PILの作品の中では決してよい内容ではないし､ﾎﾟｯﾌﾟで聴きやすさと言う点で選ぶなら「HAPPY」の方がﾗｲﾄﾞﾝらしい.しかし新しい方向性を模索し試行錯誤した結果として本作が完成したのであれば､それは純粋にｱﾘなのだろうと思う｡宗教的な民俗音楽の手法を取り入れ､世間の評価などｸｿ喰らえとばかりにｺｹおどし的に展開されるｴｾ･ｼｬｰﾏﾆｽﾞﾑの世界は常識やｼﾞｬﾝﾙ､音楽論に唾を吐き続ける彼の面目躍如とも言うべき一枚だろう.PILは評価という言葉とは無縁であって彼がそれを望んだからこそのPILなのである｡

シドもあの世で首傾げている、だって？残念ながらロック界での彼の虚像の在り方には大いに首を傾げている次第だ。当事者のジョンにはその辺の状況はわれわれよりも呑み込めているのさ、結局はパンクもプーッと膨らんだ風船が爆発したに過ぎないのさ。ＣＡＮやＮＥＵ！の音楽成果を取り込んだ意欲的バンドのＰＩＬ、やはりこの男はただの馬鹿なんかとは違う。

最初に発売された輸入盤と現在流通している国内盤の収録曲が違うのは何故？「メモリーズ」の方が「オーダー・オブ・デス」より名曲だと思うのだが。もしかして「ウォーリアー（Re-Mix)」も入ってない？？聴きたい人は輸入盤か、シングル「ドント・アスク・ミー」を探しましょう。

今思えば、今作でもそうだがこの頃から本業であるはずのP.i.L.よりも過去（Pistols)にジョンの目が向けられてた節がある(シドの死を憐れむ歌もあるし)。この時点でP.i.L.の存在理由は消えたといえる。アルバムとしてはバラエティ豊富で、後期Pop路線の集大成ともいえるが、曲としての「突き抜け」不足感が漂う。早くいい作曲パートナー見つけて復活しなさい！！

このアルバムの「ＲＩＳＥ」は凄く良い曲です☆訳詩付きの日本版のがあれば、そちらのほうをお勧めします。この曲の持つ意味（ジョンが苦悩の人生の中での迷いなどを歌っている）「俺は、正しいのかもしれない、間違っているのかもしれない…俺は、黒人かもしれない白人かもしれない…　あなたの前に道が開けますように…」などと心地よいリズムにのせて歌っている。 Ｐ.Ｓ.記載の曲目すべて間違っています。

「デス・ディスコ」＝（スワンレイク）＆「RISE」は、別バージョンだが、アルバムのほうがいいかも...

ベーシストがバンドを辞め、ベースレスで出来上がった作品。いかにも、ジョンらしい… 　タイトルは、ピストルズのシドが加入前に組んでいたバンド名と同名。（キースもいたらしい...）

シャラップ!! このバンドに言葉なんていらねｰｰ!｡

祝！再発！しかも高音質。頭３曲聴いたらプレーヤーから取り出そう！さらば、メタルボックス。スウィンドルは続く…

johnの歌声を聴きたいのなら購入すれば...というアルバムです。自分は一回聴いただけで充分です。パリ・ライブなら今だに聴けるんですけど..。昔、８５年のアナーキームービーのライブもビデオで購入しましたが、やはり何かがもの足りなかったです。PILって、結成当初のラインナップがBESTだったという事を痛感させられます。