Symphonie Fantastique: Cluytens / Paris Conservatory O(1964 Tokyo)
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karajan fan | 北海道 | 不明 | 04/January/2011
フランス音楽のエスプリここに極まり。 フランスの楽団によるフランス音楽でそれを最も得意とする指揮者の初来日であり最後となった演奏会。 確かにヒストリカルな価値は十分にある演奏である。 この当時、この会場でこの演奏を聴いた聴衆はさぞかし仰天したことであろう。 流麗な謳いまわしはさすがクリュイタンスである。 ドイツ系の楽団とは一線を隔した色彩感覚を持った響きも忠実に再現されている。 極端なアッチェルランドや不自然なルバートさえも洒落た演出と思わせるエスプリなのだ。 多分、彼らはノリに乗った演奏であったのだろう。そして当時の演奏会とはそういったものであったのであろう。 しかし、再生された聴きものとしてはどうであろうか? 下のレビューにもある通り、崩壊したアンサンブルは醜く、搖れるテンポは気持ち悪く、アインザッツはまさに「ガサツ」。 ホールの響きもデットで篭りがちで、満身創痍としか表現できないほどの代物である。 しかし、これだけ多くのリスナーが評価をしていることも事実。 CDとしての評価は★★2つ。昭和39年の日本の音楽界記録と考えれば★★★★4つ。 (今回は聴きものとしての評価を優先した) 純粋に幻想交響曲を聴くのであれば是非ともフィルハーモニア盤も聴いて欲しい。 こちらはとてもエレガントで丁寧な演奏です。 私としてはむしろエレガントで丁寧な演奏スタイルと思っていたクリュイタンスが当盤のような情熱的な演奏をしていた指揮者だったという発見の方が驚きである。3 people agree with this review
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