Symphony No, 1, : Bohm / Berlin Philharmonic (Single Layer)
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a &vマニア | 東京都 | 不明 | 22/August/2011
拙宅の装置では中・高音が明瞭で、左右の分離、空間性の優れた録音。金管、木管が良好な音質で特にホルンの広がり豊かな音が印象に残るが、中・高音が少し強めであるせいかホルンの音も金管楽器であることを強く感じさせる。それ故当該SACDは低音豊かなピラミッド型の音像ではない。カラヤン以前の古いベルリンフィルの音ということがよく言われるが、どのような音かは聞いたことがなく全く知らぬが、ベームの音(音楽)は古い指揮者とは一線を画した明瞭な現代的な音(音楽)を表出する指揮者ではないかと思っている。 音楽は不思議な感を受ける。一楽章はテンポが少し速めでインテンポ。克明に、律義に音符を音にしている感がするが、なぜかせかせかした印象を受ける。四楽章も序奏は見事と思ったがその後はフレーズが素っ気なく、切迫した表現はそれなりに迫力はあるが感動には程遠いものであった。しかし二楽章の抒情的表現には深く心打たれた。抒情的、耽溺的表現がこれほど見事なのに、何故他の楽章での表現、特に歌わせ方がぶっきら棒なのであろうか。小沢の澄み切った心境が見事に音になったライブのSACD、チョンミョンフンの気宇雄大なアジアフィルの先日のライブを聴いたせいかな?私はカラヤンのCD(ライブもそうであったが)で、雄大な低音をベースにしたドイツの音といわれるものを(もちろんカラヤンの個性豊かな音ではあるが)、まさに重戦車のような音、音楽を心ゆくまで味わったものだ。吉田秀和氏は、名品ではベームは何か物足りないと書いておられるが、ブラームスを指しているのかは知らぬが、私にとっては当該SACDは全く物足りないものである。2 people agree with this review
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