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インド外交の流儀 先行き不透明な世界に向けた戦略

S・ジャイシャンカル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560094709
ISBN 10 : 4560094705
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 アワドの教訓―戦略的充足感の危険性/ 第2章 分断の技法―フラット化する世界の中のアメリカ/ 第3章 クリシュナの選択―新興大国の戦略文化/ 第4章 インドのドグマ―歴史由来の躊躇をいかに乗り越えるか/ 第5章 官僚と大衆―世論と西洋/ 第6章 ニムゾ・インディアン・ディフェンス―中国の台頭をどうマネージするか/ 第7章 遅れてやってきた運命―インド、日本、そしてアジアにおけるバランス/ 第8章 パシフィック・インディアン―海洋世界の再登場

【著者紹介】
S・ジャイシャンカル : インドの外務大臣、元外交官。1955年ニューデリー生まれ。デリー大学卒業後、ネルー大学で博士号(国際関係論)を取得。1977年にインド外務省に入省し、駐日大使館次席公使(1996‐2000)、駐チェコ大使(2000‐04)、駐シンガポール大使(2007‐09)、駐中国大使(2009‐13)、駐米大使(2013‐15)、外務次官(2015‐18)などを歴任した。退官後、2019年5月に発足した第2次モディ政権で外相に就任したほか、同年7月からは上院議員(インド人民党所属)も務めている

笠井亮平 : 1976年愛知県生まれ。岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授。中央大学総合政策学部卒業後、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科で修士号取得。在中国、在インド、在パキスタンの日本大使館で外務省専門調査員として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 紙狸

    原著2020年、翻訳22年の刊行。著者S・ジャイシャンカル氏は、モディ政権の外相。もともとはキャリア外交官。この本はシンクタンクなどでの講演をまとめた。教養のある外交官がレベルの高い聴衆向けに語ったもので、中身は柔らかくはない。訳注が簡にして要を得ており、解読を大いに助けてくれた。インドが大国として台頭していくことは確実だとした上で、「問われているのは、不確実性が高まる時代において、いかにしてそれを最適なかたちで実現するか」だという。マハーバーラタをひいた章はインドの「戦略文化」の一端を伝えようとする。

  • papacy

    【日印は似た境遇】米ソ冷戦のハザマで揺れ動き、今や人口世界一になったインド。著者はチェコ、中国、米国大使を歴任し、近年モディ首相に抜擢されて外相に。インドと日本は似た境遇と言う。ASEAN諸国への向き合い方、安倍さんのインド太平洋構想、目前の利益でなく総合利益を狙う姿勢、保護主義米中への対峙など。過去20年、中国は流血せず貿易で勝利し、米国は勝利なしに戦い続けた。結果、米国は弱り中国が力を持ち過ぎた。日本にはプレゼンスを取り戻して欲しい、インド進出で中国に負けないイニシャチブを期待すると著者は締めくくる。

  • かなた

    欧米に迎合することなく、アジアの一つの大国として実利主義を貫いている。インドは200年に渡り占領されてきたが、その憎悪を政治利用してこなかった点で、中国と違う。これからの国際社会を担う大国となることがほぼ確実のインドから目が離せない。

  • takao

    ふむ

  • 海冨長秀

    インドについて詳しくないので日本が出てくるところしか楽しく読めなかった。インドはバーフバリやムトゥという大変面白い映画を見たくらいなので、神話や歴史について知ってから再読したい。印象に残った箇所はp200「日系企業はインドがビジネスのための理想的な環境を提供してくれるのを待つのではなく、それを自ら形成すべくさらなるイニシアチブをとってもらいたい。」NHK日曜討論で元外務省の出演者が米国からも「日本が米国に何をしてほしいのか、主張してほしい」とよく言われると言っていたのを思い出した。

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