―インタビュー続き―
―― ではここで、幾つかフジ・ロック・フェスティバルに関する質問をさせてもらいますね。
イェーイ!
―― この夏、SMDが出演する予定のフジ・ロック・フェスについて、何か聞いたことはありますか? どんなフェスだと思っていますか?
行ったことのある人の話を聞くと、みんな、「最高のフェスだよ!」って口々に言うんだよね。僕が「今年フジ・ロックに出るんだけど」って話題に出す度に、「うわ、そりゃすげえ!」「良かったじゃん!」「絶対楽しめるから!」って。僕自身、日本に行くのは生まれて初めてだし、とにかくワクワクしてるよ。待ちきれないね。ホント、楽しみで仕方ないんだ。経験者によれば、すごく環境のいい所だそうだし、バンドのラインナップも素晴らしいそうだし。とにかくみんなそう言うんだよなぁ。それにイギリス人はフェスが大好きだからね! 何より初めて日本の地を踏むわけだから、それだけでもう嬉しくてたまらないよ。どんなフェスか、具体的なイメージは、日本へ行くこと自体が初めてだからよくわからないし、行った人に聞いても「言葉で表現するのは難しいんだよ」って答えなんだよね。とにかく新しい経験ができるってことを楽しみにしてるよ。
―― ライヴにおいて特に気をつけていること、心がけていることがあれば教えてください。
僕らがライヴで一番気をつけているのは、「毎晩違ったことをやろう」ってことだね。エレクトロニック系のライヴに行って僕がよく感じるのは、「素晴らしいけど、CDやレコードと同じじゃない?」ってことなんだよね。ほぼ同じ、っていうか。彼ら自身がそれで本当に楽しいのかどうかはわからないけど、もし僕がその立場だったら、絶対にすぐ飽きてしまうと思う。ツアーの初日や2日目までは良くても、それ以降は明らかにつまらなそうな顔をしてステージに立つことになるんじゃないかな(笑)。きっと楽しめないよ。だから今からじっくりライヴの準備をしていこうと思うんだ。ダンス系の観客向けには長めのトラックを用意し、ロック系の観客が多い場合には、パンチの効いたダイナミックな短めの曲を用意したいし、また即興でインプロができる余地も残しておきたいしね。それからミスを犯す余地も残しときたいな(笑)。何か間違いが起きるってことは、少なくともその分、ライヴに新たな活気を添えることができるわけだからね(笑)
―― あなたたちの音楽を知らない人に、どういう音楽か説明してみてもらえますか?
うーん、正真正銘のパーティー・ミュージック、って感じかな。アナログ界の偉人たちの伝統を受け継ぐ、だけどレトロ過ぎない、真正のとびきりノイジーなダンス・ミュージック。きっと楽しんでもらえると思うよ。ライヴがどんな感じになるかは、どんなタイプのお客さんが来てくれるかによるんだ。これまでDJの経験を重ねてきた中で僕らが学んだことの1つが、オーディエンスのタイプによって、臨機応変に自分たちのやる音楽を変えるってことだから。みんなの反応によって、どんどんやる曲を変えていくと思うよ。
―― ご自分の出演時間以外は、どのように過ごしたいと考えていますか? フジロックの会場でやりたいと思っていることや、他に見たい出演者などがもしもいましたら、教えてください。
とにかくフジ・ロックの会場では、出来るだけ多くのバンドを見られるように駆けずり回りたいと思ってる! だからどういうラインナップなのか知りたくて問い合わせてるんだけど、まだスケジュール表が手元に届いてないんだよね。
―― そうでしたか。取りあえず今、私がわかる範囲ですと、出演予定者には、イギー&ザ・ストゥージズとか、
おおーっ!
―― ミューズ、オーシャン・カラー・シーン、カイザー・チーフス、ケミカル・ブラザーズ、ザ・キュアー、ラリキン・ラヴ、リリー・アレン等々がいますが……
うわ、マジで? 何かすっごいラインナップだなあ(笑)。わー、これは絶対素晴らしいフェスになるね!
―― 今聞いた中で特に観たいのは?
みんな面白そうだけど、やっぱりイギー&ザ・ストゥージズ! しっかし一体イギーって今、何歳になるんだろうね? かなりの歳だと思うけど、ほんと、スゴイよなぁ。めちゃめちゃ楽しみだよ!
―― (日本以外の国で)今まで、いわゆる『フェス』に出演された経験はありますか? もしあれば、『フェス』出演の際に経験した、思い出深いエピソードを教えていただけますでしょうか?
うん、結構出てるよ。シミアン時代にグラストンベリー、それからSMDではDJとして、やっぱりグラストンベリーに出てるし。でも一番思い出深いのは、セルビアの『イグジット・フェス』(Exit Festival)でDJをやった時のときのことだね。行く前は、一体どういうフェスなのか、現地に着くまで全く見当もつかなくてさ。で、実際にステージに立ってみたら、恐らく3万人以上の観客がそこにはいて、そしてその全員が、まるで我を忘れたかのように踊りまくってくれたんだ。ホント、最高の気分だったよ。一生忘れられないライヴの1つになった。最初そのフェスの出演オファーがあったときは、「うーん、セルビアなんて行ったことないしなぁ……」って、あまり乗り気じゃなかったんだ。でも行ってみて本当に良かった。うん。