トレジャーズ、グレテスト・ヒッツを持っていたので当初は購入を考えていなかったのですが、古い楽曲に対して山下氏がマスタリングした音がどれほどなのか気になり購入しました。　ただ初回盤が入手できなかったのが残念です。

ライブ作品なのにスタジオ作品と比べてもクオリティが全く落ちないのに驚きです。　完璧なスタジオ作品にライブならでは熱さが加わった形で申し分ないです。

全曲これ名作、と言いたくなるアルバム。今でも時々聞くのですが、歳降る毎に、「新・東京ラプソディー」や「ゲット・バック・イン・ラブ」のようなメジャーな曲よりも、「蒼茫」のような曲に惹かれる自分がいます。懐かしさだけでなく長く聞くことが出来る、聞くに耐える、という意味で得難い１枚かと。

山下達郎のアルバムは、この時期のものは昔から聞いていて、今でもやはり忘れ難く聴き続けています。勿論不朽の名曲「クリスマス・イブ」が入っているのはあるけれど、他の各曲もいいバランスで配置されていて、アルバムとしての完成度が高いと思います。折り返したところの「メリー・ゴー・ラウンド」は秀逸。

全部、達郎です。まったくこの人のコーラスに対する偏執狂的な思いというのはすごいですね。どこまでやれば気が済むのでしょう。アカペラで多重録音、アメリカの古いポップスやスタンダードを歌い上げています。まあ、お見事、というしかありません。

少し曲の選び方がクリスマスっぽくなっています。このCDと暖炉と七面鳥があれば、古き良きアメリカっていう感じの演出ができます。よく、ネタがつきないもんですね。

さすがに、私もおつきあいできるのはここまでです。でも、人間の声ってすごいですね。こうやって重ねてみると、弦楽器みたいに聞こえます。「Stand by me」も入ってますよ。

久しぶりに、達郎の新譜を買いました。この人の場合も、いつまで経っても、達郎印の音楽を、期待に違わず届けてくれるところがいいんですね。進歩がないとかいっちゃいけません。分厚いコーラスと空気感のあるサウンドデザインは健在。ケツメイシとのコラボレーション、「KISSからはじまるミステリー」がお薦め。

値段以上に内容が充実しており、ファン必携の一冊。奥さんのインタビューも入っているのでダブルでお買い得です。チケットぴあが6月末で閉鎖されるニュースありましたが、時代の流れを感じますね。これは2012年発売なのでもう9年前。

リマスターに関しての好みの問題があるみたいですが、自分は気になりませんでした。　内容はビーチボーイズのカバーよりオリジナルのリメイクのほうが気に入りました。