The Passion of Musick/ドロテー・オベルリンガー
現在ヨーロッパ古楽界で、人気実力ともに高い評価を得ているドロテー・オベルリンガー。デビュー以来、今やヨーロッパ主要音楽祭の常連で、2005年からはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院の教授をも務めています。彼女の高い芸術性と見事なテクニックに裏打ちされたオーセンティックで鮮やかなヴィルトゥオジティは、他を寄せ付けない完璧とも言える音楽を形作ってきています。
今回は、イングランドの舞曲を中心としたプログラム。オベルリンガーの笛が縦横無尽に活躍し、友人でもあるヴィットリオ・ギエルミもヴィオールで疾風の如き技巧で参加。この地方の音楽には欠かせないアイリッシュ・ケルトも加わり、現代ケルト・ミュージシャンであるファビノ・リナウド(バグパイプ)、クイヴィーン・オラハリッグ(アイリッシュ・フィドル)も参加しています。癖になりそうな民族音楽風舞曲をお楽しみください。(DHM)
【収録情報】
● トラディショナル:ノーフォーク公爵
● ジョン・アドソン:アドソンのマスク
● ターロック・オキャロラン:ゴ−ルウェイ卿のための哀歌
● ジョン・コプラリオ:Cupararee or Gray's Inn
● ニコラ・マッテイス:Preludio in delasolre terza maggiore
● ニコラ・マッテイス:古風なサラバンダによる様々な逸脱とチャコーナ
● ヴィットリオ・ギエルミ:A Springlike Rain
● ジョン・プレイフォード:スティンゴウ
● ジョン・プレイフォード:イギリス舞踏教則文付舞曲集(イングリッシュ・ダンシング・マスター)〜司祭の送別
● トラディショナル:アイリッシュ・ホー=ホーン
● トバイアス・ヒューム:The Passion of Musick
● トラディショナル:シーナのリール
● トラディショナル:ミス・マクロード・リール
● マシュー・ロック:コンソート『友人たちに〜組曲イ短調』
● ヴィットリオ・ギエルミ:ゆっくりしたアリア『Hidden Rabbit』
● ヴィットリオ・ギエルミ:アリア『Jumping Rabbit』
● ヘンリー・パーセル:グラウンドによる2声のシャコンヌ
● トラディショナル:クレモナ
● オーランド・ギボンズ:イン・ノミネ
● デイヴィッド・ヤング:The Reel of Tulloch
● トラディショナル:リリーバレロ
● ヘンリー・パーセル:プレリュード ニ短調 Z.773
● ヘンリー・パーセル:歌劇『妖精の女王』〜中国人の男と女の踊り
ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ、笛)
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオール)
ヨハンナ・サイツ(ハープ)
マルクス・メルクル(オルガン)
ファビノ・リナウド(バグパイプ)
クイヴィーン・オラハリッグ(アイリッシュ・フィドル)
イル・スオナール・パルランテ(ピリオド楽器アンサンブル)
アンサンブル1700(ピリオド楽器アンサンブル)
録音時期:2014年4月
録音場所: ケルン、ドイチュラント放送室内楽ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)