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Review List of レインボー 

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     2012/07/18

    2009年頃に録音されたアルバムで、グレアム・ジョーンズ中佐指揮、コールドストリームガーズ軍楽隊の演奏によるCDで、イギリス愛国曲を収録した物です。
    前半は映画音楽(戦争映画が多い)、後半はクラシックや軍楽曲等を収録しています。
    ちょっと前まで、低迷期があったこのバンドもジョーンズ中佐が隊長に就任してから持ち直しているようで、近年のCDは良いのが多かったのですが、このCDはジョーンズ中佐とバンドの録音の中で頂点に立つ音源です。
    行進曲『王冠』や『633爆撃隊』『ボギー大佐』等々は、イギリス軍楽の伝統を引きついた、重厚な演奏です。
    黄金期と言われた1950〜60年代の録音とは、違った意味で勢いがあります。
    また、『威風堂々』では合唱団まで参加しており、まさに威風堂々な演奏内容になっております。
    デッカのサウンドは柔らかい今時の録音ではありますが、バランス良く録れているのはさすが!
    ちなみにこのCD、賞を取ったらしいのですがそれもうなずける内容です。
    一般受けしなさそうなアルバムではありますが、少なくとも近年多い、コンクール自由曲集とか新譜参考演奏集とかに比べれば遥かに楽しめるCDです。
    是非とも興味がありましたら一度聴いて見て下さい。

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     2012/07/17

    マリピエロは、レスピーギ等と同世代のイタリアの作曲家です。
    このCDの音源は元々はマルコ・ポーロが発売していた物で、それからの移行盤。
    アントニオ・デ・アルメイダと、アルメイダが1989年に創設したらしい、ナクソスではおなじみのモスクワ交響楽団による演奏です。
    初めて聴いたので、比較は出来ないないのですが、まぁ安心して聴けるレベルの水準であると思います。
    1994年、モスフィルムでの録音。
    音質良好。
    価格が安いのでとりあえずどんな曲か聴いてみたい人向きのCD。

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     2012/07/16

    エリザベス女王誕生日祝賀大観閲式での式典曲のCD。
    1970年録音で記載はないが、ライヴ録音だと思います。
    イギリス近衛兵グレナディア連隊軍楽隊演奏、指揮はロドニー・バッシュフォード中佐。
    バッシュフォード中佐は70年までこのバンドの隊長だったので、バンドとの録音は最も最後のほうになるでしょう。
    恐らく野外での録音で、スタジオ盤に比べ難はありますが、デッカの優秀な録音のおかげでそれほど気にはならないと思います。(ただし、流石に古さは感じます)
    演奏も大編成による迫力のあるサウンド、安定した技術と自信に満ちた好演です。
    最近のスマートなサウンドではありませんが、往年のガーズ・サウンドが堪能出来る盤としておすすめです。
    選曲も珍しい曲があって、ミリタリー・ミュージックファンにおすすめ。

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     2012/07/15

    フランスの作曲家によるヴァイオリンと管弦楽のための作品を集めたCDで、2011年に発売された、グリュミオーのシリーズの一枚です。
    伴奏を務めているのはオールド・ファンに懐かしい、M.ロザンタールとコンセール・ラムルー管弦楽団。
    この中で、おすすめなのは、ラロのスペイン交響曲です。
    特にオケのみのパートは力の入り具合が他と違い、とても情熱のある音楽です。
    この曲の名盤の一つとして推薦します。
    1960年代、パリでの録音で、音質はまずまず。

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     2012/07/13

    馬思聡は確か中国で初めての世界的に名前が知られたヴァイオリン奏者で作曲家。
    後にアメリカに移住し、その地で生涯を終えた。
    彼の作品はマルコ・ポーロから出ている管弦楽曲集位しか聴いた事がないが、そのCDが良かったので当盤も購入してみた次第です。
    収録されているのはアメリカ時代と中国時代の物で、いずれもヴァイオリンとピアノの作品です。
    基本はフランス近代派音楽をベースにそこにスパイス的に中国風の旋律というのが作風のようです。
    聴きやすい部類に入るのでしょうが、これと言って作品が記憶残らないのが難点でしょう。
    演奏は可もなく不可もなくと言った所です。
    音は綺麗です。

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     2012/07/13

    指揮者として有名な、マルケヴィチ作曲の曲がどんな曲なのか興味があったのと、今回セールで安くなっていたので試しに一枚買って見ました。
    このCDに収録された曲は、両方とも声楽を伴う管弦楽曲で、共に(いわゆる現代音楽のような)前衛的な曲で、作曲された当時はかなりインパクトがあったでしょう。
    ただ、晦渋な曲調で取っ付きにくく、資料的な価値の方が高いと思います。
    演奏はオランダの、リンドン=ギー率いる、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団で他に音源もなさそうですし、水準はクリアしていると思います。
    元はマルコ・ポーロで発売されていた物をナクソスに移行した、ナクソス移行盤の一枚であり、1996年という比較的新しい録音で、音質は良いです。

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     2012/07/11

    第8連隊軍楽隊演奏によるデンマークのブラスミュージックを集めたCDです。
    デンマークの作品となるとなかなか聴けないはずで、このCDは貴重な一枚だと思います。
    収録された曲はマーチやポルカ、ギャロップやワルツと言ったライト・ミュージックの曲調の曲ばかりであり、聴きやすいと思います。
    演奏も、雰囲気が出ており、良いと思います。
    目の覚めるような鮮明な録音ではありませんが、90年代半ば頃の録音で、音質共々良好。
    ミリタリー・ファン、ブラス・ファン向きだと思います。

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     2012/07/10

    微笑みの国と言えば、レハールの代表作で、録音も多いですが、このCDのようにオーケストラのみのバージョンは大変珍しいと思います。
    発売元のカメラータは同時期にカルチコフスキーとホリデーによる歌入りのハイライト盤も制作しています。
    序曲等一部の曲はその音源の使い回しのようです。
    歌なしの分、普段はあまり気づかない裏メロが良く聴こえますし、レハールの甘いメロディに酔いしれる事ができるでしょう。
    でもやはり歌がないと何処か寂しいですね。
    ウヴェ・タイマー指揮する、ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団、録音を聴く限りそんなに人数は多くなさそうですが、リズムやタメ等は本場ウィーンにしか出来ない技。
    ですが基本的にはコレクター向きのCDだと言って良いと思います。
    音質はとても綺麗です。

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     2012/07/09

    2008年に発売された、カルロ・アンチェルの芸術というシリーズの中の一枚。
    19世紀に活躍したロシアとチェコの作曲家の作品が集められている。
    収録曲は全て有名な曲ばかりで、他にも名盤と言われるCDがありますが、このアンチェルのものも凄いです。
    チェコ・フィルの柔らかい弾力のあるサウンド、ルスランとリュドミラで見られる、独自の効果的な打楽器等々、結構聴かせてくれますし、今聴いても新鮮。
    古い録音ゆえに万全とは言えない音質ですが、年代を考えればそんなに悪くないと思います。

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     2012/07/08

    カメラータ・トウキョウにはウィーン・ライトミュージックや、ウィンナ・オペレッタの録音がありますが、これもその一つで、カールマンの代表作である、『伯爵夫人マリツァ』を収録した物です。
    全曲盤ではありますが、合唱曲や台詞の収録はありません。
    これはフォルクスオーパーで慣例的に行われているカットを再現した物らしく、フォルクスオーパー・バージョン全曲盤とも言えそうです。
    ウヴェ・タイマー指揮する、ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団による演奏、歌手はフォルクスオーパーで活躍中の人が起用されています。
    本場のオケによる全曲盤は珍しいはずで、この録音でも、訛りの入ったオケ、リラックスした歌手と悪くないです。
    この作品の全曲盤といえば、パンチの効いたマッテス盤もありますが、このCDはそれと同じ位の出来だと思います。
    また歌詞対訳付きなのも嬉しい所。
    音質もデジタル録音なので綺麗です

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     2012/07/06

    近現代のブラスバンドの作品を集めたCDで、セラーズ・エンジニアリング・バンド(指揮フィリップ・マックカン、ノーマン・ロウ)の演奏で収録している。
    収録された曲は日本ではあまり馴染みがないと思います。
    実際、一度聴けば十分かな?と思うような曲もあります。
    セラーズ・エンジニアリング・バンドはシャンドスに何枚か録音がありますが、このCDを聴く限り技術的には問題のないレベルで、イギリス式ブラスバンドならではの柔らかく荘厳な響きが堪能出来ると思います。
    選曲は濃い目なので基本はファン向きのCD。
    音質は良いです。

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     2012/07/05

    今回、廉価盤化されたので試しに買ってみました。
    チャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のカップリングで、定番とも言える組み合わせです。
    ソロのアナスタシアは、チャイコフスキー・コンクールの入賞者という事で期待して聴いてみましたが、う〜ん、まあまあと言った所ですね。
    技術的な面では難はないと思うのですが、あと一つ何か足らないなと、聴いていて思いました。
    伴奏のロシア・シンフォニー・オーケストラは、ドウダロヴァのオケではなく、臨時編成のオケとの事。
    音質は新しいだけあって綺麗です。

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     2012/07/02

    シャヒディはタジキスタン出身でモスクワで、ハチャトゥリアンに師事したという経歴の持ち主だそうだ。
    正直な所、無名ではあるが、ここに収録された作品を聴く限り師匠顔負けのバーバリズム、民族的なメロディの多用等々、この手の作品が好きな人には楽しめると思う。
    西洋的な所がある師にくらべて、よりアジア的で、我々日本人にはこっちの方が耳馴染みは良いかも知れません。
    交響詩『サド』及びバレエからの抜粋は、ロンドン交響楽団が、その他は、マリインスキー劇場管弦楽団が担当しています。
    ロンドン響は丁寧に演奏しているが、ちょっと物足りなさも感じます。
    それに比べマリインスキー管のほうがまだ良いです。
    全体的にもう少し荒い演奏のほうが曲に合うのではと思いますが…
    まぁ、初録音かそれに近い録音でしょうから、資料として聴くならこういう演奏もありかな?と思います。
    録音に関しては問題ありません。
    とても綺麗です。

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     2012/06/30

    近代イギリス作曲家の巨匠として、ホルストと共に知られるR.V.ウィリアムズの交響曲全集の一枚。
    ナクソスは約10年かけて、全集を完成させたが、このCDは1996年に録音された物で、ボーンマス交響楽団と、K.バケルスの指揮による物です。
    ボーンマス交響楽団と言えば、ナクソスで良質な演奏を提供している団体ですが、このCDでもそうです。
    曲自体は難解な所もあり、気軽にとは言えませんが、演奏が良いのでファーストチョイスにも悪くないかと思います。
    また音質面でも問題なく、綺麗に録れていると思います。

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     2012/06/26

    前作が売れたのだろうか、第2弾も発売されたガウク・エディション。
    全てライヴとの事なのだが、私が知っている限り2つは、スタジオ盤と同じ音源、これはこのシリーズには良くあるが…
    選曲面で特に珍しいのはCD8の民族音楽をベースにした作品群だろうか、アミーロフ『アゼルバイジャン』マチャヴァリアニ『グルジア祝典序曲』はハチャトゥリアン好きにおすすめの濃い音楽だし、CD9、10あたりのチョイスは意外な気がする。
    ほとんどが大交響楽団という団体との録音で、正直正体不明のオケ、オケの技量は高い時からそうじゃない時まで様々だが、どの曲にも無駄の少ないスマートなガウク節が聴けます。
    音質はリマスタによってだいぶ改善されているとはいえ、半世紀以上前の録音なのでそれなりにキズもある。
    尚、他のロシアン・アーカイブシリーズと同じく、厚紙にCDが入っている。

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