CD 輸入盤

『トゥ・ザ・ミューズ』 アーシャ・ファチェーエヴァ(サクソフォン)、セバスチャン・ルーラン&ザールラント州立管弦楽団

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BC0303323
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


フランス音楽をテーマにしたサクソフォン・アルバム

トゥ・ザ・ミューズ
アーシャ・ファテーエワ(サクソフォン)、セバスチャン・ルーラン(指揮)

サクソフォン奏者、アーシャ・ファテーエワ(ファチェーエヴァ)が、フランスをテーマにしたサクソフォン・アルバムを制作しました。具体的には、近代作品が約39分、中世作品が約35分、現代作品が約3分という配分で、中世の味のある歌をサクソフォンで聴く面白さと、フランス近代サクソフォン・オリジナル作品の美しさを高水準な演奏で堪能できる構成になっています。

トマジとモーリス
アンリ・トマジのサクソフォン協奏曲と、女性作曲家ポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」はともにクラシカル・サクソフォンの立役者マルセル・ミュールのために書かれた作品。ファテーエワの演奏はサクソフォンから最大限に美しいサウンドを引き出すもので、共演オーケストラの表情豊かな演奏と録音技術の優秀さもあって素晴らしい仕上がりとなっています。

ドビュッシーのセレナーデ
イギリスの音楽学者のロバート・オーリッジが古物商リサ・コックスから入手したドビュッシーの12小節の素描をもとに、ヴァイオリンとピアノのために発展させた作品。1890年代初頭に書き始められ中断したものと推測されており、オーリッジは同時期の「牧神の午後への前奏曲」を思わせる作品に仕立てていてなかなか魅力的です。構造は、A-B-C-D-C-B-A となっています。

中世作品
南フランスなどで活躍した吟遊詩人たちの8つの曲を大胆にアレンジして演奏。ハーディ・ガーディの不思議な響きとヴィブラフォンの夢幻的な音、ダラブッカのエキゾチックなパーカッション・サウンドがサクソフォンと交わってユニーク音響な空間を作り出しています。

国際的共演陣
オーケストラはフランス文化の色濃いザールブリュッケンのザールラント州立管弦楽団で、指揮はフランスのセバスチャン・ルーラン。ハーディ・ガーディはオーストリアのマティアス・ロイブナー、チェロと中世作品の編曲はスイスのボー・ヴィゲット、そして黒海の西端に位置するイスタンブール出身のエミール・クユムクヤンがヴィブラフォンとダラブッカを演奏しています。



 演奏者情報

◆ アーシャ・ファテーエワ (サクソフォン)

クリミア生まれのアーシャ・ファテーエワは、サックスのためのオリジナル作品と、バロック、クラシック、ロマン派の編曲作品の両方を演奏。ジャズ、現代音楽、ワールド・ミュージックを組み込んだプロジェクトにも携わっており、それによって視野を広げ、新たなコラボレートを実現しています。ファテーエワは自分自身を、多文化で多面的な音楽家であると考えており、彼女の音楽制作と芸術性は多様な要素と結び付けられてもいます。
  クラシックの訓練を受けたサックス奏者として彼女は傑出しており、数々の賞を受賞しています。 2012年にドイツ音楽コンクールで優勝し、2014年にはベルギーで開催された権威ある国際アドルフ・サックス・コンクールで決勝に進出した最初の女性となり3位を獲得。活動範囲は世界的で、ヨーロッパ、ロシア、中国、日本などで演奏しています。
  CDは、Berlin Classics、Genuin、Deutsche Harmonia Mundiなどから発売。


◆ セバスチャン・ルーラン (指揮)

1972年に誕生。チェロを学んだのち、ピエール・カオとマルク・ミンコフスキに指揮を師事。2002年から指揮活動が本格化し、以後、パリ、リヨン、ストラスブール、マルセイユ、ウィーン、シュトゥットガルト、ヴィースバーデン、エッセン、ベルリン、ジュネーヴ、リスボン、テルアビブ、メキシコシティの劇場でオペラを指揮して高い評価を獲得。古楽器の歴史的解釈にも通じており、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーで活躍。
  2018年にはザールラント州立劇場の音楽監督に就任し、2022年には契約を延長、2026年までの在任が決まっています。
  CDやDVDは、Berlin Classics、Virgin Classicsなどから発売。


◆ ザールラント州立管弦楽団

準メルクルや上岡敏之が音楽監督を務めていたことでも知られるザールラント州立劇場のオーケストラにはすでに112年の歴史があります。
  1912年、独仏国境の町でフランス文化の影響が強い温泉町、ザールブリュッケンに、クアハウスのオペラやコンサートのオーケストラ「楽友協会管弦楽団(1912-1919)」として約40名規模で設立。
  第1次大戦でドイツが負けると、1919年からザールブリュッケンは国際連盟の管理下に置かれることになり、楽団は演劇主体の劇場に身を置き「演劇管弦楽団(1919-1922)」として活動。
  その後、1922年にザールブリュッケンが自治を回復すると「市立管弦楽団(1922-1938)」としてコンサート活動を再開します。
  13年後の1935年にはザールラントがドイツに併合され、政権は新たなオペラハウスの建設を約束し(実際には費用の半分以上をザールブリュッケン市が負担)、1938年に「ザールプファルツ大管区劇場」として開場(現・州立劇場)。楽団は同劇場を拠点としたため、「ザールプファルツ大管区管弦楽団(1938-1940)」と改名しますが、1940年に大管区の拡大と改名により、楽団も「ヴェストマルク大管区管弦楽団(1940-1945)」と改名。
  第2次大戦でドイツが負けると、1945年からザールブリュッケンはフランスの管理下に置かれることになり、楽団名称も「市立管弦楽団(1945-1977)」に戻されています。
  12年後の1957年に住民投票によってドイツへの帰属が認められますが、楽団名称はその後も20年間維持され、1977年にザールラント州が主な資金提供元になったことで、「ザールラント州立管弦楽団」と改名し、ほぼ半世紀を経て現在に至っています。
  ちなみに同地には、1937年にドイツ帝国放送局により「ザールブリュッケン帝国放送大管弦楽団」も設立され、戦後、1946年にザールラント放送の運営となり「ザールブリュッケン放送大管弦楽団」と改名。その後、「ザールブリュッケン放送交響楽団」と改名し、1973年には「ザール放送室内管弦楽団」を吸収。2007年には放送局の財政難により隣の南西ドイツ放送のオケと合併して「ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団」となり、現在も2都市を拠点に存続しています。



 トラックリスト (収録作品と演奏者)

1. ◆ ガウセルム・ファイディット[c.1156-c.1209](ボー・ヴィゲット編):ナイチンゲールを救ってください 03:27

2. ◆ ベルトラン・プレ[1938- ]:間奏曲 I 00:57

◆ アンリ・トマジ[1901-1971]:サクソフォン協奏曲 18:00
3. I. アンダンテ - アレグロ 11:50
4. II. アレグロ・ヴィフ・トゥルノヤン 06:10

5. ◆ ベルトラン・プレ[1938- ]:間奏曲 II 01:15

6. ◆ ベアトリッツ・デ・ディア[12世紀頃](ボー・ヴィゲット編):歌うために 05:04

7. ◆ クロード・ドビュッシー[1862-1918](ロバート・オーリッジ編):セレナーデ 06:48

8. ◆ ベルナルト・デ・ヴェンタドルン[c.1130-c.1190](ボー・ヴィゲット編):ラウゼッタを見たとき 03:13

9. ◆ ラインバウト・デ・ヴァケイラス[c.1165-c.1207](ボー・ヴィゲット編):カレンダ・マヤ(5月の始まり) 01:43

10. ◆ マルカブリュ[12世紀頃](ボー・ヴィゲット編):熟れた果実になると美しい 04:28

11. ◆ ベルトラン・プレ[1938- ]:間奏曲III 01:00

◆ ポール・モーリス[1910-1967]:プロヴァンスの風景 14:29
12. I. ファランドゥーロ・ディ・シャトゥーノ(若い女の子たちのファランドール) 02:29
13. II. カンスーン・ペル・マ・ミオ(私の恋人への歌) 01:39
14. III. ラ・ブーミアーノ(ボヘミアンの女性) 01:10
15. IV. アリスカン(アルルの墓地遺跡)の魂は嘆き 05:24
16. V. ルー・カブリダン(マルハナバチ) 03:47

17. ◆ ジャウフレ・リュデル[12世紀頃](ボー・ヴィゲット編):そして5月のそんな日には 06:11

18. ◆ ポンス・ド・カプドゥエル[c.1190-c.1237]:私たちは遠く離れていない 03:14

19. ◆ ガウセルム・ファイディット[c.1156-c.1209](ボー・ヴィゲット編):強きものへの哀歌 04:18

アーシャ・ファチェーエヴァ (サクソフォン)
マティアス・ロイブナー (ハーディ・ガーディ)
ボー・ヴィゲット (チェロ)
エミール・クユムクヤン (ヴィブラフォン、ダラブッカ)
ザールラント州立管弦楽団
セバスチャン・ルーラン(指揮)
録音:2022年7月21〜22日、SR ザールブリュッケン、2023年2月19〜20日、ベルリン、Bシャープ・スタジオ
 Track list

1. Gaucelm Faidit/ Bo Wiget: Lo Roseignolet salvage 03:27

2. Bertrand Plé: Interlude I 00:57

Henri Tomasi: Saxophone Concerto
3. I. Andante - Allegro 11:50
4. II . Final Giration Allegro Vif Tournoyant 06:10

5. Bertrand Plé: Interlude II 01:15

6. Beatriz de Diá/ Bo Wiget: A chantar 05:04

7. Claude Debussy/ Robert Orledge: Serenade 06:48

8. Bernart de Ventadorn/ Bo Wiget: Can vei la lauzetta mover 03:13

9. Raimbaut de Vaqueiras/ Bo Wiget: Kalenda Maya 01:43

10. Marcabru/ Bo Wiget: Bel m’es quan sunt li fr uit madur 04:28

11. Bertrand Plé: Interlude III 01:00

Tableaux de Provence
Paule Maurice
12. I. Farandoulo di chatouno 02:29
13. II . Cansoun per ma mio 01:39
14. III . La Boumiano 01:10
15. IV . Dis Al yscamps, L’Amo Souspire 05:24
16. V. Lou Cabridan 03:47

17. Jaufre Rudel/ Bo Wiget: Lan Quant le jors sont donc en mai 06:11

18. Pons de Capduelh: Us gais conortz me fai gajamen far 03:14

19. Gaucelm Faidit/Bo Wiget: Fort chose - Planh 04:18

Asya Fateyeva saxophone
Matthias Loibner hurdy-gurdy
Bo Wiget cello
Emil Kuyumcuyan vibraphone, darbuka
Saarländisches Staatsorchester
Sébastien Rouland conductor

Recorded 20–21 July 2022, SR Saarbrücken; 19–20 February 2023, bSharp Studio Berlin

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