SACD

Sibelius:Symphonies No.4.No.5/`finlandia`

Sibelius (1865-1957)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVCL00282
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

アシュケナージ&ストックホルム・フィル/シベリウス全集シリーズ
第2弾は交響曲第4番、第5番、『フィンランディア』

2007年はシベリウス没後50周年という記念の年。フィンランドの作曲家、シベリウスは、スウェーデン人の医師の家庭に生まれています。フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語の二つということもあり、シベリウスはスウェーデン語で育ち、フィンランド語やフィンランドの民族的歴史に深い関心を抱くのは成人してからのことでした。
 そうした事情を考えると、シベリウスのレコーディングに非常に熱心に取り組み、いち早く全集ボックスをリリースしたのがスウェーデンのBISレーベルだったり、世界初の交響曲全集を制作したのがスウェーデンの名指揮者シクステン・エールリング[1918-2005]指揮するストックホルム・フィルだったり、スウェーデン人のブロムシュテットがシベリウスを得意としているのも十分に頷ける話です。
 今回、アシュケナージが全集録音のパートナーに選んだのはシベリウス演奏に伝統のあるストックホルム・フィル(ロイヤル・ストックホルム・フィル)。
 アシュケナージは30年近く前、デッカ・レーベルに交響曲全集や管弦楽作品集歌曲全集といった一連のシベリウス作品を録音しており、世界的にも高い評価を獲得していました。その後もコンサートで頻繁にシベリウス作品を取り上げ、1992年にボストン交響楽団とおこなった交響曲第2番の演奏会のライヴ盤も発売されるなど、シベリウスへの深い愛着を示してきたものです。
 エクストン・レーベルは、そうしたアシュケナージの豊富なシベリウス経験と蓄積の反映された演奏を細部まで緻密に再現すべく、きちんとセッションを組んでDSDレコーディングを実施、近年、ますますクオリティの向上が伝えられるロイヤル・ストックホルム・フィルのサウンドを完璧な状態に収録しています。

海、森、空・・・遥かなる自然への憧憬。
シベリウスの世界を極めた究極の交響曲全集第2弾。

2007年シベリウス没後50周年にエクストン・レーベルが総力をあげて贈るシベリウス交響曲全集第2弾の登場です。豊かさと深みを増した円熟の指揮者アシュケナージが北欧の秘宝ロイヤル・ストックホルム・フィルとともにシベリウスの交響曲を秀逸な美しさで響かせます。充実した内面性で、統率されたアンサンブル力と豊かな表現力を発揮する4番。明るさの中に綿密な和声感をもつ5番。そして力強い民族性を体現しているフィンランディア。どの曲もシベリウス音楽への飛びぬけた感性で北欧の情景を見事に映し出し、詩情あふれる演奏を見せています。シベリウスの世界を極めた究極の一枚です。

ロイヤル・ストックホルム・フィル
ルーツは前身のアンサンブルの活動が開始された1902年にまでさかのぼることができますが、BISレーベルの75周年記念ボックスはその起源を1914年としていました。
 ともかく、現在のスタイルである「ストックホルム・コンサートホールのオーケストラ」としての活動は、1926年に開始されており、トスカニーニやワルター、クレンペラー、フルトヴェングラー、ストコフスキー、カラヤン、ホーレンシュタイン、クーベリック、フリッチャイ、ドラティ、オーマンディ、マルケヴィチなど錚々たる名指揮者たちが客演、数多くの名演奏を生み出して行きます。なお、歴代首席指揮者は下記の通りです。
 1915ー1924 イェオリ・シュネーヴォイクト
 1926−1936 ヴァーツラフ・ターリヒ
 1937−1940 フリッツ・ブッシュ
 1942−1953 カール・フォン・ガラグリ
 1955−1964 ハンス・シュミット=イッセルシュテット
 1974−1974 アンタル・ドラティ
 1974−1977 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
 1982−1987 ユーリ・アーロノヴィチ
 1987−1990 パーヴォ・ベルグルンド
 1991−1995 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
 1995−1998 アンドルー・デイヴィス、パーヴォ・ヤルヴィ
 2000−2007 アラン・ギルバート
 2008−     サカリ・オラモ
 首席指揮者や客演指揮者の顔ぶれからは、このオーケストラの位置づけが昔から国際的なレベルに置かれていたことがよくわかります。そうした伝統を背景に築かれてきたオーケストラ・サウンドが、まろやかで熟成したアンサンブルを基調にしながらも、ときに荒々しいまでの激しさや陶酔的なまでの叙情をみせるといったレンジの広い表現力を持ったものへと進化したことは、一連のロジェストヴェンスキー録音や、両ヤルヴィなどの指揮した録音でも明確に感じられたことです。

ハイブリッドSACD
なお、このアルバムには、通常CDのステレオ音声のほか、SACDステレオ音声、SACDマルチチャンネル音声(5.0)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。

収録データ
シベリウス:
・交響曲第4番イ短調 op.63
・交響曲第5番変ホ長調 op.82
・交響詩『フィンランディア』 op.26
 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
 ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
 録音時期:2006年4月25日-29日、2007年1月30日-2月3日
 録音場所:ストックホルム・コンサートホール
 DSDレコーディング
 SACD HYBRID
 CD 2.0ch./ SACD 2.0ch./ SACD 5.0ch.

シベリウス全集シリーズ概要
Vol.1 交響曲第1番、第3番、恋する人
・Vol.2 交響曲第4番、第5番、フィンランディア
・Vol.3 交響曲第2番、他
・Vol.4 交響曲第6番、第7番、他

Track List   

  • 01. 1. Tempo molto moderato, quasi adagio
  • 02. 3. Il tempo largo
  • 03. 4. Allegro
  • 04. 1. Tempo molto moderato, Allegro mderato
  • 05. 2. Allegro molto vivace
  • 06. 3. Allegro molto
  • 07. 2. Andante mosso, quasi allegretto

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4番は、アシュケナージの体臭の薄さが良い...

投稿日:2007/07/07 (土)

4番は、アシュケナージの体臭の薄さが良い方向に出ています。壁のように屹立する低弦の響きは見事ですし、金管・木管ともに上質。5番は、複雑なリズム処理や管弦のバランスでやや不満が残ります。特に1楽章終結は金管の弱体が目立ちます。もっとも、この箇所はうまく行っているケースの方がレアなので、やむを得ないところでしょうか。フィンランディアはさすがに指揮者・オケともに手慣れた爽快な演奏。DSD収録SACDによる初のシベリウス交響曲全集ということで、評価はややおまけ付を付けておきました。

SeaCrow さん | 東京都 | 不明

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