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TOP > My page > Review List of レインボー
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0 people agree with this review 2016/06/05
ワーナーから出ていた今宵はオペレッタ・シリーズの一枚で、キュネッケの『夢の国』とリンケ『ルナ夫人』を収録した物です。 いずれも抜粋収録で、元から全曲盤はない模様。 夢の国は、ハインツ・ゲーゼ指揮、ベルリン交響楽団&SFBダンス管弦楽団選抜団員の演奏で1977年に録音された物。 この頃のオペレッタ録音によくある、ポピュラー音楽風の編曲で、録音も相まって安ぽっい演奏になっているのが残念だが、歌手は意外と大物が揃っており豪華である。 一方、ルナ夫人は1963年にカール・ミヒャルスキー指揮、ベルリン交響楽団の演奏で収録された物で、こちらも録音は安ぽっいが比較的正統派の演奏。 勿論、ベルリンの風も収録されている。 値段はそう高くはなく、日本語での解説もあるが基本的にはある程度オペレッタを聴いてきた人向きの一枚だろう。
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1 people agree with this review 2016/05/30
ツィーラー財団がプライザーからリリースしている、ツィーラー・エディションシリーズの13枚目である。 この盤はハンス・シャーデンバウアー指揮、ウィーン親衛大隊管弦楽団の演奏で収録されています。 ワルツ『いらっしゃいませ!』行進曲『シェーンヘルト』『扇のポロネーズ』といったツィーラーの良く知られた作品から、そうでないのまでワルツ、ポルカ、喜歌劇と様々な曲を収録しています。 演奏のウィーン親衛大隊軍楽隊は今まで、第3巻、第6巻に登場していますが、今までは吹奏楽編成だったのに対してこの盤はオーケストラ編成です。 持ち替えて演奏しているわけで、管楽器はともかく、弦楽器にやや細く不安を感じさせる所もないわけではないのですが、まぁウィーンの響き自体はきこえてきますし、ツィーラーも軍楽隊長時代はこうして持ち替えて演奏する事があったらしいのである意味正統派とも言えるのかもしれません。 録音・音質は問題なし。
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0 people agree with this review 2016/05/27
イギリスの吹奏楽レーベル、SRCはこだわりある選曲に優れた演奏、そして優秀な録音と近年の吹奏楽CDの中でもしっかりとしたCDを作る事で知られたレーベルでしたが、ここのプロデューサーであるマイク・プアートンが新たに立ち上げらしいレーベルがMPR。 このCDはその第一弾で、アンドレアス・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏で収録された物です。 内容はそのままスウェーデン海軍で使われている音楽を収録した物で、制式行進曲『レギーナ』を初めとした行進曲が収録曲の大半を占め、そこに間奏曲や国歌、信号ラッパ等が収められています。 大半を占める行進曲は、スタンダードなスタイルの作風の作品が大半ですが、わりと近年の作品もあったり、モダンな和声をもっていたりただの軍楽で済ますにはもったいない良い曲があったりします。 演奏の海軍軍楽隊は、やはり普段から演奏しなれているからでしょうか、洗練された響きに余裕すらも感じられる力強く楽しい演奏です。 そして残響豊かな録音も、バンドの演奏の良さを十分に伝えてくれます。 おすすめです。
1 people agree with this review 2016/05/23
1990年にキングが発売したマーチ集の一枚で、イギリスのマーチを集めたのがこのCDです。 演奏は、陸上自衛隊中央音楽隊、指揮は野中図洋和2等陸佐、船山紘良2等陸佐。 イギリスのマーチ王、アルフォードの作品を始め、有名な曲から珍しいのまで全20曲収録している。 演奏は良くも悪くも丁寧で誠実な陸自らしい演奏ですが、面白みにかける所はあります。 ただ、ダム・バスターズはなかなかスケールの大きな演奏で良い。 入間市民会館で1988〜1989年にかけて録音された物で、やや低音がこもった独特の音質。 当盤の音源は2005年に新録音を3つ加えて再発売されましたが、当盤(1990年盤)のボギー大佐の音源は新盤に収録されず、新たに録音し直されているので、大差はないだろうが、音源のコンプリートを狙うならこの盤も手にいれておきましょう。 そうではない場合は、新盤のほうがお勧めです。
1 people agree with this review 2016/05/22
ルドルフ・ウルバネック指揮、チェコスロヴァキア吹奏楽団の演奏で収録されたスーザの行進曲を集めたCDです。 ウルバネックはチェコスロヴァキアを代表する吹奏楽指揮者の一人で、1960〜1970年代にスプラフォン等に録音を残しました。 この盤は1972年に録音された物で、ウルバネックのメリハリのついたキレのよい演奏と、チェコの吹奏楽団らしい、落ち着いた豊かで柔らかいサウンドで、米国や英国等のスーザと明らかに違うが、これはこれで見事に素晴らしい名演だろう。 有名な行進曲と普段はあまり演奏の機会が少ない作品が上手い事組み合わされた選曲をしており、初心者から通までいけるが、収録時間が35分と短いのが残念な所。 録音年のわりに音は聴きやすい。
1 people agree with this review 2016/05/21
E.H.ケリー少佐指揮、イギリス王立名誉砲兵中隊軍楽隊の演奏によるドイツ行進曲を集めたCDです。 指揮者のケリー少佐は2006年にこのバンドの指揮者に就任、2013年まで在任しました。 この録音は2009〜2012年にかけて行われた物です。 ドイツ行進曲の中でも定番中の定番から、本場でも演奏の機会が少ない大変珍しい曲まで収録されており、選曲面では通をも唸らせる、こだわりが感じられる選曲です。 と言うのもこのCD、こだわりにこだわりぬいた吹奏楽CDを発売している事で有名なスペシャリスト・レーベルのプロデューサー&エンジニアのマイク・プアートン氏が新たに立ち上げたレーベルらしく、録音も良好、優秀で残響たっぷりの音質です。 そして解説書も大変詳しく、一曲一曲丁寧な解説(勿論英語)や、作編曲者の顔写真やイラスト等々、これだけでも十分な価値があります。 またドイツ行進曲を演奏するにあたり重要な点の一つにどの楽譜を使うかですが、この盤では、大多数がハッケンベルガーまたは、グラーヴェルトのドイツ軍楽の発展に寄与した人物の編曲譜を使っており、その他も軍楽隊関係者やドイツの作曲家の編曲譜を使うなど、出来るだけオリジナルに近い響きを出すように工夫されています。 その一方、演奏は何となくドイツ風を出しつつ、随所にイギリスらしさが出ています。 ただケリー少佐の行進曲の演奏は独特のリズム感があり、一昔前の軍楽隊のようなメリハリある演奏です。 CDケースは分厚い解説書のせいか、オペラ物によく使われる大きな2枚組タイプで、ちょっと場所をとります。 これでプレス盤であれば最高なのですけど… しかし、十分すぎるぐらいの内容で、行進曲が好きな人は勿論、吹奏楽ファンにもお勧めです。
0 people agree with this review 2016/05/19
オッフェンバック 喜歌劇『盗賊』 喜歌劇『天国と地獄』 ジャン・ピエール=ヴァルツ指揮、RTL交響楽団 ミレッカー 喜歌劇『乞食学生』 ヤーノシュ・サンドール指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団 J.シュトラウス2世 喜歌劇『ジプシー男爵』 クルト・レーデル指揮、RTL交響楽団 スッペ 喜歌劇『美しいガラテア』 ヤーノシュ・サンドール指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団 以上が収録曲と演奏者である。 オッフェンバックは序曲が、それ以外の作品は劇中のナンバーを繋いでオケのみで演奏した一種のメドレーである。 演奏はどれも安心して聴ける水準の演奏と言えるだろう。 録音年は不明だが、DDDとの事なので、デジタル初期位のだろうか、こちらも特段不満なく聴ける。 内容から考えれば誰にでもお勧め出来るような一枚ではないが、オペレッタが好きな人には良いかも知れない。
0 people agree with this review 2016/05/13
ハンガリーの民族舞曲のチャールダーシュは、クラシックの名だたる作曲家が自作に取り入れるポピュラーな舞曲ですが、これはそんなチャールダーシュばかりを集め本場のオケが演奏したCD。 ヤーノシュ・コヴァーチュ指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏に、パトリシア・シーモアの歌が入ったアルバムです。 ハンガリー国歌の作曲者としても名高いエルケルの作品を別にすれば、選曲面では珍しい物ではないですが、演奏は微妙なリズムの付け方は本場のオケらしく、コヴァーチュの音楽も、テンポに大きな緩急をつけたり、意外と濃い表情をつけたりと聴かせてくれます。 またシーモアの熱演ぶりも見事です。 但し、ジャケットにも大きく写真が載っており、シーモアのソロアルバムのように見えますが、実はは歌っているのは僅か数曲のみで、オケだけのナンバーが多く、彼女のファンの人はそこだけ注意されたほうが良いでしょう。 スタジオ録音のためかやや硬めのサウンドですが、音質は良好です。
0 people agree with this review 2016/05/11
キュネケのオペレッタ2作品を収録したCD。 メインは喜歌劇『ハミルトン女史』という作品。 フランツ・マルスツァレク指揮、ケルン放送管弦楽団&合唱団の演奏で1953年に録音された音源。 歌手はアニー・シュラムやウィリー・ホフマンと言った当時オペレッタの録音で活躍した人物を起用している。 ハミルトン女史は珍しい作品で全曲盤も少ない(現役盤なら当盤ぐらいだろう)が、このマルスツァレク盤は意外と細かい所まで表情をつけたり、歌手も不足のない出来で作品を知るには十分。 ボーナストラックとして同じキュネケの喜歌劇『夢の国』からの抜粋が収録されている。 こちらはヴィルヘルム・シュテファン指揮、ハンブルク放送管弦楽団&合唱団の演奏で1950年に録音された物。 歌手にはドイツの名ソプラノ、アンネリーゼ・ローテンベルガーやリヒャルト・ホルム等当時のスター級が配役されている。 ボーナスという扱いだが演奏のほうは、こちらも負けておらず、メインに匹敵する演奏。 20世紀の初めの作品だけあり、クラシックからジャズ風の曲までごちゃ混ぜな作品だが、オーケストラのみで演奏されるジャズの曲はイマイチ乗り切れていないように感じる。 録音はどちらも1950年代という事もあり、仕方ないとはいえあまり良くない。
0 people agree with this review 2016/05/07
ヴェルディのオペラ『アイーダ』の全曲盤。 イヴァン・マリノフ指揮、ソフィア国立歌劇場管弦楽団&合唱団。 主役級の歌手に有名な人物はおらず(あえていならニコロフぐらいか)恐らくソフィア国立歌劇場やブルガリアで活躍した地元の歌手を揃えたのだろう。 だが、歌手はどれも不足はない。 第3幕の冒頭などで活躍する合唱団を聴くと、ブルガリア・ヴォイスで有名なブルガリアらしい厚みと透明感のある合唱だ。 マリノフはオペラを中心に活躍したブルガリアの指揮者で、室内楽のような繊細さから、凱旋の場のスペクタクルな場面までを要求されるこのオペラのツボを押さえた演奏を聴かせてくれる。 録音も可もなく不可もなくだが、綺麗な上に価格も高くなく、更に大きなクセもないので最初にこのオペラを聴くCDとしても良いかもしれない。
0 people agree with this review 2016/05/06
シベリア出身のアーロン・アヴシャロモフはスイスで音楽を学びロシア革命が起きた時に、中国に移住、そこで出会った中国の音楽を自身の作風に取り入れ、また当地で指導もした日本でいうチェレプニンのような作曲家です。 マルコポーロはアヴシャロモフの紹介に力を入れていて3つのCDを出しています。 この巻は、ヴァイオリン協奏曲に、組曲『中国の魂』交響詩『北京のフートン』を収録した物。 モスクワ交響楽団、指揮をジェイコブ・アヴシャロモフ、デビッド・アヴシャロモフが、ヴァイオリンをロディン・ザムルエフが弾いている。 知名度こそ低いが絵に描いたような中国といった音楽で、とても親しみやすい。 演奏も過不足なく作品の魅力を伝えてくれる良い演奏である。 1997年録音で、音質は良好。
3 people agree with this review 2016/05/04
ウィンナ・ワルツのスペシャリストとして知られるペーター・グードがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、シュトラウス親子の代表作を吹き込んだのがこのアルバムです。 演奏はロイヤル・フィルのまろやかな音色に、柔らかい音が特徴のオーソドックスな好演奏と言った所でしょうか。 値段もそう高くなく、また録音も良いのでまとめ買いのお供にでもどうでしょうか。
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1 people agree with this review 2016/05/03
ヴェルディのオペラ『椿姫』の全曲盤である。 ロベルト・パーテルノストロ指揮、東京フィルハーモニー管弦楽団&藤原合唱団の演奏で1990年にライヴ収録された物です。 主役級の歌手と指揮者は外国人を配役し、その他はオール日本の演奏です。 東京フィルハーモニー管弦楽団のオペラのライヴ盤はなかなかないと思うのですが、これがなかなか良い演奏で、歌手も実力者が揃っており一度聴くなら十分楽しめます。 ライヴという補正もあり良くも悪くも無難な出来になっていると思います。 このオペラの名盤ではないですが、人によってはマイフィヴァリッツ盤になるかもしれません。 尚、録音はライヴという事を考えてもちょっと平板です。
2 people agree with this review 2016/05/01
イギリスの作曲家、ルイス・クラークの編曲、指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で1981年に発表されたフックト・オン・クラシック。 これはクラシックの名曲をディスコ調にアレンジしてメドレーにした物で発売当時話題になったアルバムです。 このCDが好評となったためか後にシリーズが作られました。 改めて聴くと意外と演奏が粗かったり、録音が残念だったりしますが、今でも十分楽しめますし、作品が作品だけに演奏の粗さもそこまで言うほど気になる物でもないでしょう。 気軽にクラシックを聴きたいという人にもおすすめです。
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1 people agree with this review 2016/04/30
2010年に東京フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に就任したダン・エッティンガー。 これはその就任を記念して2005〜2009年にサントリーホールで開催されたライヴから収録された物。 リヒャルト・シュトラウスの作品を中心に集めた内容となっています。 メインはリヒャルトの代表作『ツァラストゥストラはかく語りき』で、これはオケも良くなりライヴらしい一過性の熱もあってなかなか良いですが、このCDの最大のおすすめは『祝典前奏曲』です。 この曲はどちらかと言えばマイナーな曲ですが、リヒャルトのオーケストレーションが存分に発揮された作品でこの演奏でも、ダイナミックに壮大な演奏が繰り広げられてられています。 これだけ充実した内容で廉価盤と同じ値段なのですから、おすすめです。 録音はライヴと言う事を考えればまずまずと言った所でしょうか。
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