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HMVインタビュー:Coffee & Cigarettes Band

Tuesday, July 21st 2009

interview

Coffee & Cigarettes Band

DJとしてのスタンスにこだわる自分達がプレイしたいトラックを作りたいと、六本木Roots-N(現在、Ucess The Lounge)のパーティCoffee & CigarettesでDJしていたKENSEIとSagaraxxの2人を中心に結成したユニットCoffee & Cigarettes Bandが待望のフル・アルバムを完成。音楽関係者や同じDJ達から熱烈な支持を得ている彼らにいろいろとお話を伺ってみました。(インタビュー 久保寺 智)

--- まずはバンド名の由来を教えてもらっていいですか? Coffee & Cigarettes Bandって、ジム・ジャームッシュの…

KENSEI(以下K):「Coffee & Cigarettes」!

--- あれってチルアウト・ムービーじゃないですか。 時間がゆっくり流れているような…。

K:チルアウトっていう解釈も人によっていろいろあるよね。

SAGARAXX(以下S) :チルアウト・ムービーとも言えるんじゃないですか?

K:とも言える。

--- リラックスするためのムービーだなって思ってて。 いつもの場所といつものコーヒーって意図するところがあったのかなって。映画に影響を受けて“ああいうイメージにしたい”みたいなものがあったんですか?

K:彼(SAGARAXX)はけっこう映画が好きで、スタイラス(渋谷宇田川町にあるレコードショップ)のころ特に観てたらしいんだけど、俺をよく映画に誘ってくれたんですよ。 俺もそのころそんなに映画観てなかったんだけど、で、何が好きなのって話になって、ジム・ジャームッシュが好きだって話になって。 ジム・ジャームッシュだったら俺も、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」とか「ダウン・バイ・ロー」とか「ナイト・オン・ザ・プラネット」とか「ミステリー・トレイン」とか、そういうの知ってるよって話になって。 Root Nってクラブ(Coffee & Cigarettesというイベントを始めた場所)自体が、まさにそういう環境だったっていうこともあるよね。

S:そうですね。

--- そこで引用した言葉だったりするんですね。

S:そうですね。 あんまり深く考えてないんだよね。 イベント名で、それをつけようっていうぐらい。 漢字でもよかったし、今となっちゃ「珈琲と煙草」って名前でもよかったんですけど。 まぁ、そのまま使ったっていう。ただそれだけ。

--- そのタイミングだったってことですね。

S:そうそうそう。 曲をつくるからってことになって、それをバンド名でいいじゃんって、ほんとに軽いノリですよ。 それがまさかCDを出せるまでになるとは、思ってないですね。

--- 二人の出会いや今回リリースするまでの経緯など色々と聞きたいと思っているのですが、まず相良くん(SAGARAXX)はスタイラスレコードで働いていた時代の出会いや動きが今につながってくる部分って非常に大きなものだと思っています。スタイラス時代に相良くんが学んだことってなんですか?

S:んー、学んだことはなんだろなぁ。一生懸命やるってことじゃないですかねぇ。
(一同笑)

--- そこを学んだんですね(笑)。

S:もう一生懸命やるっていう、がむしゃらで。

--- そのがむしゃら感が今につながってることってありますもんね。

S:そうかもしんないですね。その一生懸命をみせるとかじゃなくて、今しかない!っていう感じでやって(笑)。

K:Now or Never

S:Now的にやってたんだと思います。

K:「Now or Never」っていう曲があるんですよ。レコードで。それを彼に薦められました、俺も。

--- 「今しかない」。

K:そう、「今しかない」。音楽どうこうっていうよりもまずNow or Neverを伝えたいみたいな感じ。

S:あの時期は特にそうだったかもしれないですね。マイケル・ジャクソンじゃないけど、 追い打ちをかけるようにJ Dillaが死んだりとか。(スタイラスにいた時期の)後半だけどね、それは。 音楽業界全体が大きく傾いた時期だったから。逆にそれを意識せざるを得なかっただろうし。店がつぶれ始めたのもその頃だったし。

K:渋谷がね、変わりだしたというか。シスコがなくなる前から、どんどん店がなくなって。Sounds Of Blacknessがなくなってとか。そういういろんなことが起き始めた時に、彼はそういうことを、じゃ俺がやる的な。そういう意識をみんなに対して放っててね。

--- そうですよね。ムンムン放ってましたね。

K:その時代にレコードをさ、バナナのたたき売りじゃなくて、レコードはいいんだよ、みたいな。そんなのは、もうわかってたんだけど、情熱みたいなのを感じて通ってたもんね、スタイラスに。

--- コミュニケーションはそこからなんですか?

S:コミュニケーションをとるようになったのはそこからじゃないですか?

K:そうだね。

S:それで休憩時間にコーヒー飲みに行ったり、しゃべったりとかっていう機会を増やしたり。

K:「こんな男がまだいるんだ」みたいな。俺はそう思ったね。未来を感じましたね、この男に。

--- あ〜、それ、すごくいい話ですね〜!

K:うん、つながったね。

---ね、つながりましたね。すごくそれいい話ですね。そこからなんですね。 それでCoffee & Cigaretts(イベント)をやろうみたいな?

S: 店を見に行こうとか、イベントをやろうみたいな話をたぶんしてて、喫茶店で。



K:俺、山形に住んでて、また東京に戻って来て、渋谷とかでなんか楽しいことないかなって思ってたときにスタイラスに行くのが唯一の楽しみだったっていうか。 レコードを買うのをまた楽しくさせてくれた男ではあるんだよね。

profile

Coffee & Cigarettes Band…DJとしてのスタンスにこだわる自分達がプレイしたいトラックを作りたいと、2006年、六本木Roots Nで毎月弟4火曜日に開催しているイベント【Coffee & Cigarettes】(現在は原宿UCで開催)でDJしていたDJ KENSEIとSagaraxxの2人が中心となりスタート。 互いに東京で生まれ育ち、今現在も毎晩DJとして、東京の街を漂流し続けているDJの視点が、自然にフィートバックされたトラックは、周りのDJや、ミュージシャン、アーティスト達に好評を得る。 アナログに対する質感を大切にしながら、今鳴って面白いと思う音を追求し楽曲制作を行う前進的姿勢は、80年代後半〜90年代のHipHopに(確かに)“あった”Jazz、Funk、Soul、Rock、RareGroove等を多種多様に取り込んだ、自由で創造的な素晴らしいフィーリングにも通じる。 現在、アナログ12インチ「STEP」<Roots1music>、7インチ「Thursday」<Tribe>、<Roots1>コンピレーションEP『V.A./ROOTS N』、「V.A./Bontako Sound EP1」、<RUDEMENTS>からのCD『Basterd Jazz presents JAZZ LOVES DUB』(Remix楽曲参加)等を精力的にリリース。 自由なエネルギーに満ちたCoffee & Cigarettes Bandの楽曲は、そんな創造的なヒップホップをいま一度再生させ、自分達が生きる街に光を当てるだろう。

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