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カルロス・クライバー、唯一の『田園』 

Friday, September 12th 2003

初登場! カルロス・クライバー、生涯一度の『田園』
気難しいマエストロが快くCD化を許諾!
1983年11月7日、バイエルン国立歌劇場ステレオ・ライヴ!

けた外れな才能に恵まれながらも、レコーディングにはほとんど関心を示さず、また、ライヴ録音に関してもなかなか承認しないことから、生きながらすでに伝説と化した感のある天才指揮者、カルロス・クライバーが珍しくも許諾したライヴ音源。

 この『田園』は、以前リリースされたベートーヴェンの交響曲第4番と同じく、バイエルン国立管弦楽団を指揮したもので、1983年11月7日に収録されています。
 ただし、オーケストラに保管されていたオリジナルのマスター・テープ(記録用音源)は、部分的に劣化していたため、クライバーの息子に渡されていたオーディオ・カセットへのコピーもCD化の際にマスターとして使用したとのことです。リマスタリングを担当したクリストフ・シュティッケルの手腕は確かで、その成果について、クライバーの娘、リリアン・クライバーがライナー・ノートで「魔法のように呼び起こした」と感謝しています。
 楽器配置は今回もいつも通りのヴァイオリン両翼型を採用しており、第4楽章『嵐』では、右側からうなりをあげるコントラバスの凄み、中央左寄りで叩かれるティンパニの迫力がかなりのものとなっています。

 クライバーが50代だった頃の演奏は、音楽に内蔵されるエネルギーをことごとく引き出した躍動する突進力と、筋骨たくましく引き締まったサウンドに歯切れの良いリズム、シャープなフレージングが特徴的で、これに時に目もくらむほどの猛烈なスピード感が備わったという本当に凄いものでした。
 そうした傾向は、たとえば前年の第4交響曲でも顕著なことでしたが、この『田園』では、楽章ごとに異なる拍子を用い、さらに描写的な性格まで織り込んだという凝った作品の構造もあって、クライバーが提示するエネルギー・レヴェルの高さ、細部のマニエリスティックなオモシロさなどやはり比類の無いものとなっているとものと思われます。
 おそらくここでも例の“偶数プルト、奇数プルトのボウイング変更”(父親譲り?)をおこなっているのでしょうが、力感を孕みながらも流麗な音楽の流れは実に見事。
 実際、父親エーリッヒの『田園』(コンセルトヘボウ管チェコ・フィルロンドン・フィル)も素晴らしいものでしたが、そのレシピは、第7や第5の場合と同様、カルロスにもきちんと受け継がれているようです。

 なお、カルロス・クライバーは、当アルバムに収められた公演の一年ほど前にウィーンでも『田園』を指揮するはずでしたが、直前にキャンセルしています。このときには映像収録用のコンサートも予定されており、ファンを落胆させたことをご記憶の方も多いはず。
 その意味でも今回の『田園』の注目度の高さには相当なものがあるといえるでしょう。

 オーケストラが馴染みのバイエルン国立管弦楽団というのも今回の重大なポイントです。振り慣れているオケでないと、振り慣れていないレパートリーを細部に至るまで100%思い通りにつくりあげることは不可能なことと思われますし、また、実際に、クライバーの彼らへの信頼の篤さには本当に特別なものがあったようです。

 以下、参考までに、第4交響曲のアルバムに寄せられたクライバーの言葉を掲載しておきます。

「私にとって、レコーディングにOKを出すことは常にある種の恐怖を伴うことでした。しかし、バイエルン国立管弦楽団との今度の演奏は、大いなる喜びを持って私がレコーディングを承認することを可能にしてくれました。
 我々は、耳に訴えるこの“スナップ・ショット”に対し、いかなる化粧も施したくありませんし、どんな小さな修正も加えたくなかったのです。実際、どのような批判に対しても、私たちは反論する根拠を持っています。
 生命力を耳から感じ取ることができる人達にとって、これほど心をこめて、自信を持って、また精霊に導かれるかのように楽しげに演奏を聴かせてくれるオーケストラは、バイエルン国立管弦楽団を置いてほかにないとすら断言できます。本当にありがとう!」


■ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68『田園』

第1楽章“田舎に到着した時の愉快な気分”
 アレグロ・マ・ノン・トロッポ へ長調 2/4拍子
第2楽章“小川のほとりの光景”
 アンダンテ・モルト・モッソ 変ロ長調 12/8拍子
第3楽章“田舎の人々の楽しい集い”
 アレグロ へ長調(トリオ:変ロ長調))3/4拍子(トリオ:2/4拍子)
第4楽章“雷雨、嵐”
 アレグロ ヘ短調 4/4拍子
第5楽章“牧人の歌。嵐の後の感謝の感情”
 アレグレット ヘ長調 6/8拍子

カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)
1983年11月7日、バイエルン国立歌劇場アカデミー・コンサートをライヴ録音(ステレオ)

レコーディング・エンジニア:ディーター・ベーネ
リマスタリング・エンジニア:クリストフ・シュティッケル(msm-studios)


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Symphony No.6 : Carlos Kleiber / Bavarian State Orchestra (1983 Live)

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Symphony No.6 : Carlos Kleiber / Bavarian State Orchestra (1983 Live)

Beethoven (1770-1827)

User Review :3.5 points (153 reviews) ★★★★☆

Price (tax incl.): ¥2,860
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Release Date:15/November/2003

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