ﾂｲﾝ･ｷﾞﾀｰの官能的な絡みが生み出す独自のｻｲｹﾃﾞﾘｯｸな世界､特にその硬質な響きは何度聴いても鳥肌が立つ｡doorsとvelvetsの正統後継者｡

絶妙な緊張感｡奇跡と言ってもいい｡青白くでも何よりも赤く強い炎に照らされて､自分はこのままどこに行ってしまうのだろうか｡これがﾊﾟﾝｸかは個人の判断に任せる｡が､間違いなく私にとって別れと出会いを彩る一枚｡

実は私はパンクの性急なイメージのままかけて一曲目から肩透かしを食らった経験があります。ところが聴いていくうちにフレーズに味があり、知らず知らずのうちにギターを手に取って弾いてしまいます。適度な難しさなので弾きながら聴くとなお良しです。

前作の夜っぽい雰囲気は一切なく逆にすっとんきょうなくらい明るくなっていますが、どこかまだ哀愁を残したメロディ。もうロンドンパンクのイメージをせずに聴くことが出来ました。２枚ともニューヨークパンクの名盤としてはマストですね。

ギターバンドの理想型。トムとリチャードのカッコ良さはいうまでもなく、リズム隊も最高！Ｕ２あたりも手本にしたであろう絡みとハネは、いい曲を最高の曲として響かせる。

ﾊﾞﾛｳｽﾞやｹﾙｱｯｸなどのﾋﾞｰﾄﾆｸの作家の小説の雰囲気を感じさせるﾊﾞﾝﾄﾞ｡冷たくて熱い､穏やかで激しい｡このｱﾙﾊﾞﾑの音を例えるならそんな変な例えになってしまう｡不思議で奇妙な奇跡の音。名盤。

愁いを帯びたロイドのギターラインは何度聴いても飽きません。 特に２曲目の‘ヴィーナス’７曲目の‘プルーヴ・イット’がお気に入りです。楽器の音が生々しく響きまくっているすばらしい鳴りの作品です。これからもずっと聴きつづけるでしょう。

全盛期の彼らのﾗｲｳﾞが聴けるﾌｧﾝ必携の一枚｡ｽﾀｼﾞｵ作のような緊張感はあまり感じられず、むしろﾘﾗｯｸｽした演奏によって自由度の高いｻｲｹﾃﾞﾘｯｸな空間を作り上げている。

洗練されたインテリジェントパンク。滅茶苦茶クール！

このアルバムはギターのメロディーがすべてだと言っていいくらいだ。よくこんな素晴らしいフレーズが作れたもんだ。全曲良し。特にＭ４、Ｍ８などは永遠の名曲。