完成間近だったアルバム「TROUBLE BOYS」をボツにして3週間で作られた曰く付きの11th。当時のLIZZYは財政難のためローディーに給料を払えなかったほどというエピソードが残っている。だが、ダーレン・ワートンのKeyをフィーチャーした１は、LIZZY史上における裏名曲と言っても過言ではないだろうし、ライブでよく演奏された２・５もよく聴けばいつものLIZZYの曲である。「LIFE」を聴いたならば、是非とも本作にも手を伸ばしていただきたい。

ジョンの弾く８や１３が聴けるのは貴重だと思うので部分的には良いんだけど、ある意味LIZZYサウンドの要とも言えるベースが影薄い（笑）。ジョンのLIZZYへの執着心も分からないことも無いけど、いつまでもLIZZYにしがみ続けちゃダメだとはっきりと言いたい。

ライブ＆デンジャラスで Still In Love ... を聴いた全ての人はこれも聴くべし。比べるのではなくて別のものとして。 どちらが良いかはその時の気分で決まるぐらいどちらも良い。 ゲイリーはとても丁寧に弾いているようだ。

基本はLive ＆ Dangerousのボーナス映像として収録されたSIGHT AND SOUNDに、4月9日のRoyal Dublin Society Hallの映像を織り交ぜて一つのコンサートにした感じです。Thunder And Lightning はプロモに使われた映像の元になったもので、プロモとは違い当然ジョンのギターソロまで収録されていますが残念ながら映像の悪さから暗くて手元などはほとんど判りません・・・特にStill In Love With Youは真っ暗です。映像はVHSの3倍録画くらいで全体的に暗め、音はまずまずと言ったところです。

出たり入ったりを繰り返し、ゲイリー・ムーアが正式に参加した最初で最後のアルバム。フィルのベースがノリの良いグルーヴを生み出す１、スコットとゲイリーの見事なツインリードが光る４、フィルが自分の娘の事を歌った５、ギターが紡ぐメロディーが胸に沁みる９など、HRにとらわれない幅広い楽曲が詰まっている。こんなアルバムはHR界見渡してもLIZZY以外ではありえない。個人的に一番好きなアルバムは「THUNDER〜」だけど、それに次ぐのはやっぱりこれ。

今まで以上にハードな勢いを持ったラストアルバム。それは、やはりジョンあってのことだったと思います。タイトル曲とCOLD SWEATでの殿のプレイは、速弾きどうのこう関係なくそんじょそこらのギタリストが束になっても敵わないほどのスリリングさを誇っている。これで解散なんて寂しすぎる・・・。

時期的に「THUNDER〜」からの曲が多いが、タイトル曲での殿のギタープレイはスタジオバージョンを凌駕している！「LIVE AND DANGEROUS」に比べると音質・演奏共に荒々しいですが、今思えばこれがLIZZYが見せた最後の底力だったんじゃないかなと思う。個人的に好きなHOLY WARのライブバージョンが聴けるのも嬉しい。

LIVE2本共最高です！ フィルリノットかっこいい！ 四半世紀ぶりに聞いたけど、今聞いても素晴らしい曲ばかり。言う事なし最高！

おぃおぃ、一体こういうのを何回買わせれば気が済むんだ、まったく。 前のはどう処分しろと言うんだ？それとも買い取ってくれるのかぃ？ ・・・と、さんざん愚痴言いながらもきっと買っちゃうんだろうなぁ。

何度このアルバムでThe Boys Are Back In Townを聞いたことか…、親指二本立ち！！