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0 people agree with this review 2024/07/27
以前聴いた時は遅いテンポに戸惑ったが、ピノックやアイオナ・ブラウンなどの演奏を聴いてきて、つい最近聴き直したら演奏の素晴らしさに開眼した。艶やかな響きに当時の時代背景が映し出されたようで、これぞヘンデルという気がする。(再生装置を新しくして音色が豊かになったためでもある)お勧めのCDだが今は入手困難かも。まだCDになっていないがLPで聴いたヴェンツインガーがベストだろう。
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音がハイファイ的で積極的である、と記せば抽象的だが、全体に音圧が増して一聴すれば良い音に聴こえるが、反面落ちついた感じが遠のき陰影も薄らいでしまったように思う。装置との相性も関係してくるので一概に音の善し悪しはいえないが、私はMCA VICTOR盤のほうを好んで聴いている。
私事だが、最近SPのみ残しアンプ、CDP、RCA,コード類を一新し、集めたCDを聴いてみた。驚きである、装置を替えるとこれほど音、音質、音色等変わるのかと思った。クーベリックのシカゴ饗の(新世界)、モーツアルトの38番が見違えるほど音色豊かに輝いて聴こえる。演奏までもランクアップした感じだ。彫り深くニュアンス豊かな演奏だ。以前の装置ではこうは聴こえなかった。シカゴでは、マルティノン同様いい思い出がなかったクーベリックだが、演奏は緊張感にみちた優れた録音を残している。後のボストン饗のが有名だが、このシカゴ饗との(わが祖国)もはつらつとして素晴らしく聴こえるではないか。シカゴとのブラ1もあるとのことなの探してみよう。
0 people agree with this review 2024/07/26
SYM5番はモント―としては普通で余り薦められない。聴き物は協奏曲のほうで緊張感があり、オグドンのピアノはニュアンスも迫力も十分で失望しない。有名ピアにストの演奏より良いと思うほどである。モント―なら何でも良いとする御仁がいるが、どんな指揮者でも出来、不出来があるのは当たり前で、余り名前にこだわらないほうが良いと思う。sym5番が星3,協奏曲が4。
カラヤンがハイドンで唯一成功していると思わせる演奏で、指揮するカラヤンよりウィーンフィルのほうがハイドンをよく知っており、それが成功につながっている感じで、カラヤンのハイドンというよりウィーンフィルのハイドンという気がする(後年のBPOとの演奏と比べればよく分かる)。同じころに録音したウィーンフィルとのブラ3番と同系統の成功した例であると思う。
カラヤンにハイドンは合っていないという証明の演奏である。軍隊の素っ気なさ時計の浅っぽい響き、驚愕の表面的なだけの演奏、これでカラヤンのハイドンに別れを決心した私である。ただ、昔のウィーンフィルとの103,104番だけは成功と言える演奏で受け入れている。
この2曲を他の演奏、例えば(めんどり)ならコリン・デイヴィス、アンセルメ等、時計ならモントゥ、リヒター等と聞き比べれば、カラヤンのハイドンの浅さが分かる。およそハイドンのエスプリとは程遠い。
0 people agree with this review 2024/07/25
ピルスのモーツアルトも良く聴いたが、イマイチの感があってパッとしなかったので今は全く聴かないし、ローゼ・シュミットにハマってからは格の違いを感じ、DGの再録にも遠ざかっているのが実情である。今はツァハリアスのモーツァルトを聴きたく思っているので尚更ピリスから離れている。彼女は何となく表現力が薄く、すべて標準並みという感じである。ラローチャのモーツアルトのほうが私の好みに合っている。
1 people agree with this review 2024/07/25
わたしにとってブッシュは少なくとも5曲の不可欠の演奏がある。ベートーヴェンSQの16番と7番のvnソナタ(シゲティと双璧)、シューベルトの2番のトリオとvnの幻想曲(これもシゲティと同等))、それにこのブラームスのホルン・トリオである。(死と乙女、ブラのピアノ5重奏曲も捨てがたい)ステレオのCDも色々聴いたが、やはりこのブッシュのは別格に位置する。単に時間を超えた演奏記録にとどまらずレコード音楽遺産の一つと思っている。
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持っていていいCDだと思っている。セロソナタとピアノ四重奏曲の感想。音は決して悪くなく普通のステレオで楽しんで聴ける。シャフランの弾くソナタは渋く晩年のブラームスを描いているかのようである。ロストロ・ゼルキンのような大向こうをうならせる演奏ではなく、深く沈んだ感じだが音に広がりがあるので聴きやすい。曲も演奏も2番が良い(2番はカザルスがすばらしい)。ボロディンSQは柔らかい響きの柔軟性のある演奏で曲の良さを十分引き出している。別のCDだが、彼らの弾く3曲の弦楽四重奏曲もアルバンベルクSQやプラハSQを上回った出来であった。地味ながらも十分推薦に値する渋い通向けのCDだと思う。
現在のように各種のリマスターCDが出る前は、このREFERENCEのCDで良く聴いていた、宇野氏は東芝よりこのREFERENCEのCDでバイロイト第九を薦めていたぐらいだ。今となっては、鮮明度、音圧、音色等で他に優れたCDが多くあるが、音の素直さという点でこのCDを好む人もいるようだ。このCDではフルトヴェングラーの演奏を味わえないということは絶対ないが、ARTのほうが切れが少し良いと思う。
0 people agree with this review 2024/07/24
サンサーンスの3番は他に名演が(コバケンなど)あるだろうが、好きで言えばこのアンセルメである。本場ものの2種のマルティノンなど凡演そのものである。オリジナル英LPでも聴いたが透明感溢れる音だった。演奏も良いがCDの録音も素晴らしい。アナログ的な柔らかさがあり伸びやかで聴いていて実に気持ちが良い。50年前に友人の35cmウーハーのSPで聴いたが、オルガンが鳴ると窓ガラスがびりついたのにはびっくりだった。拙宅のお粗末な装置でもアンセルメのデっカ録音は素晴らしく鳴り、曲に品があり演奏も良いので言うことなしのCDである。
交響曲はフルトヴェングラーやクレンペラーなどとは違いドイツ的な重さはなくやや明るいが内容は十分あり聴いていて曲と演奏の良さを十分味わえる。驚くべきは録音の良さである。1961年録音ということだが、アナログ的なみずみずしさがありレンジも広く聴いていて何といい音だろうと思う、私の低級な装置でもデっカ録音の素晴らしい音を味わえる。アンセルメのステレオは特別に良く、デっカの魔法の録音と言われる所以であろう。
音のどこもかもショパンである。強音も弱音もニュアンス一杯で詩情とロマンに溢れている。聴く人のこころの琴線に触れること間違いない。最近聴いたリグットのショパンが凡演に聴こえるほどである。ルービンスタインの表現力の大きさとフランソワの光と影の繊細さを兼ね備えた、すばらしいショパンの演奏である。マズアのオケも良く録音も悪くない。
わたしの評価は低めである。私はフランソワやルービンスタインのほうが気に入っている。フランソワのほうが音やタッチに繊細で微妙な陰影があり、それがロマンにつながって心の琴線に触れる、これは大したことだと思う。ルービンスタインは堂々として表現力が大きいながらも音に豊かな詩情がある。それに比べ、アルゲリッチはピアノの響きやタッチだけで勝負しているという感じで、それが物足りなさにつながっているように思う。
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