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HMVインタビュー:Coffee & Cigarettes Band

Tuesday, July 21st 2009

interview

Coffee & Cigarettes Band

DJとしてのスタンスにこだわる自分達がプレイしたいトラックを作りたいと、六本木Roots-N(現在、Ucess The Lounge)のパーティCoffee & CigarettesでDJしていたKENSEIとSagaraxxの2人を中心に結成したユニットCoffee & Cigarettes Bandが待望のフル・アルバムを完成。音楽関係者や同じDJ達から熱烈な支持を得ている彼らにいろいろとお話を伺ってみました。(インタビュー 久保寺 智)

--- KENSEIさんは山形に住んだ後、東京に戻ってきて、人口的なこの大都市に対して感じたことってなにかあります?

K:俺はずっと感じてるものをそのまま音に表してやってきているから、例えば90年代だったらHIP HOPだったり、同世代的なものを感じつつ、東京にいる感覚で表現してきたって言うか。 indopeのときにトウキョウテックブレイクビーツとかトウキョウテックダブって名前の曲を作ったり。 その東京のギスギス感が嫌でファイナルドロップとか屋久島行って作ったりとか。

--- 東京のギスギス感が嫌でっていう時期があったんですね。

K:そう。世紀末の…ってのがあって、でもまた東京に戻って、東京の良さもまた感じて。 突っ走るだけが東京じゃない、みたいなのもあって、だからそういう意味でC&Cとかいいバランスなんだよね。自分のテンション的に。

--- フロアでもなくてチルすぎる空間でもなくてその間をとったような。

K:そうだね、ありそうでないんじゃないかな。 これだけ情報とかいろんなスタイルとかあるように見えて、自分達がしっくりくるというか、ちょうどいいぐらいのテンションでっていうのが意外になくって。 それを自然に求めていてそういうのをやってるのかもしれない。

--- じゃあ、そこに着地した感じだったりもするんですね。 わりと見つけてたものに近いようなものを見つけた感じ?

K:自然にそれは見つけてるのかもしれないけど、見つけよう見つけようって感じではなくて、なるべく自然にそこに行くような感じにはなってる感じはするけどな。 狙ってそこに行こうとしているのではないというか。自然にそこに行ってないと、温度差ってのが出てきちゃうと思うから。

--- それが一番いいですよね。 生きるのも一緒で自然に考えていることが行動になり、それが結果となりますもんね。 固く考えすぎることだけ無理にやっても良い感じが出るとも思えないですしね…。 相良くんは逆にずっと東京に住んでいて、ずっと考えてたこととかあります?

S:KENSEIくんを通してまた知り合うフィールドがあると思うんで、そこは東京らしさがあると思ってて。 それまで横浜でやってたりとか、町田でやってたときとは違うフィールドになってます。 環境とか人とか。それを通して「東京」なんじゃないかとか。東京って面白いなって自然に思うようになってるんじゃないかと思います。 それは声を大にして言えるっていうか。面白いと思いますよ。

この前GAGLEの人達が来てくれて、仙台から見たらさ、もうちょっとパーティー3周年って言ったら、もっとアゲアゲだったと思ったって言うんですよ。 僕らは僕らで自然にやってるんだけど、やっぱり新鮮なんだろうなと。 僕らとしてはあれでもすごいパーティーだと思うんだけど。 かかってる音楽は結構ゆるいじゃないですか。

--- そうですね。僕も3周年イベントの時はとてもパーティー感を感じましたね。

S:ああいう形でのパーティーがやれるってことはすごく幸せなことだなって思いますね。今後もそういうスタンスでやれたらいいなって思いますね。

--- 集まりやすかったりもするし。

S:そうですね。この前は吉祥寺から来たりとか横浜から来たり大阪から、仙台から来たりとか、メルティングポットみたいになったって言うか。ぐちゃぐちゃだったじゃないですか。 それは東京らしいなと思いました。

K:出会わない人たちが出会うきっかけになると言うか。

--- そうですね。そこからいろんな話をして輪が広がり、また次に繋がっていく可能性もありますもんね。 そんな中でDJを軸に音楽活動をするお二人ですが、今後も続けていく上でDJとして今の目線での理想ってあったりしますか?

K:制約がない状態でやらしてもらえるのが一番理想ですね。 そこにいる人たちがオープンマインドで、なおかつ音も良くて、自分達も好きな音楽がかけられるっていうのが一番、状況としては理想ですよね。 見えないものがあって、こうしなきゃいけないとかあるけど、 例えば、イケイケの超盛り上がる曲を、ずーっとかけなきゃいけないとか。 でもそれって家で、昼間とかイケイケの曲とか聴いてないんですよ。生活の中で。 家帰ったらピアノの曲聴いてたりとか。 生活にないものをいきなり無理矢理やるっていうよりも、ライフスタイルとして、日常的な感じでできるのがいちばん理想ですね。

ただ、来る人にとって非現実なものを求める人がやっぱり多いじゃない。 俺の中では、逆にDJっていうのが現実の世界であるから、仕事としてやってるとこもあるから。 あんまり垣根がないというか。自然体でできるのが一番理想だけどね。

--- 相良くんは?

S:俺もそういう自然体でやれるところのほうが良いと思いますね。 理想を言えば、自分達でクラブを作ってしまうとか、そこまでした方がいいとは思うんだけど、それは現実的には難しいので、なるべくやりやすいようにお店の人と話すとか。 そういうアプローチをしないと、箱側だったり店側が許容範囲が狭いから、アプローチをしたりとかして、プレイをしやすい環境作りみたいなのは考えてますけどね。 一回だけそういうことをやったぐらいでは全然そういう風にはならないんで、ずっとやり続けるしかないとは思っている。 でも、それだけでは伝わらないから、やっぱり楽曲とか制作したものっていうのが、もっともっと大きなヒントになるのかなって。お店の人にも。 そこのバランスはすごく考えてますね。

--- 今後もイベントCoffee & Cigarettsとしてなにかしていこうと思っていることはありますか?

S:3周年を経て思うことは、続けていく意味はまだまだあると思ってて、続ける内容とか、そういう部分での変化とか、どんどん挑戦していきたいな、と。 イベント自体は続けていかなきゃいけないんじゃないか、くらいに感じてますね。

--- さっき言ってた継続の意義ですよね。

S:そうですね。それが自然じゃなくなったらアレだと思うけど。 まだまだ音楽を作るとかリリースするってことはやめないで、それをテーマにまだまだ動きたいなと。 まだ出るのかまだ出るのかっていう(笑)状況にしたい。

--- それはKENSEIさんも同じような感じだったりするんですか?

K:そうですね。俺はずっとそうなんで。それはもうライフワークとして。 形はちょっとずつ変わっていくかもしれないけど、やることを伝えたいって感じだね。 やり続けるとか。 でも、いろいろ気づくことが多いから、そういうことも含めて伝えていけたら、 そうしたらいいものになっていくかな。

--- 音楽を通して自分自身を伝える感じですか?

K:ライフスタイルだったり、精神性とか、“DJとは”とか、音楽の良さとか、音の出し方とか、どうしたらみんなを楽しませられるかとか、そういうことを考えていくことが続けることだし、やり続けると自分も気づくところも出てくるだろうし、そういうことをずっと考えて生きてきてるような感じですね。

--- 醍醐味ですよね。音を楽しむとか、表現する側がどうやったらその人が楽しいんだろうとか、出す人が思ってないと、楽しみとかって伝わらないと思うし。 それが音に出てるし、DJとかイベントにもそういう空気が出てたりしますもんね。

S:伝える努力とか仕組みとか、やれる事はやろうと。 エレクトリックルーツってレーベルから今回出すことにしたのはそういう意味がありますね。

---最初は流通とか抜きにしてって話してましたもんね。

S:うん。ディスク・ユニオンが協力してくれるって言うからお願いして、卸せるところは卸して、その両方が大事だと思ってるから。これからの時代は。

profile

Coffee & Cigarettes Band…DJとしてのスタンスにこだわる自分達がプレイしたいトラックを作りたいと、2006年、六本木Roots Nで毎月弟4火曜日に開催しているイベント【Coffee & Cigarettes】(現在は原宿UCで開催)でDJしていたDJ KENSEIとSagaraxxの2人が中心となりスタート。 互いに東京で生まれ育ち、今現在も毎晩DJとして、東京の街を漂流し続けているDJの視点が、自然にフィートバックされたトラックは、周りのDJや、ミュージシャン、アーティスト達に好評を得る。 アナログに対する質感を大切にしながら、今鳴って面白いと思う音を追求し楽曲制作を行う前進的姿勢は、80年代後半〜90年代のHipHopに(確かに)“あった”Jazz、Funk、Soul、Rock、RareGroove等を多種多様に取り込んだ、自由で創造的な素晴らしいフィーリングにも通じる。 現在、アナログ12インチ「STEP」<Roots1music>、7インチ「Thursday」<Tribe>、<Roots1>コンピレーションEP『V.A./ROOTS N』、「V.A./Bontako Sound EP1」、<RUDEMENTS>からのCD『Basterd Jazz presents JAZZ LOVES DUB』(Remix楽曲参加)等を精力的にリリース。 自由なエネルギーに満ちたCoffee & Cigarettes Bandの楽曲は、そんな創造的なヒップホップをいま一度再生させ、自分達が生きる街に光を当てるだろう。

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