フランス・オペラ・アリア集　ヴィラゾン（T）

ヴィラゾン／フランス・オペラ・アリア集〜グノー＆マスネ

今、世界で最も旬なテノールとされ、オペラ・ファンからの注目を集めているロランド・ヴィラゾン。その輝かしい声、抜群の演技力、エモーショナルなパッションは、すでに大スターの風格も充分。このところ世界的に引っぱりだこの状態で、今年2005年ザルツブルク音楽祭での美貌の歌姫ネトレプコとの共演による『椿姫』など、話題の公演が続いています。
　ヴァージン・クラシックスにレコ−ディングされたこのアリア集には、現在のヴィラゾンの得意の持ち役が満載、その魅力を味わうには打ってつけです。

【ロランド・ヴィラゾン（Rolando Villazon）】
メキシコ生まれ。12歳の時にドミンゴのレコードを聴いて魅せられたヴィラゾン。15年後の1999年に「プラシド・ドミンゴ・オペラリア・コンクール」で第2位を獲得し、憧れのドミンゴと出会います。同じメキシコ出身であり、少年の輝かしい声にほれ込んだドミンゴは、彼こそ自分の後継者であると断言。その言葉通り、ヴィラゾンは次々と成功をおさめ、デビューして6年でオペラ界を席巻する存在に成長。1999年にマスネ『マノン』でヨーロッパに進出し、またたく間にパリ、ベルリン、ローマ、ニューヨーク、ロンドンなどで大成功を収め、2005年にはザルツブルク音楽祭への出演が決定しています。


マスネ：
・歌劇「ル・シッド」第3幕より−ロドリーグの祈り「おお、父なる主よ！」
・歌劇「マノン」第2幕より−デ・グリューのソロ（夢の歌）「目を閉じれば」
・歌劇「ウェルテル」第2幕より−ウェルテルのソロ「言われた通り...旅から息子が」

グノー：
・歌劇「ロメオとジュリエット」第2幕より−「恋よ！恋...昇れ、太陽よ！」
・歌劇「ポリュークト」第4幕より−「心地よい泉よ」
・歌劇「シバの女王」第2幕より−「人々の心の弱さよ...我に霊感を与えたまえ、神々よ」

マスネ：
・歌劇「ラオールの王」第4幕より−「妙なる陶酔で我を満たす声よ...夜、運命の夜よ」
・歌劇「グリセリディス」第2幕より−「冬の寒さが大枝から追い立てた鳥、それが僕なのだ」
・歌劇「ウェルテル」第3幕より−「オシアンの歌」

グノー：
・歌劇「ミレイユ」第5幕より−「僕の心は暗い思いに満ち...天使たちよ！」
・歌劇「ロメオとジュリエット」第5幕より−「ここだ、墓よ！ご機嫌よう、暗く物言わぬ墓よ」　 　
・歌劇「ファウスト」第3幕より−「清らかな住まい」

マスネ：
・歌劇「マノン」第3幕より−「僕は独りきりだ...消え去れ優しい面影よ」　 　
・歌劇「ローマ」第3幕より−「彼女に会うのだ...」　 　
・歌劇「魔術師（マージ教僧侶）」第2幕より−「ああ、現れよ、わが天空の運命を司る星よ」

　ロランド・ヴィラゾン（T）
　フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団＆合唱団
　エヴェリーノ･ピド（指揮）

　録音：2004年3月［デジタル］