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【対談】 Shota Hishiyama×沖野修也 (Page.1)

Wednesday, February 10th 2010

interview

shota hishiyama

 3年もの月日を経て完成させた渾身のデビュー・アルバム『Children Of The Sun』をリリースするShota Hishiyama。その彼がSoil&"Hemp"Session、urbを経て、ソロとしてDJ Kawasakiへの楽曲提供やKyoto Jazz Massiveのライブメンバーとして参加するなど大物アーティストと共に活動してきた。そんな強力な人脈の中から沖野修也(Kyoto Jazz Massive)との対談という形でデビュー・アルバム『Children Of The Sun』を本人と沖野さんとで解説して頂きました。沖野修也というアーティストとしてされる制作におけるアプローチへの感覚に対する質問。それに答えるShota Hishiyamaの感性や制作におけるこだわりが1曲1曲見えてくる面白い内容です。このインタビューを読みながら、作品を楽しんで頂くと細かいニュアンスに感心させられます。皆さんも聴いて、読んで、楽しんでくださいね。

沖野修也(以下O) : いつから作り始めたの?

菱山正太(以下S) : えーと、3年前ぐらいですね。。。(苦笑)

驚きの第一声から始まった沖野修也氏と菱山正太による対談形式の曲解説。レコーディング秘話から展望まで、充実の1時間でした。

●01.Out Of Chaos

S : ポエトリーからアコースティックな雰囲気で始まって、そこからHIP HOPのビートが入って来ます。ポエトリーを入れたかったってのがあって、そこから出来上がった曲です。

O : これはurb系とか、意識したチャンネルはあるの?

S : いや、これは全然意識してなくて、アルバムを通してピアノトリオ+αというスタンスで何ができるか、というのを意識して作ってみたんです。

O : じゃあ基本はピアノトリオと。

S : そうですね。

O : これを1曲目に持ってきた理由は?

S : もともとイントロ的な感じで作っていた曲なんです。最初はポエトリーの入ったインストだったんですけど、自然な流れでサビにヴォーカルが入ってきました。

O : なるほど、コードの感じとかもイントロっぽいよね。


●02. Children Of The Sun

S : いつもKJM(Kyoto jazz Massive)とかでやっているフィーリングを自分なりに掬い上げて作った曲ですね。

O : クロスオーバー的な曲だね、これは全部生音?打ち込みっぽいニュアンスもあるから、「あれ、これサンプリングしているのかな」なんて思った。

S : そうです、全部生です。

O : でも、デモの段階では打ち込みだったんでしょ?

S : はい、そうです。それをミュージシャンに聴かせて、現場で差し替えていきました。

O : そうなんだ。でも、俺も時々あるんだけど、打ち込みのニュアンスが伝わらなかったり、逆に良くなったり、とかなかった?

S : それは、もともと「生に差し替えたらどうなるか」ってスタンスだったので大丈夫でした。

O : なるほどね、そこは同じドラマーの天倉君が全編通して叩いているから、しかもサウンドにバリエーションがあるし、カラーがはっきりして良かったと思うね。
いろんなリズムでいろんなスタイルで、っていうのは日本人の特徴かなと思っていて、MONDO GROSSOのファーストとか、テイ・トウワのファースト、U.F.O.やKYOTO JAZZ MASSIVEもそうだけど、ブラジルっぽいのもあればダウン・テンポもあり、ジャズっぽいのもある。ただ、打ち込みの人って、音色にこだわって違う音色でヴォーカルも変わって、バリエーションが豊かになりすぎて、ともするとコンピレーションみたいになっちゃう。
でも、そこは同じメンバーでやってるから、サウンドにバリエーションがあっても統一感があるのかなって感じがした。音楽的に結構振り幅あるのに、さらっと聴けてしまうのはサウンドに一貫性があるから。そこが良かった。

S : そうですか、ありがとうございます!


●03. Geisha, Fujiyama, Yoi No Hara

O : これはびっくりした!

S : これはウケ狙い半分なんですけど、自分の中で「日本」の雰囲気でいいんじゃないかと。

O : 最初、何の音で始まってたっけ。

S : 三味線です。

O : 三味線か(笑)! でも、それよりも、僕はメロディをここまで大胆に和風にしたところがびっくりだったね。なんだっけ?このメロディ、何かをモチーフにしてるよね。

S : 特にないんですけど、曲が出来てみたら「山寺の〜和尚さんが〜」っていうわらべ歌に偶然似てしまったという(笑)

O : あ〜そうか!それをドラムンベースにすると以外に譜割りがハマるんだな、と。

S : そうですね、「和」のスイング感とドラムンベースのスイング感が見事にハマって面白かったです。

O : それに気づいたのは何で? そのアイデアってどうして出てきたの?

S : ずーと「和」の感じってやりたかったんですよ。でも真面目にやりすぎても何だし、ちょっとふざけていたほうが救いがあるかなって。一応、歌詞も俳句みたいな並びや言葉を考えてみました。

O : あれ、今回は自分で歌うって決めてたの?

S : ずーっと最後まで迷っていて、友達や外国のヴォーカリストにも頼みたいな、ってのはあったんですが、例えば歌い手の人が「ニューヨークLOVE!」だったりすると、そのトラックも自体の雰囲気もニューヨークになっちゃうじゃないですか。それよりは、日本ぽい歌い方する人は居ないかな、って探したのですが周りにいなくて。
じゃあそこでヴォコーダーとかオート・チューンとかを使って、ロボットが歌っている感じで出来たら面白いかなと思って。歌に「○○人」っぽさを出したくなかったんです。
あれ、沖野さんも最近歌っていますよね。

O : 僕のは申し訳ない程度ですよ(笑)


●04.Tokyo Morning

S : ここからインストです。これはものすごい量のパーカッションを重ねた曲で、イメージ的にはタイトル通り「東京の朝」です。

O : 曲を作るとき、映像からインスパイアされることってある?

S : ありますね。沖野さんはどうですか?

O : 僕の場合は、降りてくる感じ(笑)。メロディだけの時もあるし、全てのアレンジがごっそり落ちてくることもありますよ。ただ、作ってるプロセスで、この映像やシーンに合うかな、って思うことはあるよ。








profile

Shota Hishiyama(菱山正太)

SOIL&"HEMP"SESSIONでキーボーディスト、urbとしてメジャーデビュー。KJMやDJ Kawasaki、須永辰緒らと共演、楽曲提供等々で活躍。Calmを思わせるスピリチャルさ、ポップで軽快なクラブサウンドと美しくも幅の広い才能に注目を!

http://www.myspace.com/shotahishiyama



沖野修也(Kyoto Jazz Massive)

DJ/クリエイティヴ・ディレクター/執筆家/選曲評論家/The Roomプロデューサー/Tokyo Crossover/Jazz Festival発起人。 Kyoto Jazz Massive名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国 営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1 の座を獲得。アルバム「Spirit Of The Sun」(COMPOST RECORDS)で全世界デビュー。この5年間で世界30ヶ国 120都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも 取り上げられる、本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人 DJの一人でもある。世界初の選曲ガイドブック『DJ 選曲術』を 発表。最近では、音楽で空間の価値を変える"サウンド・ブラン ディング"の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港の音 楽設計を手掛け、空間の価値を変えるサウンド・ブランディングの第一 人者としてもメディアに露出。2009年DJ20周年を迎えた。 現在、Kyoto Jazz Massive 2ndアルバム、ソロ2ndアルバ ムを制作中。

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