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TOP > My page > Review List of つよしくん
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9 people agree with this review 2009/12/29
演奏もさることながら、本盤の魅力は、SACDマルチチャンネルによる極上の高音質である。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3は、あらゆるピアノ協奏曲の中で、終始ピアノが弾き続ける随一の超難曲であるが、このような極上の立体音響で聴くと、ピアノの動きのよくわかり、いかに至難な曲であるのかが理解できる。マツーエフのピアノは超絶的な技巧を駆使しつつ、力強い打鍵が見事であり、この曲の持つ故国ロシアへの望郷の抒情の描き方も素晴らしい。ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団のサポートも見事であり、前述の録音の素晴らしさも相まって、見事な名演と評価したい。パガニーニの主題による狂詩曲も、各部の描き分けが実に巧みであり、同曲のベストを争う名演と言っても過言ではないと思われる。
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4 people agree with this review 2009/12/29
いずれも全盛期のオイストラフの至芸を味わうことができる名演だと思う。ショスタコーヴィチは、この作曲者特有の諧謔性と悲劇性を併せ持つ名作の本質を、高度な技量を駆使して描いていく様は見事であり、オーマンディ&ロンドン交響楽団の併せ方も素晴らしい。チャイコフスキーは、オイストラフの十八番だけに数々の録音が遺されているが、本盤はその中でも最上位にランクされるものの一つではないだろうか。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が持つロシア風の抒情を最大限に活かしつつ、卓越したテクニックにもいささかの不足もない。また、録音についても、両曲ともに、60〜70年代初にかけてのライブ録音とは思えないくらいの鮮明さだ。
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2 people agree with this review 2009/12/29
ディーリアスの管弦楽曲はいかにもイギリスの詩情溢れる親しみやすいものである。ビーチャムの他にもバルビローリなど、イギリス系の指揮者がこぞって名演の数々を遺しているが、作曲者と親交が深かったという意味では、このビーチャム盤がベストだと思われる。ディーリアスは、ビーチャムの日没の歌の「落ちてゆく夕陽の歌」を指して、早すぎると言ったとか伝えられているが、これほどの名演を前にしては、作曲者はともかく我々がコメントを差し挟む余地はないだろう。どの曲も抒情豊かな名演であり、ディーリアスの管弦楽曲集のベストに掲げるべきものと評価したい。
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13 people agree with this review 2009/12/28
ショルティがニーベルングの指環全曲を録音して以降、カラヤンはベームの全曲録音や、過去の演奏では、クナッパーツブッシュの名演、最近では、カイルベルトの名演が発掘されたりしているが、現在においても、トップの座を譲らない永遠の名盤だ。まぎれもなく、レコード録音史上最高の名盤と評価したい。何よりも、歌手陣が素晴らしい。歴史的なワーグナー歌手の全盛期に録音されたというのが、まずは本盤の成功の要因に揚げられると思う。次いで、ウィーン・フィルの名演が実にすばらしい。ショルティのいささか力づくの指揮が、ウィーン・フィルの優美な音色が緩衝材になって、非常に調和のとれた演奏になっている点も見逃してはなるまい。そして、録音の素晴らしさ。名プロデューサーのカルショウの下、ニーベルハイムに降りていく際の金床の音色や、ニーベルング族が金を天上界に運んでいる際、アルべリヒの一喝によって逃げ惑う際の悲鳴の響かせ方、ワルキューレの騎行の立体音響など、50年代後半〜60年代前半の録音とは思えないくらいの鮮明さであり、現在に至るまで、これを凌駕する録音が現れていないのは脅威と言うべきであろう。最近、ESOTERICからSACD盤が発売されたが、さらに音質のグレードがアップしており、本盤の価値をさらに高めることになったことも特筆すべきである。
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2 people agree with this review 2009/12/28
テンシュテットは、癌を発症して復帰した後は、一回一回の演奏会で命がけの鬼気迫る演奏を行った。本盤も、90年の録音であり、そうした鬼気迫る演奏の一つであるが、同じ時期のシカゴ交響楽団との演奏と比較しても、オーケストラの技量はやや劣るものの、気心の知れた手兵であるだけに、演奏自体はこちらの方が数段上の出来ではないだろうか。テンポは激しく揺れ動くとともに、ねばったリズムや雷鳴のようなティンパニ、耳をつんざくような鋭い金管の音色、生への妄執とも言うべき憧れの調べなど、我々がマーラーの交響曲第1に望むすべての要素を兼ね備えていると言えるだろう。テンシュテットのマーラーの第1の中で、のみならず過去の様々なマーラーの第1の名演の中でも、トップの座を争う超名演であると評価したい。ルスランとリュドミラ序曲は、ムラヴィンスキーの超絶的名演がある以上、どの演奏を持ってしても物足りないが、ムラヴィンスキーの超名演を度外視すれば、これもなかなかの名演だと思う。本盤の惜しい点は録音が、残響が多すぎたり楽器のバランスが悪かったりするなど、いささか焦点がぼけている点。しかし、それも高い次元での話であり、ぜいたくを言わなければ十分に満足出来よう。
9 people agree with this review 2009/12/24
驚天動地の超名演の登場だ。ミュンシュの数ある名演の中でも間違いなく頂点に君臨するものと高く評価したい。まず海であるが、これはパリ管弦楽団と組んだ録音が遺されていないだけに、その意味でも貴重な録音と言える。ボストン交響楽団と組んだいささか大味な演奏とは別人のように緻密な表現を行っている。もちろん重厚さにも不足はなく、第1部の終結部などあまりのド迫力にミュンシュのうなり声が聴こえてくるではないか。第3部の冒頭では、嵐を予感させるような不気味な雰囲気が漂うなど、はじめて聴くような新鮮さを感じさせるし、終結部の猛烈なアッチェレランドの凄まじさ。実に感動的な名演と言えるだろう。そして、幻想交響曲。私は、ミュンシュ&パリ管弦楽団のスタジオ録音こそ同曲最高の名演と評価してきたが、本盤はそれを凌駕する。ということは、幻想交響曲の演奏史上最高の名演ということになる。第1楽章の冒頭は、スタジオ録音盤以上にゆったりとしたテンポで濃厚な表現を見せる。しかし、主部に入ると、テンポはめまぐるしく変化する。アッチェレランド、ゲネラルパウゼなどを効果的に駆使して、これ以上を望めないようなドラマティックな名演を繰り広げている。第2楽章も濃厚な表現であるが、終結部の猛烈なアッチェレランドは相変わらず凄まじい。第3楽章は、やや早めのテンポで緊迫感のある演奏を心がけている点が、あまりの遅いテンポによってもたれてしまいがちな他の演奏とはそもそも次元が異なる。ここぞという時の迫力にもいささかの不足はない。第4楽章の冒頭はゆったりとしたテンポで、断頭台に向かう死刑囚の内面を見透かすような不気味さを強調するかと思えば、主部に入ってからのダイナミックレンジの幅の広さ。終結部に向けてのアッチェレランドの凄まじさは、過去のどの演奏をも凌ぐド迫力だ。終楽章は、めまぐるしくテンポが変化する曲想であるが、ミュンシュはそれを殊更に大仰に強調することによって不気味さをより一層強調しているが、これは大正解。終結部に向けての猛烈なアッチェレランドはもはや狂気と裏腹であり、演奏終了後の聴衆の熱狂も当然だと思われる。パリ管弦楽団は管楽器も弦楽器も実に巧く、録音も60年代のライブ録音とは思えないくらい鮮明だ。このような歴史的な超名演を製品化したアルトゥスレーベルに対して、心から敬意と感謝の念を表したい。
4 people agree with this review 2009/12/23
両曲ともに定評ある名演であり、クラリネット協奏曲はルビジウムカッティング盤、ピアノ協奏曲はSHM−CD盤が発売されているが、本盤の売りは2つ。一つは、SACDマルチチャンネルによる高音質化、もう一つはベームとアバドという名指揮者の芸風の比較ができるという点である。まず、SACDマルチチャンネルであるが、これは極上の音質である。ルビジウムカッティングやSHM−CDなどとはそもそも次元が異なる。まるで、ヨーロッパの極上のホールで聴いているような錯覚を覚えるほどの奥行きのある音であり、定評ある名演を、おそらくは現時点で求めうる最高の音質で味わうことができることを大いに喜びたい。もう一つの両名指揮者の比較であるが、これも違いがよくわかる。ベームの厳しい造型の下、隙間風の吹かない重厚な演奏、これに対して、バランスを重視するアバド。どちらもウィーン・フィルの音色の美しさを活かしていくというアプローチには共通点も見られるが、この違いは大変興味深かった。いずれにしても、演奏の素晴らしさ、音質の見事さ、そして名指揮者や名ソリストの至芸等を満喫することができる名CDであることには異論はあるまい。
5 people agree with this review 2009/12/23
ケンぺの職人肌の演奏は、渋いブラームスの交響曲との相性が抜群だと思うが、第4は、ブラームスの交響曲の総決算と位置づけられる曲だけに、演奏が悪かろうはずがない。ブラームスの第4という傑作の魅力を、恣意的にではなく自然体の表現で満喫させてくれる名演ということができるだろう。XRCD化によって、音質の鮮度が抜群に向上したのも嬉しい限りであり、ケンぺの名演を鮮明な音質で味わうことができるようになったことを大いに喜びたい。
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2 people agree with this review 2009/12/23
ケンぺの演奏は、華麗さなどとは無縁であり、あくまでも真摯に楽曲を描いていくという職人肌の指揮が持ち味であるが、それによって生み出されるいぶし銀の味わいが、ブラームスの交響曲と見事に符合していると言えるのではないだろうか。既発売の第1や第3も名演であったが、この第2は、ケンぺの死の半年前の録音だけに、どこか澄み切った人生の諦観を感じさせる名演だと思う。どこをとっても恣意的な表現がなく、音楽の美しさを自然体で表現しようという真摯な姿勢が功を奏している。XRCD化による高音質化と相まって、あまたのブラームスの第2の中でも最も美しい名演の一つと言えるだろう。
1 people agree with this review 2009/12/23
これはロシアの民族色を全面に出した濃厚な名演だ。同時発売の第4〜第6の中では、この第5が最高の出来だと思う。冒頭は実に遅いテンポで開始される。かのチェリビダッケを思わせるようようなテンポ設定だが、あのように確信犯的に解釈された表現ではない。むしろ、自然体の指揮であり、そこには違和感は殆どない。主部に入ってからの彫りの深い表現も素晴らしいの一言であり、重量感溢れるド迫力は、あたかもロシアの悠久の大地を思わせる。第2楽章も濃厚さの限りであり、ホルンソロなど実に巧く、ロンドン・フィルも大健闘だ。終楽章の冒頭も実に遅いテンポであるが、これは第1楽章冒頭の伏線と考えれば、決して大仰な表現とは言えまい。主部に入ってからの彫りの深さも第1楽章と同様であり、この素晴らしい名演を圧倒的な熱狂のうちに締めくくるのである。
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1 people agree with this review 2009/12/22
ロストロポーヴィチのロシアへの郷愁を窺い知ることができる名演だ。何よりも、ロンドン・フィルからロシア風の民族色の濃い、重厚な音色を引き出したロストロポーヴィチの抜群の統率力が見事である。オーケストラの名前を隠して聴いたとした場合、ロシアのオーケストラではないかと思えるほどだ。テンポもめまぐるしく変化するなど、緩急自在の思い入れたっぷりの演奏を行っているが、決してやりすぎの感じがしないのは、冒頭に記したロシアへの郷愁の強さ、そしてチャイコフスキーへの愛着等に起因するのだと思われる。ロメオとジュリエットも、第6と同様の思い入れたっぷりの濃厚な名演。
0 people agree with this review 2009/12/20
ロストロポーヴィチの故国ロシアへの郷愁溢れる熱い演奏である。特に、名演と評価したいのはフランチェスカ・ダ・リミニの方だ。この曲は、名作であるにもかかわらず意外にも録音が少ないが、ムラヴィンスキーの名演は別格として、殆どの演奏は意外にもあっさりと抑揚を付けずに演奏するきらいがある。それに対してロストロポーヴィチの演奏は、民族臭溢れるあくの強いものだ。ロシアの大地を思わせるような地鳴りのするような大音響から、チャイコフスキーならではのメランコリックな抒情に至るまでの様々な表情を緩急自在のテンポと、幅の広いダイナミックレンジで表現し尽くしている。その表現の雄弁さは特筆すべきものであり、おそらくは、同曲の最高の名演の一つと言っても過言ではあるまい。それに対して、第4は意外にも端正な表現だ。かのシェラザードの濃厚な表現を念頭に置くと肩すかしを喰わされた感じだ。もちろん、ロシア的な抒情にも不足はないが、フランチェスカ・ダ・リミニの名演を聴くと、もう少し踏み込んだ演奏が出来たのではないかと思われるだけに、少々残念な気がした。
0 people agree with this review
4 people agree with this review 2009/12/20
70年代というリヒテルの全盛時代ならではの超名演揃いだ。シューベルトの第19は、リヒテルとしても珍しいレパートリーであるが、シューベルトの最晩年の3部作に共通する現生における最後の燃焼のような青白い魂の響きを、安定したテクニックに繊細さをも加えて、見事に描出している。リヒテルは、第13番と第21番をスタジオ録音やライブ収録しているが、残るは第20番。どこかに録音が遺されていないか興味は尽きない。バルトークやシマノフスキも名演だが、圧巻はプロコフィエフ。これは、史上最高の超名演と評価しても過言ではあるまい。何よりも、鬼気迫るような緊迫感が漂っている点が、他の演奏と次元がまるで異なる。これは、スターリン時代の恐怖を経験した者でないとわからない境地なのかもしれない。リヒテルの全盛期ならではの力強い打鍵と卓越したテクニックも凄まじいの一言であり、演奏終了後の聴衆の熱狂も当然のことであると思われる。
5 people agree with this review 2009/12/19
ヤンセンは、チャイコフスキーの協奏曲やヴィヴァルディの四季の超個性的な名演の印象があまりにも大きいため、本盤を聴くに際しても、そうした超個性的な演奏を大いに期待した。しかしながら、ベートーヴェンの協奏曲では、個性を封印し、落ち着いた大人の演奏を繰り広げている。まるで肩すかしを喰った感じだ。もちろん、随所に見られる極上の旋律美の歌わせ方は実に美しく、さすがと思わせる箇所も散見されるが、ヤンセンならば、もう少し踏み外しも期待したいところではないだろうか。むしろ、ヤンセンらしさが見られるのはブリテンの協奏曲の方ではないかと思う。他のレビューを書かれた方と同様に、私としても、ブリテンの協奏曲の演奏の方を名演としてより高く評価したい。ヤルヴィのサポートは、両曲ともに見事であり、ヤンセンのヴァイオリンを巧みに引き立てている。ピリオド楽器を使用しているのがわかる箇所もあるが(特に、ベートーヴェン)、それを殊更に強調せず、あくまでも音楽の自然な流れを重視している点に好感が持てた。録音は実に鮮明で素晴らしい。
1 people agree with this review 2009/12/19
マーツァル&チェコ・フィルの演奏は、オーケストラを無理なく美しく鳴らす純音楽的な演奏が特徴であり、それ故に、曲によって相性の良さが分かれる結果となっている。ブラームスの第1は、美しさと重厚さを併せ持ったなかなかの名演であると思ったが、この第2はいかにも軽量級の演奏だ。美しくはあるが、どこかうわべだけの綺麗さといった趣きであり、ブラームスの交響曲の演奏に必要不可欠な重量感が大いに不足している。悲劇的序曲も同様であり、マーツァルならば、もっといい演奏が出来るのではないかと考えられる。録音も、エクストンにしてはイマイチ。
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