた盤ですが私はLPで「アイネ・クライネ・ナハトムジークK525」を聴いていたのでこれについてコメントさせていただきます。演奏は1960年BPOを振っての録音です。1960年となればもう白血病発病は判明していた頃なのかもしれません。そういう先入観で聴くわけではありませんが第1楽章から大変引き締まったK525であります、フリッチャイは元々あんまり余裕のある演奏をする人ではないと認識しつつこの演奏の厳しさには脱帽してしまいました。演奏タイムとしては@5’43A6’40B2’08C3’23と全体にやはり何かに急かされたイメージも伴います。しかし第2楽章は全体バランスからすればじっくり重心を低くした演奏です。このK525演奏だけしか今はコメント出来ないのですが大変素晴らしい古さを感じさせない演奏と思います、他の曲は未聴ですので当面OKランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/06

    本盤は現在販売されていないフリッチャイのモーッアルト交響曲・管弦楽曲を集めた盤ですが私はLPで「アイネ・クライネ・ナハトムジークK525」を聴いていたのでこれについてコメントさせていただきます。演奏は1960年BPOを振っての録音です。1960年となればもう白血病発病は判明していた頃なのかもしれません。そういう先入観で聴くわけではありませんが第1楽章から大変引き締まったK525であります、フリッチャイは元々あんまり余裕のある演奏をする人ではないと認識しつつこの演奏の厳しさには脱帽してしまいました。演奏タイムとしては@5’43A6’40B2’08C3’23と全体にやはり何かに急かされたイメージも伴います。しかし第2楽章は全体バランスからすればじっくり重心を低くした演奏です。このK525演奏だけしか今はコメント出来ないのですが大変素晴らしい古さを感じさせない演奏と思います、他の曲は未聴ですので当面OKランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/05

    如何にもスペイン出身といった風の容貌だったある意味存在感のあったラローチャが昨年亡くなり彼女の残した盤が同年末どっと再発売されました。「皇帝」協奏曲もその一つです。私はラローチャの演奏盤にそう多く接したわけでもなくただやはりスペイン物・・・これが又私にはあまり馴染みがないので彼女には申し訳ない・・・には右に出る者はいないとの評くらいは聞いてはおりました。ただ偶然ベートーヴェンの「皇帝」協奏曲には会えた機会・・・それも新旧両演奏ともに・・・があり本盤は新しい、とは言っても1983年録音盤であります。演奏タイムは@21’22A7’52B11’06と旧盤(メータ指揮LAPSOバックの1978年録音・・・タイム@20’30A8’00B10’45)より少し長くなっております。演奏自体は堂々とした出だしでやや大粒な感じのタッチが印象的・・・正にラローチャの特徴、時にはボテボテ気味に聴こえる時もありますがその何とも言えぬ暖かさが曲想とはアンマッチでも面白いものがあります。第2楽章はシットリ感がありシャーイ(まだ若い頃!)指揮BRSO伴奏も手堅く進みます、最終楽章・・・旧演奏では私の聴いたのがLPだった為なのか後半での伴奏に勇み足的な処があり気に入らなかったのですが・・・堂々とややしつこく繰り返される変奏テーマも気にならず最後まで引っ張ってくれました。彼女のレパートリーには珍しい?ベートーヴェンで珍品類いですが決してゲテモノではなくスペイン物以外に・・・と思われる方は一度聴いても損はない独特の雰囲気のある演奏であります。第4番は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/04

    カラヤンがBPOを振ってのベートーヴェン交響曲全集でDGへ録ったもののこの交響曲第8番は1984年の録音であります。大体カラヤンは同じ曲集を録り直す場合段々豪華・精緻になる傾向があるらしく又ライブなら微妙な弛緩も見せているようです。私はカラヤン演奏のベートーヴェン交響曲ならどうも奇数番曲優先でチョイスしてしまい本曲のような偶数曲・・・偶数曲には何かあっさりおっとり軽い優雅さがありそれにはカラヤンの演奏は分厚過ぎるというか立派過ぎるように思えるのです。この演奏、タイム的には@8’56A4’00B5’59C7’08で特に第3楽章はゆったりした印象を持ちました。最終楽章も曲は進んでいるのですがもうひとつ本質が私の能力ではつかみきれないまま終わってしまいました。DVD以外のDG盤では他の1962年分は@8’53A3’47B5’15C6’30、1977年分は@8’56A3’50B5’19C6’32と夫々演奏タイムはなっていますが少々のことはともかく基本的には変わっておりません。序曲三曲はやはりDVD以外DG盤ではこの1984年録音分と1965年録音があります。1960年代では他の序曲も録っておりますが1980年代分はどうも本盤にある三曲だけのようです。コリオランは1965年8’57,1984年8’32、フィデリオは1965年6’57,1984年6’51、レオノーレ第3番は1965年14’52,1984年13’53とタイムはなっておりますが演奏そのものは実にどちらも充実した颯爽たる演奏でカラヤンの序曲演奏の素晴らしさが味わえます。録音も良い本盤は序曲で素晴らしいランク保ちをしたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/03

    カラヤンがBPOを振っての「運命」交響曲のDGへの代表的録音は1962年(演奏タイム@7’14A10’01B4’55C8’57)、1976年(同@7’08A9’27B4’36C8’38)、1982年(同@7’18A9’14B4’48C8’41)であります。LP時代「運命」は「未完成」とゴールデンカップルでリリースされカラヤンの輝かしきDGでのポジションを祝う如く金色の帯がついていました。1960年代DGにBPOを振ってのベートーベン交響曲集はカラヤンのこれからの展望を示す名演で私もLPで集めました。特に奇数番の演奏はカラヤンに以前から合っているように思え第5番の颯爽としてシャープな中にも確固とした重量感を感じさせました。1982年収録の「運命」交響曲もアプローチは不変でありますがやや分厚く聴こえる処が今日トレンディの演奏との比較で時代を感じさせるものと聴く人によっては思われます。本盤に入っている一方の「田園」交響曲はカラヤンの演出しどころが多分にある曲で同じくDGへの代表的録音は1962年(演奏タイム@8’58A11’31B3’02C3’25D8’53)、1976年(同@9’02A11’21B5’39C3’29D8’35)、1982年(同@9’04A10’19B3’08C3’23D8’25)などがあります。こちらの方は1976年盤の第3楽章をタイムからの推察ではカラヤンとしては珍しく反復している点が要留意です。さて、本盤1982年録音のものも1962年録音のもの同様・・・第1楽章からすぅーと速めにスタート、テンポの速い処が錯綜します。第2楽章はBPOのしなやかな強靭さはあるものの私には少し速く忙しく感じました、第3,4楽章は過ぎ最終楽章はやさしく感謝の表情を出すものの決して感情的に陥らずスッキリ仕上げております、もう少し落ち着きも欲しいとは思いますが・・・。私はDG盤なら1960年代分がデビュー印象が強く好きですが、カラヤンの演奏はタイム的には軸足が割りとしっかりして年代を追ってもテンポが大きく変わる事が少なく演奏そのものは徐々に分厚く、華麗・修飾的になっていっている様で時代推移につれ向上して行く録音状態も勘案してカラヤンファンなら聴き比べも楽しみですね。カラヤンはこうしてDGだけでも20年間で三回もこれらの曲を録っているのですが正直聴いている側として「ある慣れ」に陥ってしまう場合はあります、ああ恒例のカラヤンのベートーヴェン交響曲だと・・・。ひょつとしたらこの繰り返しということが意外と大切なことかも・・・演奏側も聴く側も。今日は三月三日ひな祭り、娘の幸せをと今年も先月雨水の日に飾りました・・・この繰り返しを連想してしまった老父の私であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/03

    1976〜1977年から始まったNHK名曲アルバムは番組それ自体を待っているわけではないのに画面に画像と音が流れるとなんとはなしにちょっと手足を休めて見聴くといった具合で大体何れの曲も5分程度以内だからそんなに手間?でもないわけです。原曲が長いものでも5分内なのでこうしたものに回数接していると耳がそれなりに如何にクラシック音痴でも目耳に受付け易くなってきます。演奏はオーケストラ物だと大半日本の有名指揮者による東京フィルハーモニーとかNHKSOとかでこの番組の歴史からしてBOX物やジャンル別物、単品物といろいろ繰り返しいろんなバージョン商品があり私などは1979年キングから出たLPが懐かしいものであります。さて、本盤でトップバッターの大町陽一郎氏による「美しく青きドナウ」は流石日本人で最初にウィーン国立歌劇場Oを指揮した人だけあって、又シュトラウス、ウィーンに何かと関与しているだけあってその演奏(演奏タイムは4’54という5分以内ルールに縛られてはいますが)運びは独特なものがありウィンナ・ワルツの呼吸がひしひし伝わって来ます。私は聴いてはいないのですが日本人演奏ウィンナ・ワルツ集として2006年九州SOと録音したCD盤もあるようです。私は若い頃大町さんは何となく気障っぽい感じが先行していたのですが(事実気障なんです!)父権回復本を出したり中々のユニークさに日本指揮界を支えた一人として覚えておきたい指揮者であります。本盤他の演奏曲目も夫々超一流ではありませんが耳に流す分にはなんの過不足もありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/02

    ウィーンとのゴタゴタがあったりBPOポストを逃したりしただけではなくどうもマゼールは折から彼よりもう少し若いイタリア勢指揮者の進出によりもっと活躍しなければならない時期、ニューイヤーコンサート(ウィーン以外も含め)出場回数の多い割に先の対応守備にまわった感があります。芸風もかって1950年代後半から1960年代前半の才気走った演奏が我々には忘れられずその内その新鮮さが薄れた・・・実に聴く側の勝手な受取り方ですが・・・。本盤1979年録音のチャイコフスキー交響曲第4番は演奏タイム@17’04A9’30B5’52C9’00とやや前二楽章を速めにし平均的タイムの後二楽章にどっしり感を与えCLOの精緻なアンサンブルに加え録音良さが特徴となって私には結構好位置にはまっております。第1楽章の攻め方もかってのスリリングさ・あざとさはありませんが定石通りで安心してフォロー出来ます。なお、マゼールは同年CBSにもCLOとこの曲を収録(演奏タイム@17’17A8’59B5’12C8’34とやや先述バランスから外れています)してますが彼自身に抵抗感がなかったのでしょうか(彼は1960年BPOと1964年VPOとも同曲録音を行なっております)。NYに活動拠点を移し2008年だったかNYPOを率いて北朝鮮に演奏旅行に行った元気はあるもののもう年齢からそんなに録音はしないのでしょう・・・老醜を曝してまでは・・・。先日、森光子の二千回を誇る「放浪記」公演が関係者の彼女の健康を配慮して中止されたとのことでした・・・人は皆んな老います。こうしてクラシック演奏盤のレビューを書いていても同じ一人の演奏家のポストや演奏そのものの推移と容貌の推移は如何ともし難く特に楽壇という一見派手な世界だけに記録媒体たるCD等が証明の如く残りフォーマット技術改善や復刻の名で再発され我々マニアの注目対象になるとは言え、こと「老いる」自分自身にふりかえり考えされられます。ストラビンスキーは未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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